■スポンサードリンク


ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイの評価: 3.56/5点 レビュー 99件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.56pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全99件 41~60 3/5ページ
No.59:
(3pt)

以前読んだのとは、また違う感覚

旧訳でも、読んだが、又、新訳で読み直してみると、感覚が違ってくるのが、楽しみ。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.58:
(1pt)

これがホントに「スクールボーイ閣下」や「スマイリーと仲間たち」を訳した村上氏の翻訳なの?

他の方も書いておられる通り、弟子か何かに翻訳させてノーチェックで通したとしか思えません。しかもお弟子さん(推定)は英語力はそこそこ、日本語の文章力は全くお粗末な英文科の大学院生レベル。
最初は菊池訳と重複する訳語を嫌って無理しているのかと思いましたが、はっきり言って読むに堪えませんでした。日本語として不自然で全くこなれていません。たしかに菊池訳には「はあ?」な部分が所々ありましたが、全体の流れを踏まえ、原作の情感を日本語で表現するという意味では新訳の方がはるかに苦しい。
素晴らしい原作を、こんな酷い訳で埋もれさせてはならないと憤りを感じます。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.57:
(5pt)

ティンカー テイラー ソルジャー、スパイ(ハヤカワ文庫NV)

ジョン ル・カレの代表的なスパイ小説で、とても面白い内容のスパイ小説です。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ (ハヤカワ文庫NV)より
4150404267
No.56:
(4pt)

やっぱり名作です。

Kindleで出版されているのを見てダウンロードしました。手軽に読めますが内容の重厚さはそれとは対照的です。個人的には旧訳に慣れ親しんでいるので若干、読みごこちが違いますが、仕方ないですね。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.55:
(3pt)

私にとっては、とても難解だった。

2回読んでよくわからず、映画「裏切りのサーカス」を見てなんとなくつかめた感じで、
お恥ずかしながら、ウィキペディアの解説でようやく全容がつかめた。
かなりの知性と根気と読解力が必要である。
「翻訳が悪いんだろう」と自分を慰めてみたww
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.54:
(1pt)

諦めそうです。

ル・カレの作品を読んでみたかったけれど、どこから入っていいのかわからないでいました。入門書ときいて手に取りましたが、ああもう全然わからなくてお手上げです。いきなり出てくる固有名詞が人名なのか地名なのかもわからない。コロコロ変わる視点の主語がわからない。回りくどい言い回しの意味がわからない。レビュー見てちょっとホッとしました。先にDVDを見るべきなんでしょうね。とりあえず撤退します。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.53:
(5pt)

単なるスパイ小説ではなく、文学作品というべき作品

みなさんのレビューにある通り、新訳が酷いということで、この旧訳をあえて選んで購入した。しかし、この翻訳もちょっと難があった。
最初は読みにくく、ひとりの人物にも愛称やコードネームがあり、慣れるまでは大変だった。でも、映画の素晴らしさの記憶が、最後まで読む力を与えてくれた。
後半の何十ページかに差し掛かると、読む手が止まらなくなった。それまでの、読む苦労がいっぺんに報われた思いだった。スパイ小説というより、純文学というべき作品。
どんなに苦労してでも、最後まで読んでほしい。読んで、絶対に後悔しないはず!
ただ、読むにあたっては、自分なりの人物のメモなど書いておいたほうがいいかも・・・
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ (ハヤカワ文庫NV)より
4150404267
No.52:
(5pt)

普通に読めた

訳がひどいと言われていたので長いこと敬遠してましたが、映画のほうを何回も観る内に我慢できずに買ってしまいました。
買ったのは第6刷ですが、普通にストーリーに集中して読めました。私が鈍感で学がないなせいかもしれませんが、声を大にして文句を言いたくなるような、流れを台無しにするおかしなところには気づきませんでした。
どうしようもない違和感はなく、直訳調のところも何でそういう訳になるのか、原文が想像され親近感のようなものを持ちました。
組織に属する人間として(ただの会社員ですが)、いろいろ考えさせられるはなしです。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.51:
(1pt)

