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シンデレラの罠



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シンデレラの罠の評価: 3.91/5点 レビュー 35件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全35件 1~20 1/2ページ
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No.35:
(3pt)

DNA鑑定のない時代のサスペンス

主人公の女性は火事で顔と両腕を大火傷し、瀕死の状態で見つかった。皮膚移植などをして命は助かったものの、頭を打っていたため、記憶を全て失くしていた。ジャンヌという大柄の年上の女性が主人公を迎えに来て世話をする。主人公のことをわがままで奔放でヒステリックな二十歳の女ミシェルだという。火事で幼なじみのドムニカが亡くなったらしい。主人公は自分がミシェルではなく、ドムニカなのではないかと疑う。ミシェルに対する嫉妬、ミシェルが莫大な遺産を相続するからミシェルになりすましていなくてはならないのだと。読者は主人公の女に同化して霧の中をさまよい歩く。4人の女の愛憎がからむ心理サスペンス。まあ当時は画期的だったろうが、現在はDNA鑑定があるからねえ…
シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)より
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No.34:
(5pt)

早すぎた傑作。今こそ読むべし!

旧訳版は完全な「リドルストーリー」でモヤモヤしていたが、誤訳のためと知り、結末が、ハッキリ分かると評判の新訳版を購入。

結果、なるほど「真実」が分かる。

そして残酷な結末の意味も。

本作は、「私は、探偵で証人で被害者て犯人」という魅力的な設定が光る傑作である。

しかし、重要なのは「サスペンス小説」だと言う点。

そのためか、意外に評価の低いレビューが多くて残念だ。

どうも本格ミステリと勘違いして肩透かしを食らった方のレビューの様だ。

しかし、今やメトメールの様な騙しのテクニックが話題のサスペンスが流行している時代だ。

また謳い文句についても叙述トリックというより連城三紀彦の作品の様な「技巧」で成立しているので、この点も今の読者には受けるのでは無いか。

謎はシンプルで最後は、2択なので意外性は乏しいとも言えるが、後味の悪さは、どちらにしろキツイ。
嫌ミス好きにもお勧め。

という事で、今流行の超絶技巧サスペンス嫌ミスの原点と考えると、素晴らしい出来だ。

こうした傾向の作品が好きなミステリファンにお勧めだ。

なお解説は後で読むこと。
解説の「深読み」を、どう考えるかも面白い。
シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)より
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No.33:
(2pt)

【ネタバレあり】訳者あとがきが驚くほど愚か。

訳者のあとがきがあまりに馬鹿げているので
異議を述べるレビューです。
記憶喪失の娘がミなのか?ドなのか?という正体を推理したくなる読者にとってはこの本は駄作です。
そもそも著者自体がそれほど辻褄を合わせようとしていないし、この作品はミステリーというよりはサスペンスと言える(P273、宙吊りのまま投げ出すかのような…)

そして、P278生き残った娘はミだったが、それを鵜呑みにするわけにはいかない…P279オーデコロンの名を知らなかったかもしれない、虚構なのかも…と述べるのであれば、この本の全文自体、鵜呑みにするわけにはいかなくなるでしょう。

宿帳の署名はミであれ、ドであれドムニカ名義で書けるが、オーデコロンの名を知っているのもイタリア語が理解出来るのも【ミ】なので娘の正体は【ミ】である。(これには自分の事をドだと思い込んでいるミも含む)

とはいえこの本は娘の正体を推理するより、後味の悪さ、気味の悪さを味わうサスペンススリラーだと思っている。
シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)より
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No.32:
(3pt)

タイトルの意味はおしゃれ

主人公が被害者であり、加害者であり、証人であり、探偵でもあるという、一人四役を演じるミステリ。

主人公その人には、悪意はない、というのがポイント。なるほど、こうすると四役を演じられるのか、とは思うものの、この目を引く一人四役という煽り文句(?)が途中でネタバレをしてしまうのは否めず。

結末は、予想が付くので驚きは大きくはない。動機が何であったのか、はネタが割れるまで判然としないのだが。

本作品は、おフランスらしい味わいは堪能できるだろう。

タイトルの意味は、ラスト一頁で明らかになる。ここは、おしゃれ。
シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)より
4488142060
No.31:
(5pt)

面白かった

おフランスの優雅な空気を纏わせたかのようなやわらかな訳。訳が天才的。呼称や散りばめられた伏線も素晴らしい。好き。
シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)より
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No.30:
(3pt)

