■スポンサードリンク
理由
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
理由の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全250件 121~140 7/13ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
推理小説は子供の頃から好きだったが、古典期(?)のものに読書対象が著しく偏っており、たとえば邦人では、江戸川乱歩はほぼすべて読んだが、彼以外は逆にほぼ全く読んでいない。(松本清張やなんかですらも...) したがって、宮部みゆきという、わたしとさほど年齢が違わない作家の近作等、本来なら対象外だったのだが、しばらく前、映画化された時の宣伝フィルムなんかを見ていて、絶対映画化不可能、登場人物数十人(?)、また、出演した俳優陣も、原作読んでもよくわからない...etc、逆にそこで興味をかき立てられ、古本屋に文庫が並んでいるのを見つけ購入、一気に読了した。 最初に書いた通り、最近の日本の作家のこの手の作品は全く疎いので、熱心なファンの人がどう評価しているかよく判らないが、個人的にはとても面白く読めた。 表題にも書いた通り、第一印象を言えば、現代版に、さらに緻密に、しかもスッキリ読み易くしたクロフツ、という感じである。 しかも、クロフツの作品世界と違い、舞台や登場人物たちの背景や心理も、自分に馴染みの有るものや充分類推が効くものが多く、非常に読み易かった。 映画は録画しただけで、まだ見ていない。原作を読み終わった今、この作品がどう料理されているか、あらためて観てみたいと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
他のレビューでも言及されているが、無意味に長い。長すぎる。この程度の内容なら三分の一から四分のの一で十分である。また、”ヴァンダール・・・”というマンション名は何とかならないのか。ワープロの簡易入力機能を使ったのだろうが、読み手に少しでも気を使ったらどうか。さらに単行本にするに当たって、まったく推敲された形跡がない。手抜きにもほどがある。全く最低の作家である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
家を購入することなどを考えられている方の中には、裁判所競売物件は一般の不動産よりは安い値段設定のため、興味を持たれている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 その反面、裁判所競売物件は「理由(わけ)あり」商品が多く含まれているようです。 シークレット・コードほどじゃないんですが、これがタイトルの理由の1つではと個人的に考えます。 競売物件は安いようですが、何事も得をしようとし過ぎ、欲張ってはいけません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
競売物件を巡るミステリー。 執筆された当時とは状況が違うかもしれないけれど、自己実現のために手に入れた 家を競売で手放す際の往生際の悪い債権者と、そういった事案を虎視眈々と狙う 狡猾な買取人、両者から利鞘を得ようとする第三者の存在。それぞれが描かれた この小説は、その描写だけでも充分読む価値があると思う。 殺人事件をルポ形式で丁寧に読み解いているので、ちょっとずつ読むと良いと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
600頁ほどあるのですが、出で来る全ての人々が、人間的に未熟過ぎて 読んでいて胸が悪くなります。 結局「運が悪かった人々のお話」というような、同情に値するお話でもなく、 「そういう人のところにこういう事象は寄り集まってきてしまうのかもね」 …という一言で終わってしまう。 大どんでん返しがあるわけでもないから、特別盛り上がる事はないし、 終わった事件をルポという形で淡々と綴り、一つの事件に関わる人々の 「個」としての事情を描くから、共感できないと、終始どうでもいい 記述ばかりの羅列に見えてしまいます。 作品タイトルが"理由"とあるように、各々の抱える"理由"を見せる作品だと 頭で分かっていても、書かれている"理由"の殆どが共感できぬものばかりです。 物語に入る込む事も共感することも出来ないので、楽しみようがありません。 賞がどうとか言う以前に、率直に言って、疲れるだけで面白くはないです。 物語全てが帰結した後味の悪さもあると思います。 なんというか、誰しもが痛い目をみたけれど、この事件を教訓にしたとか 懲りた…と思えるような"その後のお話"は皆無なので。 ルポ形式だから仕方ないのかもしれませんが、ただどうしょうもない人々の どうしょうもない人生を傍観させられただけで終わってしまいました。 宮部さんの作品、火車もそうだけど、こういうの書かせると、 深みがあるようで、実際には全然はなくて…。 紙面上の出来ごとの羅列みたいな、上辺だけになっちゃうんだよなぁ…。 期待して読んでいただけに、読み終わってから脱力感が強く残念でなりません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
冒頭の交番での片倉ハウスの信子の場面がとっても印象的であり、また、作品の序におけるマンションでの殺人事件の臨場感は圧巻です。なんだかマンションのエレベーターに乗るのが怖くなってしまうくらいでした。 次々に登場する印象的な人物たちの内面に興味をそそられました。宮部みゆきの作品は初めて読んだので、このような展開にものすごく期待感を高めてしまいました。その結果として、徐々に事件の全貌が明らかになっていく展開の中で、もうちょっとそれぞれの人物像に深く切り込んで欲しかったなぁ、と思ってしまいました。あまりにもインパクトの強い前半部分に影響され、過剰に期待しすぎだった気もしていますが… | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
