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(短編集)
逆ソクラテス
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逆ソクラテスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全229件 121~140 7/12ページ
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傑作だ。小学生と社会人、時間を行ったり来たりしながら、子どもたちが、勇気と言葉とチームワークと、思い込みや勢いで、大人の価値観を変えていく小さな革命の物語。 後半でバスケがモチーフとして登場する。直接的な描写は少ないし、バスケ自体がテーマではない。 だけどこの本は、Bリーグファン、Bリーグで、人と人、チームとしてのあり方、一体となる葛藤と喜びなんかを感じている人には、きっと響く本だ。 こんなふうに、大人に向かって行きたかった。「僕は、そうは、思わない。」とはっきり主張したかった。 願わくば、この本で得た知恵とともに、小学生をもう一度、やれたら。 そんなふうに願わずにいられない、小学生だった私たちのための本。 | ||||
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読書嫌い・しない人にもオススメです。 夏に読むのがイイかも。 | ||||
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図書館で借りて読み、手元に置きたくなって購入しました。子にも孫にも語り継ぎたい名作だと思います。財産になりました。 | ||||
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読後感、良かった! | ||||
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めちゃくちゃ面白かった。子供視点から考えると大人の思考や行動は大人に教えられた事の逆。 じゃあなんで逆に教えてしまうのか。それは逆に教わったからとしか言いようがない。 | ||||
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素晴らしい。仕掛けはシンプルだけど読後感がめちゃくちゃ爽やか。特に最初の短編二つがずば抜けて良かった。 本のタイトルにもある『逆ソクラテス』。 先入観と大人に押しつぶされそうになりながらも、抵抗を試みる小学生がかっこよすぎる。 仕掛けは爽快だけど、実は小学生が行うものだから不恰好だし、失敗もしている。それでも抗って「自分は、そうは思わない」と声を上げて行動することの勇気に立ち上がって拍手したくなる。カッコ良かった。 何一つ難しい言葉なんて入ってないし、言い方によってはただの否定するだけの人間のセリフに聞こえる「自分は、そうは思わない」だけど、こんなにも強い武器となって人を支えてくれるのかと教えてくれる作品。 そして、そのセリフが常に自分たちを守ってくれてるわけじゃなくて、社会では通用せずに煙たがれてしまうこともちゃんとプロローグで描いてくれているのが味のあるところ。 仕掛けだけで終わらせるただのハッピーエンドにしないのが伊坂幸太郎が文壇で評価される理由だとしみじみ感じた。 二作目の『スロウではない』 ペンダント?のくだりはやや強引だったきらいもあるけど、それを踏まえても圧倒的な構成力だった。短編ひとつのなかでよくここまできれいに伏線回収できるなと脱帽。さすがにもう小慣れた印象受けます。 個人的には一番胸に来るものがありました。 もちろん表題作が一番目にこなきゃいけないし完成度も高いけど、僕は一番この作品が刺さった。 何が良いってヒロインの高城かれん。転校してきたいわゆるクラスでは目立たない子が泣きながら、渋谷(悪役)に向かって主張するところは今でも思い出すと涙目になってしまう。今もちょっと思い出して涙目になった笑 痛快感も凄かったけど、そこにきっちり現実と折り合いをつけるのが伊坂幸太郎。 人生の流れは遅くなんかない。あっという間に未来が来て、自分だけぽつりと置いてけぼりになった主人公のラストシーンを最後に置いてくるのがもう言葉にならない。美味しい100点満点の物語で終わらせずに、最後に子供にはわからない余韻をスッと残していくこの……… 伊坂幸太郎作品の何が素晴らしいですか?と訊かれた時に今答えるとしたら「もう一度読み返したくなる作品」だと思う。 もちろん伏線回収や物語の構築をもう一度読み返したいのもあるけど、決してそれがメーンではなく「この、彼らの物語をもう一度時間が経ってからも読み返してみたい」 そんな風に思わせる作品です。 ストーリーだけの作品って2回目読む時は「あー、なるほどw」っていう爽快感に近いものがあるかもしれないし、なんなら仕掛けさえわかればもう二度目なんていい、ってなるかもしれないけど、やっぱり違う。伊坂幸太郎には何か読者の記憶を「焼き付ける」ではないけど「たしかにあそこになにかあった」と古い本をやっと見つけた時のあの懐かしい匂いを残してくれるそんな本になってる。 あとがきにも書いてるし、僕もちょっとインタビュー読んだけど、ベテラン作家として節目の作品になってる。伊坂ファンなら間違いなく読んで損はないと思います。 あと本のカバーもこれまで買ったりしたどの装丁よりもトップクラスで最高。 特にレビュータイトルのアオリ文が素晴らしい。これをつけた編集者さんに天晴れ。 | ||||
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伊坂さんの作品は登場人物の雰囲気が独特さが心地よく、今回の作品も伊坂ワールド全開で逆ソクラテスというネーミングや表紙なども含めて好きです。 | ||||
