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ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ



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ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイの評価: 3.56/5点 レビュー 99件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.56pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全61件 1~20 1/4ページ
No.61:
(5pt)

色々な意味で今も読む価値のあるスパイ小説

戦後のイギリス情報部にソ連の二重スパイ”もぐら”がいるという事が判り・・・というお話。

個人的な事ですが、ル・カレの作品は好きで読んでいるのですが、一回読んだだけでは全体を把握できない事が多く、二度読む事が多いのですが、本書は一回で7割くらい(多分)は把握できました。他の作品よりは読み易く感じました。あくまで個人的な印象ですが。

ある作家の方がこの作品の紹介で、ネタになっている二重スパイ、この作品でいう”もぐら”の正体をおもいっきり書いてらして、そういう意味では、ネタを知って読みましたが、最後まで楽しめました。

スパイの世界が非情で、裏切りが横行していた時代、特に米ソの冷戦時代の産物ですが、今レビューを書いている2024年くらいも、また世界が不穏な傾向になってきて、人によっては第三次世界大戦の戦前、事実上の開戦になっているという方もいらしっしゃいまして、あまりいい感じではないですし、その他の事(コロナ、物価の高騰、政治不信など)も嫌な感じですが、そういう時こそ、過去の経験を生かして、有事を回避したり、止めたりしないといけないですが、この小説もそういう意味では過去の世界情勢を参考にして今に繋げるのに資する作品ではないかとも思います(個人的にはですが)。

色々な意味で今も読む価値のあるスパイ小説。是非ご一読を。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.60:
(5pt)

素晴らしい

パーフェクトスパイを村上訳で読んでいた口なので、散々なレビューを見て村上氏も衰えたのかと読む気が失せそのままになっていましたが、読んでみたら、なんだ、相変わらず素晴らしい訳でした。
星が低い方々は単にルカレの濃密な文章になれていないだけで、文章は素晴らしい訳なので安心して買ってください。ただ、現代の大衆小説しか読んだことがない人にはキツいです。それを乗り越えられる方は、どうぞ。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
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No.59:
(5pt)

スパイはつらいよ

モスクワから来た女性スパイの口から、ソ連諜報部のレジェンド「カーラ」の名前がとびだした。イギリス諜報部の現役職員の中にカーラが送り込んだ2重スパイがいるというのだ。真相と真犯人究明のため、本書の主人公ジョージ・スマイリーの調査が始まった。
 本書は、スマイリーと彼の宿敵カーラとの対決3部作の第一作目として名高い。スマイリーの回想というかたちで、彼とカーラが初めて対面するシーンが描かれている。インドの刑務所に拘留されたカーラに亡命をすすめるためスマイリーがやってきた。しかしカーラは説得に応じなかった。沈黙のままスマイリーを威圧し優勢勝ちをおさめた。シベリア流刑あるいは銃殺を覚悟した人間と、保護者気取りで上から目線の人間との差が出たのだ。この会見での説得失敗がトラウマになり、スマイリーはずっとカーラを意識して生きていくことになる。
 スマイリーの影は薄くその外見はさえない。彼はジェイムズ・ボンドのような華々しい活躍をするわけでもない(ボンドのようにド派手なアクションシーンを演じるのは、もう一人の主人公ジム・プリドーの役目だ)。それでもスマイリーには一級の諜報技術があった。問題は、一級の諜報技術をもってしても、真相とか真実にたどりつくのが容易でないことだ。スパイの世界は、騙し合いの世界であり、隠し合いの世界だ。例えばイギリス諜報部員ターへの尋問シーン。ターは組織内の人間だが、スマイリーは彼の言動に振り回されてしまう。例えばスマイリーの側近ピーター・ギラムが文書保管室で資料を閲覧するシーン。内部資料の閲覧なのにアクセスは容易でないし、探していた箇所は何者かに切り取られていたりする。
 スマイリーの調査によって2重スパイの正体は明らかになった。だが皮肉なことに、この正体暴露により、カーラがスマイリーの妻に対して“逆ハニートラップ”(honey trapはジョン・ル・カレの造語)を仕掛けていたことも暴露されてしまった。彼は寝取られ男の心の傷を背負って、次なるカーラとの戦いに挑む。スマイリーは、仕事だけでなく私生活でも、ボンドのようにいかないようだ。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.58:
(5pt)

満足です。

説明の通りで満足です。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.57:
(5pt)

全体的に良い

状態も良くて良かったです!
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ (ハヤカワ文庫NV)より
4150404267
No.56:
(5pt)

