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- 自己紹介
- 昔は読書は好きだったのに、10年ほどご無沙汰していました。
最近、ジェームズロリンズのマギの聖骨、ユダの覚醒を読んでから読書熱が再発、今に至ります。
読書は自然科学系の一般書が多くて小説は少ないです。
ジャンルを問わず、日経サイエンスの記事が好きです。
小説をレヴューするというのは簡単そうで実は難しいことに、最近になってやっと気付いてきました。
客観的に公平にレビューするというのは不可能なんだということに気付いて、主観に頼ることにしました。ですからabsintheのレビューは自分の主観だけで書いていながら、いかにも客観的に見せるという卑怯な主張になっています。
信念としてかろうじて貫こうとしているのは、著者の政治姿勢や自然科学理解の誤りを小説への批判として行うのは止めようというものです。ホロコーストを賛美したり戦争を挑発しそうな内容があったとしてさえ、それ自体は批判しないよう心がけています。小説は内容が面白いか、その一点が大事だと思いますし、あまりに酷いものは、わざわざ批判しなくても商業路線からは阻害されるでしょうし。
でも……言うのは易かったのですがそれすらも公平にやるのは難しいことも分かってきました。やっぱり主観が勝手に減点してしまっていたと、後になって気づいたりすることも多々ありました。
傑作の続編というのも評価が難しいです。その小説自体には価値があるとは思うのに、傑作の続編という期待には応えていないという場合に、手が滑って減点してしまうのです。意識してやめようとは思っているのですが客観性を保つというのはこういうときも難しいです。
でも、自分が頑張った結果、だれかが良作に出会えたらと思うとそれもまた楽しみです。 - ミステリが好きになったきっかけ
- 小学生のころに読んだ「シャーロックホームズ」の子供向け短編集が、最初だったと思います。ミステリーってすごいんだと、純粋に思いました。
次に好きになったのは、これもまた小学校の時に読みまくった刑事コロンボシリーズです。テレビドラマはあまり関心がなくて、図書館で借りてきたノヴェライズのものを片っ端から読みました。それから、友人から借りた赤川次郎の三毛猫ホームズシリーズでしょうか。
(恐らく中学生の頃?)テレビドラマで見たのですが「ナイル川殺人事件」「検察側の証人」は凄かったと思いました。ミステリーのネタがすごいだけでなく、人間というものの様々な側面を見せられた気がしました。 - 好きな作品の傾向
- 本格ミステリよりも、ミステリー要素のいっぱい詰まった冒険小説、SF、それからスパイものなどが好きです。
つまりはホラーやサスペンスの方が好きなのかもしれません。
SAS、プリンスマルコのような少し古い冒険シリーズが好きだったりします。(1970年代!)
逆に好きでないものはファンタジーですね。
一番好きな小説はドストエフスキーの「罪と罰」。これは最高のお勧め小説です。生涯最高かもしれません。ミステリーでもありますがドラマでもあります。
小説はドラマだと思っており、ドラマとしてつまらないものはなんとなく評価が下がっています。
ドラマとして面白いものというのは、主人公に選択しと行動の責任があるような話です。absintheにとって、主人公に行動の自由がない作品はたいてい面白くありません。ある選択をすることもできるがしないこともできる。自分が夢をかなえることをあきらめれば、妹の病気を治してあげられるなど、主人公に選ぶ余地があるシーンです。選択権がなかったら葛藤も起こりません。
「ソフィーの選択」では、ソフィーがドイツ人将校に娘か息子かどちらかを差し出せと言われます。差し出せば殺されてしまうのは解っています。選べないというというとそれなら子供二人とも焼却炉だと言われ、ソフィーは究極の選択をする羽目になります。想像するだけで恐ろしい話ですが、親の身になってみればむしろ選ぶ権利など最初からなくて、有無を言わさず連れて行かれた方が心の負担も小さかったろうとさえ思います。ドラマとは主人公の選択だと思っています。選べるから悩むのです。
アクションものが好きなabsintheではありますが、命令を受けて兵士として黙々と任務をこなす主人公にはあまり共感しません。主人公に選ぶ権利がないからです。宣伝文句にありがちな、時間リミットぎりぎり、逃げ場がない、という設定は好きではありません。どんな人物でも逃げるしかないからです。たまにそういうシーン出てくるだけなら、ピリリと辛子が利いて美味しいこともあるのですが、続くとうんざりします。
読んでる間、はらはらドキドキできても、主人公に他に選ぶ余地がなかった場合は、主人公がストーリーに動かされているという評価を与え、少し減点しています。
蘊蓄を垂れる小説は大好きで、情報が豊富だとそれだけで加点しますが、やっぱり面白いのは知識よりも主観です。明日は晴れる、という知識よりどういうときに明日は晴れるのかという物の見方の方がもっと面白いのです。
論語にこういうのがありました。「その男に魚を一匹与えればその男は1日安泰である。その男に魚の取り方を教えればその男は一生安泰である。」
魚が並んでいるようなお話よりも、魚の取り方が書いてある小説に感銘します。 - オススメしたい作家や小説
- ★好きなミステリー作品
ドストエフスキー「罪と罰」
これは最高のお勧め小説です。生涯最高かもしれません。ミステリーでもありますがドラマでもあります。
ウンベルトエーコ「薔薇の名前」
歴史小説ですが、寓意に満ちた物語です。現在の学会という組織を、神秘の迷宮を守る万人のように描きます。
★好きなSF作品
JPホーガン「星を継ぐもの」
SFなのに、ミステリー要素に通じるものがあります。しかも解き明かされる謎は人類の歴史。ある意味ではこれほど壮大なミステリーは無いでしょう。
★好きな冒険もの作品
ジャックヒギンズ「鷲は舞い降りた」
オススメです。でも、ミステリー要素は無いです。強いて言うと作戦は成功するのかしないのか?
