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黒猫の三角
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黒猫の三角の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全36件 21~36 2/2ページ
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3年前から毎年、ゾロ目の日にゾロ目の 年齢の女性が殺される事件が起きていた。 過去の事件から導き出された法則に従うなら、 今年は六月六日に44歳の女性が殺されることになるのだが…。 本書ならではの「語り/騙り」の仕掛け によって示される犯人は、意外性十分。 シリーズ1作目から「コレ」をやるのが、 森博嗣の森博嗣たる所以というところでしょうか。 〈ミッシング・リンク〉を繋げる数学的で 整然とした法則と曖昧で漠然とした動機―。 “理系ミステリ”という決まり文句で語られがちな森氏の作品ですが、 本作でテーマとなっているのは「人間心理の複雑さ、不可解さ」という 文系好みのものです。 我々は、現実で起きる陰惨な事件の犯人に眉をひそめつつも、どこかで 「こいつよりはマシ」という倒錯的な自己肯定をし、やり切れない日常 のなかで、かろうじて心理的均衡を保って生きています。 犯罪以外の犯人の人間性をすべて捨象し、彼を「モンスター」とすることで、 社会的・生活的矛盾を彼らに集約させ、自らもいつ同じ立場となるか 分からないのに、ストレスのはけ口として恬淡としています。 森氏は、そうした小市民の生態を理解しつつも、 違和感を感じずにはおれない人なのでしょう。 | ||||
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S&Mシリーズは全部読みましたが、それと比較してしまうと面白さはダウンしてるかもしれません。 主人公の紅子が名探偵っぽく振舞うシーン(見せ場)があまりないのと、他の登場人物に対する評価が 個人的には微妙だったので。 続編を読めば評価は変わるかもしれませんが、とりあえず本作の評価は星3つです。 トリックは、この作者にしては平凡ですが、真犯人の意外さにはやられた!と思いました。 | ||||
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ややこしい人物名も最初こそ違和感があるが、慣れれば逆に記号化しやすく、読みやすくなってくる。シリーズ物として、そこのあたりは考えられているのだろうか。 個人的な好き嫌いはともかく、主要な人物は十分に魅力的に描かれていると思う。しかし、サブキャラクターは、どうも厚みが無く、顔や容姿をしっかり思い浮かべることができる人物のほうが少ない。シリーズ1作目なので主要キャストに重点が置かれているのかも知れないとは思うが、もう少し筆を加えて欲しいところではある。 ミステリとしては、作者いうところの遠足における紅葉、この演出をありとするか。この辺りで好き嫌いは分かれそうであるが、私はシリーズ1作目に持ってくる実験的な要素としては好感を持った。 ただ、この本が再読に耐えうる内容かと問われれば、答えは否である。 犯人の動機こそ特殊で十分に面白いが、この犯人の性格や能力を考えると犯行、計画があまりに杜撰であり、トリックも甘い。 紅葉で誤魔化している印象を与えない為にも、トリックがもう少し練られていればと思う。非常に残念である。 | ||||
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新シリーズということで非常にわくわくしながら読み始めました。 しかし、s&mシリーズに比べると全体的におもしろくないことは否定できません。トリックに斬新さや奇抜さが見られませんでした。ただ今回も登場人物は魅力的です。さらにs&mシリーズと比べると難しい会話が少なく非常に読みやすいです。 | ||||
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幕開けとして素晴らしい作品。 今までののりでいくと、あっさり騙される。Vシリーズも負けず劣らずの魅力を持っている。 | ||||
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「すべてがFになる」で森ワールドに引き込まれてS&Mシリーズを一気に読み、続いてVシリーズの第一弾の本書を読みました。正直言って、面白いのですが「すべてがFになる」を読んだときほどの衝撃や、次の作品を早く読みたいというところまでは行きませんでした。ストーリーや登場人物にはやはり独特の雰囲気があり、興味をそそられます。しかし、今回のトリックには少しがっかりしました。今後に期待というのもこめて☆4つにしました。 | ||||
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1999年リリース。Vシリーズ第1作(●^o^●)。新しい森ワールドのVシリーズ開始の作品。今回のワールドに登場する人物はS&Mシリーズより一層の個性派ぞろいである。(●^o^●)この個性派をざっと創造する能力こそ『森作品』の魅力であろう。今回も当然密室である。(●^o^●)初めはどのキャラクターがどんな役回りなのか不明であるがゆえに読む速度が上がらなかったが最後の方はエンジン全開で読了した。ちょっとズルイ気もするがなかなかの新メンバー紹介になっている。エラリー・クイーンの大傑作『九尾の猫』がさっと頭をよぎったりして、奥底で若干似たアイテムが存在するが、最終兵器『理系』で旨くまとめていてなかなか憎めない出来映えである。頭の中でバック転をする小鳥遊練無と人形系瀬在丸紅子のイメージが未だよく結ばないが、それは僕のイマジネーション不足の所為だろう。(●^o^●)なかなかだ。 | ||||
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最初に言っておく。森作品は中学生以下の方が読んでも面白くないだろう。これは大人向きに書かれたものだ。初めて森作品を読んだ僕、読後の一言「面白いけどなあ、何か足りない・・・」だった。確かに面白かった。登場人物も魅力的だったと思う。誰が読んでも面白いと思うはず。トリックも文句なしだった。しかし、何かが足りなかった・・・「すべてがFになる」の森博嗣はどこに行ってしまったのだろう。これを読んだときには感動したのだが、今作品は「すべてがFになる」より劣るのではないか?そう思いながらも森作品は好きだ。大好きだ。皆さんも読んでみて欲しい。森作品を。個人的には小遊鳥練無が好きだ。皆さんは誰が好きだろうか?是非、森作品でお気に入りの人物を探して欲しい。 | ||||
