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魔眼の匣の殺人
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魔眼の匣の殺人の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.79pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全122件 61~80 4/7ページ
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| 前作「屍人荘の殺人」が面白かったため、本作が気になり読みました! 「ミステリー」と「予言」を繰り合わせるという斬新なストーリーでとても面白かったです! 本来のミステリーは初めから犯行や殺害人数が計画されて行われているものだと思いますが、本作品は「死者数の予言」というものに束縛された容疑者や犯人がそこから逃れるべく、行動を起こすという逆説的あるいはタイムパラドクスな設定であったため、論理性や動機などが薄くなってしまうようにも感じますが、そのような設定が他のミステリー作品と良い意味で差別化されていて新鮮さを感じました。 また、殺人の犯人が判明した後のラストにも衝撃の結末や真の黒幕が判明するところも面白かったです! | ||||
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| あまり小説を読み切る事ができない私でも読み切れました。 | ||||
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| 前作が非常に面白かったので期待したが、がっかりした。 超自然、自然、人為的事象の都合のいいところだけを取り出して構築された世界。 オカルトと推理小説の融合なら、三津田信三の刀城言耶シリーズや、京極夏彦の諸作品が思い浮かぶが、今作はそれらと比べてもまるで説得力がない。 殺害の過程も、動機も。組織の縛りもなく金もあるのに、改装もせず窓もない実験棟に住みつづける老婆も、その生活も。 だから物語が薄っぺらい。 何より匂わせる程度のオカルトならまだしも、絶対的な力として存在する世界なら、(例えば榎木津の視る目のように)前提として説明しておくべきだし、前作も別にウイルスだの何だのと理由付けする必要はなかった。 これが一作目なら、間違いなく本格ミステリ大賞はなかっただろう。 | ||||
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| 前作が面白かったので2作目も購入。 前回のゾンビに対して今回は予知能力を扱っており、人が死ぬ事象が予知され得ることを物語の前提としている。 このため犯行も計画されたものではなくなり、主人公を含む「巻き込まれた」面々の中で殺人が起きる構成となっている。 ミステリにおいては科学性が極めて重要であり、超自然的現象や能力を認めてしまうと、アリバイ構成やハウダニットを複雑にしてしまう恐れがある。 しかし、当シリーズでは超自然的現象や能力を、登場人物の行動を制約したり動機に落とし込む舞台装置に留めており、アドベンチャーゲームの設定と考えればわかりやすい。 以外ネタバレ:本作では足跡トリックやアリバイ崩しなど、推理小説ファンを楽しませる要素も散りばめつつ、本質的には金田一少年の事件簿よりは人狼ゲームに近い。 何故なら、予言により死ぬ人数が決まっているので、探偵とワトソン役も「ただちに殺される可能性」があり、犯人を速やかに破滅させる必要があるためである。 実際そうするのだが、このような状況に置かれた人間はもっと醜態を晒したり錯乱したりすると思うので、それを描写できないのは作家の弱点と言えるかもしれない。 文章は軽めでヒロインも「絶対死なないだろこれ」とわかるため緊張感は減じられるが、斜め読みでは十分楽しめるため買う価値はある。 今後もこのシリーズは購入したい。面白かった! | ||||
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| 前作に較べると中盤かなり間延びします。(予言者婆さんやその助手がつらつら語ったり、あーでもないこーでもないと主人公とヒロインが犯行説を持ち出しては否定するのが立て続けに繰り広げられる辺り) 犯人と動機に関しては「人の心の弱さ」が象徴されています。にしても犯人の過去の出来事と今回の事件の結び付きが現実では有り得ないくらいの偶然で(苦笑) 私としては小学生の坊やが犯罪に一手間かっていた、とかが良かったなーと。「そう来たか!」っていうのを求めていました。 金田一少年の事件簿に有りがちな内容だったかな。 最後に全員を広間に集めてトリックの解説&犯人はお前だ!でしたからねw 次作にも続くようなので期待しています。 | ||||
