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黒猫の三角
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黒猫の三角の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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推理、ミステリを期待している読者にはお薦めできない。 登場人物の名前やキャラが作者の独善すぎていまいち没入できないから、読み飛ばす事も多かった。 同じお金を出すなら、他の本を買う事を勧めます。 | ||||
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話が動かなくて、途中で飽きてしまいました・・・ | ||||
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コミックというか、ライトノベルのような軽い文章。変てこな名前ばかりで、全く興味の持てないキャラクターの登場人物たち。登場人物間の、何の面白みもない会話内容。冗長きわまりない捜査過程の描写や、無駄に多い喫煙シーンの描写。明らかにページ確保のための水増しで、半分以下のページに充分圧縮できる内容と感じた。 犯人は相当な危険を冒して殺人を実施しており、あくまでも結果オーライででき上がった密室。犯人の告白する連続殺人の動機も理解できる代物ではなかった。ただ一点、犯人の言動の矛盾を突いた紅子の推理は鋭く、評価できるのはその部分のみ。エピローグで、事件の記述者が「動機の理解できない殺人」に関して述べているが、自作品における殺人動機の不明確さへの弁明なのだろうか。 | ||||
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この作品に展開される殺人論や、正義論のひな型は、あまりにも滑稽で不十分だ。人間工学的良知と、社会的良知の根源的相違に配慮していないばかりか、必要・十分条件上の分明もない。 現代哲学の一幕であった退屈な殺人論をおさらいする気はない。しかし、この点を挙げておく。 (a)社会が容認する殺人は戦争を招く。(b)その根底は、ある種の殺人を肯定する正義である。(c)正義は危険な思想だ。 上記は戦争を絶対悪としているところに特徴を見る事ができる。しかし、戦争が起きるのが悪いから、正義が悪い。約めて書くとなんとも小児的な。戦争や悪を、危険とするのもまた、筆者自身の正義観である。(無論、個人の正義感覚が、正義そのものを規定するのではない。)この内部矛盾は、どこからやってくるのか。 簡単である。そもそも正義や悪。戦争と平和。こうした対立する究極的概念を持たずには、如何なる社会も審査できないのだ。にも拘わらず、正義自身を悪と言ってみたりする。正義とは、理想とすべき社会形態であろう。 無論、虚構である。虚構と言えば、この文学も虚構であり幻想である。なんとも分からない理屈となった。殺人に関してもそうである。自己の非代替性にまでは言及しても、そこで完結する程度である。それならば、自分以外の他人にまで及ぶ殺人。或いは自殺志願者への殺人行為はどうなるのか。 もっと、根源的な視線を持つべきである。例えば、我々が人間仲間に、仮託する意志や、ラスコーリニコフの悔悛は、どうなるのか。それさえも彼は、馬鹿な大衆を騙す道具程度に説明するのか。疑問である。 この作品の背景には、究めて独善的で肥大化した自己愛が感じられる。殺人をパズルゲイムと同一視する論理が、最終的に破壊されることはない。それはどこまでも遊離した逃避感情の一般であり、性的倒錯に似ている。通常、そうしたものが受けるべき制約や、報復、感情の清算など、物語世界のくびきを感じていないようだ。 心理的洞察を行わずに機能することが許される文学があるとすれば、ライトノベルである。文体ひとつを見ても明白である。奇抜なのは会話文である。彼の文章は、特定のキャラクタの自己顕示や感傷の、橋頭保としてのみ成立している。その殆どが皮相で内実を伴わない冗句であり、夜のメロドラマを観賞しているかのようだ。 著者はステレオチイプを卑下するようだ。皮肉なものだ。どうして作品の視点が、詰まらない人格モノローグからモノローグへと、あてどない綱渡りをしているのか。まったくもって、無害な文学である。 | ||||
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新シリーズの一作目としてはかなりインパクトの弱い作品 まるで劣化に劣化を重ねたS&Mシリーズの後半クラスの出来だ キャラクタも前シリーズと比べるとエキセントリックすぎていまいち 次作以降に期待したい | ||||
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なぜ、共犯でもない家政婦が「幽霊をみた」とかいう中途半端な証言をしたのか意味不明 | ||||
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初めて著者の小説を読みました。人に勧められて読んだので肩入れ無しの感想です。 独特の体裁、難解な登場人物の名前、妙な言い回し…映画版の監督、スカイクロラの押井守氏が著者の小説を好きそうなのは理解できました。 トリックの内容からミステリー小説というよりは夢野久作らの「探偵小説」に属するのかもしれません。全体的に散らばめられたミスリードとそれに比べてあっけなさ過ぎる犯人の告白。難解な言葉に彩られながらも、実は単純なストーリー…小説の中の登場人物が謎に惑うのではなく、小説全体で読み手が煙に巻かれたような、そんな読後感でした。 前半から中盤までの不安感と最後の開放感、たしかにある種のカタルシスを感じますが、これが著者の真骨頂だとしたら…ちょっと人には勧められないかなぁ。 煙に巻くと言えば、他のシリーズは判りませんがこの本ではやたら喫煙者が登場してみんなでチェーンスモーキングしています。タバコの味を知らない私には、この小説の良さはまだ判らないみたいです。 | ||||
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今回初めて森作品を読みました。根強い人気を誇る森博嗣氏。その氏の作品だけに、ミステリーとしてもとても素晴らしいものなのだろうと思って読み始めただけに、読後は少々がっかりしてしまいました。密室殺人のトリックは、作中で犯人自身も言ってはいましたが、それにしても正直あまりに穴があり過ぎです。確かに人間心理を考慮すると、このトリックが成り立つ可能性は幾分高くなるのかもしれません。しかし実際問題として、他の人物ならともかく、作中ラストで犯人を断定した人物(ネタバレになるので名前は伏せます)がこのトリックに気付かないなんてことがあるでしょうか?あれほど洞察力に優れ、常に冷静なあの人物なら、あの状況を考慮に入れたとしても、いくらなんでも気付いたはずです。更にトリックだけでなく作品自体にも不満が残りました。まず、主要メンバー以外の脇役の人物が目立たなすぎです。脇役は所詮脇役かもしれませんが、それにしてももう少し彼らについて深く触れていれば、物語自体も、また読者の推理の範囲も広がり、より良いミステリーになっていたと思います。また、作中中盤から後半にかけて、何度も何度も主要メンバーが事件についての自分の推理を披露していますが、あんな矛盾だらけの一発で間違いだと分かる推理を繰り返し書く必要性が分かりません。ハッキリ言って中だるみしてしまいました。そんな無駄なことを書く力があるのなら、その分もっと脇役達について触れて欲しかったです。この作品はVシリーズの第一作だそうですが、今作を読み終わった時点で、次の作品を読みたいとは思いませんでした。期待して読み始めた分、落胆が激しかったので、少々辛口の感想になってしまいました。 | ||||
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