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あとがきに著者自身が、初めての「子供を主人公にする小説」と書いている。5篇の短篇を収めていて、表題作である1篇目は2012年、2篇目は2015年の発表で、あと3篇は書き下ろし。 伊坂幸太郎の短篇集は、最終的にすべてが繋がって……という趣向が凝らされていることが多いが、本書は控え目。それでも、そうしたリンクも埋め込まれているし、読後感を変えるレベルでめっちゃ効いてくる。他作品の登場人物も顔を出して、そっちで彼が学んだ教訓を、こっちで実践して少年たちを少し救ってくれる。 5篇とも、小学生の日常の物語。登場人物はすべての作品でほぼ入れ替わる。時代も異なる。主人公は、藤子・F・不二雄作品でよく主人公に据えられているタイプの平均よりちょい下くらいで自己主張控え目の男の子。登場人物はそのクラスメイト、転校生、担任教師に保護者という子どもの世界に限られる。すべての作品で、主人公たちが数年後〜十数年後に「あの時」を振り返る場面が挿入され、カットバックされる。子ども時代を「今」とする作品もあれば、「過去」(思い出)とする作品もある。 各篇のタイトルは「逆ソクラテス」「スロウではない」「非オプティマス」「アンスポーツマンライク」「逆ワシントン」とすべてが¬(否定)構文。これをどう読みとるかは人それぞれだろう。日常をひっくり返すのではなく、視点を変える(視点が変わる)話という点は通底している。 伊坂作品らしく、どの作品もオフビートで、激しさは控え目で淡々と展開していく。作品を通じて、子どもたちが目覚ましく「成長」するようなことも、ない。 よくもまあ、こんなにもささやかなことを、ささやかなまま小説にして、しかもこんなにも鮮やかに描いたものだと思う。何を書いてもネタバレになってしまうので書けないが、本人も忘れてしまっているような子どものころにかけられた言葉が小さなトゲのように心に刺さっているような、オオゴトではないかもしれないけれど、大切なことを、大声で叫ぶのではなく、淡々と伊坂幸太郎は小説に結晶させている。 特に表題作「逆ソクラテス」がすばらしい。ベースにあるのは「モダンタイムス」「魔王」あたりから見え隠れしはじめた伊坂幸太郎が社会に向けるネガティヴな視線だが「問題」を乗り越えていくために少年少女たちがとる姿勢と行動が、軽やかですばらしく、しかもクスッと笑える。何もかもが丸くは収まらず、世界は理不尽だけれども、でも、捨てたものではない。 伊坂作品の常ではあるが、すばらしい言葉もたくさん散りばめられている。何を書いてもネタバレではあるのだが、一節だけ—— 『悪いことをすれば罰せられる。スポーツのルールもそうだ。だけど、その法律やルールブックには載っていないこともたくさんある。法律には載らないような、ずるいことや意地悪なこともある。そしてね、人が試されることはだいたい、ルールブックに載っていない場面なんだ』 巻末、5篇目のラストシーン、名前すら与えられていない登場人物に向けられた作者の眼差しの温かさと期待に、この短篇集に込められた思いが凝縮されている。文字どおり、珠玉の短篇集です。絶品。 蛇足 5篇目「逆ワシントン」には「残り全部バケーション」の登場人物が登場する。「残り全部バケーション」は5篇からなる連作集でその第4章は本作に通じるものがなくはない。そして、「残り全部バケーション」の冒頭は、ワシントンの桜の木の逸話で始まる。本当に芸が細かい。 | ||||
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清涼感のある作品。 小中学生に読んで欲しい。 勿論その親にも。 | ||||
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本屋大賞ノミネートということで初めて伊坂幸太郎氏の作品を拝読しました。タイトルの逆ソクラテスの他、スロウではない、非オプティマス、アンスポーツマンライク、逆ワシントンの計5話の短編集でした。どの作品も小学生が主人公で実はそれぞれ繋がりがあるお話で奥が深いです。「私は、そうは、思いません」という言葉の力強さ。タイトルファウルの与えられ相手のビックチャンスの希望の描き方。小中学生にぜひオススメしたい一冊です。子供をもつ親世代にもひとつの考え方としてとても為になる一冊でした。 | ||||
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ちょっとずつそれぞれの話が繋がっていてその上5章構成でとても読みやすかったです(^^) 僕は。 | ||||
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良い本でした。 | ||||
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この本は、5つの短編小説で出来ていますが、すべてに共通しているメッセージは、タイトルの 『逆ソクラテス』どおり、「知らないことは知らない」、「そう思わないことにはそう思わない」と 言うことと、その「逆」を知らぬ間に自分の価値観として埋め込まれてしまう小学6年生(1作品は5年 生)を登場人物にしていることです。 小学校高学年になるまでは、好奇心旺盛で、物怖じをしない子どもが結構いますので、親や先生が 辟易するくらいに「どうして?」と尋ねたり、自分の欲しいものや、やりたいことが他の子どもや他人 と違っても、「私は(僕は)これがいい!」と強く主張します。 だけれども、小学生も高学年になると、親や先生の持つ価値観、言い換えると「大人」の価値観が 正しいんだよと深層心理にすり込まれてしまうことが多く、良いところも悪いところも、とにかく 尖ったものは削りとられて、和を乱さないことには長けるけれども、当たり障りのない平均点人間に なることを求められているのが実情です。 