まず、トリックありきというとこですか

とにかく読みづらかったです。トリックを成立させるためにお話を作っている感じで、ほのめかすような書き方が多いし、最後は記憶喪失でごまかしているような、そんな感じがしました。
シンデレラの罠 (創元推理文庫 142-1)Amazon書評・レビュー:シンデレラの罠 (創元推理文庫 142-1)より
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No.29:
(5pt)

あなたはDo? それともMi(Me)? それとも…。

各章は木で鼻をくくったような〈私は殺し(す)…〉という見出しがつけられているだけ、読みはじめるなり、ページをめくる手がとまらない。早く次の章が読みたくなる。旧訳ではこうはならなかっただろう。

半分近くまで読んだときに、これはアレだな思った。しかし、読みすすむうちに、謎が解けるばかりか、謎が深まるばかり。むむ、こういうタイプのサスペンスは初めてだぞ。

あなたはDoなの? それともMi(Me)なの? と思うことたびたび。でも、慌ててはいけない。必要なものは用意されているのだから。
シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)より
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No.28:
(2pt)

モヤモヤ

途中で何度も読むのをやめようとした。しっかりと読めばわかるのかもしれないが、行ったり来たりのイライラと何が真実がわからない展開でアッサリせず、確かめる気にもならない。
シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)より
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No.27:
(3pt)

主人公同様に、読んでいるこちらも混乱してしまい、へんてこな読後感が残った。

ジャプリゾが脚本をてがけた「さらば友よ」「雨の訪問者」「狼は天使の匂い」などの映画が持つ独特な雰囲気が好きだったので、読んでみました。ジャプリゾの小説を読むのは、ノベライゼーションのような「さらば友よ」以外では初めてです。本の帯にある「わたしはこの事件の探偵であり、証人であり、被害者であり、犯人なのです」という文言、フランス推理小説大賞受賞作という記載から、トリッキーな本格推理小説であることは想像できましたが・・・。読んでみると、この小説の主人公同様に、読んでいるこちらも混乱してしまい、へんてこな読後感が残った。「ミ」とか「ド」、「ラ」という娘が出てくるところは、映画でもみられたジャプリゾらしい感覚なのかなと思う。論理的な本格推理というよりも、心理劇的なムードというか雰囲気に流れていくところがジャプリゾの持ち味であるようにも思いました。訳者による解説を読むとそんなことはない、計算されつくした作品なのかもしれないとも思われますが、わたしの個人的な感想です。作品にゲームのような、お遊びのような気分を持ち込むのもジャプリゾの特徴なのかなと思いました。他の小説も読んでみたい。ジャプリゾのことをもっと知りたくなりました。
シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)より
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No.26:
(2pt)

途轍もなく読みにくい翻訳

途轍もなく読みにくい訳で、途中で読むのをやめようかと思ったが、我慢して何とか最後まで読み切った。これまでに読んだ翻訳作品で、最も読み進めていくのに苦痛を感じた作品。会話文で誰の発言なのかがわかりにくかったり、代名詞が誰を指しているのかがわかりにくかったり、展開が唐突なのは原作者の責任だと思うが、直訳調で文章がこなれておらず、書いてある内容が頭に入ってこないし、意味が理解できない箇所もあった。

一人四役を実現させた手法や、主人公にとって皮肉な結末、主人公の正体に関する曖昧な終わり方は面白いが、登場人物の関係などを示した中盤は中だるみで退屈。犯行計画には無理があり、自分自身が死んでしまう危険性が高いし、入れ替わりは声の違いでばれてしまう可能性が高いのではないだろうか。
シンデレラの罠 (創元推理文庫 142-1)Amazon書評・レビュー:シンデレラの罠 (創元推理文庫 142-1)より
448814201X
No.25:
(5pt)

この新訳は事件だ

今やストーリーを語るまでもない、ミステリ史的傑作であるが、
後書きにもあるように、旧訳版が不完全であった為、本来は無いトリックに穴が開いてしまった。
それが解消されただけでも奇跡だが、また完全版で再びジャプリゾの「罠」に酔いしれる至高の刻が再び訪れるとは…
シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)より
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No.24:
(5pt)

新訳の威力とはこういうものか

今だったらDNA鑑定で簡単に本人確認ができるので-----としても、本作の面白さにはゆるぎなし。
新訳を気に、映画のほうもソフト化熱烈希望。
シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)より
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No.23:
(5pt)

