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碆霊の如き祀るもの
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碆霊の如き祀るものの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.26pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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例によって前提となる怪異の記述が長く、シリーズファン以外の人は ついていけなくなる構成になっています。事件が起きてからは急展開となるのですが 推理(論理構築)変化も目まぐるしく、「結局何だったの?」という気もします。(特に動機) 「碆霊様」「唐食船」「蓬莱」「過去の女性消失」に関する謎は比較的わかりやすいですが それと事件の謎とのリンクが強引な気がしました。 | ||||
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シリーズファンなので、わくわくして読めました。ただ私の想像力が足りないのか、舞台の詳細な地形が分かりにくいなと感じました。物見櫓の内部とか、蓬莱の小屋の位置図、絶海洞の内部図とかあればよかったかなぁと思います。 | ||||
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刀城言耶と祖父江偲は、実はかなりの美男美女コンビであり、才色兼備の有能な編集者である祖父江偲が刀城言耶にまとわり付き、やたらと構って欲しがるのは恋愛感情があるからなのに、刀城言耶の方にはその気が全く無い。 『山魔の如き嗤うもの』の時点で既にそうだったのだが、約半年後の事件である本作でも、二人の関係は進展していない。 二人とも20代半ば、大学卒業後数年しか経っていないはずなのだ。 この感情のすれ違いをコメディ調で描いているため、その点が気に入らない方もおられるようだ。が、個人的には、陰惨を極める真相を秘めた事件であるにもかかわらず一気に読めるのは、ひとえに祖父江偲のキャラクターのおかげであった。 ネタバレになるので詳しくは書けないが、本作の真相に関わる村の秘密は、絵空事ではなく昔は現実に行われていた。 日本国内の古記録にあるだけでなく、世界的に広く行われ、今日ではレッカー車を意味している「wrecker」という英語は、元々はそういう意味の言葉なのだ。 イギリスの作曲家の作品に、他ならぬコーンウォール地方の崖の上に立つ寒村を舞台とする、そうした秘密を持つ人々を描いたオペラもあるほどだ。 多少の予備知識のある者にとっては、この話はあまりに陰々滅々としていてやりきれない。 祖父江偲や阿武隈川烏のおかげで、まだしも救いがあって良かった。 それにしても・・・ 思えば『厭魅の如き憑くもの』と『凶鳥の如き忌むもの』は昭和30年代前半の事件だった。時系列的には後なのだ。 ではこの後、祖父江偲は・・・と気になるなら、次作を読むしかないのだ。商売上手だねぇ。 | ||||
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最初の<開かれた密室>のトリックが面白かった。竹林に囲まれた祠がある場所、通称竹林宮に餓死した死体が発見される。出ようと思えば出れる場所なのに、何故餓死したのか? この謎のトリックが面白かった。第一章に四つの怪談が紹介されるが、どれも面白かった。三番目の昭和の戦前の怪談が良かったかな。行商の女が竹林宮に入った瞬間に、飢えを感じて動けなくなる。女が這う這うの体で抜け出すが……。この怪談のように、足を踏み入れると空腹感や飢えを感じる場所が、あるのだろうか? 似た話があるのだろうか? と興味深かった。 | ||||
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個人的には刀城シリーズで3番目に面白かったです。(もちろん首無し、山魔に次ぐ) 昔と比べて、地形やそこの歴史の描写がわかり易くスラスラ読めました。まじものの頃は地図付きでもわかりにくかった。 ある殺人のトリックが今回は不謹慎ながらどうしても笑えてしまうのが難点。残酷な方法なのですがその格好で彷徨っていたのかと思うとつい。 | ||||
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これぞミステリー。怪談と事件とが見事にシンクロ。最初の被害者が「餓死」というのも、良い。(その伏線が笑えるが…)そして最後が、恐ろしい。 | ||||
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紙の本でいつもは読んでますが、試しにKindle版で購入。読書してる感が物足りないかもと不安でしたが関係なかった。あっという間でした。 | ||||
