長いお別れ

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長いお別れの評価:

4.34/5点 レビュー 290件。 A ランク

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平均点4.34pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全547件 461〜480 24/28ページ
No.87
(5pt)

こんな世界があったのか

春樹村上の好きな作家の一人にレイモンド・チャンドラーが挙げられていたので、その存在は知っていたが、読んでみるとなるほどと唸るのみ。すごい世界だ。男の世界。
しかし、春樹村上のファンで彼の小説を読んで分かったが、初期の彼の作品の中の乾いたクールな表現がレイモンド・チャンドラーと重なり、「あ、これはレイモンド・チャンドラー的だな」と、特に文末の表現(締め方)で感じることが多い。
何はともかく、次の小説にとりかかる。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.86
(1pt)

英文読解力に問題あり

一寸読み出しても誤訳や悪訳の多さには驚いた。小説家が翻訳家の真似事をして見事に失敗し
ている。
当時のスラングも知らず又ひとつの単語の語彙の広さや本来のイメージを知らず変な日本語に
訳している。
(1)and she had a distant smile on her lips and、、、を「実のない微笑みを唇に浮かべ」
はdistant 物理的にも心理的にも距離感を表わす単語なので「よそよそしい笑み」とか
「そっけない笑み」で大体「実のない微笑み」という日本語は一寸おかしな言葉だと思う。
(2)He strolled off traiing clouds of incence,not even、、、を「彼は香料混じりの雲を
あとにひらりとたなびかせながら、悠々と歩を運んだ。」と訳している。cloudsに煙という
意味があるのを知らないのか分り難い日本語になっている。タバコをふかす人物を「彼は匂い
のする煙をなびかせながらぶらついていた。」と描写する方が解り易いはずだ。
(3)I heard the dame call him Terry. Otherwise I don't know him from a caw's
caboose. But I only、、、を「女はテリーと呼んでたけど、それ以上のことは牛のけつほど
も知らんね、、、」と「牛のけつほど」と本人も意味の分らない訳をしている。cow's
caboose は当時のスラングで女(牝牛)の尻とかけつという意味がある。「あの女が彼をテリー
って呼んでたのは聞いたがね。そのほか彼のことは女の尻からは何にも分らないね、、、」と
訳すのが良いはずだ。
清水俊二のほうが英文解釈能力が数段と上にいると思った。これでは他の翻訳物に懸念が生じてしまう。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.85
(3pt)

これがノーベル賞クラスの翻訳?

 いまどき、チャンドラーもないだろうって感じで最後まで読んでしまったけど、これでも、面白いっていうのかなあ。村上は、16、7歳くらいのときにはじめて読んで、以後、原書と清水訳を交互に読んできたらしい。翻訳は、25年くらいで新しく訳されるほうがいい、と村上は言っているが、ついに自分でやってしまった。 お世辞にもいいとはいえない安っぽい装丁に、村上は一言、「ありがたい」とは言っているが、内心、「なんでこんなんやねん!」と思っているのは見え見え。 これを読んだ直後、向田邦子の「男どき女どき」を読んだ。余りの現実感とギャップに戸惑い、不思議な感じになるよ。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.84
(4pt)

ミステリとして読むか、文学として読むか

ギャツビーからは情感を、チャンドラーからは会話を、そしてカラマーゾフの兄弟からはストーリーテリングを、学んだように思える。ギャツビーでは良く分からなかったが、村上春樹のネタ帳を垣間見るような翻訳作業の一冊。
もちろんテキストの優秀さあってのことなのだろうが、こと会話に関してはもうストーリーや何かに関係なく楽しめるものに仕上がっていると思う。そのうえ丁寧な翻訳作業をなぞるように、もともとハードボイルド特有の含みの多い会話の意味を、ひとつひとつ消化しながら読み進められる。必然的にスピード感は殺されてしまうが、緊迫した球技の試合を解説付きで見ているように、素人が玄人の貴重な技の隅々まで味わえるような魅力がある。雰囲気とスピード感を取るか、驚嘆すべき文章芸の味わいを取るかで旧訳との好き嫌いが分かれるのではないだろうか。それはこの原作をミステリとして読むか、文学作品として読むかの違いかもしれない。
自分としては慣れ親しんだミステリ「長いお別れ」を捨てきれないのが正直なところ。新訳マーロウは少し年をとってくどくなった気がする。でもチャンドラーの文章芸にはあらためて感心させられたし、読むのに時間が掛かるので、長時間楽しめたことは○。本代のモトは取れます。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.83
(5pt)