下訳の問題ならば商品としての品質管理が問われる

昔読んだ旧訳が整理箱から出てきたので再読した。やはり傑作である。新訳のレビューを見たら厳しい声が多いのでかえって興味を持ち、こちらも読んでみた。何年か前に原書も読んだことがあり、気になったところは原文に当たった。

あら探し的な読み方はやめようと考えていたが、読んでみると、やはり不思議な訳だと思わざるを得なかった。旧訳より総じて易しい言葉を使っているので読みやすいかと思っていると、不自然・意味不明な言葉がそこここに出てきて気が削がれる。

そうしたところは概して旧訳の方がわかりやすかった。「観念連合による偉物」って何だ、と思って旧訳を見ると、「(他者との)つながりによって自分も素晴らしい能力を持っているつもり」。「ちびっこ大使のよう」は、「大使のミニ細工のような堅苦しい男」。

レストランの場面でもないのに「片手は、本日のおすすめ料理を教えていた」というのは、「特別料理をすすめるかのような手つき」。原文のas ifは見落としようがないはずだが、わざと落としたのだろうか。

旧訳の「(組織運営の)側面主義」(原語はlateralism)を、縦割りならぬ「横割り」としているのはうまいと思ったら、なぜか後の部分では旧訳なみにわかりにくい「平面制」に変わってしまう。sell a Hoover「電気掃除機を売る」という言葉は、別の章で「雑誌」のセールスに化けていた。これでは、複数の下訳者を使い、まともにチェックしなかったのでは、という過去のレビューアー氏に同意したくなってしまう。

suggestionを複数の個所で「示唆」としているが、文脈からはどれも「提案」のはずで、学校のテストでは点が取れないのではないか。「偶然の発見者」(accidental finder)は誤訳ではないが、学校英語でも旧訳の「たまたまこれを見つけた者」を模範訳とするだろう。

テストといえば、ボツにした試験問題を見つけた生徒にジム・プリドーが「いくら見ても無料だ」と言う場面があるが(旧訳も「いくら見てもただだ」)、なぜカネの話がと原文を見るとfor nothing、「見てもムダ」ということではないか。

「情報界の面白がる隠語」とは何のことかと思うとas the jargon happily put itで、「仲間うちの言葉がうまく言い表しているように」などと訳せるだろう。旧訳の「部内の愉快げな表現」もhappilyを誤訳していると思うが、それほど疑問を抱かせない日本語になっている点はまだましというべきか。

日本語ということでは、すでに高年齢のスマイリーに対して後輩の主要人物たちが一様にタメ口をきいているのが個人的には気になった。確かにみな後輩とはいえ現役で責任ある立場にあり、一方スマイリーはクビにされた訳ありの人物だが、その実力に一目置いている者もいる。タメ口にするならするで、例えばスマイリーを助けるギラムを、親しみと一種の尊敬がにじみ出るような口調にするなど、それぞれの性格や立場を考えてほしかった。

また細かいことだが、肌に「粟」ならぬ「泡」を生じさせているところがあり、”近ごろの若者”ならまだしも訳者の年齢では考えられないことだが、これは誤植と好意的に考えることにしよう。

そして大詰め近くの "the last illusion of the illusionless man"は、妻の裏切りを知りながら彼女を頭から締め出すことができないスマイリーを、あちこちで描写してきた意図が見えてくる場面だ。

この言葉については他のレビューアーの方も書いているが、何事も現実的・論理的・冷徹にとらえるスマイリーなのに、唯一アンのことになると地に足がつかなくなる、ということを意味していると思う。「およそ幻想というものを持たない男が抱いてしまった幻想」というような感じに取ればいいだろうか。

新訳第1刷での訳という「幻影なき」は意味がよくわからないが、それを修正したという現行訳が「(幻想を)捨てた」としているのは、色をつけすぎのように感じた。旧訳の「迷い」も翻訳者の解釈がやや強いように感じるが、これはこれでうまいと思う。

上にあげた疑問点は、どれも訳文を読んだだけで気づいたものだ。日本語についてはもちろん、英語についても私のごとき素人が原文を見ないでも引っかかるレベルだということになる。訳したのは名翻訳者として知られる人だそうだが、作者と作品への思い入れを「あとがき」で書いてもいるので、よけいにこうした訳を送り出したことが不思議である。仮に下訳者のせいだとしたら、今度は商品としての品質管理について関係者に問いたくなる。

