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グラスバードは還らない
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グラスバードは還らないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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これまでのシリーズでは作中のSF技術を1つに絞り、きちんとできることとできないことをルール化することでフェアなミステリを作ろうとしていた筆者だが、ネタが尽きたのかそれとも売れたので編集者が口を出せなくなったのか、今作ではガジェットを1つに絞らず複数出し、それどころか後出しジャンケンでSF技術を出して「見えない犯人」という謎を台無しにしてしまっている。 以下ネタバレ。 それまで存在をほとんど示唆されておらず、技術力的にもまず不可能な光学迷彩が実は秘密裏に開発されており、犯人はそれを使って完全に透明化していました! という真相は脱力を通り越して本をぶん投げるレベル。映像処理技術も何一つ開発されていないのに突然現れる光学迷彩の存在はもうこれまで積み上げてきたSFミステリの書き手という筆者の評判も消してしまったようだ。 | ||||
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今作は仕掛けが大味すぎる印象です。 前2作は心に余韻が残る素晴らしい読後感がありましたが、 今作はそれはちょっと無理があるような...という不満が残りました。 つまらなくはないですが、期待を下回った作品です。 | ||||
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初版が2018年だから4年前か。 「ジェリーフィッシュは凍らない」、「ブルーローズは眠らない」は面白かったので3作目も。 技術発達が異なる世界の1980年代というifの世界で、今回のオーバーテクノロジーは硝子の技術だった。 題名の「グラスバード」は全然違う意味合いで使われていた。 4作目はデビスモンサン空軍基地らしいので楽しみ。 技術発達が異なるのはモスボール方法なのか、機体の機材なのか。 | ||||
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駄作。トリックの着想は良いのだが、実はグラスバードは・・の所は無理がある。 | ||||
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本書は「ジャリーフィッシュは凍らない」に連なるマリア、蓮コンビのシリーズ第3弾。 著者の市川優人さんは「ジェリーフィッシュは凍らない」で第26回鮎川哲也受賞しデビューしている。 デビュー作の連作ものとなるとやっぱりデビュー作が一番面白いということが多いが、市川優人さんのマリア、蓮シリーズは面白さが倍増しており、本作は前作2つを超える面白さといっていい。 前作2つを読んでいなくても楽しめるのだが、本作では前作でのつながりが顔を出すため、1、2を読んでから本作を読んだ方がより楽しめる。 今回も犯人やトリックを推理しながら読んだが、まんまとやられてしまった。 しかし最後に一瞬で全てがつながるあの瞬間はなんとも心地よい。これだからミステリーはやめられない。 ミステリー好きにおすすめしたい作品。 | ||||
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シリーズものとしてマンネリを打破するのか、安定感を取るのか難しいところだが「島田荘司」的建築物トリックと人物、時間、場所の錯誤、「綾辻行人」的密封館トリックに大掛かりな爆破テロまで盛り込む必要があったのか甚だ疑問。すべてが寸止め、中途半端で・・・。 結局「いや~そんなことあらへんやろ!」で終わる読後感がとても寂しい。大型ミステリー作家なのだから、もっと精進していただきたい。それだけ期待も大きいのだから。安易に流れることは簡単なのだが、読者の力量をあまり甘く見ないほうがよろしいかと。 | ||||