なんと楽しい翻訳でしょう

久しぶりにチャンドラーを読みました。いつも飛行機や列車に乗っているときに読むのですが、この翻訳は、最初の助走部を過ぎると、段々乗ってきて、「いやー、ネズミかギャッツビーが出てきそう」って不思議な感覚で、とても楽しかった。清水さんの翻訳ももちろん素敵でしたが、小説家としてのチャンドラーの『細部への拘り』や『苦味』は村上さんの翻訳にしかないものだと思います。きっと、村上さんは『ギャッツビー』を読むのと同じ姿勢でチャンドラーを読んでいるのだと思います。いつか文庫本になって持ち運びしやすくなったら、また旅のお供にしたいですね。ああ、それから、複数の翻訳は、それぞれ別の世界だと思いますので、比較をするなら原文を根拠に徹底してやって欲しいですね。単なる好き嫌いを、翻訳の良し悪しや、日本語の上手下手と言われてもね。私の比較論はただ一つ。清水訳は、「原文読もうかな」という気にさせますが、村上訳は「こりゃ手に負えない英語だろうな」と原文で読む気をなくします。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.82
(5pt)

よみがえるハードボイルド

ハードボイルドにはまっていた学生の頃にさんざん読みましたが、
村上春樹さんの訳が出たことで、懐かしく読み返す機会をいただきました。
キャッチャー・イン・ザ・ライもそうですが、
大好きな作品を現代によみがえらせてくれた村上春樹さんに感謝です。
一度もチャンドラーを読んだことのない方がいたら、これは絶対におすすめです。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.81
(3pt)

思い入れが強すぎる

あとがきからも伝わってくるように、非常に訳者の思い入れの強い作品である。
しかし、得てして思うのだが、訳書の場合、作品の思い入れが強すぎるほどに文体から訳者の顔がのぞいてきて、読んでいてうっとうしくなるものである。評論家の豊崎氏が「村上氏の訳したものは全部村上氏のトーンになっていて、つまらない」と語っていたが、これは当てこすりでもなんでもなく、一抹の真実なのだと思う。
90ページにも渡る大部なあとがきにおいて、村上氏はフィリップマーロウを純粋仮説の存在として定義している。つまり、生身の人間が抱える自意識のくびきを超え、あらゆる二律背反・逆説を同時に体現することの出来る仮説的な存在(実際にはありえない存在)であると。しかし、そのような仮説された自我を呈示される必要のないほどに、我々生身の人間が小説以上にアンチノミーかつ混沌とした存在であるのは新聞の三面記事を読むまでもなく自明である。生身の人間にはもちろんマーロウのような一貫性はないが、それは一貫性自体が小説(しかもハードボイルドという領野における)という結構の上で初めて可能なものだから仕方がない。
いずれにせよ、訳者の思い入れの強さが翻って小説へのアプローチを迂遠なものにするという逆説がこの訳書では体現されている、と個人的には思われる。
作品自体は過分もなく優れたものであり、そのストイックさと親密さの同居はやはりこの領域におけるマイルストーンだと思う。次は原書で読むとよいだろう。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.80
(1pt)

翻訳が下手!!

村上春樹は自作の日本語はうまいのに、翻訳となると、サリンジャーの場合もそうだったけど、どうしてこんなに日本語が下手になるのか? 彼の下手訳によって昔の上手訳が悪貨が良貨を駆逐するみたく、なくなってゆくとすれば、日本語英米文学にとって、これほどの弊害はない。一般に日本語翻訳の質は上がってきているだけに、ここに唯一の例外のように、のさばる亡霊がいるのは慨嘆すべきことである。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.79
(3pt)

名作への息吹

チャンドラーの名作である本書が当代随一の作家・村上春樹によってあらたに世に出ることになった。「長いお別れ」(清水俊一訳)は台詞の素晴らしさとテンポのよい訳で広く人口に膾炙した本であったが原書を大幅に削除した点や古さを感じさせてしまう訳語などの点で些か本棚に埋もれてしまう感は否めなかった。村上訳による「ロンググッドバイ」はこのような問題点をクリアにし新たな古典としての存在として位置づけられる様に思う。村上本人もそのような意図で翻訳作業に及んだようである。名作との格闘という点においては大変評価したいし、違う角度からこのチャンドラーの名作を読書できるは読者冥利に尽きる。しかし、清水訳ではじめて接した時のマーロウの輝きは正直みられなかったように思う。マーロウが村上春樹の小説の主人公の二重写し(カーボンコピー)に見えてしまい、本来のマーロウ像がかすれてしまっているのが残念である。やはり翻訳のリズム、台詞の切れ味などでは字幕屋出身の清水の足下には到底及ばないのだろう。そこでお奨めしたいのが清水訳と村上訳を両方読んでみるという作業である。前者は文庫なので鞄やポケットに入れ暇なときに読んでみると良い。後者はかさばる重さなので週末当たりjazzを聴きながらゆっくりと読んでみるといいかもしれない。いずれにしても選択肢が増えたのは喜ばしい。名作の資料価値という点からもこの本を評価したいと思う。その息吹がよもや文学的になりすぎたとしても。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.78
(5pt)