凄い!本。

ル・カレを初めて手にしたのはもう十数年前、パーフェクトスパイからです。スパイ小説としては哀愁、情感があって、誰に対してか、何に対してかはわからないけど多少の罪の意識が感じられて不思議な感じがしていました。その後読んだのは、寒い国から…は、ただ面白いスパイ小説でした。それから年月が経って「裏切りのサーカス」を観てから、また気になって、先にスマイリーの仲間たちを読み、その中の「…ソ連の、またロシアの、深い、激しい苦しみを見て、いったい自分は…」という科白に驚き、通常ではない小説としての感銘を受け、遡って「ティンカー・テイラー・ソルジャー、スパイ」を読んでいます。本と、作者に尋常ではない才能と強い思いを感じています。後世に伝えたい本だと思います。また、翻訳がひどいという話でしたが、新訳本のせいか問題なく読みやすいと思います。周りにはこの本に興味を持つ人は誰もいないので、レビューに参加しました。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.55:
(4pt)

スパイ小説の古典的作品

初めて読みましたが、単純に面白かったです。

動的部分よりも、圧倒的に静的な部分に字数を割いているのに、そんななかで全く退屈にならずに引き込まれる不思議な感覚でした。

読む前はチャンドラーや、ハメット、ロバートパーカー的なイメージを勝手に抱いていましたが、むしろ司馬遼太郎に近いものを感じました。

3部作の残りを読むのが楽しみです。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.54:
(4pt)

とにかく面白い!

映画「アナザーカントリー」→映画「裏切りのサーカス」を経てこの小説にたどり着きました。慣れないスパイ小説でしたが、とにかく面白い。登場人物の名前と人の多さにはとても苦労しましたけど、苦労の価値は十分ありました。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.53:
(4pt)

翻訳が

翻訳が酷いらしいというレビューがいくつかあり、おっかなびっくり読み進めましたが特に不満はないです。
むしろサラサラと読み進めてます。
難解さもなくストーリーも入ってくる。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.52:
(5pt)

面白くなってから止められなくなる

スパイに関して知りたく、資料のつもりで購入。
最初は「文が長い……読みづらい……」と苦戦したものの、割り切って素早く読み進めることにしました。
そうしたら気づけば100ページほど読んでいる。
決して派手な作品ではなく、銃撃戦も格闘戦もない(回想は少し派手になるが)。主人公は中年太りのおじさんで、やることは関係者へのインタビューと資料を読むこと。しかしながら、彼は核心へと静かに迫る。面白い。
四日か五日ほどで全て読み終えました(これは想定よりだいぶ早かった)。
文章がわかりづらくてもこだわらず、読み飛ばすのがコツかと思います。あと、『裏切りのサーカス』を観ておくと予習になるかと。
続編と続々編も注文しました。いまから楽しみです。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.51:
(5pt)

大人とは絶対にキレないものなのだ

どんなに辛かろうが苦しかろうが耐え忍び、
どんなに嫌で仕方がなくても、やらねばならないことをやる。
言い訳はせず、自慢もしない。
様々な思いを飲み込んで、着実に義務を果たす。
本当に強い人間とは、そういう人間のことなのだ。

第10章のラストに

シビレル。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ (ハヤカワ文庫NV)より
4150404267
No.50:
(4pt)

面白くなるまでが…

映画「裏切りのサーカス」が好きなので原作を読みました。
映画を観ていない方は、最初は読みにくいかもしれません。
ジョン・ル・カレの作品に慣れている方はそんなことないのでしょうか。
面白くなるまでに少し時間を要しますが、
面白くなってからは目が離せなくなります。
週末や休暇のお供におススメです。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.49:
(4pt)

