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心ひき裂かれて
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心ひき裂かれての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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最後の一文で読者に衝撃を与えるサイコ・スリラー。どろっとした人間関係、どんでん返しなど、ニーリィ節が炸裂する代表作である。 主人公は、精神を病んだ妻を持つ作家。ある日、妻が自宅で何者かに性的暴行を受けてしまう。どうやら主人公がバーで知り合った女性を暴漢から救ったため、その男から恨みを買ったようだ。おりしも連続暴行魔が街を騒がせている最中。警察は、犯人逮捕を約束してくれるのだが…。 主人公の学生時代の両親との関係、その時の悪行、元恋人との別れなど、振り返りながら話しは進む。冗長さを感じないのは、随所に衝撃的なシーンが見られるからだろう。一見、関係がなさそうでも、これは後から効いてくる。 十年以上の歳月を経て、元恋人と再会し、情事に耽る主人公。犯人の再三に渡る侵入の痕跡、遅々として進まない捜査、第二、第三の事件発生…。そして夫の不倫に気づいた妻は…、と続く。 辿り着いた真相の後味の悪さはピカイチだ。端的に言うと狂気の沙汰。好き嫌いが分かれそう。 | ||||
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ニーリィの作品はバリンジャーと違って物語に吸い込まれる様な作風でなく野良利下りダラダラと疲れて来た頃にマグネチュード7クラスの展開に成るまぁこれがニーリィの味だ!タダ悲しい事に一度読むと時間を置いて再読と言う事は100パーセント無い!真夏の夜空に舞う花火の様なモノだ保証してもいい…。 | ||||
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翻訳作品だが、くだけた言回し、乾いた語り口の独特の文章。訳語や言回しに非常に気を使っていることが伺え、翻訳者の個性、表現力が強く作品に滲み出ている。 精神疾患を患う妻、その妻の退院直後のレイプ事件、過去の恋人との経緯と再会、連続レイプ犯との出逢いと確執、レイプ事件の原稿の執筆。精神的にバランスを欠く主人公の一人称の語りで綴られる物語。それと翻訳文が良くマッチしている。 妻やレイプ犯など、精神のバランスを欠く人物が多数登場し、その精神分析が行われているが、主眼は主人公の精神分析である。 最後の第三部になると、主人公と警部補との心理戦が展開され、文庫本の418ページで予想外の指摘がなされ、驚かされる。さらに、439ページでも驚きの指摘がなされ、さらに最後で事件の核心となる<罪意識>に関する真相が明かされる。 まさに、「予想の斜め上」を行く真相である。 | ||||
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精神病院から退院した妻を引き取った夫の身辺でレイプ事件が多発し・・・というお話。 実を言うと、20年くらい前に絶版状態だった本書のハードカバーを図書館から借りて読んでいるので今回が二度目の読書になりました。で、一回目に読んだ際はその幕切れに不快感や嫌悪感を強く感じて後味の悪い作品だなぁとか思いました。今回ネタをしって読んだら、作者が伏線にした文章や会話が兎に角気味の悪い、気持ち悪い部分が多かったので、今でいうイヤミスの元祖かもとか思いました。 前述した様に二度読むと、著者が細心の注意を払って巧妙に緻密に本書を書いているのが判り、その才気に脱帽でした。MWA賞に候補になったのも納得の出来だと思いました。 二度読むと、不快さや巧緻さに瞠目する大傑作。是非ご一読を。 | ||||
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なんで漢字変換しないのっていう語が多過ぎるのと改行も少なく読み辛い。自分で訳した後に文章を読んで、そう思わないのかなといつも疑問に思う。 | ||||
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騙されたー!最後のどんでん返しだけとってみれば、傑作です。 最初の出だしはいいんですが、途中まどろっこしくて、飛ばし飛ばしの読み方になってしまいましたが、なんとか最後のページまでたどりついてみたら、まさかここまでとは・・・。 予想以上に投げ飛ばされました。 ちょっと昔の作家さんなので、古さを感じますし、読みづらさもあります。 それさえなければ、他の作品も読んでみたいところなんですが。 | ||||
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叙述ミステリにありがちなアンフェアもの。ある事実がそれまでまったく誰からも口にされないというやつ。しかも日本語版では最初に登場人物紹介があるから、そこで嘘をついていることになる。「ハズレなし」なんて帯が見えるが、ハズレ。しかも中途の長ったらしい部分の読んでいて面白くないことといったら。 | ||||
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原文がそうなのか、それとも訳者の意図なのか、とにかく、持って回ったような生硬で大仰でやや古色蒼然とした文体表現が頻出し、そのたびに蹴つまずいたみたいに読書が停滞し、最後までストーリーの流れに乗ることができず、難行苦行の時間ではありました。それでも、そうやって途中で投げ出すことなく「とにかく最後まで読もう」と我慢を重ねたのも、「仕掛けの巧妙さと、種明かしのあとにやって来るカタルシスの大きさ」(解説から)に期待したからにほかなりません。……が、「胸を締めつけるようなサスペンス」も感じず、「最後の一節で明らかにされる真相は衝撃的」(いずれも解説から)とも思わず、やれやれと溜息をつくばかりでした。 | ||||
