SAS/ラオス黄金の三角地帯



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初公開日(参考)1981年12月
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長編小説

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SAS/ラオス黄金の三角地帯 (創元推理文庫 197-35 プリンス・マルコ・シリーズ)

1981年12月01日 SAS/ラオス黄金の三角地帯 (創元推理文庫 197-35 プリンス・マルコ・シリーズ)

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SAS/ラオス黄金の三角地帯の総合評価:8.50/10点レビュー 2件。Cランク


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(7pt)

SAS/ラオス黄金の三角地帯の感想

SASプリンスマルコシリーズを知らない方は、こちらを参考にどうぞ。
http://osudame.com/novel/N22646

プリンスマルコはCIAの協力者ですが、今回の相手はCIA内部です。世界の阿片の半分を生産すると言われるメコン川流域で麻薬組織と対決しますが、CIA内部に敵がいるのです。(ネタバレではないです、冒頭で読者に明かされます。)
本作のマルコは、アクション控えめで足を棒にして証拠集めに奔走する探偵のような存在です。当時、1970年代のアジアがどんなだったか垣間見ることができます。今回の相手となるCIAの責任者チ・ヴィラールは私欲で動く悪人とは異なり、国家への忠誠心から嫌々ながら麻薬仕事に協力しているのです。対決には哀愁が伴います。調査の依頼人デヴィッド・ワイズは本作以外にも登場するCIAの大物で、ワイズの息子は同じ調査で命を落としています。マルコは1ドルで彼の依頼を引き受けました。
任務の合間に協力者の少女のために結婚式の真似事までしてその両親を安心させようとするマルコ。目の前で死んだほとんど見ず知らずの協力者の亡骸にそっと花を手向けるマルコ。あそこも堅いが義理にも堅い男なのです。
酔っ払いがシャンパンを開け損なってコルクを壊してしまうと「こうやって開けるんだ!」とばかりにボトルの首を吹っ飛ばすマルコ……さすがはフランス作家。

マルコシリーズでは登場する女性が大事です。以下を参考にどうぞ。

★ウボル タイ人少女 
 娘は小さな胸の線をくっきり見せる黒いシャツブラウスを着、少年のような腰、信じられないほどほっそりした胴回りで、人形を思わせた。分厚い唇、小さな鼻、非常に細い目、それらが官能的であると同時に、おびえたような感じにもしていた。
 服を脱がしにかかると、シャツブラウスと黒ズボンの他には、黒いレースのごく小さなパンティしかつけていなかった。マルコはその見事な体に見とれた。小さな、引き締まった乳房、弓型に反った尻、肌はサテンのようにつやつやしている。

★シンシア バーの女主人
 最初、女神カリピュグスさえねたみそうな腰部へと続く、非の打ちどころのない、むしろ逞しいまでの曲線を描く長い脚が見えたきりだった。それらが、どぎつい緑色のパンタロンにぴったり包まれている。次いで、カウンター越しに体を伸ばして氷のかけらを取っていたその若い女は、体をまっすぐにしてドアの方を向いた。
 ひどく長いまつげに陰影をつけられた、いかにも純真そうな青い大きな目に、マルコはショックを受けないわけにはいかなかった。


absinthe
BZLMTCHK
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No.1:
(5pt)

マルコ対ラオスCIA、やるせない対決

プリンス・マルコ・シリーズの1972年の第28作。舞台はベトナム戦争時。隣国のラオスで、現地のCIAが麻薬密売組織と手を組んでいるとのスキャンダラスな情報がもたらされ、マルコが真相究明を命じられる。

本書で特に印象的なのは、ラオスCIA責任者のチ・ヴィラールである。現地CIAの任務は、北ベトナム側を支援するラオスの共産主義勢力、パテト・ラオを抑える事である。パテト・ラオとの戦いには、勇猛な山岳民族のメオ族の協力がなくてはならないが、メオ族は麻薬を生業としている。その麻薬業を手助けするようメオ族から強要されたら、ラオスCIAはイヤとは言えないのだ。

つまりヴィラールは、祖国に尽くすために手を汚しているのであって、決して悪人ではない(実際彼は、麻薬組織からは一銭も受け取っていない)。ある意味見上げた人物だし、気の毒だとも思う。一方マルコはマルコで、ラオスCIAの”悪行”をやめさせるよう、米大統領直々の特命を受けている。任務をまっとうしようとするプロ同士が、同じアメリカ政府の矛盾した命令に引き裂かれて対決せねばならないのは、実にやるせないと思う。
SAS/ラオス黄金の三角地帯 (創元推理文庫 197-35 プリンス・マルコ・シリーズ)Amazon書評・レビュー:SAS/ラオス黄金の三角地帯 (創元推理文庫 197-35 プリンス・マルコ・シリーズ)より
4488197353



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