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すべてがFになる
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すべてがFになるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全208件 121~140 7/11ページ
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コンピュータの話など難しかったけど、 物語に引き込まれて一気に読みました。 犀川先生の言葉にいろいろ素敵な言葉があって、 人間ってなんなのか考えさせられた。 人の死に方も衝撃的で怖かったです。 | ||||
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最後の100頁程はとても面白かったです。 ただし、そこに辿り着くまでが少々険しい道程でした。 複雑な用語が乱立しており、さらに、ここは省いても問題ないだろうなと思える箇所が多々ありました。 まぁあくまで、一読者としての意見ですが。 主要人物が複数登場するシリーズもあるので、今後はそちらを読み進めていきたいです。 | ||||
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謎の研究所の中で展開されるミステリ−。 登場する OS には UNIX という実在するものも登場する。 このあたりは、使ったことがある人間には理解しやすく、おもしろいであろう。 また、バーチャルリアリティのシミュレーションも登場するが、 これはSFのように描かれている。 登場するキャラクタには哲学的な考えを持つ者もおり、 その論理展開もなかなか面白いところがある。 | ||||
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一気に引き込まれる不意打ちのような導入部に始まり、 美しい文体、魅力的なキャラクター、含蓄に富んだ掛け合い、緻密な構築性、紙面からにじみ出る親密な作家の個性―― どこをとっても非の打ち所がありません。 犀川と萌絵の掛け合いはどこかむずがゆく、甘酸っぱくてドキドキします。 そして作品のすべてをさらっていくような、真賀田四季というキャラクターの魅力。 読後、≪S&Mシリーズ≫目下の続編がこの第1作目を超えることなどあるのだろうかと不安になってしまうくらいの大傑作。 | ||||
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馬鹿にしてるの? 理系の勉強をしていない人間を馬鹿にしているかのような態度の主人公 天才四季博士というキャラクター、それにマツワル話がとても興味深いので 面白い 文系を馬鹿にしているような話なんだけど、四季博士の言動が哲学っぽいところがあるんだよね 主人公の男がウザかったけど 四季博士が可愛いから許す それから、萌絵はおじょうキャラのくせに可愛いくないし、魅力もなし | ||||
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私は「理系が好きだが能力が足りない」理系人間ですが、情報分野を専門としているので、すんなり読めました。 プログラムとかUNIXとかインテジャ型と聞いても「何それ?」と思わない方なら、スムーズに読めるはずです。 前述の通り情報分野を専門としているのに、タイトルに微塵もピンとくるものがなかったのは、少しくやしいです。 普段、触れることのできない、天才と呼ばれる人間の思考に多少でも触れられたような気がします。 勉強になりました。 どちらかと言うと感情的で人間的な社会で生きている自分にとって、新たな思考回路が生まれました。 私は宮部みゆきさんの作品が好きでよく読むのですが、そういった人間的なものはあまり期待できないので、そういう小説を好む方にはあまりオススメできないかもしれません。 あと、人物が話すときに、「微笑んだ」という記述が多いのが個人的に気になりました。 なんだかイマイチ読めない登場人物たちがさらに無機質に感じられるというか… 私は感情論で生きる人間です。 私と同じような方には、違った思考力を学ぶためにオススメしたいです。 | ||||