ジェラール・ド・ヴィリエ「SASシリーズ」
オススメは特にしません。ミステリー要素も薄いです。特に個人的に主人公の破天荒が好きです。
★好きな作家
アイザック・アジモフ
この作者の作品は、高校生時代に片っ端から読みました。また、科学エッセイも面白くこちらも読み漁りました。でも、今見ると科学エッセイの方はずいぶん誤りも見られます。
ジェームズ・ロリンズ
荒唐無稽と現実に起こりそうの境界線上をノンストップで暴走する感覚が面白いです。
アーロン・エルキンズ
ギデオンオリヴァーシリーズ。骨の探偵の物語です。骨に関する蘊蓄が面白いのです。でも、最近はなんだかマンネリ気味かな?
HPラヴクラフト
ラヴクラフトといえばクトゥルーと思う人が多いでしょうが、クトゥルー神が出てこない科学系的な小説が好きです。
同作家でもランドルフカーターの出てくるものはファンタジーみたいで好きではないです。
ジェラール・ド・ヴィリエ
SASシリーズしか読んでないですが。
absintheは、科学者は探偵だと思っています。小さな証拠を積み重ねて真実を突き詰めていくからです。自然はそれ自体がミステリーだと思います。
★好きな自然科学ノンフィクション。
スティーブン・ピンカー「言語を生み出す本能」
人間の言語の獲得とその能力の秘密です。
ジャレド・ダイアモンド「銃・病原菌・鉄」
歴史の面白さを教えてくれます。大変に感動しました。
リチャードドーキンス「祖先の物語」
人間がいまのようになった地球時間の歴史がわかります。
- レビュー数
- 全79件
- 最近のレビュー
8pt 6pt 8pt 6pt 7pt 6pt 7pt 7pt 8pt 6pt
- 読書数
- 全205件
- 最近の読書で 8pt 以上の小説
S 8.00pt 7.85pt 4.25ptハーヴァード大の図像学者ラングドンはスイスの科学研究所長から電話を受け、ある紋章についての説明を求められる。
A 7.86pt 7.71pt 4.47pt美貌の資産家リネットと若き夫サイモンのハネムーンはナイル河をさかのぼる豪華客船の船上で暗転した。突然轟く一発の銃声。
A 0.00pt 8.00pt 4.35ptこれは究極のパロディか,抱腹絶倒のメタフィクションか! 大学に内緒で小説を発表している唯野先生は,グロテスクな日常を乗り切りながら,講義では印象批評からポスト構造主義まで壮観な文学理論を展開して行くのであったが….「大学」と「文学」という2
B 0.00pt 8.00pt 4.25ptかつて世界各地で何が起きたのか?南北アメリカ大陸を襲った大干ばつ、中国の洪水、インドの大飢饉…人類がこうむった苦難の歴史と、生きのびる術。
B 0.00pt 8.00pt 3.35pt1842年、イギリスが阿片戦争に勝利して以来150年間、西洋は紛れもなく東洋を圧倒し、世界を支配している。
A 0.00pt 8.00pt 4.35pt生命46億年の歴史を辿る、壮大な巡礼の旅「利己的な遺伝子」の著者リチャード・ドーキンスによる、30数億年の生命史。
B 9.00pt 6.80pt 4.07ptアメリカ大陸の先住民はなぜ、旧大陸の住民に征服されたのか。なぜ、その逆は起こらなかったのか。
B 6.00pt 7.17pt 4.19pt長く続いた戦争のため、放射能灰に汚染され廃墟と化した地球。生き残ったものの中には異星に安住の地を求めるものも多い。
A 8.00pt 8.50pt 4.29pt1901年、ギリシアの海底から奇妙な機械の破片が引き上げられた。小さな箱に多くの歯車を組み込む洗練された設計と技術。
A 0.00pt 8.00pt 4.37pt四万五千年前、地球が現代よりもずっと寒く、氷河で覆われていた時代、イヴの第一の娘、アースラが誕生した。
S 8.77pt 8.59pt 4.19pt天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。
B 7.50pt 7.38pt 4.32pt鋭敏な頭脳をもつ貧しい大学生ラスコーリニコフは、一つの微細な罪悪は百の善行に償われるという理論のもとに、強欲非道な高利貸の老婆を殺害し、その財産を有効に転用しようと企てるが、偶然その場に来合せたその妹まで殺してしまう。
