長いお別れ

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

長いお別れの評価:

4.36/5点 レビュー 290件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.36pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全547件 501〜520 26/28ページ
No.47
(5pt)

素晴らしい!

本書の売りは村上春樹訳でしょうから、これを読んでチャンドラーの文体からの影響、
「羊をめぐる冒険」の構造との類似性などを読み解くのもいいでしょう。
しかし、私が強調したいのは、チャンドラーその人が著したこの作品そのものの素晴らしさ!
人物の陰影が深く、語り手の「まなざし」そのものが魅力的で、
単なるミステリの閾を超越しています。
大部ではありますがどのシーンも味わい深いので、退屈せず、堪能しながら読了しました。
モトは十分とれると思います。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.46
(5pt)

あまりに素晴らしい

長年、清水氏訳の「長いお別れ」を愛好してきたが、ここまで夢のように酔わせてくれる作品だとは思っていなかった。
風景描写のひとつひとつにさえ、チャンドラーの感性がより血肉となって感じられるようになっている。
さらには、マーロウとテリー、リンダ、あるいはオールズとの会話では、マーロウの人となりや心情がよりリアルでクッキリとしていて、マーロウ好きにはこたえられません。
その上、滑らかさも深みも洒脱さも増し、まさに酔える。
清水訳が「マーロウを見れる」なら村上訳は「マーロウに会える」と言えるのではないか。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.45
(3pt)

面白いのですが・・・

ストーリー・翻訳ともすごくよく出来ているし、今読んでも面白いと思うのですが、
どうしてもマーロウには共感できないのです。
それは、言いすぎでは?とか、
それはいくらなんでも冷たいんちゃう?とか思ってしまうんです。
オレがタフじゃないからなのか?
あるいは、そうかもしれない・・・・。
なので★3つです。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.44
(4pt)

うーーん。

すごい思いがいっぱい詰まった翻訳すぎて、本人も書いているようにとても個人的な翻訳です。あまり読んでいる人の入り込むところがない翻訳なのだけど、この翻訳を読んでしまうと前の訳で読む気があまりしない。最近のCDのリマスターに似ている感じです。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.43
(4pt)

言葉で空気を描くひと

チャンドラーと村上さんの共通点は、空気を描くことのできる作家だということだ。
どちらの描く空気もわたしは大好きだ。
The Long Goodbye は、清水俊二さんの訳でも原文でも読んだ。
それを前提として、言うのだけれど。
チャンドラーがこの作品で描いた空気は、清水さんの訳の醸す空気のほうと似ている。
村上さんの訳のほうがより緻密なのに、なぜだろう。
清水さんはひょっとしたら、文章ではなく空気を訳したのかもしれない。
まあそれはともかく、エッセイを書きなぐっても絶対に売れるであろう村上さんが
途方もない時間をかけて取り組んだであろうこの訳本に接して
思い入れの分だけ、原文よりちょっと自意識過剰に思われるマーロウを見るにつけ
チャンドラー好きとしては、うれしくないはずがない。
村上さん、ありがとう。
カリフォルニアの都会の日陰の、乾いた孤独のしみ入るような淋しさのよろこびを
もう一度思い出すことができました。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.42
(5pt)

533ページ、一気読み

久しぶりにハードカバーでかなりボリュームのある一冊。チャンドラーを読んだのは初めてですが、ハードボイルドという感情描写をできるだけ廃した小説ながら、主人公である探偵マーロウ、周りの幾分影を持つ各キャラクター達ともに、細やかな行動描写と台詞(巧すぎ)により読み進むにつれてしっかりとした輪郭を持ってくるので、内面を多くは語らないマーロウにも次第に感情移入していきます。そして暴かれる真実達にびっくりしながら一気に読み終えると、まぁなんともいえないほろ苦さ。というか煙草臭い哀愁が漂ってくる不思議な読後感。深みのある小説ほど、読後生温く容赦なくからみつく空気に包まれてしまうものですが、これはまさにそういう作品でした。これから何度も読み直す事になるでしょう。チャンドラーが名立たる作家達から崇拝され、ハードボイルドの巨匠といわれる所以は、チャンドラー未読の方でも、この本を読めば納得できる筈。2000円の価値以上のものがあるので、是非一読を。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.41
(5pt)

ハルキ“マーロウ”はイカす・・・

 ずいぶん以前に清水俊二氏訳で「長いお別れ」を読んだが、正直これほどの感銘は受けなかった。
今回、改めて読んでみると、なぜかフィリップ・マーロウに(テリーや他の登場人物にも)かなり感情移入して読んでいる事に気付いた。
また、マーロウの体温(のようなもの)やタバコの煙、ギムレットのビターな匂い、またL.Aの街にただよう陽炎まで行間に感じ取れる。印象として、素晴らしい訳、素晴らしい「ハルキの作品」と感じた。原文を読んだことは無いが、一語〃丁寧に翻訳している、そんな印象を受ける。もう一度清水俊二氏の訳と読み比べてみたくなった。
 読後に感じるある種の寂寥感(のようなもの。言葉足らずでスミマセン)はハルキの「ねじまき鳥…」や「ダンス・ダンス…」などの作品群にも合い通じるものがある。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.40
(5pt)