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久々に読み返してみましたが,やっぱり…ウマイ。 書き方とかトリックとか伏線の張り方とかそんな単純なことではなく… ただウマイ。そう言うしかなかったです 四季にしても,犀川にしても,萌絵にしても…1人1人の人物像が曖昧なとこを残しつつ明確で,いやーホントにウマイ。 これを片手間で森先生は書けるんだから…一度頭の中を見せていただきたいですね。 それに,森先生独特のこの読みにくさ…。 ありふれたミステリーになれた人は確かにキツいけど、アタシはそういった部分ではなれてないので…楽しく読めました♪♪ | ||||
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世界から抜け出す感覚味わいたいならこれです | ||||
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「○○は○○より○○な○○を教えてもらえなかったの」「○○は○○になったら○○する様教えられていた」…伏せ字ばっかりじゃないか(笑)しかし作中、四季さんがこう語るシーンで、心の底から思いました。「どうやって。」どうやったらそんな事が出来るんだ。なんでそんな事が出来ると思ったんだ。森さんの作品は好きだし、シリーズ全部読んだけど、これは未だに謎…。後者の方はともかく前者は…。 | ||||
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森さんはとにかくタイトルが秀逸です。この作品にせよ有限と微小のパンにせよ 最初は意味がよくわからないのですが、斬新なタイトルにまず引き込まれます。 内容は孤島の謎の天才女性科学者が籠るハイテク研究所で起きた密室殺人に、 大学助教授と女子学生が挑むという物で、それほど珍しい印象は無いのですが、 私がこの小説に惹かれたのは、物語全体に漂うアニメーションとジュブナイルの空気でした。 理系ミステリーというだけあって、綿密な構成としかけ、工学的知識といった固めの構成にも関わらず、 エンターテイメントとして気軽に楽しむ事ができるのは、この空気感のおかげだと思います。 SFアニメやゲームの持つ感覚です。 最後の謎解きはもちろん理系知識に頼っていますが、それほど難解でもありません。 感情移入という面では若干弱さを感じますが、堅さと軽さが絶妙なバランスで共存し、 それが新しい感覚をもたらしたエポックな作品だと思います。 | ||||
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最近、アマゾンで面白そうな本を探しては読んでみる。 これも、その中の1冊。 今更ながら、初の森博嗣。 題名だけは知っていたが なんだか小難しいかな?と敬遠してました。 読み始めると、確かに理系でない自分には 高度すぎて全くついていけない部分もあったが、 以外に気にならなかった。 主人公の2人、大学助教授の「犀川」と女子大生の「西之園」は まだこの段階では、さしたる魅力を感じることが出来ないけれど 好感はもてた。 特出すべきは「真賀田四季」 この登場人物のおかげで、自分にとっては摩訶不思議な世界が 映像のように見ることが出来た。 手足切断など、グロテスクな文章の割に淡々としてるのは やはり孤島に建つ研究所という、シチュエーションと 登場人物達が、そこまで感情的にならず 自分達のやるべきことを、黙々とこなしていくからだろうか。 さすがに、理系の集まりと言った感じに思える。 全体的に、中弛み的な部分もあったが 最後まで飽きることなく、読めた。 そして、最後に「あぁっ」と唸らせてくれたのは間違いない。 これは、やはり天才・真賀田博士の強烈な印象が 最後まで焼きついていたせいとも言える。 登場回数が少ないにもかかわらず。 彼女の言葉は、どこかハッとさせられて、残ります。 次回作も、読んでみようと思いますが シリーズ化されている中で、真賀田博士は、もう出ないのかな? 何とも、不思議なミステリーでした。 あえて言えば、他の方もおっしゃってるように どこか「京極夏彦」を読んだ後のような印象に似てます。 | ||||