前置きが長くなりましたが、本書のメッセージはただひとつで、 大人の言うことはすべて正しいと鵜呑みにしないで、疑いなさい です。 もちろん、すべての大人が偽善者ではないし、すべて信用できないというのではありません。 こころすべきは、大人、あるいは本書が子どもを登場人物に設定した大人向けの本であるなら、 権威を盲目的に信用してはいけない、ということが唯一最大のメッセージだと言えます。 この本は、平易な言葉で、読みやすいリズムで、ストーリーの展開もシンプルですので、ストレス なくどんどんと読み進めることができます。なにより、テーマがブレないので、迷子になりません。 星を一つ少なくしたのは、5つある物語に好みの問題もありますが、質のバラツキがあるように感じた からです。 私がいいなと思ったのは、『非オプティマス』と『アンスポーツマンライク』です。筆頭の『逆ソクラ テス』もなかなかです。特に、『アンスポーツマンライク』は秀逸でした。 これらの中には、次のような(ネタバレにならないように少し変えます)、大人だからこそ犯している 過ちや、不都合な真実が書かれています。 ・大人は、自分は正しいと思っていて、考えを変えない ・親だって、人間だ ・相手によって態度を変えることほど、恰好悪いことはない ・ギャンブル(リスクを取ったチャレンジ)は避けろ 伊坂幸太郎さんのデビュー20周年の記念作。その期待は裏切りません! | ||||
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しばらく本から離れてましたがタイトルに惹かれ購入しました。 「砂漠」「フィッシュストーリー」「アヒルと鴨のコインロッカー」等、元々伊坂幸太郎作品は大好きですが、今作はそれらを凌駕する程面白かったです。 ページ数が少なくなる度、残りのページ数でどうやって伏線回収するの?!と、最後までドキドキワクワクしながら読めました。 そして読み返してまた、あちらこちらに散りばめられたキーワードを、宝探しに没頭する子供の様に読んでます。 正解は無いのかもしれないけど、何度読んでも楽しめる一冊。 本当に、買って良かった。 手放したくない一冊。 | ||||
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「久留米先生がソクラテスだ」と草壁君が言う。 「それは違う。ソクラテスさんは、 自分が完全じゃないと知っていたんだから、 久留米先生は、逆」と安斎君が答える。 「ここで俺たちが、久留米先生の先入観をひっくり返すんだ」 2つの「逆ソクラテス」バトルの始まり。 つまり、久留米先生の先入観ひっくり返すことと、 生徒の安斎君たちがその先生となることの勝負だ。 小学生と言え侮れない立ち回りに、ドキドキだ。 ただ、これは単なる痛快小説じゃない。 経験だけにしがみついて決めつけでやっていくと、 久留米先生と化してしまうという恐ろしい教訓つき。 ホラー小説でもある。 | ||||
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個人的に僕は学校に良い思い出が無いので、読む気が無くなりやめました。 学校大嫌いだったのですいません。 みんなが書いてるように、内容は楽しい少年時代なんだと思います。 でもいかんせん、僕は辛いばかりだったのでダメでした。 高校生になってから少し楽になったかな、学校に行くのは。 決して不登校してませんが、中学生活なんて地獄でしたので、 ★二つの評価とさせて頂きました。伊坂さんには何の恨みもありません。笑 | ||||
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久しぶりに伊坂幸太郎作品を読みましたが、非常に面白かったです。 五篇の短編は全て子供が主人公で、学校のいじめや偏見に悩む子供が登場して、 どの章も非常に考えさせられる話です。 いじめや偏見を取り去るために、子供たちがいろいろな行動をしていくのですが、 その中で登場する先生は優しく 「先生もどうすると一番良いのかわからないけど、一緒に考えようか」 というスタンスを持つ人たちばかりで、誠実な姿勢に心打たれます。 しかし、伊坂幸太郎作品ではかなり異端の作品で、洒落た会話や破天荒な生き様の 登場人物が活躍するお話ではないため、いつもの伊坂幸太郎の小説を期待して 読んだ人は期待外れでガッカリすると思います。 また、登場する子供たちがどうにも小学生に見えないほどに大人びた発言をしている 点も気になる要素です。 ですが、大人が子供時代を懐かしみながら読む分には非常に楽しめる作品です。 | ||||
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良い。子育て前に読んだ方がいい。子育て中でもいい。周りにすすめまくっている。 | ||||
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2編読んでレビューを書いてます。最初と最後、それから終わりにを読みました。 感情部分のみシェアいたします。非常に楽しめました。以上、読んでみてください。 | ||||
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特に気に入っているのは、いつも同じ服を着ている男の子が登場する話。 子を持つ親として、気を付けなきゃいけないなぁと思う内容でした。(子供に同じ服ばかり着せるな、という意味ではありません) 自分のこどもにも読ませて、理解してほしい本です。 | ||||
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