あとがきが最高かな

私は村上春樹さんの本は読みません。いやエッセイくらいは読んだことがありますけど、そのレベルです。
「長いお別れ」は好きで何度か読んでいて、好きがこうじて原書も買っています。それくらいファンなので今回村上さんの「ロング・グッドバイ」が出るのをを楽しみにしてしていて、発売当日に買って読みはじめて、気になるところは清水訳・原書と比べながら読みました。
感想ですが、訳に関しては村上さんのほうが原文に則って訳していますし、言葉も新しいです。ただ、雰囲気としては、マーロウの、とくにラストのテリーとの会話で感じたのですが、心の揺れが、なぜかストレートに伝わって来ませんでした(たんに自分の読解力不足かもしれません)。もし、長いお別れを読んでいなかったら感動は薄かった気がします。
文学者と映画の翻訳家のちがいでしょうか、少なくともラストの雰囲気は清水さんの訳のほうが日本人としては理解しやすいと思いました。
ただ、巻末のあとがきは最高です。これを読むだけでもチャンドラー好きにはたまりません。
そんなことで★5つです。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.77
(5pt)

名作を堪能

最近、村上春樹氏の新訳本が出て話題になっていたので、是非まずは原書でと手にしました。自分が生まれる前に書かれたものとは思えないほど新鮮で印象に残る内容でした。テクノスリラー等の最近の小説ばかり読んでいましたが、ハードボイルド小説の代表作はやはり時代を超えてすばらしいものだと思いました。遅くなりましたがこれからチャンドリアンの仲間入りをしたいと思います。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ 260 世界探偵小説全集)より
4150002606
No.76
(5pt)

名作を堪能

最近、村上春樹氏の新訳本が出て話題になっていたので、
是非まずは原書でと手にしました。自分が生まれる前に
書かれたものとは思えないほど新鮮で印象に残る内容でした。
テクノスリラー等の最近の小説ばかり読んでいましたが、
ハードボイルド小説の代表作はやはり時代を超えてすばらしい
ものだと思いました。遅くなりましたがこれからチャンドリアンの
仲間入りをしたいと思います。
長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1)) Amazon書評・レビュー: 長いお別れ (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 7-1))より
4150704511
No.75
(5pt)

面白かったなぁ

2007年は村上春樹が強い思い入れを持つ、ギャツビーとロング・グッドバイが刊行されて、
とても楽しい時間がすごせました。村上春樹訳は、批判する人もいるし絶賛する人も
いるけれど、僕にとっては心から楽しめる、素晴らしい翻訳でした。
どちらも今回の翻訳を読んで、初めて本来の意味が理解できた部分が多かったです。
何故なら、どちらの作品も会話部分が多く、しかも洒落た言い回しや、
思わせぶり、皮肉、反語などの修辞技法の駆使が、人物の心理描写に奥行きを与え、
生き生きとした作品に仕上がっているからです。
清水訳を昔読んだときには、読み取れなかった部分がいくつもあって、
ああ、なるほどと思いながら読み進めていくのは、本当に嬉しいことでした。
とても長い作品ですが、多くの人にお勧めしたいです。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.74
(5pt)

素晴らしい!

