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メインテーマは殺人



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【この小説が収録されている参考書籍】
メインテーマは殺人 (創元推理文庫)

メインテーマは殺人の評価: 3.71/5点 レビュー 66件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.71pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全66件 61~66 4/4ページ
No.6:
(5pt)

文句なく面白い

読んでいる途中で、何度も前の場面に戻って読み返し、自分の推理を十分に楽しめるという作品でした。再度読み返すと、確かに明確に記載されているのに、他の方向に考えがもっていかされる感じが心地よい。
メインテーマは殺人 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:メインテーマは殺人 (創元推理文庫)より
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No.5:
(5pt)

再読します

面白かった話でも、一度でもうお腹いっぱいになるものもありますが、もう一度また読もうと思えるタイプの話、登場人物でした。私はカササギより好み。
とりあえず、知り合いの本読みたちには、すすめます。
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No.4:
(4pt)

こういうのをプロデュースがうまいというのかなあ?

作者ホロヴィッツ=「わたし」の一人称でストーリーが語られていきます。
 「わたし」の役どころは、ホームズにとってのワトソン、ポワロにとってのへースティングスです。探偵役ホーソーンの足を引っぱるちょっと鈍くさい役回りですが、前二者と大きく異なるのは、「わたし」が功を焦りホーソーンを出し抜こうとするところでしょうか。
 ホーソーンの聞き込みに「わたし」は同行し、相手の話を遮るように口をはさんでホーソーンに激怒され聞き役に徹しろと言い含められるにもかかわらず、同じ過ちを何度も繰り返します。
 「わたし」の作家生活の描写にかなりページを割かれており、ホロヴィッツ自身の作品の賛美もあり、謎解きには直結しない部分も多くそこが好みの分かれるところだと思います。
 聞き込み先の話の中に「あれ?」と思う点があっても、話がぐるぐるしていて、それらが回収されるのはやっとラストになってからです。
 作中、タイトルの付け方への思い入れやシェークスピアのセリフがいくつも引用されており、本書のタイトルにもハムレットの有名なセリフにある単語が使われていて、邦題にもっとひねりがほしいと思いました。
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No.3:
(4pt)

なるほどの構成

きっちり伏線を回収してくれます。推理小説好きなくせに、お恥ずかしながら、解決編でこんがらがることが多いのですが、この作品は「あれはこれ」「それはあれ」と原因と結果を把握しやすかったです。翻訳がよいからという理由もあると思います。無駄な文章が少なく、なるほどの連続で、構成がしっかりした良作でした。
どうしても海外作品=昔と思い込んでしまいがちですが、これは現代でした。
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No.2:
(5pt)

「カササギ」作者の次作レビュー1編を記す。

去年、翻訳ミステリの各種ベストワンを総なめにした「カササギ」作者の次作。
事件の内容については、できるだけ書かないようにしたい.
本書の一番の趣向は、犯人はだれかであり、そこはよくできている。「カササギ」二連発までは期待していなかったので、これで十分。
前作はクリスティへのオマージュであったが、本書は異色のホームズ・パスティーシュになるようだ。
まだ解いてもない事件での活躍を私(ホロヴィッツ)に書かせようとする変人元刑事ホームズと、そのために、無理やり事件捜査に巻き込まれる私という構図が面白く、このホームズの性格が大嫌いなのに、おいしい話は逃したくなく、書く、書かない、書く、もう嫌だの展開となるのも面白かった。要するに、これも本のミステリ。
手がかりとしては、最初のほうに重要な手掛かりがかなり目立つように出されているのはフェアだが、この手がかりがあまり検討されていないのは、論理重視な人にとってはアンフェアかもしれない。最後はお見事。
2011年という現代のロンドンが舞台になっているのだが、全体として、作品世界の雰囲気が古風である。あ、そうだったのか。
殺人事件と無関係の、薬、伝染病などの小道具の使い方もうまい。
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No.1:
(5pt)

そして、すべての伏線が回収された

アンソニー・ホロヴィッツと言えば昨年の「カササギ殺人事件」を挙げるべきなのかもしれませんが、私にとってはどちらかと言えば「007 逆襲のトリガー」の作者と言えますね。今回はパズラーですから、登場人物が多く、バタバタしないように(笑)、「メインテーマは殺人("The Word Is Murder")」(アンソニー・ホロヴィッツ 東京創元社)を一気に読む。一気に読まないと大切な<伏線>を忘れてしまいます。
 自らの葬儀の手配を済ませた資産家の老嬢が、すぐさま絞殺されます。勿論、犯人は誰?なんとワトソン役は、ホロヴィッツ本人。肝心のホームズ役は、元刑事、性格が何とも気難しいホーソーン。彼は、ミステリー史上希なことだと思いますが、なかなかその<本性>を見せてはくれません(笑)。そのホーソーンから、この面倒くさい事件を本にしないかという提案をホロヴィッツが受け、嫌々ながらも巻き込まれていくことになります。パズラーですから、いつものようにストーリーの詳細を書くことはできませんね。可能であれば、杉江松恋さんの解説も読まずに、第一章「葬儀の手配」に突入してほしいと思います。フーダニット、ホワイダニット、「過去」の悲痛な事件。楽屋落ちですが、ホロヴィッツを知るには最適な本人によるノンフィクション?も数多く含まれていて、イアン・フレミングについての含蓄、また有名なハリウッド映画人2名も登場し、とても楽しい一篇に仕上がっていると思います。
 カフカの「異邦人」はマクガフィンなのか?RADAはどうだろう?天地を揺るがすような「はなれわざ」はなかったかもしれません。でも、あらゆる伏線がページを追う毎に回収されていく<快楽>に満ちた、そして不自然さの少ない見事なパズラーだと思います。
 敵・大将を追い詰める剣士(ホロヴィッツ)が畳み掛けるように<フェアネス>の扉を次々と開けていきます。
メインテーマは殺人 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:メインテーマは殺人 (創元推理文庫)より
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