気になった点とは別に個人的な好みを書くと、ひらがなが多めでやわらかさを狙ったような新訳の文体は、この作品の硬質な内容にはふさわしくないと思う。旧訳の方が読後の充実感が大きかったのも、ひとつにはそのためだろう。

作品自体は文句なしに5つ星。スパイ小説という枠にとどまらず、時代を超えてアピールする要素を持つ名作だ。個人と組織・社会の対立、また個人の間の競争や駆け引き、だまし合いはいつの時代にもある。諜報戦とはまったく無縁の平凡なサラリーマンもそれは同じだ。

その意味で「大人のための作品」であり、いま風のテンポの良いエンタメ小説を読みたい時に手に取るべき小説ではないだろう。ただ、冷戦という時代背景があったからこそ、個人と社会との対立や組織の非情さが描きやすかったのだろうと思ったのもまた確かだ。

書いているうちに思わず細かい点にまで触れてしまったが、名作にふさわしい翻訳がないという残念な思いゆえである。全面改訳か、再度の新訳を望みたい。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.50:
(4pt)

2時間サスペンスドラマで鈍った頭には刺激的

昔、「リトル・ドラマー・ガール」を読んで、カレは社会派作家かと思った記憶がある。パレスチナゲリラの訓練シーンが、今も頭の片隅に残っている。
 さて、本作は純粋なるエンタメスパイ小説であるが、読者の想像力で補わなければならないストーリー運びで、2時間サスペンスドラマのくどくどしい探偵の説明になれきった我が頭は消化不良を起こしてしまった。東西冷戦を同時代で生きた小生には、時代背景は違和感無く入り込めたが、結末が一読ではよくわからず、第三部を読み返してなんとか理解できた。もぐら(ソ連スパイ)の殺害犯もしばらく見当がつかなかったが、ある朝、やっと閃いた次第である。前期高齢者にとって、なかなか刺激的な本であるが、消化不良を起こした分を減点とする。寿命のある間に読みたいと思っていたのでとにかく読めてよかった。次は「スクールボーイ閣下」に挑戦するぞ。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.49:
(5pt)

迷宮の中のジョージ・スマイリー

単純に要約すれば組織内の裏切り者、KGBへの内通者を捜す話だが、疑心暗鬼に満ちた人間関係の複雑な心理戦の面白さ、細部に渡るまでの緻密な描写が相まって読者を濃密で迷宮の様な小説世界に引きずり込む。
そして何より英国諜報部を立て直すべく立ち上がるジョージ・スマイリーの複雑なキャラクターが素晴らしい。この風采の上がらぬ、妻に去られようとする初老のスパイのうつ向きがちな肖像に秘められた、その意思の力に、あらためて魅了される。
なお新訳の文庫版に比べ、本版の菊池光の武骨な訳文がこの晦渋な作品には個人的には相応しい気がする。
ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ (1975年) (Hayakawa novels)Amazon書評・レビュー:ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイ (1975年) (Hayakawa novels)より
B000J94864
No.48:
(2pt)

少々時代遅れで単調です

残念ながら現実世界のテクノロジーの進歩が名作の緊迫感、スピード感を大きく削いでしまっていると言わざるを得ません。
インターネットが普及し、モバイル端末を中学生までが持ち歩く現代日本人には
冷戦時代のスパイ活動にスリルもスピード感も感じられなくて当然なのでしょう。

それなら「時代の雰囲気」を味わえるかと言うと、残念ながらル=カレはリアルタイムにこの小説を書いているので
冷戦時代の空気を描き出すためにわざわざページを割いてはいません。
現実にこの時代に生きていて、新聞を読み、国際情勢を理解できる年齢だった人でなければ
この小説にサスペンスを感じることはできないと思います。