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ミステリー好きはこの世に数多くいらっしゃっても、 作品に何を求めているかは、恐らく各々かなり違いがあると思います。 不条理な動機、奇抜なトリック、魅力的な登場人物、特殊な世界観、 はたまた作者の哲学を求めている方もいるかも知れませんね。 それらの形は読み手によって変わりますが、上に挙げた要素全てがこの作品にはある、 私はこの「すべてがFになる」を読み終わって、そう確信しました。 「なんなんだその動機は!」と納得できない方も多いようですし、 「プログラムとかよく分からない」と消化不良になる方も多いようです。 他に類を見るよくあるミステリーと違い、森氏の作品には、 パソコンを知らない人にインターネットのことを説明しても理解し辛いのと同様に、 読み手に多少の知識が必要になることは否めないでしょう。 しかし、上述の全ての要素が凝縮し、高い次元で昇華されており、 結末のインパクト性と相まってこのシリーズの第一作として相応しいと思います。 物語は、一人の超絶的天才が、恐るべき正確無比さで、 しかし非常に現実的に淡々と一つ一つ着実に犯罪をこなしていく様を、 それには及ばない天才が読者に後追いで説明していく作品・・・というとなんだそりゃ、ですね。 この作品の最大の魅力は、非現実性でしょうか。 ミステリーなのだからそんなのは当たり前でしょうが、 全てが彼女に騙される、この一言に尽きる・・・そんな一冊です。 とある登場キャラクターの才能と頭脳に、ただただ凡人は驚嘆する、 その過程を楽しむのがこの作品だと個人的に思います。 不可解さとか、ミステリアスさ、超人的な様を楽しめれば、 この作品は完全消化したも同然です。 そして、そこから貴方のS&Mシリーズは始まりを告げるはず。 大変魅力的な主人公2人、犀川創平と西之園萌絵が織り成す非現実を是非体験して下さい。 | ||||
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いわゆる理系ミステリー。 京極夏彦にすごく似ている。 京極夏彦をもう少しとっつきやすくした感じか。 似非理系の私にはこれくらいの方がちょうどいい。 事件の核心にはやや無理があるように感じたが、それがあまり気にならないほど鳥肌がたった。 ふつうのミステリーとはひと味違う。 ミステリーにホラーを混ぜた、というのともちょっと違う。 これはなんなのだろう。すごく異質な雰囲気が印象に残りました。 いかにもメフィスト賞をとりそうな作品。 森博嗣の作品を初めて読みましたが、気に入りました。 このシリーズは全部読んでみようと思います。 | ||||
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孤島のハイテク研究所で事件は発生する。新しい形の本格ミステリーです。理系小説とも呼ばれる氏の作風。ただのミステリーとして完成しているのではなく、会話や動作から氏の研究に対する姿勢も伺う事が出来ます。 「死んでいることが本来で、生きているというのは、そうですね…、機械が故障しているような状態。生命なんてバグですものね」 | ||||
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理系小説ですね。。。 そういえば2進法とか6進法とかやりましたね 中学生くらいに。小学生のときかな??? あの時は数字の新しい使いかたを覚えたみたいで とっても感動したけれど。 普段人生には直接関わってきませんね。 久しぶりに触れ合った気がしました。 | ||||
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森博嗣さんS&Mシリーズの第1作です。 両親を殺害して孤島に建つ研究所に幽閉されている、天才工学博士・真賀田四季。 彼女の部屋で、手足を切断されウェディングドレスを着せられた死体が発見される。 最新のテクノロジーによって、生み出される密室殺人。 その謎に挑む、大学教授・犀川と女子大生・西之園萌絵。 この2人のシリーズは全10作品で完結するんですが(短編を除く)、 私はシリーズ1作目のこの『すべてがFになる』が一番好きです。 文章のテンポの良さが素晴らしいと思います。 真賀田博士の天才っぷりも、理解不能ながら魅力的です。 森博嗣さんの小説は、よく“理系ミステリ”なんて評されたりしますが、 手足切断なんていう異常な死体が出てきても、 おどろおどろしくならないところがすごい。 | ||||
