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ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ
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【この小説が収録されている参考書籍】
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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特に最初のほうは日本語としてすんなり入ってこない言葉が多くて読みにくい。中盤以降は慣れてきてストーリーに引き込まれて行くのだが。 | ||||
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映画「裏切りのサーカス」が良かったので原作を求めたクチです。レビューで翻訳への評価があまりにも酷いので、結局原書で読んでいます。 翻訳であろうが原書であろうが、この作品の奥深さ素晴らしさに唸るまでには少々(私の理解力では、かなり)困難を乗り越えねばならないでしょう。 婉曲な表現もですが、時系列を慎重に整理しないと判り難かったり。 私にとっては紙の本では難しかったでしょう。電子書籍だと、人名や語句がこれまで読んだ中の何処に出てきたか瞬時に検索できるので、大変助けになりました。紙の本を愛して育ってきましたが、最近はすっかり電子書籍派になりました。 映画も非常に良かったが、時間の制約の無い本の中ではもっと緻密、繊細に描写されています。 挫折した方にも、電子書籍のメリットを活用して難しさを乗り越え、原作の素晴らしさを是非とも味わっていただきたいです。 | ||||
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映画『裏切りのサーカス』が大好きで、 DVDを買ってもう何度も見ています。 いつか原作読もうと思っていてようやく読了。 ところどころ古くさく感じる表現や、 ぴんとこない表現、意味不明な表現、 「 がなく、誤植としか思えない箇所など、 気になるところが多々あり 映画が大好きなだけに、 少しがっかりしながら読み進めました。 読み終わってから翻訳者の方がかなりのご高齢だということが分かりああなるほどなあと。新訳版とするなら、今現在、勢いのある方にお願いすべきだったのではと思います。 担当編集者は指摘できなかったのか?気にならなかったのか。なんだかそこまで考えてしまうくらいの訳文でした。。 超重厚で心揺さぶられる傑作だけに、残念。 ぜひ新しい翻訳者で出し直してほしいです。 | ||||
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旧訳でも、読んだが、又、新訳で読み直してみると、感覚が違ってくるのが、楽しみ。 | ||||
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2回読んでよくわからず、映画「裏切りのサーカス」を見てなんとなくつかめた感じで、 お恥ずかしながら、ウィキペディアの解説でようやく全容がつかめた。 かなりの知性と根気と読解力が必要である。 「翻訳が悪いんだろう」と自分を慰めてみたww | ||||
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翻訳本のせいか、読みにくかった。映画をみてから読んだ方がいいかと思います。 | ||||
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ジョン・ル・カレの文体は、語学が得意な著者の例に漏れず、使われる言語が多彩で意識的であり、エンターテインメントでありながら、ときに言語そのものの表層に意識が行き、それを、主人公のスマイリーを思わせる沈着さで抑制している。だが、会話に関してはかなり自由に滑り込ませており、それが、現実の会話であれ、頭の中の会話(思考)であれ、モノローグであれ、とくに書法の区別をつけていない。そういう作者であるので、読者は、ただストーリーを追っていればいいというわけではない。表現は洗練されている。そういう小説を訳すとなると、一筋縄ではいかないことになる。本訳書は、全体として、それほど悪いできだとは思わない。ル・カレの文体をまあまあ伝えているし、登場人物たちのキャラクター、とくに、主人公スマイリーのクールな内面も十分に伝わってくる。 ほかのレビュアーが指摘している、536ページの「ジム」は、確かに、「ビル」の誤植で、原作通り、ビルのファミリーネームのローチとすれば、間違えるはずもないので、これは、訳者が、ジムとビルを間違えたとしか思えない。しかしまあ、「ここは誤植だな」とすぐわかる箇所なので、べつだん「感動が台なし」とも思わない。そういう細かな点を言い出したら、キリがないのである。たとえば、原作は、39章まであるが、どういう理由か、翻訳は、38章で、39章の文章はそっくり、一行あきによって、「一等のコンパートメントの……」(P533)から始まる文章を挿入している。しかし、どこか省略されているわけでもないようだ。 