時代性は置いておくとしても、登場人物の描き方が淡々としすぎていて誰にも感情移入できませんでした。
人物の描き分けが弱く、かなり読み進まないと人間関係(特に感情面で誰が誰をどう思っているのかなど)が把握しづらい。
なのに八割がた読み進んだところで突然文章が非常に感傷的になり、別人が書いたのかと思うほど。
翻訳者が違うのではという他レビュアーの指摘は、まんざら外れでもない気がします。

エンターテイメントとして弱く、かといって文学として味わえるほどの深い描写があるわけでもない。
第二部以降は購入しないと思います。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.47:
(4pt)

読み応えありました

DVDを観てから読んだので解りやすかったのかも知れないですが、面白かった。

 イギリスのサーカスと呼ばれる諜報部にスパイが入り込んでいて、それが誰であるのかをスマイリーという諜報部を辞めさせられた元スパイが突き止めていくという話しです。

 最初は登場人物の名前を覚えるのに苦労しましたが、ある時点で謎が解けるようにわかり、それ以後、内容がよく理解できました。二回目、読み返すと、いろいろなことが繋がっていて、その発見がまた面白かったです。

 訳も解りやすいと思いました。言葉に二重の意味があるので、直訳っぽい方が解りやすいのではないかと思いました。何度も読みかえせる本だと思います。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.46:
(1pt)

旧訳版の再販を切に望みます

これはない!と言いたい。大好きなこの作品をKindle版でも持ち歩きたいですが、新訳版では興ざめです。原書と平行しながら読もうと、せっかくのKindleならではの読み方を楽しみたいのに。
菊池光氏の旧訳版を5回は読み、好き過ぎて3冊買い、原語のペーパーバックを買い、映画を4回見て、当然新訳版も買いました。ル・カレの原文の難解さをさて置いても、菊池氏の翻訳がこなれているとは言い難いのは事実です。誤訳であろうというところも原語版で確かめると散見されます。5回読んだとか、映画を4回見たと言っても好きなばかりではなく、難解さ故であることも否定はしません。とはいえ、雰囲気もなく、かなり肝心なところでニュアンスが違ってしまっている新訳を二度読む気はしません。
この新訳版は、この物語のキーポイントとなる箇所で、おや?と思う表現が多く、原語を確認すると、自分の乏しい英語力でもちょっと違うと思わざるを得ないくらい。
同じ村上氏の訳でも以前から出ている「スマイリーと仲間たち」は菊池氏の「ティンカーテイラー〜」を継承する、独特の雰囲気を保っているだけに、残念です。
早川書房には旧訳版の復刻とKindle版の発売を切に望みます。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.45:
(5pt)

裏切りのサーカス

2011年の映画『裏切りのサーカス』の原作です。
映画を見て消化不良だった人には、この原作がお勧め。
設定が全然変わってしまっている人も居ますが、絶対こちらの方が面白いです。
映画ではいまいちよく分からなかった、様々な伏線が、この原作を読んでようやく理解できます。
とにかく映画以上に伏線が多く、色々なシーンをシーン毎にどこに繋がっているかが全く明かされず、話すが進んでラストへと収束していくうちにようやく分かってくると言う複雑さ。
一枚一枚のシーンがパネルのようで、最後全部が分かった時点で絵になると言うイメージかな。
それでもこの回りくどい奥深さが癖になります。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.44:
(5pt)

巧い

スマイリー3部作の最初の1冊です。(スマイリー物は確か5冊あったはず)
3部作はこのテインカー、テイラー、ソルジャー、スパイから読むことをお勧めします。
とにもかくにも3部作の基調を決定づけるストーリ。相変わらずのディティールの巧さ。
英国の冒険スリラーのあまたある名作の中で一番地味ながら、一番面白い(読ませる)シリーズです。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.43:
(4pt)

スパイ巨編!