本書の売りは村上春樹訳でしょうから、これを読んでチャンドラーの文体からの影響、
「羊をめぐる冒険」の構造との類似性などを読み解くのもいいでしょう。
しかし、私が強調したいのは、チャンドラーその人が著したこの作品そのものの素晴らしさ!
人物の陰影が深く、語り手の「まなざし」そのものが魅力的で、
単なるミステリの閾を超越しています。
大部ではありますがどのシーンも味わい深いので、退屈せず、堪能しながら読了しました。
モトは十分とれると思います。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.73
(5pt)

あまりに素晴らしい

長年、清水氏訳の「長いお別れ」を愛好してきたが、ここまで夢のように酔わせてくれる作品だとは思っていなかった。
風景描写のひとつひとつにさえ、チャンドラーの感性がより血肉となって感じられるようになっている。
さらには、マーロウとテリー、リンダ、あるいはオールズとの会話では、マーロウの人となりや心情がよりリアルでクッキリとしていて、マーロウ好きにはこたえられません。
その上、滑らかさも深みも洒脱さも増し、まさに酔える。
清水訳が「マーロウを見れる」なら村上訳は「マーロウに会える」と言えるのではないか。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.72
(3pt)

面白いのですが・・・

ストーリー・翻訳ともすごくよく出来ているし、今読んでも面白いと思うのですが、
どうしてもマーロウには共感できないのです。
それは、言いすぎでは?とか、
それはいくらなんでも冷たいんちゃう?とか思ってしまうんです。
オレがタフじゃないからなのか?
あるいは、そうかもしれない・・・・。
なので★3つです。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.71
(4pt)

うーーん。

すごい思いがいっぱい詰まった翻訳すぎて、本人も書いているようにとても個人的な翻訳です。あまり読んでいる人の入り込むところがない翻訳なのだけど、この翻訳を読んでしまうと前の訳で読む気があまりしない。最近のCDのリマスターに似ている感じです。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.70
(4pt)

言葉で空気を描くひと

チャンドラーと村上さんの共通点は、空気を描くことのできる作家だということだ。
どちらの描く空気もわたしは大好きだ。
The Long Goodbye は、清水俊二さんの訳でも原文でも読んだ。
それを前提として、言うのだけれど。
チャンドラーがこの作品で描いた空気は、清水さんの訳の醸す空気のほうと似ている。
村上さんの訳のほうがより緻密なのに、なぜだろう。
清水さんはひょっとしたら、文章ではなく空気を訳したのかもしれない。
まあそれはともかく、エッセイを書きなぐっても絶対に売れるであろう村上さんが
途方もない時間をかけて取り組んだであろうこの訳本に接して
思い入れの分だけ、原文よりちょっと自意識過剰に思われるマーロウを見るにつけ
チャンドラー好きとしては、うれしくないはずがない。
村上さん、ありがとう。
カリフォルニアの都会の日陰の、乾いた孤独のしみ入るような淋しさのよろこびを
もう一度思い出すことができました。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.69
(5pt)

533ページ、一気読み

久しぶりにハードカバーでかなりボリュームのある一冊。チャンドラーを読んだのは初めてですが、ハードボイルドという感情描写をできるだけ廃した小説ながら、主人公である探偵マーロウ、周りの幾分影を持つ各キャラクター達ともに、細やかな行動描写と台詞(巧すぎ)により読み進むにつれてしっかりとした輪郭を持ってくるので、内面を多くは語らないマーロウにも次第に感情移入していきます。そして暴かれる真実達にびっくりしながら一気に読み終えると、まぁなんともいえないほろ苦さ。というか煙草臭い哀愁が漂ってくる不思議な読後感。深みのある小説ほど、読後生温く容赦なくからみつく空気に包まれてしまうものですが、これはまさにそういう作品でした。これから何度も読み直す事になるでしょう。チャンドラーが名立たる作家達から崇拝され、ハードボイルドの巨匠といわれる所以は、チャンドラー未読の方でも、この本を読めば納得できる筈。2000円の価値以上のものがあるので、是非一読を。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001
No.68
(5pt)

ハルキ“マーロウ”はイカす・・・

 ずいぶん以前に清水俊二氏訳で「長いお別れ」を読んだが、正直これほどの感銘は受けなかった。
今回、改めて読んでみると、なぜかフィリップ・マーロウに(テリーや他の登場人物にも)かなり感情移入して読んでいる事に気付いた。
また、マーロウの体温(のようなもの)やタバコの煙、ギムレットのビターな匂い、またL.Aの街にただよう陽炎まで行間に感じ取れる。印象として、素晴らしい訳、素晴らしい「ハルキの作品」と感じた。原文を読んだことは無いが、一語〃丁寧に翻訳している、そんな印象を受ける。もう一度清水俊二氏の訳と読み比べてみたくなった。
 読後に感じるある種の寂寥感(のようなもの。言葉足らずでスミマセン)はハルキの「ねじまき鳥…」や「ダンス・ダンス…」などの作品群にも合い通じるものがある。
ロング・グッドバイ Amazon書評・レビュー: ロング・グッドバイより
4152088001