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リチャード・ニーリィの翻訳作品は、現在のところ全部で7冊、 「オイディプスの報酬」「殺人症候群」「心ひき裂かれて」「仮面の情事」「日本で別れた女」「愛しき者に死を」「亡き妻へのレクイエム」 「心ひき裂かれて」は、ニーリィの代表作といえる大傑作である。この作家相当好みが、われるようで、私のような変態チックな人には絶賛の嵐だが、まっとうなミステリーファンには、あまり相手にされてないような気がする。 ニーリィの小説は、ほとんどが倒叙トリックを使ったミステリーで、ラストに必ず驚愕のどんでん返しを仕掛けるもので、読者をだます技巧はスゴイの一言である。 それに加えて、この事件に一体「何が隠されているのだろう」という下世話な興味で最後まで一気に読ませる巧さは尋常ではない。しかも事件の真相が、いつも下品でバカ紙一重なので、読後、ずっと後をひいていく物がほとんどだ。 元々大手広告代理店の重役だったという経歴の作家で、人間の欲望をからめとって描いて見せる力は相当のものだ。 「心ひき裂かれて」」は物語が二転三転する呼吸が素晴らしく例のごとく最後ですべてをひっくりかえすのだがカンのいい読者には、オチがわかってしまうかもしれない。(某有名作品と同じということもある。)しかし面白い。傑作。とにかく私は、処女作である「愛しきものに死を」以外は、面白く読め傑作ぞろいのこの作家 まだ未訳が残っているので訳してもらいたいと希望する。 | ||||
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叙述トリックが成功しているか以前の問題で、女性への暴力という犯罪が犯罪にならなかった時代の作品なので、描写が古くさいというか、残酷なのが否めません。また、残念ながら結末が分かった時点で読み返してみると新たな発見が、というのも無いように思えました。トリックというより、真実の恐ろしさの度合いで驚かせます。 「叙述でだまされる楽しみ」を求めているなら、フレッド・カサックの「殺人交叉点」をおすすめいたします。どちらも2012年現在絶版のようですが、カサックのほうが「読み返す楽しみ」があるように思えます。 | ||||
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騙しのミステリーが読みたくて、ここに書いてらっしゃる皆さんの 感想を参考に この本を読んで見る気になりました。 連続レイプ事件 妻との葛藤 昔の恋人との再会。 そして・・・・・ 最後の数ページで衝撃的な事実が暴露されました。 見事な 騙し方です。すばらしい。 | ||||
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騙しのミステリーが読みたくて、ここに書いてらっしゃる皆さんの 感想を参考に この本を読んで見る気になりました。 連続レイプ事件 妻との葛藤 昔の恋人との再会。 そして・・・・・ 最後の数ページで衝撃的な事実が暴露されました。 見事な 騙し方です。すばらしい。 | ||||
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騙しの名手として名高いニーリィの代表作であり、世界ベストテン級の傑作である。ニーリィの凄いところは、彼の小説には「騙し」が隠されていて、それが結末で明かされ、アッと驚くという仕掛けが用意されていると予め分かっていて、それでも騙されてしまうという点である。本作も主人公がレイプ事件に巻き込まれ...という一見普通のサスペンス小説の展開を見せ(それはそれなりに面白いのだが)、読者がそれに付いていくと最後に背負い投げを食わせられるのである。結末では脱帽しました。それにしても最後で明かされる人間関係が、ロス・マクドナルドの「さむけ」と同工異曲なのには別の意味で驚きました。アメリカ社会の病巣ですかね。 | ||||
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騙しの名手として名高いニーリィの代表作であり、世界ベストテン級の傑作である。ニーリィの凄いところは、彼の小説には「騙し」が隠されていて、それが結末で明かされ、アッと驚くという仕掛けが用意されていると予め分かっていて、それでも騙されてしまうという点である。本作も主人公がレイプ事件に巻き込まれ...という一見普通のサスペンス小説の展開を見せ(それはそれなりに面白いのだが)、読者がそれに付いていくと最後に背負い投げを食わせられるのである。結末では脱帽しました。それにしても最後で明かされる人間関係が、ロス・マクドナルドの「さむけ」と同工異曲なのには別の意味で驚きました。アメリカ社会の病巣ですかね。 | ||||
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終盤も終盤、最後の最後にどんでん返しを仕掛けた作品を、「フィニッシング・ストローク(最後の一撃)」と呼んだりします(マイナーな呼び名ですが)。スタンリイ・エリン『鏡よ、鏡』や、ニーリイの本作などが代表作。で、これは・・・びっくりものですね。本作は騙されまい騙されまいとしてもそうはいかないでしょう。背負い投げを予期して踏ん張ってても、綺麗な内股で一本取られる、そういう作品です。 | ||||
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終盤も終盤、最後の最後にどんでん返しを仕掛けた作品を、「フィニッシング・ストローク(最後の一撃)」と呼んだりします(マイナーな呼び名ですが)。 スタンリイ・エリン『鏡よ、鏡』や、ニーリイの本作などが代表作。 で、これは・・・びっくりものですね。 本作は騙されまい騙されまいとしてもそうはいかないでしょう。 背負い投げを予期して踏ん張ってても、綺麗な内股で一本取られる、そういう作品です。 | ||||
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