SAS/イスタンブール潜水艦消失
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SAS プリンスマルコのシリーズです。 | ||||
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未読の方はご注意ください
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「ビンラディンの剣」でプリンス・マルコ熱が再発し、前に読んだ中で特に気に入ったものを、本棚の奥から引っ張り出して、再び読む事にした。本書は1965年のシリーズ第1作。 舞台は東西冷戦時代、トルコのイスタンブール。黒海とマルマラ海を結ぶ交通の要衝、ボスポラス海峡を臨む。マルマラ海で演習中のアメリカの潜水艦が、突然消息を絶つ。国籍不明の潜水艦-おそらくソ連の潜水艦-に撃沈された可能性が濃厚。だが、ソ連の潜水艦が、トルコの厳重な監視をくぐり抜け、黒海からボスポラス海峡を通って、マルマラ海、ひいては地中海に出る事に成功したのだったら一大事。CIA は真相究明のため、マルコを現地に派遣する。 本書はシリーズ第1作だが、後の作品に比べておとなしすぎるという理由で、創元推理文庫ではわざわざ二番手に位置づけられている。だが私は、セックス&バイオレンス過剰の後の作品よりも、本書の方がずっと好きだ。まず、地政学的に興味深い舞台設定にそそられる。そして、謎解きのおもしろさと、スリリングかつユーモラスな話の運びを、存分に楽しめる。ハッピーエンドに若干の影をさす、意外なオチも印象的。 また、本書ではキャラクターたちが、特に生き生きとしている。マルコのいかにも貴族らしい、おっとりとした魅力がよく出ている。火の玉のようなベリーダンサー、ライラは、本シリーズで私がいちばん好きなヒロイン。後にマルコの個人的な右腕となる、ちょっぴり頼りない殺し屋のクリサンテムに、腕っぷし面でマルコをサポートするCIA のゴリラ・コンビ、ジョーンズ&ブラベックと、準レギュラー・メンバーたちの活躍も楽しい。 | ||||
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