■スポンサードリンク
デンジャラス
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
デンジャラスの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt | ||||||||
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 過去にも作品で作家を描いている作者が、今回は日本文学を代表する作家である谷崎潤一郎が主人公。作品を読んだことはなくても、ネームバリューは一番ではないかと思います。個人的には耽美派という印象が強烈にありますが、その谷崎潤一郎の家族や取り囲む女性たちを桐野夏生氏が描くのは何となくピッタリではないかと思います。 物語は、谷崎潤一郎の小説の登場人物のモデルとなっている重子の苦悩や葛藤が中心です。亡夫への思わぬ感情、松姉への想い、若い千萬子への敵愾心等が赤裸々に描かれています。ただ根底にあるのは、作家・谷崎潤一郎の作品のモデルという矜持と、良い作品を生み出して欲しいという信念だと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 谷崎の小説を最近になって読み返し、特に「細雪」を再評価していましたから、桐野夏生さんがこのような純文学の裏話をサスペンスタッチで描いていたことにびっくりしました。「細雪」は、「春琴抄」や「鍵」などのようなショッキングな場面が少なく、冗長で優雅で、あの戦争中に、何の苦労もなさそうな別世界の金持ちの話なので、若いときには読んでもピンとこないし、鼻につきました。改めて読み返すと、末っ子のやんちゃぶりが面白く、魅力的なはずの主人公の雪子さんが何だか煮え切らない、本当に美人なんだかわからないような地味なイメージで、姪の世話の時だけしゃきっとしていて、だらだらとお見合いを繰り返し、せっかく結婚しそうな最後は無粋にも「下痢」が止まらないという。その話も、この「デンジャラス」にあるモデル像を読んでみると深い理解ができました。とにかく、桐野さんは最初からの展開がうまいですね~。どうしたって途中でやめられないように引っぱって行かれて、結局、夜中の3時間読み終えるまで本を置くことができませんでした。千萬子さんは、不快で魅力的。雪子のモデルの重子さんは、あわれアルコール中毒症。史実も興味深いですが、筆力に感動しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 同時代でなはい文豪と、彼を取り巻く女性たちについて、さまざまな人が書いていて、ある程度の情報を読者が知っているうえで、このような内容を書いても、新鮮味はないし、小説として思い切った観点で書くにはリスクが高すぎる。なぜ谷崎潤一郎と明確にして書いたのか疑問が残る。先に口述筆記を実際にしていた中央公論の編集者の「われよりほかに」を読んだだけに、その臨場感と事実に基づいていながら、充分、浮世離れした面白さを味わっただけに、小説はそれに負けた感あり。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 前作の「夜の谷を行く」で 桐野さんのどうしようもない同世代の男に対する憎しみが 昇華してしまったのか・・・と思っていたら 発酵してまた違う毒になっていたような 君臨する男。谷崎潤一郎 寵愛される女たち。細雪のモデルとなった姉妹たち 最後の最後で本当に君臨しているのは誰なのか 本当は寵愛される女こそが谷崎を支配しているのだと納得できました 桐野さん、素敵な毒をありがとうございます! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| この著者特有の、(言葉は悪いですが)ちまちまとした人間関係の機微、心理が 淡々と綴られていきます。 大きなドラマがあるわけではないのに、読みだしたらやめられません。 谷崎潤一郎をあらためて読んでみよう、という気にさせられました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 久々に充実感ある読み終わりでした! 桐野さんの独特な世界、毒、とげある描写が作品に、よいフックが叩き込まれています。 ベースは真実なのでしょうが、会話等、想像なるやりとり、 そして、 女性の嫉妬や男性の欲望など、人間世界を垣間見ました。 谷崎潤一郎の「細雪」を私は読んでいたのであれですが、読まれていなくても楽しめるとは思いますが、読んでおればなお楽しめるだろうと思うし、もっと谷崎潤一郎を知っている人はさらに楽しまれることでしょう。。。。 女性作家が書いているだけに、最後、女性のこわさしりました。 そして、 おとなしい女性ほど、奥底のしつこいこわさを感じずにはいられません。 派手な女性ほど、見た目より弱く、実は真逆なのでしょうね。 285ページの終わりの辺、 ○○の嫉妬は私の嫉妬・・・ これはやはり円。 最後はまわりまわり自分に帰る。 よいことも悪いことも、まわりまわり自分に帰る。 うまく気持ちを描き切れませんが、 なんか人間、人生の哲学が、このページに真理が書かれて、埋め込まれている気がしてしょうがないです。作品を超越した真理を感じました。 桐野さんの傑作のひとつだと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 桐野夏生さんは『ナニカアル』で林芙美子を、『IN』で島尾敏雄を描きました。 この『デンジャラス』は文豪谷崎潤一郎と彼の代表作『細雪』のモデル、 つまり妻松子(『細雪』では幸子)、その妹重子(雪子)を軸に据えた作品です。 語り手は重子。『細雪』の雪子のモデルとして理想化された彼女ですが 華族出身の夫との結婚生活もあまり幸せではなく、戦時中は谷崎一家とともに苦労を重ねます。 この重子の夫に関しては、谷崎関係の本を少々読んできた私も知らなかった事実が多く描かれて興味深く、 『鍵』に登場する郁子の行為が実は重子をモデルにしていたことも意外でした。 姉の夫、谷崎に愛されたことを喜んだ重子も、やがて新時代の女性、嫁の千萬子の存在に翻弄されることになります。 濃密な描写で人間の悪意を描くのが巧みな桐野さんですが、上品な関西弁のせいか本作では登場人物の駆け引きにもどこか雅さが感じられます。 千萬子と谷崎の関係については二人の往復書簡を読んだ後では特に新味はありませんでしたが 重子や松子の晩年の懊悩が迫真的に描かれています。 谷崎の創作の源でありながら、彼の才能と個性に翻弄される女たちの緊張関係を描いた本作。 ラストのあっと言わせる展開には賛否両論あるでしょうが、私には納得できるものでした。 最近読んだ『抱く女』『夜の谷を行く』はいささか期待外れでしたが、 もう少し書き込んで欲しいと感じさせられる部分もあったものの、本作では桐野節を堪能できました。 文豪谷崎の巨大なエゴと渡り合った、複雑さを孕んだミューズ、重子が実に魅力的な作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
|---|---|---|---|---|
| 心理的な駆け引きと言ったらいいのでしょうか。 今、「誰が精神的に支配しているのか」という事を考えるだけで、ゾクゾクしました。 物語の中心人物の1人である重子が、自分の事をさらけだす姿に共感し、でも「実はまだ 何かを隠しているのではないか」という事を想像すると、読む手が止まりませんでした。 最後のパートが、個人的にはたまらない!! 他の読者の方がどんな感想をもったのか、聞いてみたいです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!