それは答えのない問いかけだわ

わたしはだれ?
多感な年頃には一度くらい抱いたことのある素朴で、少しナルシストな疑問。
たぶんこの作品のテーマはここにある。
スリリングな展開にハラハラしながら読みました。オチは最初から予想がついていたけれど、だからといってこの作品の面白さが損なわれることはない。
記憶喪失ネタは使い古されているけれど、そういう作品にありがちなそこはかとなくロマンチックな雰囲気や倦怠感、甘ったれ、ご都合主義は全く見受けられない。
混乱し、苛立つヒロイン。
誰ひとり信用ならない登場人物。
自分さえ信じらないという暗闇の中を疾走していくスピード感が心地よい。
全員容疑者とも言える事件の結末は更なる混乱の始まりとも言えそうだわ。
そして、あの人物の意外な愛だけが、真実なんて1つもないようなこの作品における唯一の誠だということが、あまりに鮮烈で悲しかった。
ちょっと百合っぽいところが、古い小説なのに新しい印象も与えてくれる。
シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)より
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No.22:
(5pt)

30年を経て新訳を読めば

高校生の頃、望月芳郎訳を読んでチンプンカンプン、ストーリーどころかキャラクターさえ掴めず五里霧中となり、「人称をぼかすという安易な方法で無理やり1人4役をやったというだけの稀代の怪作」と評価してました。 通信簿で言えば1。 が、30年を経てこの新訳を読み、通信簿を5に書き換えることにしました。 実にすっきりとまやかしの世界を堪能できました。 訳文のせいか、様々な人生の苦労を経て、自分の中のセンサーが変質していたのか?
シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)より
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No.21:
(3pt)

yomuyomu

う~ん、残念ながら期待はずれ。 日を置いて読み直してみます。 推理文庫とあったため☆3ツです
シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)より
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No.20:
(4pt)

読者の想像に委ねて深い余韻を残す、というモヤモヤ系もありだとは思うが

【内容(ネタバレ禁止!)】 記憶喪失の主人公からはじまるミステリー。 いったい、わたしは誰? 【ささった言葉】 わたしは本当に皆の言うように大金持ちの伯母から遺産を相続するというミなのか? 死んだ娘がミで、わたしはドなのではないか…? わたしは探偵で犯人で被害者で証人なのだ。 【教訓】 すごい技巧を凝らしたプロットにただただ感心。 上記のキャッチは決してだてじゃない。 ただ(感想が書きづらいが)もっとスッキリ終わって欲しかった。 読者の想像に委ねて深い余韻を残す、というモヤモヤ系もありだとは思うが、やはり、自分はスッキリ系が好きだ。 それが分かっただけでも、読む価値はあった。
シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)より
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No.19:
(5pt)

上質なサスペンス

一気に読みきりました。
以前よりもわかりやすい翻訳で、楽しめました。
シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)より
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No.18:
(4pt)

新訳に期待して

この作品のキャッチコピーに興味を持ち、旧訳で読んだが、余り良い印象は無かった。しかし、新訳の翻訳者が平岡経氏と知って。購入した。
現時点で未読であるが、末尾の訳者の解説を見る限り、期待できそうである。
シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)より
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No.17:
(3pt)

読みづらい

翻訳のせいか、原作のせいか、読みづらい。
結局、何が真実かも分かりにくい。映画のほうが分かりやすい?
シンデレラの罠 (創元推理文庫 142-1)Amazon書評・レビュー:シンデレラの罠 (創元推理文庫 142-1)より
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No.16:
(5pt)

どうしても買ってしまう。

新訳が発売される度に、どうしても買ってしまう。この不朽の名作に対して、こういった思いを持つファンは多い。ミステリの命である、トリックも結末も既に知らされているのに、である。かく言う自分もその一人であり、この作品のラストには、今でも跪いてしまう。これは昨今の日本のミステリの文壇が、似たような顔の読み易さばかりを強調した作家を揃えた事も原因に思える。
自分などは、相変わらず通勤やプライベートの合間を縫い、月に数十の作品を読む。しかし、なかなか満たされない思いがしているのは事実だ。ここAmazonのレビューも事あるごとに、或いは自分の読んだ本の感想と照らしながら、長い間遠くから拝読してきた。その目を持って言わせて頂くなら、自分は決して懐古趣味ではないし、この作品をもっともっと多くの方に読んでもらいたいと願う。
シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:シンデレラの罠【新訳版】 (創元推理文庫)より
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