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市川の「漣&マリア」シリーズ第3弾である。 第1弾、第2弾ともにいわゆる叙述トリックの香りがするミステリだったので、これも何か仕掛けがあるに違いないと思いながらの読了。 いやいやしかし。読み終えてかなりゾクゾクっとしましたね。 ゾクゾクと言っても、超絶トリックを目の当たりにした恍惚感、みたいなのではなく、背筋がうっすら寒くなる系の。 叙述トリックというか舞台づくり的なアレは、だいたいそんなところかなあと(すいません電気・電子関係は技術史も含めそれなりにわたくし詳しいです)いう感じだし、それが割れた時点で首謀者(?)の属性もだいたい見えてしまうのは残念。 伏線的にちらっと途中で出てくる〇〇〇〇〇〇も、メタ〇〇〇〇〇関係の発表とかを覚えている技術屋&SFアニメも幅広く見ている人はははあんと思えてしまうし、そうなるとすべてあるあるに。 ・・・なんですが、フィナーレに近づいたところでとんでもない驚愕の事実が述べられるのですね、これが。えええええ~(ゾクゾク~)。 何故か「地球の長い午後」が脳裏に浮かびました(ぜんぜん違うけれど)。 しかし、いいのかなこれ。作品世界はパラレルワールドという設定ではあるものの、すごい問題作なんじゃないですかね? すごいミステリと思えたかどうかはともかく、ほんとう驚きました。 | ||||
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今回も、創元推理文庫なのに登場人物一覧が無いのはおそらく・・・と思いながら読み始め、なるほどなぁと感心させられた。 ネット上のネタバレ感想を見ると、トリックに関わる”アレ”が、1980年代にはありえないはずの科学技術では?・・・とお怒りの方も多いようだ。 が、空想科学の世界では、”アレ”の技術は1968年に既に完成し、犯罪に使われていた。 円谷プロ制作のドラマ『怪奇大作戦』に登場していたではないか。 トリックの正体が暴かれる場面で、私は『怪奇大作戦』を思い出し、”アレ”を覚えている人なら、この小説も許せるであろうと感じた。 グラスバードの初めて見たセシリアの視点からの記述も、ギリギリの線でフェアであろう。 | ||||
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シリーズ第3作ですが、第1作が頭一つ抜けていて、あとは2作品は書きたいことと、書けたことのギャップが大きいように思いました。 本シリーズの特徴であるA、Bの2つの視点の物語を交互に綴る叙述トリックや、高層ビルでの爆発事故と救出劇など、面白い作品を作り出したいという意欲は随所にあると思います。ともすると、作者の自己満足で終わっているように思える作品が多い中、優れたエンターテイメントへ挑戦する姿勢は尊敬に値すると思います。 一方で、最後に出てくるガジェットがトリックのネタであったり、同じ手法で繰り返されて意外性がなくなった叙述トリック、説得力に欠ける動機、意外性とややこしいだけをはき違えている謎解きなど、ミステリとしての作りに不満が残りました。 期待が大きい作家さんだけに、今一つという印象がかえって強く残りました。 | ||||
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既シリーズ2作品と違って「架空の技術」がトリックの根幹をなしている (更に、前作までに出てきた技術の予備知識がないと理解不能な部分も存在する)ので ミステリとしては若干厳しいかもしれません。特にガラスにおける光の「屈折」に注視するあまり 「反射」「減衰」などを完全に無視した論理展開になってますし・・・・・・ また「硝子鳥」に関する記述に、地の文で虚偽ではないか? と思われる部分があり もったいないと感じました。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 過去の二作と同じ構成に「またアレか?」となり,実際にその通りとなるのですが, 衝撃だったプロローグを含めて,異なる点を繋ぐ部分をなかなか見抜くことができず, さらには,悲惨な事件以上に背後に隠された悲劇の物語に驚かされ,切なさを覚えます. 一方,その事件を巡るミステリの部分は,主人公らが事件と認識するまでが遅く, 真相がかなり入り組んだ構造にもなっているため,没入感や爽快感には乏しい印象. また,図解も用意された科学要素と,それを用いたガジェットとトリックについても, いささか拍子抜けと言いますか,アンフェアに映り,活かされていないように感じます. 許されざる行為と,歪んだ償いの念,その果てに待つものには胸が締め付けられますが, ストーリが勝ちすぎているようで,ミステリとしては少し評価がわかれるかもしれません. | ||||