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| 前作「屍人荘の殺人」の続篇。謎な組織である班目機関が研究していた予言をベースに事件が起きる。前回はゾンビで、今回は予言というオカルトチックなものをきちんとミステリとして仕上げるのはうまい。予言者のサキミから4名が真雁(まがん)で死ぬと予言され、真雁から脱出できない面々が恐怖に陥る。予言通り死人が出るのだが、予言と殺人という相容れないもののようなところから、どのように犯人をあぶりだしていくのか、犯人が分かるまで興奮しながら読んだ。犯人はなんとなく想像の範囲ではあるが、その背景にあるものが明らかになったときの気持ちよさは格別だ。個人的には「屍人荘の殺人」より好きな作品である。さらに続篇も出そうな終わり方なので、期待したい。 | ||||
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| 1冊目を読んだときは、探偵役の言動にかなり違和感があり、なんだか好きになれなかったが、映画を見た後読んだ2冊目は、こんな女の子もありかと思えてしまいました。映画がよかったのか、自分の想像力だけではキャラクターをイメージする力がたりなかったのか。ホームズもワトソンも、可愛く感じられるようになりました、、、 | ||||
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| 前作も面白くて、映画公開と勢いがある作家の続編として読みましたが、期待を裏切らない傑作になっている。 最後まで、展開がどうなるか推察できない、人間の深層心理をつく傑作だと思います。次回作がでるのが楽しみです。 | ||||
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| デビュー作である前作が各賞総なめ、映画化、大ヒット。次作がコケれば「一発屋」「2作目のジンクス」だの批判されること請け合いという状況の中で、前作に及ばないものの良作だったと思う。作品単体で見れば充分面白いし、ラノベと本格派の中間のような雰囲気も個性的で面白い。シリーズものとして今後も楽しんでいきたい。 | ||||
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| 実写映画を観た後本作を買いました。 前作の事件に関わった機関の調査に乗り出しとある場所にたどり着きます。行く過程で様々な理由で登場人物達と会い施設にたどり着きそこには予言者が居てあと2日で男女2人づつ死ぬ予言をし、また閉じ込められてしまう展開です。 実写映画を観た後だとあそこまでのギャグや小ネタ等ありませんが思い浮かべてしまうのが「トリック」「ケイゾク」です。超能力者達が居てそれが本物なのかインチキなのかも見所の一つだと思う。2人の関係も進み少しイチャイチャな所もあります。 前作ほど急展開はありませんが本格的なミステリーなのかな? | ||||
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| 前作「屍人荘の殺人」に続く第2弾だが、ゆるく前作とつながっているので、読んでいなくても分かるが、読んでいた方が楽しめる。(というかおススメの傑作だけど) 前作の驚天動地の”絶海の孤島パターン”の孤立ぶりもすごかったが、今回は孤立した館に加えてなんと”超能力”がテーマ。それを話に取り込みながらも本格物としてしっかり作り上げているのはこの作者の実力。 ロジックのアクロバティックな展開にどんでん返しもあり、最後まで十分に堪能できた。 前作ほどの意外性はないものの、文章も上手いし作品の練度は上がっている。 しかもこの続編が出そうなのも楽しみ。 | ||||
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| この話の肝はなんといっても“雰囲気”だと思う。 なぜなら雰囲気が犯罪の動機だからだ。残念ながらその肝である雰囲気作りができていない。 『魔眼の匣』、隔離された空間、人気のない山奥。この三つが雰囲気作りのうえで重要だと思う。 だがそれがいずれもなってない。 『魔眼の匣』、魍魎の匣を模したようないかにも禍々しい名前だ。この名前で建物に畏怖を与えようとしているのがわかる。そうでないのなら『研究所』という名前にでもすればいい。それをわざわざ『魔眼の匣』なんていう中二的な名前を付したのは、当然、それで読者に畏怖、おどろおどろしさを与えるためだろう。 ところが、どうにもこの建物からはそうした恐怖感がまるで感じない。単なる四角い箱。下手すれば、読んでいるとチンケな旅館のようにか思えなくなる。明らかに名前負けした建物だ。 隔離された空間、にしても、そうした息苦しさは感じない。 そして場所が人気のない山奥なのだが、そうした雰囲気も感じられない。 そのため、どうにも恐怖感が、主人公たちが置かれている空間が、逼迫しているようには感じられないのだ。 それもこれ、ディティールに問題があるのではないか。『魔眼の匣』が初めて登場したときも、外観をそのまま説明するだけで、とくに身に詰まるような表現、描写がない。嫌だな、不気味だな、という雰囲気がまるでないのだ。そして建物の中は至って平凡な作り。これでは四角い匣の形をした意味がない。 人気のない山奥に向かって突き進んでいく描写にしても、その表現はありきたりな言葉ばかりが続く。どこかで読んでかじったような表現が羅列するだけだ。山奥に来たという、自然の描写が欠落しているように思える。考えるに、作者はこうした山奥に来た経験がないのではないか。だから想像で補うしかない。その結果、よくあるありきたりな表現、描写しかないのではないか。