40数年ぶりに『鋳掛屋、仕立て屋、兵隊、諜報員」を、時間をかけて読み終えました。

大昔に読んだジョン・ル・カレの『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(1975年)を、再読したくなって家中を探したが見つからずAmazonで入手した。
 この本を読むまえに当時話題になった『寒い国から帰ってきたスパイ』を読んでからこの本を読んだ記憶である。
 最近TVでこの小説の映画化された『裏切りのサーカス』を観たが、物語の細部など忘れているが、なかなかよくできた映画だと思いながら観てしまいました。
 あらためて本書を読むとやはり映画と異なり登場する人物のキャラクターがイメージと異なる。
 映画でピーター・ギラムを演じたベネディクト・カンバーバッチが原作とはずいぶん違うように思えてしまった。
 まあ、映画でのベネディクト・カンバーバッチの演じたピーター・ギラムは、それなりに存在感ある人物像を醸し出してはいたが・・・。
 ジム・プリドーを演じたマーク・ストロングは、原作とのイメージにぴったりだと思いながら読み進んでしまった。
 主人公のジョージ・スマイリーを演じたゲイリー・オールドマンは、原作での風貌とは異なるが、やはりジョン・ル・カレの描くスマイリーを上手く演じていたと思う。
 映画好きの評者だから映画と比べるレビューになってしまったが、何十年ぶりに原作を読みながら最近観た映画とデティールなど異なるところも楽しみながら読むことができた。 
 東西冷戦華やかなりし1970年頃のスパイ小説など古典ともいえるかも知れないが、ジョン・ル・カレのスマイリー・シリーズは古さを感じさせなく読ませてくれたが、500ページ以上はすこし長すぎた。
 英国諜報機関で活動した小説家としてサマセット・モームやグレアム・グリーンなどもよく知られているが、スパイ小説では、やはりジョン・ル・カレの右に出る作家はいないように思いながら本書『鋳掛屋、仕立て屋、兵隊、諜報員」を、時間をかけて読み終えました。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
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No.48:
(5pt)

新訳でぐっと分かりやすくなったスパイ小説の最高峰(そもそも原作が分かりにくいのだ。超傑作だけど)

新訳の3刷を読んだが、僕は非常に分かりやすい訳だと思った。
「ティンカー、テイラー…」を読んだのは4回目である。

 旧訳版を最初に読んだのは30年前になるが、とにかくあれは何が起きているのだがさっぱり分からない。
 続編「スクールボーイ閣下」の村上博基訳を読んで、その面白さに驚き、もう一度「ティンカー」の旧訳版を読み返してみたのだが、やっぱりチンプンカンプン。
 十数年後にもう一度、旧版を読んだらおおむね理解できたものの、「スクールボーイ閣下」の村上訳との差が激しすぎて「改訳してくれないかな」と、ずっと切実に思っていた。今回、村上訳で三部作が揃ったのは、嬉しい限りだった。

 もともとル・カレのスパイ小説は、
●「説明をほとんどせずに、登場人物の行動だけを描く」カッコ良さの極みみたいな文章(でも分かりにくい)と
●曖昧模糊とした状況で、登場人物が「何しているのだか不明」なうち、徐々に霧が晴れるように事件の全貌が明らかになるという「緻密で複雑、トリッキーなストーリーテリング」
 が魅力。ジグソーピースのように入り組んだ作品なのだ。
 初読の人は、「なんじゃこりゃ?」と思って当然だと思う。スパイ活動のテクニックが、まったく説明なしで書かれているし、登場人物は隠語を使いまくるし。
 冒頭の登場人物が何しているんだか、最後まで分からなかった、なんて人も多いだろう。
 今回の村上訳を読んでみて、この作品のかなり細部にまで光が当たった(要するに分かりやすくなった)と感じる。それでもまだ理解が足りていなく、読み落としが多そうな気がするのだが、「スマイリー三部作のツブが揃ってくれた」という嬉しさは、はかり知れない。
 初読で「ワケ分かんない、嫌い」と思った人は、別にヘンではない。村上訳のせいでもない。一回読んだくらいで全部がサラッと分かるようなヤワな小説じゃないのである。
 この本の紹介とか解説を読んでみて、もういちどチャレンジしてみて欲しい。主人公たちだって、
「ワケわかんないけど、いつの間にか組織がぐちゃぐちゃになって、俺たちクビになったり左遷されたりしてる? えっ、敵がもぐりこんで悪さしてるの? 嘘でしょー」
 と半信半疑で、うろたえてるんだから。
 だが読んでいくうちに、深みと心理描写、苦みに夢中になると思う。
 新訳が出て、この「ワケわからん」英国面白小説の最高峰を刷新してくれたことに感謝したい。(というか、新訳が出たことで「やっぱり皆、この作品は改訳してほしかったんだ」と思わず笑った)。昨年亡くなられた村上氏の大切な置き土産で、相応の出来だと思う。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.47:
(4pt)

凄く面白い

映画を見て読みたいと思いました。凄く面白い。映画より面白いと思いました。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.46:
(5pt)

深い!

