■スポンサードリンク


我らが少女A



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
我らが少女A

我らが少女Aの評価: 4.10/5点 レビュー 48件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.10pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全37件 1~20 1/2ページ
12>>
No.37:
(5pt)

発送が非常に早かった。

発送が早く商品も非常にきれいでよかったです。
我らが少女AAmazon書評・レビュー:我らが少女Aより
4620108421
No.36:
(5pt)

12年を隔てた2つの事件が繋ぐ、様々な人間模様

2019年9月刊。超久しぶりにこの人の小説を読んだ。何しろ私はSNSアカウントのプロフ欄にも「❤開高健、平野啓一郎、高村薫、ピエール・ルメートル」と記すくらいこの人の作品が好きなんだが、かなりのご無沙汰であった。これは毎日新聞に2017年8月から1年間連載されたもの。
さすがの髙村ワールド‼であった。この1週間どっぷり浸った。ここでは、あの合田刑事はなんと警察大学校の教授に出世?している。そして、ある女性(少女A)が同居人男性に殺害される事件と、その12年前の絵画教室教師の老女殺害?事件の繋がり~その二つの世界を紐解いていく中で浮かび上がってくる様々な登場人物のリアルと内に秘め続けてきた思い。彼女の硬質で重厚な文体、始終くすんだような心象風景に包まれる独特の「警察捜査の世界」~この人の小説を味わう醍醐味でもあるが、久しぶりにこういう重厚な作品を読むと、それがいかに「読む者にもエネルギーを要求するか」を実感する。まあ、それだけ私が加齢によって「読書体力」が落ちているとも言えるが。なので「読了感」もまたひとしおであった。そしてストーリー云々とは関係なく、この読後感はちょっと「レディ・ジョーカー」を読んだ時に近いものがある。あれも「ある少女」がキーになる小説だ。一方、モンストだのポケモンだのゲーム関連の描写がふんだんに出てくるのは私にはサッパリ分からない。髙村薫さん、ゲーム好きなんか?ちなみに作中の若者たちが叫ぶ?歌う?ブルーハーツの♬~リンダリンダ~♬は私も好きだ~(*^^*)
我らが少女AAmazon書評・レビュー:我らが少女Aより
4620108421
No.35:
(5pt)

宙返り女とおそ松くんの想い出

故・上田朱美(宙返り女)のことをもっと知りたい、という(友人たち、家族たちと同じ)気持ちで、彼女の身近にいた「記録者」浅田忍(おそ松くん)の脳内回路に気持ちよく振り回されながら一気に最後まで読んでしまいました。懐かしさと寂しさと。
我らが少女AAmazon書評・レビュー:我らが少女Aより
4620108421
No.34:
(4pt)

よかった

読み応えのある物語です。時間をおいてまた読むことになるでしょう。これだけの物語を書ける作家はなかなかいませんから。一人一人の人物像がリアルに浮き上がり、物語の結末が気になってしょうがないスピード感も秀逸。決してハッピーエンドではないが、心に長く残る余韻は心地よいといってもいいと思います。
我らが少女AAmazon書評・レビュー:我らが少女Aより
4620108421
No.33:
(5pt)

儚さ

12年という「歳月」こそが主人公かもしれない。その厳然としてある時間、空間の縛りの中で、影絵のように動く不確かな人間たち。記憶の不確かさ故の哀しみ・・。読後、ずっしりと残ったものがある。曖昧で、覚束ない、不確かなはずの「少女A]がそこに「居る」という感覚である。いとおしく、手を伸ばして確かめたい、という感覚であった。
我らが少女AAmazon書評・レビュー:我らが少女Aより
4620108421
No.32:
(5pt)

少女Aがいなくなった後から周辺の人たちの時間が動き出す

西武多摩川線多摩駅と野川公園を含む狭い場所に事件の関係者の熱い視線が注がれる時期が突然終わる。合田と事件を取り巻くほとんどの人たちは去っていったが、合田がここに確かにいたのだという懐かしさと去って行った寂しさが冬の武蔵野の風景に重なる。合田シリーズを全部読んで最後の2つが自分の記憶だったかのように錯覚する。
我らが少女AAmazon書評・レビュー:我らが少女Aより
4620108421
No.31:
(4pt)