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四季シリーズの夏まで読んで,今回10年ぶりぐらいに読み直しました。 【以下,ネタバレ感は個人差あると思いますので注意】 初めて読んだときとは印象がまったく違います。特に,著者の文章の雰囲気が近著とあまりにも違い戸惑いました。登場人物も,「こんなにしゃべる人だっけ??」という違和感。行間もたっぷり最初から詰め込まれている感じ。おなかいっぱい。 四季シリーズまで読んできて,「ここがこうつながっていたの?」という驚き。最初からここまで考えて書いていたのか,それとも後から辻褄を合わせたのかについても疑問。とにかく,シリーズを追うごとに謎が増えていっています。 今後も著者のペースに追いつこうと読み進めると思うのですが,ネットのどこかに人物相関図なんかがありそうで,でもそれを見てしまうと楽しみが減りそうでとジレンマ。 | ||||
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この物語は、プログラムやコンピュータに関するワードがいろいろ出てきます。多少かじった程度の人であれば知っている単語ばかりですが、知らない人には少々難解かもしれません。 また、携帯電話が一般に普及する直前に書かれていることもあり、現代では少々通じない内容になっています。 主人公の犀川は典型的な理系人間として描かれており、物言いが少々無機質で理詰めに頼るところが多いです。社会派ミステリーでは殺人を犯す人間を様々な角度から想像していくわけですが、人間性を持たない殺人に対してはこのような主人公でもよいのでしょう。私は読んでいてあまり主人公を好きにはなれませんでした。ホームズばりのトリック解説は読んでいて苦笑モノです。 タイトルで少々ネタばれしてしまっていますので、個人的にはもっとプログラムやソフトウェアに対して深くトリックを埋め込んでほしかったところです。 | ||||
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私と森博嗣さんの作品との出会いは“まどろみ消去”からでした。 そこから“レタス・フライ”に至るまで、彼の作品にどっぷり浸かりました。 私は短編を通じて犀川助教授と西之園萌絵のイメージが定着したせいか、 レビューにて多く書かれていた「キャラクターのブレ」を殆ど感じませんでした。 いや逆に短編に書かれた彼らと、“すべてがFになる”の彼らに、 違いなどなかっと思います。 ツーシータのスポーツカーを見て「低機能だ」と考える 犀川助教授のベースは全くブレていませんね。 森さんの作品には工学者としての信念というか心得が随所に見られ、 エンジニアの端くれとしては、とても心躍るものがあります。 「表現や解説に専門用語が多い」などの感想も多いですが、 工学を専攻した者にとっては全く問題ないものと考えます。 まぁ「万人に受ける作品でなければ」と思う方からみると敷居は高いか。 でもそういったアプローチでミステリィを書き上げたところは 「流石だ!」と唸ること、この上ないのではと思いました。 本作品の“THE PERFECT INSIDER”は、本当に完全な内通者だったと思います。 自分が今まで生きてきた中でBとDが仲間外れだなんて思わなかったし (いや数字で表されていたら解った。なんてのは言い訳ですね。) そういったことを気付かされたことも、とてもいい作品と思った要因の一つです。 | ||||
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過去の両親殺しの為、研究所に監禁されながら研究を続けていた天才女性プログラマ。研究所を訪れていた大学助教授と女子学生の眼前で、彼女の惨殺死体が出現する。しかし、現場はコンピュータで開閉が制御された被害者の個室。ミステリ史上最強の鉄壁な密室は崩れるのか? 自らも大学助教授である著者が工学系統の知識を駆使した、異彩を放つ本格ミステリ。犯人が緻密に計算し尽くした犯行は、岡嶋二人の「99%の誘拐」を彷彿とさせるもので、その周到さには絶句する。 巻頭の登場人物紹介にない重要人物が終盤での核心に迫る段階で登場するのはややアンフェアにも思うが、これは「見方によっては確かに嘘ではない」という叙述でもあるのだ。鮮やかなミスリードが巧い。 理詰めの犀川といい、箱入り娘の萌絵といい、キャラも立っている。実に読ませるエンターテイメントだ。 こういったクローズドサークルの結末はマンネリ化しがちだが、第1回メフィスト賞受賞作の名は、伊達じゃない。冒頭からラストまで飽くことなく読者を裏切り続ける快作に仕上がった。 この空前絶後の殺人鬼に勝てる自信がある人は、どうか挑戦をしてみて欲しい。勝算は全く請け合えないが。 | ||||
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