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デンジャラス
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デンジャラスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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本書は谷崎潤一郎とその家族をモデルにしたものである。第二次世界大戦の頃から谷崎が亡くなるまでの約20年間をモデルにしたものである。 評者には次の三点で違和感を覚えた。 第一に、本書には谷崎とその家族に対する敬意が感じられない。谷崎に対する悪意さえ感じられる。本書を読んだ結果谷崎作品を読んでみようと思う読者はいないだろう。桐野氏の作風なのかもしれないが、評者は違和感を感じた。 第二に、ネタバレになるので多くを書けないが、ラストが桐野氏の創作した純粋なフィクションであることは間違いない。とすれば、それ以前も、どこまでが桐野氏が取材をした結果判明した事柄を物語にしたもので、どこまでが桐野氏の創作したフィクションなのか分からなくなる。 第三に、谷崎がこの時期に最も力を注いだのは、合計三回も行った「源氏物語」の現代語訳だったはずである。しかし本書には「源氏物語」の「げ」の字も出てこない。 もっとも評者は本書を読んで、谷崎の家族の複雑な人間関係や彼の引越し歴などを知ることができ(まさかこれらが桐野氏のフィクションということはないだろう)、読んだことが無益ということはなかったので、星2個にします。 | ||||
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