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ザ・プロフェッサー
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ザ・プロフェッサーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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法廷もので、最後の判決の習慣までのハラハラドキドキは読ませてくれますが、何か凝った仕掛けがあるか、と言うとそうでもなく、可もなく不可もなく、と言う印象でした。 そもそも、こんなに殺人が起こっているのに、警察が何も調査しない、と言うのが不思議に思えますね。 | ||||
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Amazonお勧め本のなかに必ず入っていて前から気になっていた本書『ザ・プロフェッサー』を入手して読むことにしました。 本書のレビューを読むことなく入手して読み終えたので、読後にあらためて皆さんのレビューを読んでみました。 評者の読後感にピッタリのレビューを書いておられたのが「tplさん」でした。 まずストーリーが単純明快で読み始めて数ページでストーリーがどのように展開するのか「 すれっからしの老いぼれ読者」には隅々まで想像することができてしまいました。 デティールの瑕疵を書き始めたらこれから読む読者の楽しみを奪うことになるからやめておきます。 ひとつだけ言わせてもらえば、リックの親友のパウエルのように仕事をしない地区検事補などマイクル・コナリーのハリー・ボッシュ・シリーズには登場しないことだけは断言しておきます。 | ||||
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暴力的な描写が意外に多く、必要以上に過激で詳細すぎるように感じ、少しつらかったです。 | ||||
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全体的にほ大変面白かった。 ただ、彼らが犯した放火と殺人は分からずじまいなの。 「彼らの蛮行が明らかになり、制裁を受けた」といった内容に触れてくれないと、後味が悪いよ。 | ||||
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【良い点】 ・非力な正義が強大な悪を倒す、読者の期待を裏切らない、勧善懲悪王道ストーリー。 人生の艱難辛苦にもがく主人公ふたりの、窮地に追い詰められた所からの逆転劇は、痛快です。 【不満点】 ・2億ドルもの価値がある企業の経営者とは到底思えない、マフィアも後塵を拝するほどの被告人の極悪っぷり。 その手下と弁護士もしかり。 このコメディ的とも言える悪役の造形が、作品の質を若干下げてしまっている。 ・悪役弁護士が、師である主人公の大学教授を裏切る理由と、大学の理事会が、彼を汚い手を使ってまで学校から追い出す理由。 これが、はっきりとしません。 ・絶対的な被害者として描かれる、原告側の左折車。 こちらの車にも多少は非がある気がします。 幼い子供を乗せているのだから、もう少し慎重に運転しても良かったのでは。 ・原告とは別の、もうひとつの被害者家族の悲惨な結末。 他の善人側の人物全員がハッピーエンドを迎えるのとは、あまりに対照的で救いがなく、後味が悪いです。 【ストーリー以外の問題点】 ・段落ごとの人物の視点の統一の不徹底。 新人作家のデビュー作にありがちな残念ポイント。 ・同一人物の名前表記が、姓、名、愛称と、同じ場面でも頻繁に変わる。 これ、混乱します。 他の翻訳作品でもそうですが、話に影響があるような部分をのぞいて、表記を統一するように意訳してもらった方が、読者としてはありがたいです。 ・他の出版社の文庫本と比べて文字が小さい。 もう若いとは言えない年齢の自分には読みづらく、結構なストレスでした。 できれば改善してもらえると、嬉しいのだけれど。 | ||||
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善悪が白黒のように明確に分かれており、やられて、やられて、やられてからまとめてやり返すという、プロレス的・半沢直樹的なストーリーです。いかにもハリウッドが好み、アメリカと日本で受け、フランスや北欧では受けなさそうな物語。善役弁護士については報酬契約の中身さえ明かされず、まるでボランティアでやっているかのよう。 途中からラストが(犬の役割まで含め)明確に予想でき、予想できたとおりのラストを読んでカタルシスを得るのが好きな読者にはたまらないでしょう。私にはあまりにも逆の意味でたまらなかった。最後に認定された賠償額って何?日本円で換算してもなおしらけずに読めますかと言いたい。 | ||||