それは隔離された空間にも同じことが言えて、おかげで隔離された山奥という世界観がまるで伝わってこないのだ。 そしてこれらは、この物語では致命傷ともいえる。なぜなら、この雰囲気が、この物語の肝にあたるからだ。 動機がどうにも不完全で、非現実的で納得できない、と感じるのも、この雰囲気作りが機能していないからではないか。『黒死荘』とまでは言わないが、この物語にはどうしてもそのあたりの雰囲気がなにより重要だと思う。 さらに、この雰囲気がないせいで、予言がもたらす恐怖感もまるで機能していない。 予言、という非現実的なシロモノ。それをそのまま現実的なミステリーの世界に持ってくれば滑稽になる。馬鹿馬鹿しいと一蹴されてしまう。しかし、それがいかにも現実的に見せるのが雰囲気だ。本当にあるのかもしれない、という恐怖感を与える。そのためにはやはり、雰囲気。『魔眼の匣』、隔離された空間、人気のない山奥、こうした細かいながらもひとつひとつが生み出す独特の畏怖、寂しさ、心細さが、予言という恐怖を生むのではないか。いうなれば、明るい場所より、暗くてジメッとした場所のほうが、いかにもお化けが出てきそうな。お化けを出すにも、大切なのは雰囲気なのだ。 ここまで書いたけれども、この物語はそうした方向性の物語ではないと言われてしまえばそれまでだと思う。 軽い文章と、軽い会話からして、この物語、このシリーズはポップな本格ミステリーなのかもしれない。 かわいい探偵と、それに振り回される俺を堪能しつつ、徐々に深まっていく二人の関係を楽しみながら、陰惨な殺人事件を解決していく。 それがこのシリーズの楽しみ方なのかもしれない。 | ||||
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| 屍人壮の殺人の時は普通に楽しんで読めたんだけど今回は期待外れだった。 まず主人公がうざい。 前作の時はさして気にならなかったはずだけど、事あるごとに人を見下す描写があって正直いらいらしたしお前が言うなと何度も思った。 次に結局某高校生の予知が本物だったてこと。 別に本物なら本物でいいんだけど、だったら最初から自作自演の可能性とか出さないでほしい。真剣にその可能性を考えて推理してた人がバカを見る。 けどこれに関しては個人的に前に読んだ推理小説の影響も含まれているので、こういうのが好きな人は特に気にならないと思う。 そして他の人も言っているけど動機。 正直理解できなかった。なんか作者が自分が考えたトリックのために無理やりひねり出した感がすごい。 最後にこの探偵の推理だと犯人に銃を持ち出す時間ないと思うし、それに関して全く説明されてなかった。 まぁこれは単なる自分の読解不足かもしれない。 いずれにしても屍人壮の殺人に感じた面白さはこの作品からは感じられなかった。3作目が出ても買うか迷う所。 | ||||
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| 読みやすく、1日で読み終わりました。最高に面白かった。次回作を期待です。 | ||||
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| 前作の影響で普段から本格ミステリを読まない方もレビュー者に多いと思うので、本格ミステリファンとしての感想。(毎年の本ミス10位以内は大体読んでいる程度) 前作よりも本格ミステリとしての完成度は高く、傑作と言っていいと思う。 犯人限定に繋がるロジックもしっかりしてるし、意外な結末もある。 何より、予言・手がかり・伏線を絡めながら、スルスルとhowとwhyを解き明かす手法が複雑ながら鮮やか。 レビューを見ると、動機に納得できない方が多いようだが、その動機が発生するまでの理由付けがきちんと書かれているので本格ファンとしてはまったく問題ないと感じた。 ただ、娯楽小説として読む人を共感させるに至る描写ができていないというのも理解はできる。 推理パートに入るまでは、そこそこいろいろな展開があって飽きさせない工夫はしているよう。ライトな文体もあって退屈は感じなかった。 2019年の本格ミステリベスト10の対象期間が終わったタイミングでのレビューとなるが、レベルの高い本年でも上位は間違いないと思うし、個人的には1位に推したい作品だった。 | ||||
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| まず、前作のことを引っ張りすぎかなぁ。いつまで明智さんの話を持ち出すつもりだろう。そんなに引っ張りたいなら、最初から殺すなよと言いたい。 予知能力の存在を認めざるを得ない環境とクローズドサークルという極限状態下での殺人事件。状況が状況なだけに、動機の不自然さや偶然の重なりには目をつぶります。ただ、残り100ページを切ってから2人亡くなって、予言通り、犯人はお前だの流れは風雲急を告げすぎだと思う。展開の速さも大事だとは思うが、じっくり構える時はじっくり構えることこそミステリーの真髄とは言えないか。 前作同様、扱う設定が設定なだけに好き嫌いは分かれて当然。また、設定を生かそうとするが故に多少(個人的には『かなり』)の無理が生じている。この無理をすんなりと受け入れられるか否かが、楽しめるか否かだと思う。 | ||||