死者の名誉を守る

突発的に起きた殺人事件の被害者の素性を発端として、過去に起きた殺人事件の被害者家族や、そのとき高校生だった関係者たちのその後と、当時、事件を解決できなかったことに慚愧の念をもつ警察官が根気強く捜査を継続していく状況が丁寧に描かれていきます。最終的に容疑者が二人とも事件や事故で死んでしまうのですが、死者の尊厳を保つため、真実に近づきながら、うやむやにしておこうとする関係者の心情描写が素晴らしいです。小説としては、すっきりと落ちない結末となるのですが、深い人間描写で飽かずに読ませます。
我らが少女AAmazon書評・レビュー:我らが少女Aより
4620108421
No.30:
(5pt)

ありがとうございました

説明通りの商品で、大変満足しております。
また、迅速に発送頂き、ありがとうございました。
我らが少女AAmazon書評・レビュー:我らが少女Aより
4620108421
No.29:
(5pt)

購入して良かったです‼️

購入して良かったです‼️
我らが少女AAmazon書評・レビュー:我らが少女Aより
4620108421
No.28:
(5pt)

書き込み中誤送信されたショップレビュー修正

ショップレビューでコメント記述中に指がすべり中途半端になってしまいました。大変に気持ちの良い取り引きだったので追記させて頂きます。サイトの字数制限の為だと思われますが注文前の質問に丁寧に対応あ頂き有難うございました。表記を上回る[新同品]でした!この本を手にする時には[長崎夢屋]さんの事が頭をよぎる事でしょう。初版第一刷の新同品を手にする幸運わに巡り会えた事に感謝し、あらためてお礼申し上げます。PS:ショップレビューの修正、上書きの方法ご存知でしたらご一報いただければ幸いです。
我らが少女AAmazon書評・レビュー:我らが少女Aより
4620108421
No.27:
(5pt)

女の一生

合田シリーズを読み始めた頃、まだ若年だった自分にとって登場人物たちは対岸に位置するというか、少ない経験や拙い想像力で感じることがせいぜいだった。
年齢を重ねて今本作を読み、あらゆる年代、性別の登場人物たちの内面がせまってくるようで、読む手をとめてしまうことが度々あった。作中で合田が少年少女の気持ちに思いをはせて放心したり、心を痛めたりするような感じだ。特に今作では、女性の登場人物の内面の描写にひきつけられた。これは、自分の一個人としての経験値ももちろんあるとは思うのだが、著者の変化もあるように思う。

本作が扱うものの複雑さは、緻密な構成に支えられたこの群像劇の複雑さそのまま、世界の複雑さ、人間の複雑さそのままのように感じる。そして、複雑にみえて今日我々が抱えている社会問題について明確に描かれているものもあると自分は受け取った。
痛快なストーリー、涙を誘う感動の物語、そんなものに貫かれた人生はどこにもない。それでも、終盤の展開は白眉。なんともいえない高揚とも絶望ともつかない不思議な心地で本を閉じた。
我らが少女AAmazon書評・レビュー:我らが少女Aより
4620108421
No.26:
(5pt)

丁寧

梱包はとても丁寧で綺麗でした。購入した本も想像していたよりも状態が良かったです。
我らが少女AAmazon書評・レビュー:我らが少女Aより
4620108421
No.25:
(4pt)

流石

普通の作家が絞り出して1冊に2~3ページ書けるか書けないかという言葉を選んだ描写を全てのページで実現してみせる。流石は髙村薫。

見事な描写に、「もう結末なんてどうでもいいや」と読み進めると、本当に肩透かしを食らわせる。流石は髙村薫。
我らが少女AAmazon書評・レビュー:我らが少女Aより
4620108421
No.24:
(4pt)

