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それまでの明日
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それまでの明日の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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やはり、不安は的中しましたね。 前作までは沢崎も元気がありましたが、本作は少し年を取りすぎたようです。 50歳くらいの設定ですが、もう少し上のような気がしました。原尞さんもすでに70歳を過ぎているので、仕方ないのでしょうが。 アクションシーンや女性との色恋要素は皆無で、警察の錦織や、ヤクザの橋爪も同様に年をとった印象でした。 さらには、沢崎の息子のような年の青年とタッグを組むシーンや、ヤクザが親の介護を理由に足を洗うシーンなど、およそハードボイルドとは無縁の要素が増えました。 そしてラストは、会話が延々と続く種明かしでした。 やはり、年には勝てないということのようです。 | ||||
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このミステリー国内1位、しかも減らず口の沢崎再登場とあって期待しました。沢崎も歳を取ってずいぶんと優しくなったなぁ、と感じましたが、これは自分も歳を取ったからでしょうか? 料亭、町金、人材派遣と様々な業種が出てきて、3/4までは一気に読めましたが、最後の方の数十ページは、ものすごく長く感じました。あれ必要だったのかな?そこが残念... | ||||
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やはり、原りょうは「私の殺した少女」「天使たちの探偵」あたりがピークだったのかもしれない。 あの頃までの作品には、ピリッと緊張感がみなぎっていた。ところが「愚か者 死すべし」あたりから、オートマティックに一冊を出そうという意図が強く感じられ、プロットも文体も薄くなってしまった。 今回の作品は、チャプターが細かく分かれ、スピーディに面白くは読める。しかし、スケール感も小さいし、ラストでは家族の人情話めいたオチに正直げんなりしてしまった。 どこまでも非常な男たちを描くのがハードボイルドではないのか。原りょうは時代の流れとは関係なく、書きたいこと書けば良いのに。喫煙の描写が多くたって構わない。以前の文明批評や毒舌はどこにいってしまったのか。ブルーバードに乗らなくなったのは良いとして「知らない車」に乗りかえて車名も最後まで紹介されない。細部にこだわることこそが、バードボイルドなのに… | ||||
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文体の古さもあるけど、やたら意味のないタバコのシーンが散見されたり、とにかく一昔どころか二昔以上前の探偵風味。 今このシリーズ読んでも、違和感が強い。 昔からのファン向けの作品。 ハードボイルドなんだろうけど、このままでは魅力薄い。 | ||||
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本を開いて、驚いたのが、文字が小さくて読みづらい。 年齢のせいでは無く、明らかに小さい。 悲しいくらいに読みにくいです。 何故? | ||||
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久しぶりの新作で十分楽しめた。 欲を言えば、もう少し波乱万丈が欲しかったかも。 このプロットで他の作家が書いたら確実に眠くなったと思う。 その意味ではシンプルで読み易く、つい先へ行ってしまうが、もう少しサスペンスが欲しかった。 | ||||
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全作から14年ぶりの新作です。ファンの方にとっては格別の喜びだと思います。 ハードボイルドの真骨頂という感じで、私立探偵の沢崎のもとに身辺調査の依頼から物語は始まり、調査を進めていくと事態は意外な広がりを見せ、沢崎は事件に巻き込まれていきます。 ラストはやや戸惑いましたが、往年のファンにとっては、それが「らしさ」なのかもしれません。 | ||||
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「それまでの明日」は、読売、朝日、産経、日経4紙の書評欄に取り上げられている。 テレビを余り見ない生活を送ってきたので、昨今の番組についていけないでいる。 お笑い芸人やタレントが、私生活の一部や生い立ちなどを打ち明けたり、お薦めのレストランやグッズを紹介したりしているが、その芸人の芸風やタレントのキャラ、過去のスキャンダルなどを理解していないと、そこで展開されている会話のどこが面白いかがわからないのである。一見さんには敷居が高い番組と言ってもいいかもしれない。 本作は、著者による14年ぶりの新作であり、かつ、沢崎探偵が活躍するハードボイルドシリーズの最新作である。知人が心待ちにしていたので、4紙が書評欄でとりあげたのを機に、手にとってみた。 というわけで、初めてシリーズ最新作を読んだ私は、たまたまつけたテレビ番組の中で、見知らぬタレントが私生活を語っているのを見たような気になった。 AMAZONのレビューでも、14年ぶりにその世界に浸れた喜びの声の一方で、辛い評価もある。 一作目から読まないと、恐らくシリーズの良さはわからないのだろう。といって、最新作を読んでしまった私としては、一作目から読むのがおっくうである。こうした作品はなかなか難しいものである。 | ||||
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うーん、「普通!」としか言いようがないです 次作を期待します。できればなるべくはやめに… | ||||
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どう話が発展していくのかな? 何か最後の最後に大きなどんでん返しがあるのでは? と期待して、最後まで一生懸命読みましたが、期待したような発展も大どんでん返しもありませんでした。 まあ、最後にひとつ、とても大きなことはありますが、これは本筋とは違うことですし。 あと、 「タバコきらい」(けむいしくさい) 「ウィットに富んだ会話というより、失礼な受け答え」(たまに鼻につく) と感じてしまう私は、そもそもハードボイルドは向いていないのかも? と思ったり。 もちろん、主人公沢崎や他の登場人物に魅力はありますが、 私は、ミステリーはやはり、謎を解いていったり、話の展開にわくわくどきどきする、 そして最後に解決したり、意外な結末にあっと驚く、といったものを読みたいので、 その意味では、この本はいまひとつ・・・でした。 | ||||