チャンドラーの戦争体験が反映されていたんだ…

 今回の村上訳でハッキリわかったのが、チャンドラーの第一世界大戦時の負傷経験とアルコールへの逃避がテリー・レノックスとロジャー・ウェイドに濃厚に反映されていたこと。『ロンググッドバイ』のラストを最もデフォルメしたのは、ロバート・アルトマン監督ですが、物議をかもした映画のラストはアメリカ社会の第二次大戦までの帰還兵と、ベトナム帰還兵の扱いの差なんだとハッキリとわかりました(アルトマンの映画は1970年代に物語が設定されています)。
 第二次大戦までの帰還兵は、いろいろあったんだろうけど、ヒーローなんだから、とまだ暖かく迎えてくれたわけですが、ベトナム帰還兵はそうではありませんでした。ベトナム帰還兵は逆に神経がおかしいとみなされた末に撃ち殺される可能性だってある、ということをアルトマンは訴えかけたかったんだと初めてわかった次第です。チャンドラーはハリウッドに招かれて映画史上に燦然と輝く『深夜の告白』の脚本も書きましたが、そうしたオリジナル脚本のひとつに、第二次大戦の帰還兵が殺人事件にからむ『青い戦慄』という映画もあります。チャンドラーのオリジナル脚本では帰還兵・ベンディックスが実は真犯人だったという設定になっていましたが、検閲の末、別の人物が犯人に変更されて公開されたといういわくつきの映画なのですが、この『青い戦慄』も観たいと思いました。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.39
(5pt)

やはり不朽の名作ですね!

丁度少し前にペーパーバック版の英文を清水俊二訳の文庫本で参照しながら読んだのですが、有る部分がスパッとカットされてるのではなく、台詞や情景描写中の数語が端折って意訳されてる部分が多々ありました。そう言う意味で今回の村上春樹訳「ロング・グッドバイ」の登場は完全本としても大いに価値があると思います。
清水訳の味わいも捨てがたいのですが、極端な意訳をせず丁寧に一語一語訳してあるだけに、村上訳の方がオリジナルの世界をストレートに感じさせてくれます。あの名台詞の数々も素敵です。
どちらかと言うと清水訳の方が意訳の幅が広い分、よりセンチメンタリズムを感じさせてくれる気がしないでもないですが、村上訳は、深々と地味にその辺りが胸に響いてくる感じですね。
いずれにせよ、この名作が新たな訳で読めるのは喜び以外の何物でもありません!
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.38
(3pt)

さよならを言うのは、少しだけ死ぬことだ

グレート・ギャツビーとこのロング・グッドバイを村上春樹訳で読んでみて思ったのは、やはりかなりの影響をこの二冊から受けて村上春樹という作家が出来上がったんだなということ。スピード感やハードボイルド臭さは清水俊二訳のほうがあるけれど、新訳は読みやすく、素直に物語に入って行ける。初めて読むならこっちがオススメです。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.37
(5pt)

ギムレット

なんと言っても「ギムレットを飲むには少し早すぎるね」。あの台詞がくだけたんだ。それだけ現代的に、そして読みやすく翻訳された。それにしても長かった。だけれども、最高に面白かった。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.36
(5pt)

最初から最後まで

村上春樹がレイモンド・チャャンドラーを翻訳した。これ以上の楽しみはそれほど多くはありません。読んでいる最中は至福の時。また巻末には村上春樹によるチャンドラーへの文章を寄せているのですが、これだけでも味わい深いものがあり、最初から最後まで楽しめる一冊です。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.35
(5pt)

数十年の思い込み

『ロールズロイス』という村上ファンならおなじみの“ズ”のこだわりから始まり、
流れるような美しい文体で冒頭の不思議な男の友情話に引きずりこまれます。
「私」については確かに、清水マーロウとの差はあまり無いように思います。
が、テリー・レノックスが素晴らしいです。村上ワールドに必然的に存在する悲しみを
湛えたキャラクター造形に脱帽しました。
お恥ずかしい話ですが「長い間離れているお別れ」
ではなかったんですね!「お別れの言葉を言うのに長くかかる」という意味だと気づくまで、実に40年かかった!
思い込みとはおそろしいものであります。
そういえば「キャッチャー…」の時もフィービーの誤字の話はまったく知りませんでしたっけ!
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.34
(5pt)

直訳に近い

あくまで清水俊二訳との比較においてですが、原文に忠実な翻訳です。
とはいえ、紳士的過ぎると批判されていた清水マーロウ同様、
「私は〜」ですし、雰囲気はあまり変わりません。
気になった文章が1つ
3章のラストの1文(P.33):
しかしそれはあくまで「あるいは」であり、どこまでいっても「あるいは」でしかない。」
意味が分かりづらいです。
「あるいは」は原文の"possibly"の直訳なのですが、
「もしも」ぐらいに意訳した方が日本語としては自然です。
無論、村上氏は重々承知の上。
氏の「原文に忠実に訳す」という強い意志を感じました。
後書き解説のフィッツジェラルドと絡めたチャンドラー論も読み応え有りです。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.33
(5pt)

