■スポンサードリンク
それまでの明日
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
それまでの明日の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全91件 61~80 4/5ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
レビューを見ると様々なご意見の方がおられますが熱狂的な一ファンとしてはただただ原尞が新作を書いた、それだけで十分満足です。次回作は何時になるのか、私の存命中には叶わぬ夢かも知れませんが期待したいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作の内容は全て忘れてしまい比較できないが、全体的に物足りないという感想。叙情がほとんどなく、ハードボイルドとしては今一歩といいたい。しかし、展開はきびきびして、一人称の語り口はテンポが良く好ましい。いつになるか判らないが長生きして次作をものして欲しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
内容が面白いか、駄作か?といったら正直答えるのがつらくなりますが、懐かしい人に合えた、それも全く変わらずに。と思うと嬉しくなります。14年も経っているのに頑固としか言いようのないほど変わらない「探偵沢村」にはマンネリよりも安堵感を感じました。 すでに古典の域に近いハードボイルド独特の文体もより懐かしさを助長しているかもしれません。PCもケータイもなんにも使えなくてもいいです、煙草をどこでも吸っていてもいいです。時代の流れなのか健康でクリーンになり、スマホ手放さず最新の情報に慣れすぎてしまっている今日この頃の私には、この14年前のこのスタイルが新鮮に見えました。沢村はこのままでいて欲しい。時々のぞき見させてくれれば。 次に会えるのはいつかな。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今までのシリーズと比べて、明らかにレベルダウンした内容でした。 懐かしさの補正がなければ、最後まで読めなかったと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
14年ぶりの新刊という事で味わいながら読んだが、やはり冒頭から暫く読んでみて、タイムスリップに入り込んだ錯覚を覚え、やがて沢崎の小説世界へ誘われていくのが快感となる。時代の流れで携帯電話が出てくるが、沢崎は持たない。いや頑なに持たない世界で物語を展開しようとしている。ちょうど寅さんにテレホンカードが似合わないように・・・・。 原節(ぶし)というか、話の本筋とは関係ない会話文等に、成程と思わせる。「先輩たちからは、子供ができるとなかなか大きくなってくれないように思うものだが、いったん中学に入ると、あっという間に、大学を卒業したり、大人になってしまうもんだと脅されていますがね」。――この男が自信にあふれたような言動をとるのは、いつも彼の自信の無さが原因だった。等々。 読んでいて既視感も覚えた。「隠蔽捜査」の主人公・竜崎に似ている。勿論「隠蔽」の方が後発で、内容も全く別なのだが、互いに何が有ってもブレないところが清々しい。さて、文章の味、はたまた主人公の生き様までは絶賛なのだが、肝心の物語はどうなのか。 やはり玄人受けと云うのだろうか、一見向きではないなと思った。先の読めない展開から、どう発展していくのかと思ったが、終始、こぢんまりとした世界で、成り立ってしまった。ただファンとしては錦織、橋爪、それに相良まで登場してくれたのが嬉しい。次巻が出たら、また読ませる何かを持っている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新刊が発売されたとネットで知って、近くの書店にダッシュで買いに行き、その日の内に読了した。14年も待ったのに… そりゃー、作品を全部読んでいればわかる部分もあって、ファンにはいいけどこれを初めて読んだ人は、面白いと思うのか疑問。 なにより、作者が年をとってしまって老いを感じ、文章や構成にキレが無くなっているような寂しさを感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
残念である。期待していた。しかし、今の時代に「携帯電話、パソコン、デジカメ、スマホ」を使わない探偵など考えられない。本職の探偵さんは、鼻で笑っていると思う。タバコの描写が多すぎる。途中で読むのを止そうかと思ったが、大枚をはたいた事だし、最後まで読んだが、最後は笑ってしまった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ハッキリ言って面白くありません。 沢崎が自分のスタイルを貫くのは分かりますが、現代においてパソコンも携帯電話も使わないで、留守電のみを聞いて探偵稼業が務まる訳がない。 海津一樹という青年が失敗でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書の発売を知ったときはまさにわが目を疑い、ついで狂喜とともに購入、読み始めた。 