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黒猫の三角
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黒猫の三角の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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今度は、こう来たか。 | ||||
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自由。それは森博嗣の一貫したテーマであり続けた。 彼の作品は、常識を軽々と踏み越えるキャラクターを特徴にしている。 それは大抵著者と同じ理系の研究者だったりするのだが、彼らは不謹慎な発言も連発するし、殺人という行為自体も極めて軽く扱っている 加害者の側でも殺人の動機が作中に描かれることはまれである。動機がない場合も少なくない 倫理からの自由、理由からの自由、常識や通念から逸脱した時の浮遊感。作者はそんなものを表現したくて作品を作っているのではないか そうだとすれば、本作は、著者の宿命題、というか、核心的な哲学自体を事件にしたような一篇になっている もっとも森博嗣らしい作品といえるだろう。 本性を隠して生きてきた特別なものが彼らの同類に出会う、という展開が大好きだ トリックなんてどうでも良くて、犯人が紅子に、動機を告白するシーンがこの作品のすべてだろう 自由な思考を持った人間ほど怖いものはない。それは笑っているものが怖いのと似ている | ||||
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ミステリーとしては、比較的王道な感じがするが、登場人物相互の関連と書き手との距離感の変動が面白いと感じた。 作者の生死観もS&Mシリーズから、一貫しており、 それ自体にも、共感を覚えた。 | ||||
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動機とかトリックとかはどうでもいい。 キャラクターをとにかく楽しむ。 それができれば森さんの本は楽しめる。 | ||||
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皇なつきが好きなので、購入したのですが、 とにかくキャラクターが魅力的、ストーリーや台詞まわしも 今まで読んできたミステリーとは一味違う、と一気に引き込まれました。 この後、原作を読み、森博嗣の世界にどっぷり浸かりました。 私にとって森博嗣きっかけ本です。 | ||||
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まずネタばれの範囲ですが「すべてがFになる」をはじめとするS&Mシリーズすべてと今作です。どなたかのレビューでS&Mシリーズの後半は劣化したと言うのがありました。これは私も同感です。なぜそう思うのかと言うとS&Mシリーズの前半は「条件」が与えられ犯罪(多くの場合密室殺人)が起こり解決していくと言う過程のなかで「条件」は不変、不動だったんです。解決時にも揺るがないといった感じで。しかしS&Mシリーズの後半、そしてVシリーズの1作目である今作は「条件」のほうが実は違っていたというものが目立ちました。具体的には犯人が嘘の証言をして密室が成立しその「条件」のもとに話が進んでいき最終的には嘘がわかると言った感じです。叙述トリックの範囲に入るのかもしれません。私はS&Mシリーズを読み始めたとき「叙述トリックはないんだ」と勘違いしてしまったようです。叙述トリックも存在すると思えば登場人物の会話など面白い部分はたくさんあるので今後も読んでいけそうです。 最後になりますがVシリーズのVって紅子のことなんですね。読み終わってから気づきました。 | ||||
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道端に落ちていた皇なつきの漫画版を読んで、「なんでただの衝動的殺人犯が天才扱いされるんだ!」と、腹を立てて、この作者のアンチになったが、数冊読んでいくうちに、作者の思想に取り込まれてしまった。97年前後のゲームバブルでわけわからん商品が氾濫し、不景気を束の間ごまかしていた時代に、「趣味と仕事は同じだ」と探偵役に言わせたのは先見の明か…。 この小説の犯人が天才とすると、あの宮崎勤も天才ということになるのだが、それについては作者も登場人物の口を借りて反論している。しかし、本心はどうでもいい人間よりインスピレーションにすべてを捧ぐ者に重きを置いているようである。 森先生の小説はミステリーとしてのタネはどうでもよく、本筋から離れた考察を楽しむ類のようだ。作者の天才信仰は処女作から始まって最後まで一貫しているが、この小説は天才については上手に語れていない。(同僚からの嫉妬がこわくて成績をごまかした程度なので…) | ||||
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森博嗣の人気のVシリーズの漫画化。雰囲気がよく出てて紅子もなかなかいい。 でもあの一冊をよく一冊のコミックにしたなぁ。原作にもかなり忠実だし。 | ||||
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3年前から毎年、ゾロ目の日にゾロ目の 年齢の女性が殺される事件が起きていた。 過去の事件から導き出された法則に従うなら、 今年は六月六日に44歳の女性が殺されることになるのだが…。 本書ならではの「語り/騙り」の仕掛け によって示される犯人は、意外性十分。 シリーズ1作目から「コレ」をやるのが、 森博嗣の森博嗣たる所以というところでしょうか。 〈ミッシング・リンク〉を繋げる数学的で 整然とした法則と曖昧で漠然とした動機―。 “理系ミステリ”という決まり文句で語られがちな森氏の作品ですが、 本作でテーマとなっているのは「人間心理の複雑さ、不可解さ」という 文系好みのものです。 我々は、現実で起きる陰惨な事件の犯人に眉をひそめつつも、どこかで 「こいつよりはマシ」という倒錯的な自己肯定をし、やり切れない日常 のなかで、かろうじて心理的均衡を保って生きています。 犯罪以外の犯人の人間性をすべて捨象し、彼を「モンスター」とすることで、 社会的・生活的矛盾を彼らに集約させ、自らもいつ同じ立場となるか 分からないのに、ストレスのはけ口として恬淡としています。 森氏は、そうした小市民の生態を理解しつつも、 違和感を感じずにはおれない人なのでしょう。 | ||||