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今回初めて森作品を読みました。根強い人気を誇る森博嗣氏。その氏の作品だけに、ミステリーとしてもとても素晴らしいものなのだろうと思って読み始めただけに、読後は少々がっかりしてしまいました。密室殺人のトリックは、作中で犯人自身も言ってはいましたが、それにしても正直あまりに穴があり過ぎです。確かに人間心理を考慮すると、このトリックが成り立つ可能性は幾分高くなるのかもしれません。しかし実際問題として、他の人物ならともかく、作中ラストで犯人を断定した人物(ネタバレになるので名前は伏せます)がこのトリックに気付かないなんてことがあるでしょうか?あれほど洞察力に優れ、常に冷静なあの人物なら、あの状況を考慮に入れたとしても、いくらなんでも気付いたはずです。更にトリックだけでなく作品自体にも不満が残りました。まず、主要メンバー以外の脇役の人物が目立たなすぎです。脇役は所詮脇役かもしれませんが、それにしてももう少し彼らについて深く触れていれば、物語自体も、また読者の推理の範囲も広がり、より良いミステリーになっていたと思います。また、作中中盤から後半にかけて、何度も何度も主要メンバーが事件についての自分の推理を披露していますが、あんな矛盾だらけの一発で間違いだと分かる推理を繰り返し書く必要性が分かりません。ハッキリ言って中だるみしてしまいました。そんな無駄なことを書く力があるのなら、その分もっと脇役達について触れて欲しかったです。この作品はVシリーズの第一作だそうですが、今作を読み終わった時点で、次の作品を読みたいとは思いませんでした。期待して読み始めた分、落胆が激しかったので、少々辛口の感想になってしまいました。 | ||||
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他のVシリーズの作品を読んでからこの作品を読んだ方が面白いかもしれません。実際に、僕は本屋に無かったからという理由で順番を飛ばして「夢・出会い・魔性」あたりを読んでから黒猫の三角を読みました。この変則的な順番の方が作品の中の伏線が読み取りにくくなって、より一層謎がとけにくく、解明した時は驚かされます。ちょっと邪道な読み方ですけど、「騙されるのが楽しいからミステリー読むんだ」って方には特におすすめ。黒猫の三角は、僕としてはVシリーズで一番好きです。前述の偶然の産物で余計にトリックに驚かされてる分、印象深いです。 | ||||
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「すべてがFになる」があまりに衝撃的だった為か、以降はややインパクトに欠けるなぁと思っていたものの…「黒猫の三角」。すごく良かったです!良くも悪くもキャラクターがより個性的になって、S&Mシリーズでは見られなかったような小鳥遊くん、紫子さんがストーリーにアクセントを利かせてくれて楽しい。御陰でさっと読めました。トリックも新鮮且つ鮮やか。そしてやはり切れる!森さんの作品が好きな方なら絶対に損はさせません。 | ||||
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相変わらず?トリックは鮮やかです。シリーズを通していろいろな謎が明かされていくその第一弾でもあります。読み終わった後、ちょっと気になったのは保呂草と中橋先輩との関係。うーん、どうなんでしょ。 | ||||
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森博嗣といえば犀川&萌絵のS&Mシリーズだが、今作がシリーズ一作目となる瀬在丸紅子のVシリーズも魅力たっぷりな内容で、ファンなら十分楽しめるのではないかと思う。森博嗣の作品はジャンルとしては言うまでもなくミステリーだが、森博嗣の小説を楽しむ本質はそこではない。それよりもむしろ登場人物同士の会話を楽しむものである。会話の駆け引きといってもいいかもしれない。ちょっと古い言い方をすれば小粋な会話、洒落た会話を楽しめるかどうかで評価はがらっと変わってくるだろう。この作品も森博嗣節が十分発揮されているので、いままでに森博嗣の作品を読んで作品の“雰囲気”が気に入ったならこの黒猫の三角もきっと楽しめることでしょう。 | ||||
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森さんの本は、「すべてがFになる」を読んで以来どうも自分とは合わないと感じて読んでなかったのだが、雑誌での漫画連載をきっかけにVシリーズの方を読んでみることにした。おお、なかなか面白い。理系に弱い私にとって、数字の問題を出されたところはやはり少し引いてしまったが。しかし目の前に突きつけられていた事実に最後まで気付けなかったのが悔しかった・・・ん、つまりこれは、物語りに引き込まれちゃったってことよね。登場人物に惹かれたという要素も強い。最後は少し切なかった。というより、怖かったのか?犯人の考え方に、恐怖を覚えたのかも。しかし、人を殺すという事について貴重な意見を知ることが出来たとは思う。 | ||||
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犀川シリーズに続く森ミステリの新シリーズ。新シリーズならではのとんでもないトリックが披瀝される。こんなに悲しい結末をぼくは知らない。読者に対して失礼なほど、悲しい。そんなんありか。しかし確かに、小説ならではのトリック。忠実な映像化は困難だろう。持ち味の理系的詩人の表現はいささか影を薄めた感がある。主人公に全く共感できないのがつらい。 | ||||
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私は、この作品を飛ばして(近くに売ってなかったものですから…)、他の作品から(Vシリーズですよ)読んでしまったので、この作品を読んでビックリしました(あまり詳しくは書けないのですが)。本っ当にビックリしました。私は、トリックとかあまり考えずに読むのですが(正確には考えきれない)これだけは違うハズと思って考えてしまいました。無駄な労力でしたね、まったく。 | ||||
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