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| 前作の「屍人荘の殺人」が面白かったので文庫も待たずに買って読んだのですが、正直なところ期待を上回るものではありませんでした。このシリーズは前作の「ゾンビ」や今回の「予言」のように、ミステリという小説体系の中に1つの大きな非論理的なテーマを加える作風が特徴です。 前作はその「ゾンビ」が違和感なくスムーズに絶望感や恐怖感を煽ってきたのですが、今回の「予言」に関しては読んでいて違和感があり、強引さを感じずにはいられませんでした。 ミステリの肝である殺人や人死にのトリックに関しても、あれ?と拍子抜けするものがほとんどで、爽快感や納得感はほぼ得られませんでした。 テーマに重きを置きすぎて、肝心のストーリーや登場人物、殺しのトリックに重みがなく、読後に残るものが「予言」というテーマだけというのは寂しかったです。 | ||||
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| 前作は「ゾンビ」と言う奇特な状況とミステリアスで魅力的なホームズに引っ張られてワクワクして読みましたが、今作はクローズドサークルにも魅力がなく、ホームズとも随分親しくなりその分ミステリアスな魅力は失われているように感じます。 他のキャラクターにも魅力的な人物はおらず、そのためミステリーの根幹である殺人の部分で読者を引っ張らねばならないのですが、そこも「予言」という状況を上手く使いこなすことができていない印象です。 前作は「ゾンビ」、今作は「予言」と筆者のやりたい作風はわかるのですが、どうも惰性とまでは言いませんが作風を乗り越えて面白いものを作る魅力を手に入れなければ、読んでいて楽しい小説にはならないのではないかと思いました。 | ||||
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| ※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります その存在が驚きだけでなく,物理的な障害にもなっていた前巻との対比もあるのか, 目に見えない,さらに眉唾ものの存在が彼らの心理的な障害となっていくのが面白く, これらをどうミステリに落とし込むのか,前半こそは興味と不安が半々だったのですが, 伏線がやや目立ちすぎに映るものの,その回収とともに語られる終盤は読み応え充分です. また,他人には馬鹿げている動機も,なぜそこまで追い詰められることになったのか, 何かを信じたい,信じるしかなかった,誰もが抱える人間の弱さが覗き見えたようです. 一方,ずっと縛られ,それこそ呪いの類を思わせる,悲しくも哀れな人物の末路は, こちらも信じることで自分をだまし続け,抜け出せなくなってしまった姿が印象的で, そのどんでん返し的な部分に加え,探偵が相手に突き付ける『予言』がなかなかに強烈. また,探偵が助手に見せた『愛情』も,彼女なりの,彼女だからこそのものなのですが, ちょっとした狂気もあるようで,互いの思いを考えると,切なく,複雑な後味を残します. 前巻は前巻で楽しませてもらいましたが,ミステリ的にはこちらの方を評価したく, 謎の組織を中心にして,物語の背景も徐々に浮かび上がり,この巻としてはもちろん, シリーズとしての方向性を決定付ける,大きな意味を持つ一冊だったのではと思います. | ||||
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| 作者のデビュー作「屍人荘の殺人」を読んで、アイデアは突飛で面白い(ただし、シチュエーションはクィーン「シャム双子の謎」からヒントを得たものか)が、謎解きは今一つという印象が否めなかった。心意気は買えたが。本作はその続編という体裁で、今度はクリスティ「そして誰もいなくなった」を(一部)模している感がある。 舞台の村にはサキミ様という予言者の老女が住み、サキミ様の他にも予知(先見)能力を持った少女が登場し、サキミ様が住む館が斑目機関のかつての研究所の「魔眼の匣」。当然、「魔眼の匣」は孤立し、サキミ様は「魔眼の匣」で起こる殺人予告をして、...と館物がすっかり廃れた昨今にあって設定は頑張っている。しかし、サキミ様を含む11名の内、2日以内に男女2名づつの計4名が死ぬとの予告にしては軽佻浮薄な描写が多く、緊迫感に乏しい。そして、最初の犠牲者の死因は地震に依る土砂崩れ。これではサキミ様の能力は本物という事になり、ミステリに本物の超能力者ってアリかと思うが、デビュー作の「***」よりは地味か ? ここからは「Why Done It?」の嵐、予言への畏怖、ある古典的手法の組合せなのだが、どうも机上の空論を捏ね繰り回している様でスッキリしない。こんな動機、こんなイージーな古典的手法の適用は素直には受け入れ難い。 最後まで読むと、作者が子細な点にまで気を遣って執筆している事が分かるのだが、肝心の芯がやはり今一つなのである。道具立ては良く、心意気は買えるが、ロジックが脆弱なのである。これしかないという結論ではなく、様々な可能性のある解の1つを提示しているだけという感が否めない上に、偶然性が高過ぎる。どうやら斑目機関に関する続編がある様なので次作に期待したい。 | ||||
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