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背中の蜘蛛



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【この小説が収録されている参考書籍】
背中の蜘蛛
背中の蜘蛛 (双葉文庫 ほ 10-03)

背中の蜘蛛の評価: 4.04/5点 レビュー 48件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.04pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全48件 41~48 3/3ページ
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No.8:
(5pt)

システムとそれを運用する人間との間に生じる対立、矛盾

誉田哲也さんの作品はどれも面白いのですが時々、重い部分と軽い/メチャメチャな部分のバランスが悪くなることがあるのがたまにキズだと感じていました。
その点、本作はそのバランスが取れていて、最後までストレスなく一気に読み通せます。
上山が所属するサイバー捜査部門が現実にどこまでこの作品に描かれたものと近いのかは私には分かりませんが、ある理想の下に作られたシステムとそれを運用する人間との間に生じる対立、矛盾は普遍的なテーマであり、それを主題とする本作は骨太で読み応えのある作品に仕上がっていると感じました。
人間描写も細かく、いつかこの作家の大長編を読んでみたいと思いました。
背中の蜘蛛Amazon書評・レビュー:背中の蜘蛛より
4575242144
No.7:
(4pt)

犯罪の裏にある哀しみ・痛みを感じた!

誉田哲也さんらしいスピード感のある小説でした。
社会に救いはあるのか?問われています。
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4575242144
No.6:
(4pt)

面白かった

誉田さんの本はいつも楽しみに読んでいます。
題材は厳しいもの警察ものがおおいですが、いつもストーリーに引き込まれてしまいます。
背中の蜘蛛Amazon書評・レビュー:背中の蜘蛛より
4575242144
No.5:
(5pt)

誉田さんファンは勿論、警察小説が嫌いでなければ、是非読んでみて下さい!

超現実的な未来への警鐘と、誉田さんお得意の人情悲哀物語の2面に於いて、2面共に極上の神作品です(^-^*)/
発売前から知っていた作品でしたが、『誉田さんなのに姫川玲子シリーズでも歌舞伎町セブンシリーズでもなくてガッカリ(>_&lt;)』
『ついに、ここまできた――。前人未到、孤高の警察小説が誕生した!著者史上、もっとも尖った警察小説
』だなんて、大げさ過ぎる煽り文句だなと思ってましたが、

いやはや、ごめんなさい誉田さん。2大シリーズじゃないけど神作品でした。
煽り文句通りに、
『ついに、ここまできた――。前人未到、孤高の警察小説が誕生した!著者史上、もっとも尖った警察小説
』でした!

超現実的な未来への警鐘も、誉田さんお得意の人情悲哀物語でも、見事であり最高峰であり重厚な、是非オススメの神作品です!
個人的には、伊坂幸太郎さんの未来警鐘作品にも近いものを感じて、より面白く感じました。

誉田さんファンは勿論、警察小説が嫌いでなければ、是非読んでみて下さい!
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No.4:
(3pt)

「正義」という大義名分

パソコンを持つ家もめずらしかった当時、近所に「秘密警察が皆さんの生活を侵害しているんです!」と手作りのビラを配っている大学生くらいの兄ちゃんがいたけど、彼には先見の明があったのか!夜中に叫んだりしてたけど…。この作品では警察による違法な捜査が描かれている。それは許せない行為だが、問題は悪を倒すためなら手段を選ばないという“歪んだ正義感”ではないだろうか?「“誰より”も高潔で、潔白だ」と思い込んだ人間の正義感こそ厄介だ。
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No.3:
(4pt)

ちょっとクセがありますが、楽しめました。

著者お得意の警察小説ですが、ストロベリーナイトシリーズを期待して読むとちょっと肩すかしを食います。
情報管理、監視社会、犯罪防止など最新の話題を、やや近未来的な警察組織を舞台に描いています。
実際に近い将来こういう監視社会になるかも、という可能性について肯定も否定もせずに小説として表現しており、個人的には面白く読めました。(ネットやシステムについてはややSF風ではありますが…)

ストーリーとしては陰惨な場面もあり、スッキリした読後感にはなりませんが、それぞれの場所で職務に忠実であろうと葛藤する刑事たちの存在は著者らしさと著者なりの理想像が感じられ、期待外れとは思いませんでした。
これまでの作風とは少々趣を異にしますが、一読の価値はあると思います。
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No.2:
(3pt)

どこかやりきれない、行き場のない物語!

うーん、好き嫌いがハッキリする作品だと思います。この作品は3章から構成されており、1章、2章、に繋がりが見出せないまま、3章へと続いていきます。しかも、登場人物が多いので、途中で誰が主人公なのか?誰がどんな過去を持っているのか、ちょっと迷子になりかけました。確かに新しい警察小説にしようとサイバー関連を題材にしていますが、根底には人間って何なのだろうか、人を繋ぐものは何なのだろうかと言うことを問われたような感じで、そこに私的ですが落差がありすぎて、正直、盛り上がりに欠ける作品に感じました。ネタバレしてはいけないので詳細は記載しませんが、何となく終盤にかけてラストの顛末はわかってしまいます。しかし、正直、胸糞悪いそして哀しい展開には正直、驚きながらも、やっぱり気分悪いです。心の闇が伝染させられたような作品なので、読後、思いっきり疲れました。暗くなりました。本当のラストは、未来に対する正義感を胸に警察組織は発展していくべきだと言うように持っていきたいのだろうとは思いましたが、私には誰が救われたのか?サッパリ不明でした。個人的には☆の付けにくい作品ですが、読み手の方や性別年齢によって読後、大きく違って見える小説だと思い☆3つにしました。ご参考までに!
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No.1:
(4pt)

キレがいいUp-to-dateな警察小説

「背中の蜘蛛」(誉田哲也 双葉社)を読みました。
 池袋で起きた刺殺事件が、あるタレコミによって解決。また、新木場で起きた爆殺事件も似たようなタレコミによって捜査陣は解決の糸口をつかみます。捜査側の管理官、本宮の視点、同じ警察側、上山の視点。そして次第に暗い姿を現しはじめる地球規模の<闇>。
 <第一部・裏切りの日々>は少し古風な雰囲気で始まり、紋切り型の登場人物がウロチョロして途中で読むのを止めることも考えましたが(笑)、次第に読ませる警察小説に変化していきました。「巧み」だと思います。
 ストーリーの根幹を書き進めてしまうとこの小説の持つテーマを暴露しかねませんので、難しい。この国のスリラーは、伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」を嚆矢として緩慢ながら変化していっているのだと思います。警察捜査もDNAにはじまり、ドローン、GPSなどのテクノロジーを抜きにして語ることはできなくなっていますね。今回は、現実世界を覆い尽くす「雲」、あるいはメタ・データがその主題にあり、そのことが引き起こす別の主題と向き合いながら、そのことへの「橋渡し」がうまく描かれているような気がします。その主題は誰もが「蔑ろ」にはできません。昨今の欧米のスリラーあるいはエスピオナージュではある意味当たり前に描写されている<小道具>に焦点を当てて、キレがいいUp-to-dateな警察小説に仕上がっていると思います。
 ディーン・クーンツの著作に沿って「闇が光として通用するこの危険な時代には、正義も不正も同じ顔をしている」と表される世界の中の「日本」という国もまた、<サイレント・コーナー>ではいられない時を迎えたことへの「警告の書」として読むこともできます。
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