著者はいま72歳、沢崎がいつのまにか私の同い年の54歳。感情移入をさけ、温かい人間関係に背をむけることがかなりむつかしくなってくる年代だ。むしろそういったものに支えられていないと人生が歩みにくい(少なくとも私は)。 沢崎が父性愛のようなものに傾いても仕方がないと思う。著者も沢崎のようなメンタリティを維持していくことが困難になったのかもしれない。 新作を発表していただいたことには感謝。沢崎復活の瞬間に同時代人として立ち会えたことには大いなる喜びを感じる。 54歳にもなれば人間はこうなるものだということをまさに描いておられるのかもしれない。 震災後のエピソードの長編第六作を期待してまちたい | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
14年待たされたかいはありました。 著者の作品を初めて読むかたは出版された順番に読むことをお勧めします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
うーむ…懐かしい沢崎。 しかし設定にこだわりすぎて物語の面白さをないがしろにしてしまった感が強い。 それはそれで職人芸なのだが…。 これが最後の作品になったらちょっと悲しい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もはや、どうこうという問題ではなく14年ぶりに読めた事に感激です。寧ろ次はどう繋がるのか気になります! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
個人的には原寮は「そして夜は甦る」と「私が殺した少女」、短編集の「天使たちの探偵」までと改めて思いました。まあ、それらの作品に魅了されたので、新刊が上梓されれば読んでしまいますが.... | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日本のレイモンド・チャンドラーの予想もしなかった新作が読めただけでも、久しぶりに古い友人に会えたような嬉しさがある。平凡な比喩的表現や登場人物による説明シーンなど、今までの練りに練った構成、切れのある文体ではない(書いている本人もわかっていると思われる)が、キャラクターの魅力はさすが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「・・・なのだ」「・・・したまえ」等、そのまま実写化したらギャグにしかならないような翻訳調の台詞回しに、ああ確かに読んだことのあるシリーズだという記憶がぼんやりとよみがえりました。 もちろん作品的には独立しており、過去の作品を読み返さなくても支障はないのですが、ところどころそれを知らないともどかしい部分もありました。 一番魅力的な登場人物は、介護をするヤクザものでした。出番が少ないのが残念です。 ともあれ、カムバック歓迎です。 おかえりなさい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
14年待っただけのことあり。緻密な構成、緊密な文章、すべてに満足。ただただこの作品に会えたことを感謝です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
以前の作はまあまあ読めたので久しぶりに出たので購入、全く面白くも何ともなく大落胆。筋は判りにくいし、人物は全く面白くも何ともない。小生頭が悪いのか、内容を全く理解できない。ダラダラとイタヅラにページを増やしているだけの超退屈な作品、最近 読んだなかで最悪でした。お金を返して下さい。 DVD「決斗ウエストバウンド」とともに最悪の買い物でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あるいはヒッソリと鬼籍に入られているのではと失礼な想像も巡らせていた著者の望外の新作、ファンが欣喜雀躍するのもむべなるかなです。チャンドラーに魅せられ、かの特徴的なスタイルを踏襲しようとした作家は多くあれど、中でも著者は亜流に終わることなく見事に衣鉢を継いだと考えるのは、まんざら同国人としての身贔屓ではないでしょう。 そもそも本家チャンドラーが読者の好みで毀誉褒貶が分かれる作家ですが、著者は一歩間違えば単なる悪趣味になりかねない、気取りと諧謔と怜悧さと若干の感興をブレンドした一人称の文体を全面に押し出し、都会の喧騒から抽出された事件達を探偵に絡ませ、やがて再び一人になる孤高の探偵の姿を描き出して、中毒性の高い読み物を作り上げました。著者がかくも遅筆で読者を焦らせてきたのは、独自の美学を妥協なく貫徹するため、文章表現やプロット、著者の心眼たる探偵の立ち位置を、一ミリの狂いもなく満足のいくまで、ひとえに推敲し尽くしてきたからだと思料します。 新作に邂逅した喜びはさておき、本作においてもトレードマークの原節が健在であるかが最大の関心事でしたが。読後感としては、構成が過去作品に比べて捻りが少なく若干御都合的で、本のボリュームは以前と変わらないものの、紆余曲折が乏しいだけにスラっと読め過ぎ、巧緻なプロットで事件の様相を万華鏡のように変化させて読者を瞞着した過去作品のような緊迫感は味わえませんでした。