本当は外国の小説はあまり好きじゃない。

もう何度も読み返してる…。 この『長いお別れ』でチャンドラーを知った。他の作品も全部読んだ。でもこの『長いお別れ』にはとても叶わない。正直、背景描写などが面倒くさいって思う時もある。でもセリフが圧倒的にかっこいーんだよ。 ストーリーがどうのこうのは言わない。そこにいるマーロウが格好いいんだ。喧嘩なんか弱くたっていい。友達ってなんだろう。約束を守るってなんだろう。全ての子供達に読ませたい。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1)) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))より
4150704511
No.32
(5pt)

It's A Man's Man's Man's World.

「いっしょに寝ることにきめた」
「お金が目当てなのね」と、彼女はいった。
「シャンペンはおごったぜ」
「シャンペンなんか、なにさ」と、彼女はいった。
気の利いた台詞を吐くためには、
説得力のある身体と行動力が必要だなと思った。
男同士の友情の話。
大好きな本です。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1)) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))より
4150704511
No.31
(4pt)

男の友情に惹かれる

推理展開はそれ程、スリリングではないけど、ラストの主人公との友情のシーンは痺れる。マーロウの生き方がいかしてる。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1)) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))より
4150704511
No.30
(3pt)

元祖ロング・グッドバイである。

元祖である。ロング・グッドバイである。
現在巷で溢れている赤と黄色の、拳銃の表紙の、アレである。
アレの元祖である。
僕は10年ほども前に、本書を読んでいるのだが、正直全く内容を忘れてしまっていた。
今回、例の赤/黄/拳銃本を読んだ後、本書を再読したのであった。
ムラカミ版のあとがきにおいて、本書の訳については、若干「細部を端折って」いるとのことであったが、それほど気になるモノではなかった。
ムラカミ版との比較を厳密にするほどの野暮はしておらず、原書との突き合せは一部やったのであるが、確かに比喩や挿入文の一部は訳出されていないトコロもあるにはあった。しかし、同時に「アレ?ここ端折ってる?」と当たってみると意外にちゃんと言葉を拾っていたりして、「しっかりやってるじゃん!」てなことも少なからずあった。
要するに、訳の端折りは、読むに当たってはほとんど問題にならぬということ。
また、やはりムラカミ版が出た「キャッチャー・イン・ザ・ライ」や「グレート・ギャツビー」で強く感じた、訳文の同時代感の喪失というか、要するに「元祖・野崎孝版」の訳文に感じられた古色蒼然たる賞味期限切れ感はなく、「まだまだ、このままでもイケるジじゃん」てな感じであった。
映画の字幕も書いていた訳者によるあとがきも洒脱で良く、1976年という文庫版の発行時期の「時代の空気」がそこはかとなく感じ取れて楽しい。
1988年に亡くなった訳者は、今回のPlay Back「ロング・グッドバイ」をあの世から、どのように見ているのだろうか?
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1)) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))より
4150704511
No.29
(4pt)

あの1文を語らせるために

作家には「この1文のために」という作品があるようですが、この小説もまさにそう。終盤に出てくる「ギムレットにはまだ早すぎるね」の1文を語るために、チャンドラーは壮大なミステリーと人間模様を構築したのでした。それ以前のストーリーは、この言葉に重みを持たせるための伏線に過ぎません。
マーロウの生き方は非常に男っぽく不器用で、効率優先の現代社会では通用しないでしょう。それだけに、どことなく憧れを抱いてしまうのです。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1)) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))より
4150704511
No.28
(2pt)

スーパーマン

以前からチャンドラーやマーロウの噂は聞いていましたが、読んだのはやっと最近です。
村上版を読む前の予習として、ハヤカワ文庫版を読みました。
ハードボイルドの代表的作品と聞いていましたが、中々の読み応えで面白かったです。
たっぷりと楽しめた本です。
誉める人は大勢いるようですからそこはお任せして、自分なりに感じたコトを書くと、男の子が描く夢を見せられるような本ですね。
周囲と馴染む方法も知らず、自分を正当化しヒーロー視するような人が、喜んで浸る本だと思いました。
家族に囲まれ、でも軽んじられ、お腹が突き出て、小さい家で生活しているお父さんが、孤独を愛するヒーローに成りきり、現実逃避するためにトイレで読んでいそうな本と書けば分かりやすいかな。
お小遣いを貯めてパイプを買ってしまうような(それを使う場所もなくてね)、あるいはデスクの引き出しにウィスキーを隠していそうな、あるいは夜なのにサングラスを外さないのがダンディだと信じている人にとっては、バイブルのような一冊なのでしょう。
時代を超越して、と書けば格好いいけれど、夢ばかり見て現実に向き合えない、と書けばなるほどと思ってしまう、寝癖とヨレヨレの服が似合うアナクロな男達のオアシスのような本だと思いました。
読み終わると、現実って厳しいと思ってしまう本ですね、大人の童話かな。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1)) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))より
4150704511