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希少動物密売ルートの捜査で不動産王のビルに乗り込んだ刑事のマリアと漣だが、爆発テロに巻き込まれてしまう。そのとき、密室の中では奇妙な連続殺人が繰り広げられていた。不動産王の秘蔵している硝子鳥が事件の鍵を握っているようなのだが。 うーん、マリアと漣にあまり魅力がない。それに事件や硝子鳥の設定も無瑠無理感があって、現実感がないのだ。作り物(もちろん小説は作り物だが、その中に真実味がないとね)くさくて残念。硝子鳥が本当にガラスだったらよかったのに。 | ||||
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序盤からぐいぐい惹きつけられた。今作も緊迫感ある物語を楽しめた。 〜以下、ネタバレを含む〜 面白いことは間違いないのだが、視覚に関する一部トリックと最後に明かされる叙述トリックに納得がいかなかった。特に視覚に関する部分が肌にあわず。 | ||||
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デビュー作が年末恒例のミステリーベストにランクインした等好評だったようですが、本作も広義な意味での本格ミステリーです。 爆破テロに巻き込まれる刑事たちと、連続殺人に巻き込まれる会社員等の場面がほぼ交互に語られます。これが、どこでどう繋がるのか読者の期待度はぐんぐん高まる事と思います。 過去からあるプロットにひと捻りが加えられ、伏線が髄所に散りばめられ、そして最後まで興味が惹きつけられる、ミステリーファンならその醍醐味を充分堪能出来る一冊です。 | ||||
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途中まで「三作目は失敗か...」と思いながら読み進めていたのですが、最後の方で結論が見えてくると全てが繋がり途中までのモヤモヤが一気に晴れて気持ちが良かったです。 是非シリーズ三作ともに読んでほしいです。 | ||||
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それほどたくさん読んでいるわけではありませんが、個人的には今年のベストです。『このミス』などのランキング本でも上位に入ってくるのでは。 メイントリック部分では先行の類似作品が なくもないですが、フェアプレイを意識しての工夫が見られる点は大いに評価します。 | ||||
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前2作は好きです。トリックも良かったし、コンビの掛け合いも面白かったので。 でも、今作は、ネタバレになるので詳しくは書きませんが、かな~り残念な内容。 トリック自体もグラスバードも、伏線というかミスディレクションもあまりなく、 唐突な感じ(私の読み方が浅かったら申し訳ないです)。 レビューは初めて書きますが、前に書かれているお二人が高評価でしたので、反対意見もあるということで 書かせていただきました。 お二人の評価を否定しているということではありません。小説の面白さって人それぞれだと思いますので。 こういう意見もあるということで、正反対の評価ですがご容赦ください。 次作に期待です。 | ||||
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甘い採点かも知れませんが、星5つつけました 真相にはかなり驚かされました ジェリーフィッシュ以上かな 第一作のジェリーフィッシュの世界を引き継いでいるため、慣れていないと中々この世界に入り込めないかもしれません ただ、解決場面の圧巻さは凄い こう来るのかとページをめくる手が止まりませんでした グラスバードの正体がおぞましく、ラストも救いがあまりなく、刑事コンビのコミカルな所とは違和感もありますが、間違いなく今年度の本格ミステリーの傑作だと思います | ||||
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デビュー作より著者の作品を気に入り待ちに待った新作ですが、今回も期待をいい意味で裏切ってくれました。著者得意の密室と、この世界で存在するルールを組み合わせるせることでまんまと騙されました。物語の中盤まで、この事件をどの様にたたむのか、想像も出来ませんでしたが、解決編をよんで思わず苦笑いをしてしまいました。 綾辻先生の館シリーズに通じるものがあり、もし館シリーズが好きなのであれば3作とも読むべしとおすすめします。 フェアかアンフェアかは。皆さんで判断しでください(笑) まだまだ本屋さんでの扱いも少ない著者ですが、今年読んだミステリーの中でも指折りの作品でした。 | ||||
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