B 8.00pt 8.00pt 4.00pt突如として世界に出現した謎の領域“エリアX”。そこでは生態系が異様な変化を遂げ、拡大を続けていた。
B 7.20pt 6.37pt 3.91ptドイツのケルン大聖堂で行なわれていたミサの最中、修道服姿の侵入者たちが出席者と司祭を惨殺した。
S 7.60pt 7.85pt 4.03pt密室で殺された画家が遺した手記には、六人の処女の肉体から完璧な女=アゾートを創る計画が書かれていた。
B 9.00pt 7.00pt 4.17ptギルドに捕えられたリサは、巨大クルーズ船の船内に作られた研究施設で、『東方見聞録』の失われた章に記述されていた病原菌「ユダの菌株」の解明を迫られていた。
S 8.25pt 8.33pt 4.32pt鷲は舞い降りた!ヒトラーの密命を帯びて、イギリスの東部、ノーフォークの一寒村に降り立ったドイツ落下傘部隊の精鋭たち。
B 8.00pt 6.14pt 4.18pt地位も才能もないが、やる気もなく志も低い准教授・桑潟幸一、通称クワコーを、毎月毎月、襲う怪事件。
C 0.00pt 6.20pt 3.62pt「あの陰謀は本当なんです…殺されるかもしれない」乾いた銃声とともに電話は切れ、助けを求める友人ベルボが失踪した。
B 6.75pt 6.73pt 4.19pt迷宮構造をもつ文書館を備えた、中世北イタリアの僧院で「ヨハネの黙示録」に従った連続殺人事件が。
S 7.79pt 7.83pt 4.39pt『星を継ぐもの』シリーズ4作品 新版化月面で発見された5万年前の死体はどこからやってきたのか?ハードSFの巨匠ホーガン不朽の名作第12回星雲賞海外長編部門受賞作【創元SF文庫60周年記念新版】月面調査員が、真紅の宇宙服をまとった死体を発見し
天使と悪魔の感想
(absinthe) 【ネタバレあり】映画を先に見てしまい、あらすじは解っていました。それでも楽しいと言えるぐらいよい本だと思います。上中下の3巻からなって長大な気がしますが、字が大きくて行も少ないので、普通なら上下巻位のボリュームでしょう。一気に読んでしまいました。ローマの名所が次々に現れる観光ミステリー風ですが、ストーリーはスピード感のあるサスペンスで、息をつく暇もありません。何せ強力な爆発物が仕掛けられていて、主人公には時間が無いのです。主人公は必死に知恵を絞り、敵の次の手を推理します。主人公のラングドンはダヴィンチコードで有名な美術史の教授です。次の手を推理するのに教会の彫刻にまつわる歴史や史上の文献を紐解いていきます。アクションやミステリーでもありますが、面白いのは教会の彫刻や歴史上の文献からいろいろ推理を見蔵競る場面です。科学と宗教の現在の対立についての議論も本書の価値を高めている気がします。特に新味のある切り口とも深いとも思いませんが。本書の進行方向と主張や議論がうまく溶け合っています。シグマフォースシリーズなど、本書の影響を受けたのは言うまでもなく、こういった歴史×陰謀×サスペンスの新たな風を起こしました。有名になったのはダヴィンチコードの方が先ですが、書かれたのはこの天使と悪魔が先だったようです。歴史×陰謀×サスペンスというと、クライブカッスラーのダークピットのような冒険者的なイメージでしたが、新たな風を吹き込んだ重要な位置にある気がします。タイタニックを引き揚げろ クライブカッスラー 1976年古代ローマ船の航跡をたどれ クライブカッスラー 1988年インカの黄金を追え クライブカッスラー 1994年コロンブスの呪縛を解け クライブカッスラー 2000年天使と悪魔 ダンブラウン 2000年 ★本作はこういう流れの中で書かれたダヴィンチコード ダンブラウン 2003年ウバールの悪魔 ジェームズロリンズ 2004年マギの聖骨 ジェームズロリンズ 2005年----ところで、映画を先に見たのですがずいぶん前のことで細かいことは忘れていました。なんとなくですが、映画で見たのとストーリーが違っている気がします。小説の方がメッセージは鮮明に感じた気がします。