冒頭登場した「紳士」のような依頼人をどう絡ませるかが謎を魅力的にする成否のポイントだったと思いますが、蓋を開けると当該人物の依頼の動機はメロドラマ的で他愛なく、拍子抜けします。また従来のような緊密なプロットに守られていない分、沢崎探偵の言動がやや戯画的に見えてしまったという印象も持ちました。やはり精妙な構成があってこそ沢崎のキャラクターが成立するのだと実感します。 気になったのは、強盗未遂事件から姿を現す青年の存在です。この青年に対して沢崎は最初から好意を見せており、2人が意気投合している雰囲気が最後まで続きます。過去には沢崎は全ての関係者と頑なに距離を置いており、ここまで感情移入した相手はなかったと思うので、読んでいて何だか居心地の悪い気分になりました。さしもの沢崎も年を重ねて軟化したということでしょうか?軟化と言えば御馴染みの錦織警部とのやり取りも、ややルパンと銭形警部化した感じでした。 ドイルは一旦殺したホームズを読者の熱望により、仕方なくライヘンバッハの滝から復活させましたが、その後のホームズが以前と違うと苦情を述べた読者がいたとか。著者がかくも長き不在から沢崎を復帰させたのは、決して自身の意に反しての出来事でなく、必ずや新たな沢崎像を造形するべく心中期するものがあったと思いますので、期待を込めて今後の成り行きを見守るしかないのでしょう。ファンとしては、アナクロニズムまがいであっても古風な優雅さを纏った著者の世界の中で、いつまでも鋭く輝き続ける沢崎の姿を再び見たいと願っています。 (キンドル版、せめて章別の目次くらい付けてください。読みにくくて仕方ないです。) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
原寮の14年ぶりの長編小説「それまでの明日」を貪り、いや、じっくりと読み終わり、嗚呼終わってしまったみたいな感覚に襲われた。 「ミステリマガジン」3月号の特集でその待望の新作が3月に刊行される事を知り、まるで部屋の大掃除で古い書棚を整理していたら本と本の間に挟みながらいつしかその存在を忘れていた封筒に入ったへそくりを十数年ぶりに見つけたような(って、まるで、ハードボイルドらしくないが~笑)、そんな驚きと喜びを覚えながら静かに発売日を待っていた。 で、実際に読み始めると、「ミステリマガジン」にも掲載されていた第1章からぐんぐん引き込まれた。 ハードボイルドならではの自嘲的思索的な考察に極めてシニカルなでも洒落っ気のある会話の妙、そして洞察力あるディテール描写に文学性薫る硬質感。1章の最後の2行で見事に読者の心を鷲掴みしノワールな世界に誘う巧さ。 本来ならオモシロ本って一気読みしてしまうものなのだが、今回は逸る気持ちを落ち着かせ、時間を掛けてじっくり読んだ。 我らが沢崎の帰還に14年間の渇きを癒そうと思いつつも、果たして次はいつ逢う事が出来るのかとの想いが去来し、一気に読み切る事に躊躇したからだ。 結果として、それは本書の読み方としては良かったと思える。醸成された原寮ワールドにどっぷりと浸る事が出来たから。 錦織や橋爪らとのへらず口なやり取りも相変わらず魅せる、読ませる。 でも、正直、ミステリやサスペンスとしての劇的な展開を期待した方には物足らない部分もあるかも知れない。 確かに、死体や銀行強盗、危ないスジモノたちは登場するものの、それらは飽くまで探偵の仕事の中で不可欠な味付け程度の役割しか与えられていない。 その代り、強く意識させるのは、沢崎と彼を取り巻く人物たちの人間ドラマ。原寮の言葉を借りるなら、沢崎の探偵人生の中に踏み込んできている人間たちとのドラマである。 「ミステリマガジン」誌上で原寮は語っている。 “ハードボイルドに専念して良いものを書きたい、人間同士のぶつかり合いや良い台詞を書きたい。その思いを胸に意識して取り組んでいたら14年の年月が過ぎてしまった”と。 思えば、これまでも、原寮は作品の中で人間と人間、社会と人間の関わり合いを描いてきた。今回は親と子である。 終盤、なんかロバート・B・パーカーの「初秋」みたいだなと感じながらも、新たな沢崎ワールドの誕生を好意的に受け止めたい。 そして、現代を描く作家として避けては通れない未曾有のあの大惨事。 今作は東日本大震災を挟んでそれが起こるまでの物語であり、次作は震災後の物語になると言う。 正しくそれが起こる瞬間で物語が結ばれたあと、次なる沢崎の帰還はいつになるのか分からないが、その時が来るまで静かに待ちたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
既刊5作もかつて読みましたが、フィリップ・マーロウ気取りが鼻につく以外にほとんど印象に残っていない。今作も同じ穴の狢である。おもしろくない。退屈である。表現や描写が古くさい。わざとらしい。kindleの画面をタップするのが億劫になる。というわけで、50%を越えたあたりで読むのをやめ、マイライブラリからさっさと削除した。これが1,750円の対価か? あまりにも「待ってました!」の絶賛しきりなので、あえて物言いを付けたくなった次第。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!