千年前の人類を襲った大温暖化
- ノンフィクション (9)
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気候変動は単純ではないので、特定の地域と期間だけに都合よく気候変動モデルを組んでも、長い期間や地球上の地域を拡大すると、すべての時代や地域の気候変動を説明できないようです。それを理解するために読むことをお勧めします。 | ||||
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ちょっと邦題は誤解をまねく表現だが、良い本。 大温暖化というより、気候変動に各地域の古代の人々はどう立ち向かったか、という内容。 中世温暖化の時代に文字通り温暖な気候を満喫できたところと、大干ばつに見舞われたところとがあるわけです。 そして、大干ばつで崩壊した地域社会となんとか乗り越えることができた場所があるんですな。 この本がもうちょっと詳細な地図や当時の遺跡やらがカラーで載っていたら、もう言うこと無しなんですがね。 | ||||
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おもしろいことはおもしろいが、科学読み物の「知って驚き」というようなセンス・オブ・ワンダーはちょっと足りなかった。 気候変動と各地の人類の興亡が書かれる。 どのように気候が変わり、それを今からどうやって調べているか(年輪や氷やサンゴを調べる)、当時の世界各地の人類はどのように生活し、旱魃などでどう変わったかなどが詳しく書かれ、面白い。 アフリカのマンデ族の生活情報記憶システムの部分も面白かったが、どのように記憶しどう対処したかがもっと詳しかったら良かった。 | ||||
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古代文明と気候変動について長年研究してきた著者による最新作。今度はターゲットが比較的近い約1000年前である。 西暦1000年頃のヨーロッパは過去数千年の平均から0.5〜2度ほど平均気温が高い温暖化の最中であった。温暖で湿潤な気候が何百年も続いたため、フランス・ドイツの北部でも農作物の収益が上がり人口爆発を生んだ。 原因は太平洋上を揺れ動く気圧変動やエルニーニョ・ラニーニャ現象等らしい。 ところが、同じ原因により同時期にアメリカ大陸は大干ばつ、インド西部は大洪水、支那大陸北部は洪水と干ばつの異常気象に見舞われ、数々の文明が滅んだ。 その後の数百年は逆に寒冷化していたが、過去40年はここ数千年で最大の勢いで温暖化が進んでいる。原因が何であれ、世界中で水不足が起こることは間違いない。農産物の不作、不衛生が引き起こす疫病により、何億人の被害が出るか想像ができないと著者は警告する。 | ||||
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中世温暖期(およそ800-1300年)にはヨーロッパは気候に恵まれていた。今も残るゴシックの大聖堂は当時の繁栄の証拠である。また、北の海も温暖化によって航海が容易となり、スカンジナビアの冒険者たちはグリーンランドの植民地を経営し、また北極圏の住人イヌイットと交渉をもった。さらにはアメリカ大陸に到達してその痕跡を残した。 フェイガンは、その時代の世界各地における実際の気候とその文明への影響の様相を想像力に富んだ詳細な記述で描写していく。舞台は中南米、アフリカ、アメリカの西部、中国、インドなどに及びこれらの地域ではヨーロッパとは裏腹に厳しい旱魃の時代であったことを明らかにする。 本書の魅力は気候と文明との関わりの記述である。中世温暖期は文明にとって恩恵となった一方、ある文明には致命的な崩壊をもたらした。そして気候が動因となって歴史が作られていく過程が語られるフェイガンならではの著書である。 しかし、本書の書名は現在騒がれている「地球温暖化」と絡んで少々大袈裟で、誤解を招くのではないか? 確かに「温暖化」の側面として旱魃の問題がある点について指摘した意味はあるが、原題は「THE GREAT WARMING Climate Change and The Rise and Fall of Civilizations」である。「大温暖化 気候変動と文明の興亡」とでもすべきであろう。内容的にもそうである。 | ||||
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