映画化になったので、勉強しました。作者の体験だっただけに、
面白さが倍になります。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.42:
(4pt)

何度も読み返す文学的スパイ小説の金字塔

物語の舞台となった時代は、今では死語となった「冷戦時代」です。イギリス諜報部に長年に渡って在籍し、しかもソ連の二重スパイになっているという裏切り者を見つけ出すために、諜報部から追い出された元スパイが呼び戻されます。ティンカー・テイラー・ソルジャー・スパイはその二重スパイを見つけ出す、頭脳戦とも言える調査過程を克明に、そして極めて洗練された文体で著わしたスパイ小説の最高傑作と言える作品です。当時、イギリスは文化や工業製品という面でも、日本人にとって大きな憧れの的だった時代でした。またソ連や東ドイツがまだあり、日本人がBMWやメルセデス・ベンツなど「西ドイツ車」に21世紀の現在よりも別格のステータスを感じていた時代でもあります。

本書のすばらしさを言葉で表すには、私の文章作成能力はあまりにも非力です。しかし、少しでもこの作品の楽しさを理解してもらえれば嬉しく思います。

本書は何度読んでも、興味が薄れることがありません。それどころか、あらゆる所に伏線が巧みに配置してあり、読み返して伏線を理解するごとに、まるでジグソーパズルを組み立てているような、探していたピースがついに見つかり、ぴったりとはまるような楽しみを感じていることに気づきます。

和訳に対しては、低い評価を与えている方が何人かいらっしゃるようです。残念ながら、私も本書の訳は原書のすばらしさを伝える水準に達していないと思います。作品には疑いもなく☆5つなのですが、翻訳のために☆を一つ減らしました。ただし、新しい刷りになって誤りはずいぶん修正されているようです。私は、2013年5月にKindle版を購入しましたが、話を誤解させるような著しい誤りはないようです。

元々は1989年第5刷で初めて読んだのですが、正直言って、最初読み終わったときの感想は「よくわからない」でした。しかし、不思議な余韻の残る作品であったため、本を捨てることもなく、10年ぐらい経つとまた読みたくなる魅力的な本でした。そして、読むたびに巧妙に配置された伏線に気づき、さらにおもしろさが増すという、なかなか人生で出会うことのない希有な傑作です。

ところで、本書は、アレック・ギネス主演の1979年イギリスBBCドラマ「Thinker Taylor Soldier Spy」とゲーリー・オールドマン主演の2011年映画「裏切りのサーカス(原題Thinker Taylor Soldier Spy)」と、2回映像化されています。どちらもすばらしい作品です。通常、原作と映画があるような時は、どちらがより面白いかという議論になるのですが、こと「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」に関しては、それぞれがすばらしい作品で、映像を見れば、原作を読みたくなる、原作を読めば、その場面を映像で見たくなります。娯楽作品としては、どれもすばらしい出来で、決して、読者を、視聴者を飽きさせることがありません。NHKのBSで放送してくれそうなドラマなのですが、まだ見たことがありません。日本語吹き替えで是非このドラマを見たいものです。

ドラマを見て気づいたのですが、登場人物の読み方が若干異なっています。パーシイ・アレリンはアレリンではなくアレライン、トビー・エスタヘイスはエスタヘーゼ(映画ではエスタハース)、ピーター・ギラムはグィラムです。

Kindleのおかげで、出張するときもいつでも本書を持ち歩いて楽しむことができます。老眼になってきたために、文庫本の字が小さすぎると感じていましたが、この問題もKindleが解決してくれました。

超絶技巧による伏線埋設満載の文学的傑作スパイ小説です。ソ連や東ドイツを知らない若い世代の人でも楽しめます。言葉で作られたパズルに魅力を感じる人には特にお勧めです!
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.41:
(4pt)

翻訳しだいだと

ル・カレは損をしています。会話の部分の文体がどうにも不自然で、どうしようもない。たった1行で物語りをどこへでも持ち去ってしまう作家のすごさを僕たちはこの翻訳によって堪能できるのか、と考えるとはなはだ心もとなくなるのですが、それでもよしとしましょう。少なくとも、日本語で読めるのですから。それでも、何度も読み返したくなるというほどに、この翻訳が一定の質を維持しているとは思えません。前後の脈絡を取り去ってしまった物語を訳す難しさは並大抵のものではないと思いますが、これではル・カレのル・カレたるところが味わえないのです。それでも、星は4つです。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ (ハヤカワ文庫NV)より
4150404267
No.40:
(3pt)

読みにくい

翻訳本のせいか、読みにくかった。映画をみてから読んだ方がいいかと思います。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!