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第2部までは、おもしろくない!裁判に向けて調査----このあたりから、あれ面白いとあれよあれよと読み進めました 登場人物が、似たような名前で登場人物紹介欄を何回も見直す羽目に! 作家には、名前の選択をもっと考えてほしい | ||||
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2009年9月、アラバマ州の路上で18輪トレーラーと乗用車の衝突事故が発生する。トレーラーの運転手と、乗用車に乗っていた若い家族4人全員が犠牲となる。乗用車側の被害者の遺族である祖母ルース・アンはかつて恋人だったアラバマ大法学部の老教授トム・マクマートリーを頼り、運送会社側の過失を認めさせる民事訴訟を起こそうとする。しかしトムは大学側から職を追われ、しかも癌の告知を受けたばかりだ。そこでトムはかつてひと悶着があった教え子リック・ドレイクにこの件を預けることを決意する。しかし運送会社側の隠蔽工作が進み、裁判は原告側にとって難しい局面を迎える……。 ------------- 2019年4月12日現在、本国アメリカのAmazonでは原書『The Professor』に対して3321人の読者がレビューを投稿し、そのうち71%が5つ星、23%が4つ星をつけるほどの高評価を誇る作品です。このアメリカでの評判を目にして手にしないではいられません。 主人公トムとリックをはじめとして原告側の登場人物が真摯に正義を求める熱血漢ぶりには魅了されます。突如として命を奪われた若い一家のために、トムは身も心も満身創痍といった状態でありながら、花も嵐も踏み越えて真実へと突き進みます。68歳の体に鞭打ち、そして人生の谷底からの再出発を期す姿は読ませます。 恩讐を越えて裁判を共に乗り切ろうとする旧教え子リック、裁判をサポートするシングルマザーのドーン、忠犬ムッソなど、役者はきちんとそろっています。 訳者である吉野弘人氏の日本語文は実に読みやすく、500頁を超える大部の書も難なく読み通すことができました。 しかし不満もあります。 この小説はリーガルサスペンスではありますが、リーガルミステリーの要素はありません。自動車事故がなぜ起こったのかについて秘密はないといってよいでしょう。事故原因はかなり早い段階で主人公たち――そして読者に対して明らかにされます。それを司法の場で堅固な事実として認めさせるための証拠と証人をどう確保するかに物語の比重が置かれます。しかしその証拠と証人の確保の仕方は泥臭いものであり、読者を驚かせるほどの手際の鮮やかさは見られません。 また、法廷劇の相手側である運送会社社長が極悪非道の人非人すぎることにも不満が残ります。この社長のあまりのひとでなしぶりに読者の多くは辟易するでしょうし、だからこそ読書の果てに大いなるカタルシスを得ることにはなるでしょう。ですが、事故原因の背景には、運送会社の置かれたビジネス上の窮状があるはずです。こうした事故は日本でもトラックやバスなどの輸送企業で見られるものです。その経済的・社会的背景はもっと複雑であり、企業の社長もその窮状をなんとか打開しようと社員とともに額に汗する様子が報道されているのを私も目にしてきました。だからこそ、この小説の社長の事故までの無為無策ぶりと、事故後の隠蔽工作の非道ぶりがあまりにも現実離れしすぎているのです。勧善懲悪の物語をこしらえんがために、人物像を極端に類型化して、あるいは戯画的に描きすぎているように思えてなりません。 本国ではトムとリックの弁護士コンビが事件解決に奔走する小説がシリーズ化されているようです。果たして小学館文庫で続編は読めるのでしょうか。 ------------- *133頁:ボーセフィスがアラバマ大の学生時代に闘った試合相手を「アーカンサス大」と表記していますが、正しくは「アーカンソー大」です。Arkansasと書いて「アーカンソー」と発音します。なぜ語末のsを発音しないかというと、フランス語式の発音を採用しているからです。ビル・クリトン大統領の出身地なので、彼が現役時代は日本のメディアで「アーカンソー」の表記は頻繁に見かけました。一方、Kansas州は英語式に「カンザス」と語末のsを発音するので、注意が必要です。 *379頁:「ミュールは彼の妻が出ていって以来」とあるので、この「彼の妻」とは誰の妻のことかと首をかしげましたが、どうやらミュール自身の妻のことのようです。であれば「ミュールは妻が出ていって以来」とすれば十分だったと思います。 *523頁:ここでも「アーカンサス大」と表記されています。 . | ||||
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