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刀城言耶モノとしては久しぶりの作品。 前作は肩透かしの一作だったが、今回はまさしく三津田ワールド全開。 怪異な話が4本続き、そこから連続殺人事件が繰り広げられる。 しかも密室条件付き! が、何故か満足感は今一つ。 こちらの期待が高くハードルが上がったのは仕方ないとしても、話が走らない。 殺人事件が起きるまで既に200ページ、そこからはテンポは良いが捜査側も全く精彩がないし、動機も犯人もさほど意外性もなく、次々に解き明かされる謎もあまり深さを感じなかった。 読みにくいキャラ名や地名は毎度のことながら、不要なモノが多すぎた。 | ||||
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待ちに待った刀城言耶シリーズ!という事でかなり期待大で読みました。 僻地の村々に伝わる謎の因習といった、民俗要素が好きな人にはおススメです。 頭の中で地理や情景を補完して読まないと、位置関係が??となると思います。 また、見えない何かを想像させる、ぞっとするような描写はお見事としか言いようがないです。相変わらず怖い! ただ、始まりから終わりまで、引き込まれて読んだ…読んだんですが女性編集者にイライラし通しで、彼女の登場シーンは辟易してけっこう読み飛ばしてしまいました。 今回は押しの強い某方が出なさそうで安心していたんですが、魅力的な主人公に対してサブが煩すぎると感じてしまいます。 本当にこのシリーズが好きなんですが、2人の出てくるシーンだけが辛い…でも好きだから読む…の堂々巡りです(笑) | ||||
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冒頭の、舞台となる地でそれぞれ異なる時代に起きた怪談が既に恐い。 ただ、言耶達が登場してからの本編が ちょっと薄いと感じたかな。 とりあえず、祖父江偲の存在が邪魔です。 短編なら出てきていいのかもですが、 長編で最初から出てきて最後まであの言動は キツすぎます。 言耶・偲・秀継の3人組のやり取りなんて殆どラノベですよ…。 次作ではサブキャラに戻ってほしいなあ。 ラストのアレはゾッとしましたよ…。 | ||||
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久々のシリーズ最新作ということで楽しみにしていました。大好きなシリーズです | ||||
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久々に「これぞ三津田作品だ!」と満足出来る本でした。 最近出版された『忌物堂鬼談』、『魔邸』が個人的に楽しめなかったので(前者は三津田作品にしては珍しくグロ過ぎ。グロいの苦手。後者は何か浅い。グダグダ。)、今回久々に本格的な三津田作品を読めてとても嬉しかったです。 読み始めて2,3ページで「あ、これはもう最近のちょっと微妙だった三津田作品とはレベルが違う。絶対面白い」と確信。 それから1ページめくるのが、読み終わるのがもったいないと感じるほど。 それくらい面白かったです。 舞台は海辺にある秘境とも言える村。 背後は山。畑を作る土地もない。 正面は海。遠浅で岩礁だらけの為まともな漁は出来ず、獲れるのは不味いと評判のタコくらい。 そんな貧しさで溢れた村で、代々起こってきた恐ろしい出来事。 語り継がれる【碆霊様】という、神とも化物ともとれる存在。 海にも山にも現れる、不気味な化物。 碆霊様を祀る大きな岩礁、死者が流れ着く洞窟、死者を葬るだけの島、何か不気味なものを祀った竹林の宮。 これでもかというくらい、怪異・不気味さが散りばめられた村です。 三津田作品特有の「これは全て人間がやったことなのか…?」という不気味さは健在で、言耶が辿り着いた推理は正しいのでしょうが、それでもやはり、人間ではないものの力が働いたのではないか。 そう思わせる不気味さがすごかったです。 本当に久しぶりにものすごく面白い小説を読めた、と大満足です。 少しでも流し読みするのがもったいなく、一行一行丁寧に読み、村の地形などをなるべく正確に想像しながら読みました。 絶対に住みたくない、というか訪れたくない村ですね(笑)。架空の村とはいえ。 最近の三津田作品、ちょっと微妙だな~と思っていた方も、この作品は絶対に楽しめると思います。 三津田作品ファンなら、必読です!! | ||||
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このシリーズも9作目。正直マンネリ化してるかなという杞憂は見事に裏切られた。開かれた密室連続殺人事件の真相。そして貧しい村が守りとうそうとしたある重大な秘密。秘密の露見を恐れる勢力による前代未聞の陰謀とは。。。本格推理ものの面目躍如といったところか?お腹いっぱいになると思います。ただ過去の作品に比べても今回は漢字の読みにくさが際立った感じがあり、特に人物名をここまでする必要があるか?という点や、できれば簡単な島の見取り図があれば読者の間口が広がるのにと思い星四つとします。なお物語の核になるお話が、比較的最近?リメイクされたホラー映画に似ていることを指摘してレビューを終わります。ジョン(笑) | ||||
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