他のレビュアーが問題にしている「幻影」(illusion)であるが、この言葉は、スマイリーの属性を表す、illusionlessという言葉と対で重要な言葉である。ロシア側の情報組織を牛耳る宿敵カーラが、スマイリーのことを大した人物だと言っていたと、「もぐら(二重スパイ)」(訳書中では、人物名)が言う。そのときの引用として、 The last illusion of the illusionless man. という。そして、そのThe last illusionは、すばらしく美しいスマイリーの妻だと言う。つまり、illusinlessとは、幻想を抱かない冷徹な思考の持ち主という意味であり、ここは、「幻想を抱かない男の最後の幻想」と訳すべきだと思う。 余談ではあるが、映画化作品『裏切りのサーカス』は、トーマス・アルフレッドソン監督が、まったく違う構成をしており、これはこれで、知的で深い作品である。なにより、スマイリー役のゲーリー・オールドマンが、原作では、短足ずんぐりと描写されているスマイリーを、スマートで軽やかな、匂いたつような初老の男として演じ、たいへん魅力的である。 | ||||
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スパイというと、現実から乖離した印象が強いけれど、本作品の英国諜報員は、会社員とか公務員といった職業と同等にリアルさをもって描かれている。彼らは、組織の中でしのぎを削っているものの、仕事を離れると良き(?)家庭人といった、極めて普通の生活を過ごす人々である。ただ、執拗といえるほどの用心深さと、常人離れした洞察力、国家の機密事項を商材としている点が、この職業の特殊性をあらわしているだけだ。 権力闘争の結果、引退した諜報員 スマイリーは、ロシアの2重スパイ ”もぐら”の正体をつきとめるべく、個人的な悩みを抱えながらカムバックを果たす。派手な銃撃戦や、生命を賭けての戦いは無縁であって、地味な作業の積み重ねで真相に迫っていくのである。 ”もぐら”の正体がなんであるか、事の真相がなんであるか、より、このじれったくもある捜査の過程と、スマイリーの人間くささに、読みどころがあるのだと思う。宿敵カーラと関わりなど、三部作がどのように展開していくか楽しみではある。が、日本語のまわりくどさもあって、時折、読むのが苦痛になったのは否めない。 | ||||
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スパイというと、現実から乖離した印象が強いけれど、本作品の英国諜報員は、会社員とか公務員といった職業と同等にリアルさをもって描かれている。彼らは、組織の中でしのぎを削っているものの、仕事を離れると良き(?)家庭人といった、極めて普通の生活を過ごす人々である。ただ、執拗といえるほどの用心深さと、常人離れした洞察力、国家の機密事項を商材としている点が、この職業の特殊性をあらわしているだけだ。 権力闘争の結果、引退した諜報員 スマイリーは、ロシアの2重スパイ ”もぐら”の正体をつきとめるべく、個人的な悩みを抱えながらカムバックを果たす。派手な銃撃戦や、生命を賭けての戦いは無縁であって、地味な作業の積み重ねで真相に迫っていくのである。 ”もぐら”の正体がなんであるか、事の真相がなんであるか、より、このじれったくもある捜査の過程と、スマイリーの人間くささに、読みどころがあるのだと思う。宿敵カーラと関わりなど、三部作がどのように展開していくか楽しみではある。が、日本語のまわりくどさもあって、時折、読むのが苦痛になったのは否めない。 | ||||
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スパイ小説の最高峰とも呼ばれる作品。一見冴えない主人公ジョージ・スマイリーが一流の分析により敵を追い詰めていくプロセスは遅々としてはいるが、読者を惹きつけるものがある。二重スパイは戦後のイギリスを苦しめ続けてきたものであり、本書を読むとその苦悩がどういうものだったのか、多少イメージをつかむことができるようになる。 ただ、他のレビュアーが評しているように、訳の質が極めて低い。おかげでプロットが分からない箇所が少なくない。いろいろ原因はあるのだが、私が気づいたのは指示代名詞(「彼」や「それ」等)の多用である。英語と同じ頻度で指示代名詞を使うと日本語はそれだけで分かりにくくなってしまう。原書で読むのも手かもしれない。 | ||||
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スパイ小説の最高峰とも呼ばれる作品。一見冴えない主人公ジョージ・スマイリーが一流の分析により敵を追い詰めていくプロセスは遅々としてはいるが、読者を惹きつけるものがある。二重スパイは戦後のイギリスを苦しめ続けてきたものであり、本書を読むとその苦悩がどういうものだったのか、多少イメージをつかむことができるようになる。 ただ、他のレビュアーが評しているように、訳の質が極めて低い。おかげでプロットが分からない箇所が少なくない。いろいろ原因はあるのだが、私が気づいたのは指示代名詞(「彼」や「それ」等)の多用である。英語と同じ頻度で指示代名詞を使うと日本語はそれだけで分かりにくくなってしまう。原書で読むのも手かもしれない。 | ||||
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