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碆霊の如き祀るもの



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碆霊の如き祀るものの評価: 6.67/10点 レビュー 3件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.67pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

碆霊の如き祀るものの感想

結局ワクワクでしたのは第一話の怪異伝承…ちょっと悲しい思いで読み終えました。
せっかくの刀城言耶登場なれど、怪しさも妖しさも感じられない作品で、とても残念でした。
編集者の祖父江偲女史が苦手です。現実的過ぎる彼女の存在が、作品の魅力を台無しにしています。言耶と彼女の漫画的やり取りが多すぎて、このシリーズに潜む怪奇と荘厳な雰囲気を壊してしまっていました。
加えて謎ときにも神秘的策がなく、「果たして真相は…?」の余韻すら楽しむことできません。
シリーズを順番に読み進めているのですが、次作に期待してもいいでしょうか?

はつえ
L7BVQMDY
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

碆霊の如き祀るものの感想


 碆霊様を祀る強羅地方の村には時代の異なる4つの怪談が伝わる。「海原の首」「物見の幻」「竹林の魔」「蛇道の怪」、村を訪れた刀城言耶たちの前に怪談をなぞった連続殺人事件が起こるが、、、。  村の秘密を暴こうとした異端民俗学者、村の合併話、素性の分らぬ蓬莱の存在、現場に残された笹船、広げに広げた風呂敷から言耶の導き出す一つの真相とは・・・。

 2年ぶりに読みました言耶シリーズ。 時が経つのって早い。
結構なボリュームで最初に4つの怪談話が展開される。 謎に満ちた怪談話の至る所に怪しい点があり、どうまとめるのこの話状態だ。 やがて現在の村を訪れた言耶の前に遺体に笹船を添えた連続殺人が起こる。 伏線も長ければ、解決も長い、久しく言耶のガッツリ一人多重解決が見れる。 正直真相は肩透かしものだったが、600P越えで重厚なホラーを観れたと思えば満足。

 

りーり
9EDFH0HC
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

長く続くとどうしても・・・・・・。

始めにこのシリーズを読んだときには「三津田信三」なんてパッとしない名前の作家なのでそう期待もせずに読んだ。
確か「首無の如き祟るもの」だったと思うけれど、すっかりやられてこれぞ探偵小説と思ったものです。
その後何冊か読んだあと、久々に刀城言耶シリーズの新刊と言うことで手に取った。
地方に伝わる怪異の話しは、やはり続くと裏が透けて見える様になってくるのはしょうがないと思う。
つまりパターンとしてこちらが学習しているから。 時代を経た四つの怪談話を読ませた後にその地に赴くところから本編のスタートだ。
結局、村の四人の人間が殺されるが事件は複雑な様子で密室だったりといろいろ手が込んでいる。
この辺は作者のサービス精神が旺盛ということでその努力に拍手を送りたい。
ただ、やはり長く続くと質を高めたまますべてが良く出来ているというのは難しくなると思う。
つまりミステリのコアの部分の強度のことです。 ちょっと私としては首をかしげるところです。
とはいえ、一冊の本。物語としては十分大人の読み物として楽しめます。
刀城言耶と祖父江偲のコンビのやり取りとか関係性などは個人的には可もなく不可もなくなんだけれど
物語の語り部としてはこのやり方は良いのでしょう。

ニコラス刑事
25MT9OHA

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