Suburban Baroque

合田シリーズの最新刊が出ていたと知って、世の中自粛ムードでもあるしじっくり家で読書するか、と手に取りました。

ごく限られた地方都市の中の、ごく限られた人間関係の中で起こった事件。
携帯やSNSで繋がった乾いた関係、でもそれを下らないものと切り捨ててしまう訳ではなく、暖かい繋がりにもなり得る様子を描いた2017年のクリスマスの描写や、普通だったら有り得ないような二人の女性の間に芽生える友情など、高村さんの人間観が表れているようで胸が熱くなります。

読後感はモヤモヤすると言えばするんですが、凄く良いものを読んだな〜っていう充実感もあるのが凄い(笑
脳トレ番組でよくある大きなモザイクのかかった画像のモザイクが段々細かくなっていって、徐々に全体像が現れてくるような高揚感がたまりません。

人は思いもよらない状況の中で、傷つけ合うこともあれば分かり合う事も出来る、それがこの事件の意味なのかな、と思いました。

(私は読書する時、その本が映画化されたとしたら主題歌はこれかな?とか考える癖があるんですが、この本だったらカーネーションの「田園通信」しかないな、と思いながら読んでいました)
我らが少女AAmazon書評・レビュー:我らが少女Aより
4620108421
No.23:
(5pt)

忘れていたあのころが今ここに。

作者はまるでオーケストラの指揮棒を振るうコンダクターのごとく小説の世界をみている。
オーケストラの各パートを実にうまくコントロールしている。
それによって、映し出された情景が眼下に広がっていく。
文字がうごめいている。
あのころのできごと。
それは、インテグラルな積み重ねによる印象としてしか記憶にインプットされていなかった。
記憶を微分し、点と点を結び付けていく。
点を時系列にダイアグラム化していくことにより見えてくる事実。
少女Aの姿かたちが見えてくる。
それは記憶の片隅にあった自分自身の思い出と共に少女Aのふるまいがよみがえってくる。
我らの青春群像が響いている。
我らが少女AAmazon書評・レビュー:我らが少女Aより
4620108421
No.22:
(5pt)

合田が還暦目前!

『冷血』からだから6年くらいぶりの合田雄一郎さん、なんと57歳、現場を離れ警察大学校の講師をしてらっしゃる。そうだよな、生きてるってそういうことだ。
で、本書。狭い範囲で少ない登場人物による展開。それだけでいうと『照柿』もそうなんだけど、あの灼熱の情念が生み出す人間模様に比べると今回はすごく日常感があって、途中で何度か「あれ、高村作品よね」と確かめたくなった。
もちろん鋭利な筆致は健在。気温から湿度から空気の匂いまで仔細にイメージができるし、読む進めていくとどんどんその世界に引き込まれる。
そして何と言っても浅井忍だ。彼の存在こそが高村薫作品であることを際立たせて、実際途中まで相当不穏な気配を振りまいていたし、物語を大きく動かしていた。でも、ある時からそれは色を変え、素敵なメッセージの連鎖を生んで。
ある結末を予測していた者としては、ちょっと安心してしまったのよね。でも…やっぱり高村作品だった。どんなに平和な読後にも、小さな棘を残す。
多分人生がそういうことなんだろうね。
我らが少女AAmazon書評・レビュー:我らが少女Aより
4620108421
No.21:
(5pt)

道を踏み外したアウトローが出て来ない

兎に角丹念、丁寧に書かれている文章とこの本。作家の体力ってどんな、と素人の私などはそこにも感動してしまいます。高村作品にはこの作品は新しい、と私は思っています。凡そ今迄は、道を踏み外した技術者みたいなスーパーマンが出て来た。一般からは程遠い何かのエキスパートな技術と能力を発揮して悪を行うといった人たちが登場した。けれどもこの小説は、そんな期待(?)を裏切って本当にごく普通の平凡な生活者しか、少なくとも前半には現れないのです。

多分、私たちの生活の様に何かを繰り返すだけで終わる数年の人生。日々があるだけの人生。「もの凄い」がない。高村小説には今迄その、もの凄いがあったと思う。そこがワルな行状にもわくわくして読み進めた遠因だと思う。もしかするとその観点からこの小説が評価の星の数を落としているのかも知れません。