まず映画を見てしまいました。小説は映画より登場人物が多いので、うとい私は映画も見ておいて、情景を想像するのに役立ち・・・イギリスの建物や東欧や主な人物たちの立場なども、描写を想像・理解できて映画を見ておいてよかったです。

この翻訳はこちらの方が新訳よりわかりやすいと、多くのレビューに書かれていたので、こちらにしました。
綴り、とか、他にもちょっと古臭い言葉遣いはありましたが、困りはしませんでした。

そもそも冷戦時代のスパイ戦、ですが・・・やはり、東西諸国の主だったところが全部白人の国なので、
スパイも白人の国が紛れ込みやすく・・・したがって、スパイ活動は日本では欧米に比べかなりまれなことなのではないか、と思いました。
そういう、日本であまりない、スパイの心理、戦い、行動の様子など、自分が絶対体験しないことを読むことができるので、
ものすごく興味深かったです。しかも、現実の歴史に近い内容であるわけですから・・・

主人公スマイリーという人物は、スパイでありながらロマンティックな感性の持ち主のような気がします。
そして二重スパイを探す、という大変困難な任務を遂行する中で、
いろいろなことを想像したり思いをはせたりしながらも、任務である調査は、冷静に粛々と進めていくのです。
その辺の人物の心理が・・・とても興味深く、魅力があり・・・スマイリーはおっちゃんで、別に魅力的なハンサムな男でもなんでもないのに、
なぜか彼の心理や感性が、とても癒される部分があります。
作者がどういう風に人物を想像して作り上げていったか分かりませんが、スマイリー、ジム・プリドー、マックス・・・その他の人々の事も
本当にすばらしく、描かれています。
奥さんのアンは、美人で育ちがよく、知的でわがままでもある故に、彼女に惚れた男を苦しめる、典型的なファム・ファタルと見ました・・・困ったものです・・・
冷戦時代とルカレという才能が生んだ、ひとつの燦然たる、時代を映した、彫刻のように君臨する作品、と感じました。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ (ハヤカワ文庫NV)より
4150404267
No.45:
(4pt)

新訳よりも旧訳

名作だというんでM氏の訳された新版を買って読んだが...何が何だかさっぱりわからない。これでは癪なのでマーケットプレイスで旧版(菊池光訳)を取り寄せて読んだところ...全然面白いじゃん。結論、早川は旧版を復刊させるべし。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ (ハヤカワ文庫NV)より
4150404267
No.44:
(5pt)

ダイアナ・ドルフィンさん(投稿日 2012/4/18)の指摘された訳は直っていました。

映画が面白すぎたので購入しました。原作の素晴らしさ、また、映画の作りの見事さを改めて噛みしめました。

購入するときに誤訳のレビューを読んで少し迷ったのですが、刷り進むにつれて直しているようです。
レビューが届いているのですかね。
私はむしろ第一刷を読んでいないのですが、
http://www.amazon.co.jp/review/R2PU5693A8OD1O/ref=cm_cr_rdp_perm?ie=UTF8&ASIN=4150412537
こちらで指摘されていた、
(1)「ジムに注意しなくてはならなかった。」になっている
(2)「彼はきみを愛していたからだ。」になっている
(3)「幻想をすてた男の最後の幻想。」になっている
それ以上細かいところは見ていませんが、少なくとも文庫版第6刷(2013年4月25日発行)、kindle版(2013年2月25日発行)では
上記のようになっていました。購入のご参考まで。
(マーケットプレイスの出品も(あとkindleも)、発行日や版を明記してくれるといいですねえ)
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.43:
(4pt)

エージェントマン

ジョン・ル・カレのスパイ小説はやっぱり面白いですね。 「寒い国から帰ったスパイ」も良かったです。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537
No.42:
(5pt)

直訳に近いところも面白い

翻訳が酷評されていたが、私は面白く読めた。他の方が指摘されているラストの誤植を含め翻訳のおかしなところは確かに見つかった。しかし直訳に近いという批判に関していえば、直訳に近いほうがむしろジョンルカレの文体がどのようなものかがうかがい知れるという前向きな考え方もできるのではないかと思う。この新訳を読んだ後に原書も読み始めたが、原文と照らし合わせながら読めば、直訳的であるがゆえに原書理解のための良いテキストとして使えることに気づいた。訳のことはさておき、内容だが、私はまず映画「裏切りのサーカス」でこの作品を知った。それから最近になってこの小説に手を出した。この小説の世界に引き込まれてしまったため、原書、続いてBBCのドラマシリーズのDVDを購入してしまった。幸せなことにスマイリー3部作の残り2作もまだ読んでいないし、「寒い国から帰ってきたスパイ」も20年以上前に読んだ記憶はあるが、内容に関する記憶は完全に0だ。「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」をじっくり楽しんだ後に、これら未読の作品をゆっくり読みながら、ジョンルカレの作った世界の中で時間を過ごすことを楽しみにしている。
ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412537

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