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幕開けとして素晴らしい作品。 今までののりでいくと、あっさり騙される。Vシリーズも負けず劣らずの魅力を持っている。 | ||||
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「すべてがFになる」で森ワールドに引き込まれてS&Mシリーズを一気に読み、続いてVシリーズの第一弾の本書を読みました。正直言って、面白いのですが「すべてがFになる」を読んだときほどの衝撃や、次の作品を早く読みたいというところまでは行きませんでした。ストーリーや登場人物にはやはり独特の雰囲気があり、興味をそそられます。しかし、今回のトリックには少しがっかりしました。今後に期待というのもこめて☆4つにしました。 | ||||
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1999年リリース。Vシリーズ第1作(●^o^●)。新しい森ワールドのVシリーズ開始の作品。今回のワールドに登場する人物はS&Mシリーズより一層の個性派ぞろいである。(●^o^●)この個性派をざっと創造する能力こそ『森作品』の魅力であろう。今回も当然密室である。(●^o^●)初めはどのキャラクターがどんな役回りなのか不明であるがゆえに読む速度が上がらなかったが最後の方はエンジン全開で読了した。ちょっとズルイ気もするがなかなかの新メンバー紹介になっている。エラリー・クイーンの大傑作『九尾の猫』がさっと頭をよぎったりして、奥底で若干似たアイテムが存在するが、最終兵器『理系』で旨くまとめていてなかなか憎めない出来映えである。頭の中でバック転をする小鳥遊練無と人形系瀬在丸紅子のイメージが未だよく結ばないが、それは僕のイマジネーション不足の所為だろう。(●^o^●)なかなかだ。 | ||||
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他のVシリーズの作品を読んでからこの作品を読んだ方が面白いかもしれません。実際に、僕は本屋に無かったからという理由で順番を飛ばして「夢・出会い・魔性」あたりを読んでから黒猫の三角を読みました。この変則的な順番の方が作品の中の伏線が読み取りにくくなって、より一層謎がとけにくく、解明した時は驚かされます。ちょっと邪道な読み方ですけど、「騙されるのが楽しいからミステリー読むんだ」って方には特におすすめ。黒猫の三角は、僕としてはVシリーズで一番好きです。前述の偶然の産物で余計にトリックに驚かされてる分、印象深いです。 | ||||
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「すべてがFになる」があまりに衝撃的だった為か、以降はややインパクトに欠けるなぁと思っていたものの…「黒猫の三角」。すごく良かったです!良くも悪くもキャラクターがより個性的になって、S&Mシリーズでは見られなかったような小鳥遊くん、紫子さんがストーリーにアクセントを利かせてくれて楽しい。御陰でさっと読めました。トリックも新鮮且つ鮮やか。そしてやはり切れる!森さんの作品が好きな方なら絶対に損はさせません。 | ||||
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相変わらず?トリックは鮮やかです。シリーズを通していろいろな謎が明かされていくその第一弾でもあります。読み終わった後、ちょっと気になったのは保呂草と中橋先輩との関係。うーん、どうなんでしょ。 | ||||
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森博嗣といえば犀川&萌絵のS&Mシリーズだが、今作がシリーズ一作目となる瀬在丸紅子のVシリーズも魅力たっぷりな内容で、ファンなら十分楽しめるのではないかと思う。森博嗣の作品はジャンルとしては言うまでもなくミステリーだが、森博嗣の小説を楽しむ本質はそこではない。それよりもむしろ登場人物同士の会話を楽しむものである。会話の駆け引きといってもいいかもしれない。ちょっと古い言い方をすれば小粋な会話、洒落た会話を楽しめるかどうかで評価はがらっと変わってくるだろう。この作品も森博嗣節が十分発揮されているので、いままでに森博嗣の作品を読んで作品の“雰囲気”が気に入ったならこの黒猫の三角もきっと楽しめることでしょう。 | ||||
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犀川シリーズに続く森ミステリの新シリーズ。新シリーズならではのとんでもないトリックが披瀝される。こんなに悲しい結末をぼくは知らない。読者に対して失礼なほど、悲しい。そんなんありか。しかし確かに、小説ならではのトリック。忠実な映像化は困難だろう。持ち味の理系的詩人の表現はいささか影を薄めた感がある。主人公に全く共感できないのがつらい。 | ||||
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私は、この作品を飛ばして(近くに売ってなかったものですから…)、他の作品から(Vシリーズですよ)読んでしまったので、この作品を読んでビックリしました(あまり詳しくは書けないのですが)。本っ当にビックリしました。私は、トリックとかあまり考えずに読むのですが(正確には考えきれない)これだけは違うハズと思って考えてしまいました。無駄な労力でしたね、まったく。 | ||||
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