裏切りとは呼べないですが、そんな悪のスーパーヒーローが出て来ない中で進むこの作品を私は新しく思うし、逆にどうなるのか、何かが起こるのか、どううねって行くのかの興味になりました。言うなら性行為の後の二人の行為に写し出される本質や面白さみたいなもの。特別ではない事への興味がこの本のメロディに見えます。さて、どうなるのかな、この登場人物たちは。いやぁでも、この1人1人の人間の行動や心情を細かく書いて行ける高村薫さんはやっぱり凄いよ。イラストが何枚か本書のページにあるのも…視線やタッチを感じられます。文科系の本、笑。ただ、朱美と真弓という名前の韻が似通い過ぎて、覚え難い歌詞みたい判別が混乱したのも私には事実でした。
我らが少女AAmazon書評・レビュー:我らが少女Aより
4620108421
No.20:
(5pt)

映画化はぜひ大森立嗣監督で

読後の第一感想は、まさに文豪の長編作品を読んだという充実感だった、
高村薫が観察したSNS普及後の現在風俗小説だろうと読み始めたので、物語自体は期待とはしょうしょう方向が違ったが、それでも読後の満足度は極めて高い、
高村はほかに「レディジョーカー」を読んだだけで、あちらは作者自身がデーモンに執りつかれた様な迫力と圧力に圧倒されるが、本作の堂々としながらも、語るべきエピソードをしなやかに飛翔続ける筆致はまさに作者が文豪のステイタスに位置するからだと思う、
最近連続して翻訳小説ばかり読んでいたので、国内作家、それも現役が書く美文が堪能できた楽しみも大きかった、

「レディジョーカー」では遠からずの警視庁辞職以外の選択肢を持たずに職務にまい進する合田が事件によってかろうじて救われたが、本作では彼に迷いはないらしく、すでに定年を見据えたりっぱな中間管理職である、
劇中、彼がスニーカーを履いている描写がないということは、ある時点でスニーカーと決別したということなのだと思う、
かつては堅物が警察手帳を持ち歩ているような絵にかいたような融通の利かない警官合田だったが、ここではステファノマーノのブリーフケースを持ち歩く程度には加納に感化を受けたらしい、
高村は全作読んでみたいタイプの作家ではないが、合田主人公の前二作品と、いずれ執筆されるだろう合田最後の事件だけはぜひ読破したいと思う、

で、本作がもし映画化されるならば、監督は大森立嗣監督がもっとも相応しいと思う、
大森監督ならけして大げさにならずに悲しみを湛えた武蔵野を映像化できるはずだ、
我らが少女AAmazon書評・レビュー:我らが少女Aより
4620108421
No.19:
(4pt)

未解決事件の現実を想像させる

1件の殺人事件の遺族、周辺者を描く長編。現実の事件がこのようにして未解決になり、このようにして遺族をむしばみ、このようにして容疑者家族の中で消化され、このようにして時間に埋もれていくのか、と想像させられる。精密な筆致と人物描写のリアリズムは相変わらずで、事件の真相が一つ一つ、明らかになっていく過程に引き込まれる。警察捜査よりも、一つの事件によってかき乱される人生や人間関係、時間の経過、というものに焦点が当てられ、重い読後感が残る。
マークスの山、レディージョーカー、照柿から時間が経過し、合田雄一郎は50代の警大教官となって登場する。
捜査の一線にもなく、白いスニーカーを洗うシーンや颯爽と低い壁を飛び越えるシーンも、もはや出てこない。
それでも、かつての登場人物のその後が散りばめられており、その点でも興味深い。
我らが少女AAmazon書評・レビュー:我らが少女Aより
4620108421
No.18:
(5pt)

舞台となっている土地(野川公園 +西武多摩川線沿線)を知っていると何倍も面白いはず。

この物語の舞台となっている土地(東京都三鷹市、小金井市、府中市)をよく知っているので、楽しむことが出来ました。同じ事件を何人もの回想や異なる目線から描いており、そこが非常に面白く感じるところです。お薦めできます。
我らが少女AAmazon書評・レビュー:我らが少女Aより
4620108421

スポンサードリンク

  



12>>
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!