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シンデレラの罠
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シンデレラの罠の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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主人公の女性は火事で顔と両腕を大火傷し、瀕死の状態で見つかった。皮膚移植などをして命は助かったものの、頭を打っていたため、記憶を全て失くしていた。ジャンヌという大柄の年上の女性が主人公を迎えに来て世話をする。主人公のことをわがままで奔放でヒステリックな二十歳の女ミシェルだという。火事で幼なじみのドムニカが亡くなったらしい。主人公は自分がミシェルではなく、ドムニカなのではないかと疑う。ミシェルに対する嫉妬、ミシェルが莫大な遺産を相続するからミシェルになりすましていなくてはならないのだと。読者は主人公の女に同化して霧の中をさまよい歩く。4人の女の愛憎がからむ心理サスペンス。まあ当時は画期的だったろうが、現在はDNA鑑定があるからねえ… | ||||
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主人公が被害者であり、加害者であり、証人であり、探偵でもあるという、一人四役を演じるミステリ。 主人公その人には、悪意はない、というのがポイント。なるほど、こうすると四役を演じられるのか、とは思うものの、この目を引く一人四役という煽り文句(?)が途中でネタバレをしてしまうのは否めず。 結末は、予想が付くので驚きは大きくはない。動機が何であったのか、はネタが割れるまで判然としないのだが。 本作品は、おフランスらしい味わいは堪能できるだろう。 タイトルの意味は、ラスト一頁で明らかになる。ここは、おしゃれ。 | ||||
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とにかく読みづらかったです。トリックを成立させるためにお話を作っている感じで、ほのめかすような書き方が多いし、最後は記憶喪失でごまかしているような、そんな感じがしました。 | ||||
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ジャプリゾが脚本をてがけた「さらば友よ」「雨の訪問者」「狼は天使の匂い」などの映画が持つ独特な雰囲気が好きだったので、読んでみました。ジャプリゾの小説を読むのは、ノベライゼーションのような「さらば友よ」以外では初めてです。本の帯にある「わたしはこの事件の探偵であり、証人であり、被害者であり、犯人なのです」という文言、フランス推理小説大賞受賞作という記載から、トリッキーな本格推理小説であることは想像できましたが・・・。読んでみると、この小説の主人公同様に、読んでいるこちらも混乱してしまい、へんてこな読後感が残った。「ミ」とか「ド」、「ラ」という娘が出てくるところは、映画でもみられたジャプリゾらしい感覚なのかなと思う。論理的な本格推理というよりも、心理劇的なムードというか雰囲気に流れていくところがジャプリゾの持ち味であるようにも思いました。訳者による解説を読むとそんなことはない、計算されつくした作品なのかもしれないとも思われますが、わたしの個人的な感想です。作品にゲームのような、お遊びのような気分を持ち込むのもジャプリゾの特徴なのかなと思いました。他の小説も読んでみたい。ジャプリゾのことをもっと知りたくなりました。 | ||||
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う~ん、残念ながら期待はずれ。 日を置いて読み直してみます。 推理文庫とあったため☆3ツです | ||||
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翻訳のせいか、原作のせいか、読みづらい。 結局、何が真実かも分かりにくい。映画のほうが分かりやすい? | ||||
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主人公は若い女性。火事の後、病院で目を醒ますが、誰だかよく分からないほど顔に火傷をおっており、記憶もなくしている。 そして時間が経つにつれ、自分は周りから思われている女性とは別人なのではないかと思うようになる。そのため退院後は、 自分の正体探しを兼ね、火事の起きた背景を調べ始めるが、徐々に信じられない様な疑惑が浮上していく。 自分が誰かさえ分からないという気持ち悪いストレスの中、次々と浮上してくる疑惑に押し潰されそうになって行く心理が、見事に描かれている。 また、結末はある程度自由に想像して下さいと言った感じで終わり、最後まで主人公の頭の中の霧が完全には晴れないため、それがかえって人間の心の闇を 上手く伝えていると思います。ちなみに、本書は創元社から本格ミステリーとして発売されていますが、実際にはミステリー風の心理サスペンスであり、 トリックや謎の解明等には重きが置かれていませんので、ご注意下さい。しかし心理サスペンスとしては、全体的に上手く出来ていると思います。 一方、難点ですが、フランス的な甘ったるい表現で長々と書かれた箇所も多いため、私はその辺りに退屈した口ですが、その手のフランス的な文章が 苦手な人にとっては、読んでていて退屈な箇所と楽しい箇所の浮き沈みが激しい小説でしょう。この小説を英米人が書けば大分イメージが違い、 私好み、否、比較的ベタに万人ウケしたかも。それともう一つの難点として、オチはけっこう見当付き易いと思います。 結論。心理サスペンスとしての全体的なレベルの高さは評価できるものの、難点をマイナスして、だいたい星3つ位ですかね。 但し、フランス的な甘ったるい表現が好きな人になら、星4つ位でオススメできるとは思いますが。 | ||||
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エディターレビューに魅かれて読んでみた作品ですが、時々ある、紹介だけ魅力的で、内容が全然それについていってないという(推理小説で三重密室だとかいって実際は二重密室だったといったもの)タイプではないのですが、別の意味で期待を裏切られました。 というのも、冒頭から衝撃的でサスペンスらしく戦慄の展開なのですが、読んでいてちっとも楽しくなかった。人物にまるで人間味がなく、すべて欺瞞でできているようで、読者としては人物にちっとも感情移入できません。それがまた、わけがわからずサスペンス感を高めているのですが、ストーリーが人物を食っていて、読者もそれに振り回されっぱなしです。これがまた、緊迫の展開ともしかしたら言えるのかもしれませんが、私にはちっとも面白くありませんでした。 それでも、発表当時の時代としては素晴らしく独創的で魅力的なプロットを練り上げたのだから、その辺はすごいと思います。 しかし、わざとかどうか知りませんが、著者の筆力は緊迫感を高めるのにのみ使われていて、人物描写はまるでできていませんでした。 | ||||
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否が応でも興味をそそるその解説と作品自体の評価の高さに手に取った。確かに本作が出された1964年のミステリ界にとっては異色であり、衝撃的な作品だったに違いない。ぜひ当時、リアルタイムで読んでみたかったものだ。しかしである。仏作品ということも関係しているのかは定かでないが、恐らくその古さが顕著に出てしまっているのが『翻訳』だ。いくら古いとはいえ・・・まるで、某ウェブページ翻訳を髣髴とさせる箇所が多すぎる!なにしろ、訳が機械的過ぎるのだ。もしくは直訳的過ぎるのである。そのせいで、直接の意味の中からイメージを把握するために読み直すこともしばしば。再訳っていうのもありだと思うんですが、どうなんでしょう。物語的には、同じく仏女流作家で、ちょうど時代も重なるアルレーとよく似ている。アルレーといわれて手にしても、恐らく疑わずに読了するだろう。返す返すも、出版当時に読みたかった作品だ。 | ||||
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