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同じような感想の方が多いようだ。 本書の発売を知ったときはまさにわが目を疑い、ついで狂喜とともに購入、読み始めたが、いままでに何度となく読み返して、最高の作品、著者と思い続けていた著者の作品としては牽引力に欠けると言わざるを得ない。 もちろん沢崎の雰囲気などはいつものものだが、なにか、物語を推進する力のようなものがなく、たとえば料亭の聞き込みなども唐突で、なおかつその聞き込みに応じてもらう必然性が薄いような気がした。また警察や、反社会勢力の人物も相変わらず登場するがやはり必然性に欠ける。 最も違和感を感じたのが海津青年との交流だ。なぜか人生相談に応じて、異常にウエットな対応をしたり、安全確保を条件にしたりと、われらの沢崎が一般的な意味のいいおじさんになってしまっているのだ。かつての沢崎は、「天使たちの探偵」でさえこれほどウエットではなかった。ハードボイルドではなく半熟卵、あるいはふわふわ卵、というべきか。 著者はいま72歳、沢崎がいつのまにか私の同い年の54歳。感情移入をさけ、温かい人間関係に背をむけることがかなりむつかしくなってくる年代だ。むしろそういったものに支えられていないと人生が歩みにくい(少なくとも私は)。 沢崎が父性愛のようなものに傾いても仕方がないとは思う。著者も沢崎のようなメンタリティを維持していくことが困難になったのかもしれない。 海津は確かに面白いキャラだと思ったが、沢崎とのウエットな交流でその面白さが減殺されていく感じだった。 新作を発表していただいたことには感謝だし、また沢崎復活の瞬間に同時代人として立ち会えたことには大いなる喜びを感じる。 我々の好みの沢崎ではないとしても54歳にもなれば人間はこうなるものだということをまさに描いておられるのかもしれない。 震災後のエピソードの長編第六作を期待してまちたい | ||||
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あるいはヒッソリと鬼籍に入られているのではと失礼な想像も巡らせていた著者の望外の新作、ファンが欣喜雀躍するのもむべなるかなです。チャンドラーに魅せられ、かの特徴的なスタイルを踏襲しようとした作家は多くあれど、中でも著者は亜流に終わることなく見事に衣鉢を継いだと考えるのは、まんざら同国人としての身贔屓ではないでしょう。 そもそも本家チャンドラーが読者の好みで毀誉褒貶が分かれる作家ですが、著者は一歩間違えば単なる悪趣味になりかねない、気取りと諧謔と怜悧さと若干の感興をブレンドした一人称の文体を全面に押し出し、都会の喧騒から抽出された事件達を探偵に絡ませ、やがて再び一人になる孤高の探偵の姿を描き出して、中毒性の高い読み物を作り上げました。著者がかくも遅筆で読者を焦らせてきたのは、独自の美学を妥協なく貫徹するため、文章表現やプロット、著者の心眼たる探偵の立ち位置を、一ミリの狂いもなく満足のいくまで、ひとえに推敲し尽くしてきたからだと思料します。 新作に邂逅した喜びはさておき、本作においてもトレードマークの原節が健在であるかが最大の関心事でしたが。読後感としては、構成が過去作品に比べて捻りが少なく若干御都合的で、本のボリュームは以前と変わらないものの、紆余曲折が乏しいだけにスラっと読め過ぎ、巧緻なプロットで事件の様相を万華鏡のように変化させて読者を瞞着した過去作品のような緊迫感は味わえませんでした。冒頭登場した「紳士」のような依頼人をどう絡ませるかが謎を魅力的にする成否のポイントだったと思いますが、蓋を開けると当該人物の依頼の動機はメロドラマ的で他愛なく、拍子抜けします。また従来のような緊密なプロットに守られていない分、沢崎探偵の言動がやや戯画的に見えてしまったという印象も持ちました。やはり精妙な構成があってこそ沢崎のキャラクターが成立するのだと実感します。 気になったのは、強盗未遂事件から姿を現す青年の存在です。この青年に対して沢崎は最初から好意を見せており、2人が意気投合している雰囲気が最後まで続きます。過去には沢崎は全ての関係者と頑なに距離を置いており、ここまで感情移入した相手はなかったと思うので、読んでいて何だか居心地の悪い気分になりました。さしもの沢崎も年を重ねて軟化したということでしょうか?軟化と言えば御馴染みの錦織警部とのやり取りも、ややルパンと銭形警部化した感じでした。 ドイルは一旦殺したホームズを読者の熱望により、仕方なくライヘンバッハの滝から復活させましたが、その後のホームズが以前と違うと苦情を述べた読者がいたとか。著者がかくも長き不在から沢崎を復帰させたのは、決して自身の意に反しての出来事でなく、必ずや新たな沢崎像を造形するべく心中期するものがあったと思いますので、期待を込めて今後の成り行きを見守るしかないのでしょう。ファンとしては、アナクロニズムまがいであっても古風な優雅さを纏った著者の世界の中で、いつまでも鋭く輝き続ける沢崎の姿を再び見たいと願っています。 (キンドル版、せめて章別の目次くらい付けてください。読みにくくて仕方ないです。) | ||||
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読めます、一気に読めます 読んで損はないと思います が、買う必要はないと思います ネタバレあり 調査中に、偶然に強盗事件に巻き込まれる その強盗事件の関係者のなかに事件の鍵になる人間がいる その人間は、いまどき、少々の金で人間性がどうとか、 彼女に本当のことがどうとか、いう 前時代的な男である また、若い時、料亭で介抱してくれた女将を犯した上に、 思い出にと絵画まで持ち去るような輩を、若気の過ちを犯した成功した紳士と描写する 全てが旧い 一言でいうとそういうことです 共感が持てないし、ズレてると感じてしまう 筋立てにしても、本筋から離れたところを本筋に錯誤させようという 意図が早くから見え見えです ハードボイルドは独りよがりではないと思います なんかがっかりです | ||||
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