はっきり言って半分まで読むのがやっとでした。頑張って読んでも全然面白くありませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストーリーはとてもよくて楽しめた。 ルポ形式も悪くはないが登場人物の丁寧すぎる解説が 逆に主要人物の存在感をぼかしていたように思う。 著者の作品はいつもストーリーがよくて読ませるのだが 作品全体を通しての深みがなく物足りなさを感じてしまう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ルポ形式という表現方法のため、物語のUp and Downが伝わり難い。 事件は淡々と語られていくのみ、といった印象を受けた。 しかし、事件に関わった人々の家族模様の描写が細かく、 人生に悩み苦しんで、虚勢を張って、 時にいがみ合って、時に支え合って生きている、 普通の人々が登場人物であるため、リアリティに富んでおり ぐいぐいと事件に引き込まれていった。 最後まで読むと、 この小説で本当に宮部さんが語りたかったのは ミステリーの謎解きなんかではなく、 「家族の絆」だったんだということがわかる。 少々切ない読後感が残った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一家四人が高級マンションで殺された事件をドキュメンタリータッチで浮き彫りにする物語。 インタビュー形式で関係者たちが事件を振り返り真相を突き詰めていく手法。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
直木賞受賞作ということですが、レビューを見ていると結構好みが分かれる本作。 宮部氏の作品は最近ファンタジーものや時代ものが多いですが、 個人的には火車や模倣犯のような本格的なミステリーが好きです。 ミステリーといっても活劇的な部分は皆無だし、ストーリーも 説明的なところが多いのが本作の特徴。 レビューでも一部の人が指摘しているように展開が遅いというのは一理あります。 しかし私は逆にそれこそがこの作品の真骨頂ではないかと思います。 一人一人の登場人物に事件そのものに大きく関わってない部分も含め、 かなり詳細に説明してるのが一部の方には退屈なのだと思います。 そのような一見無意味な細かい設定の連続性が登場人物に存在感をあたえ、 この作品にリアリティーを生み出しているのではないかと思います。 この作品は事件の表面からスタートし、その全容を関わる人物のエピソードから 少しずつ解明していきます。 私たちが普段ニュースで知る事件はその被害者や加害者のほんの一部しか知ることができません。 この本を読んだあと、普段その一面だけを見て理解したつもりになっている世の中の 事件にはきっと多くのストーリーを含んでいるのだろうなと思いました。 関係ないですが私はこの作品を荒川の自宅マンション(15階)で読みました。 読んでいる最中何気なく窓の外を見てしまいましたw | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私達は日常、新聞報道などで様々な事件に遭遇していますが、その「事件」というものが辿る不思議な世界を斬新な手法で描き出した小説だという感想を持ちました。ここに取り上げられる事件は、一家四人殺人事件ですが、その事件には膨大な人間が関ってきます。目撃者、証言者、関係者などそれぞれが一部分を担っていますが、バラバラに存在している情報はそれぞれが孤立しており、事実と思い込みや空想との距離が測れません。一枚一枚のカードを丁寧に並べなおしてゆくことで、事件は素顔を覗かせ始めます。普通の人が突然事件に巻き込まれてしまう日常に潜む罠を宮部さんはよく使用しているように思いますが、この作品でも、そのリアリティーが遺憾なく発揮されていると思います。導入部での圧倒的な迫力は凄いです。ぐいぐいと文章に引きずられてゆくような文体が圧巻でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
超高層マンション内に住まう身元不明の一家四人が、一夜にして殺害された。事件の真相をルポタージュ形式で追う、"真相追求型"のミステリ小説。 すべての証拠は、マンション内に住まう住人たちの中にしか転がっていない。捜査を進める中、マンション内に住まう住人たちの様々な家庭環境が捜査当局に去来する。 それぞれの事情を抱え、互い違いに、"よそ"についての虚像を抱く"家庭"。 どんなに幸せそうな家庭でも、自分の家族に充足し続けられる家族はどこにもいない。誰しもが不満を見つけ、幸せな部分は見えなくなるのだ。いったいどこに隠してしまうのかと思う程に。 読み進めるごとに、事件の経緯以上に、書き込まれた家族群像の方に目を惹かれていく。 そうさせる程、宮部みゆきの描く人間像は、実にリアルで着飾る所がない。彼らは各々の観点から気儘(きまま)に語っている。 よく書いたな、と感心するほど、登場する人物背景も多種多様だ。心に伝わる生々しい感情が描かれる: 子供の社会、主婦の社会。老人を支配し続ける過去、悪妻とその周縁の人々、闇業者とそれに転がされた人々、嫁姑の微妙な関係、家族に見捨てられた女、家族を憎悪する男ーー。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 自分が思うにこの本、一家四人殺しというミステリ的部分は、話を600ページ引っ張るためだけにあるのだと思う。 むしろ、家族がお互いの考えを言いっ放しにしている、この状態をこそ比較して楽しむものなのではないかと思う。 全く関係のなかった多くの家庭も、見方を変えただけでいつ破綻し、いつ殺人が起こるかわからない。些細な契機(きっかけ)を与えるだけで、波紋は大きく拡がっていくーー。 この事に気づくと、すべての家族の物語が連鎖的なものとして立ち上がってくる。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 他の宮部作品に比べ、比較的読み進めるのに時間がかかる作品。じっくりとした文章で、言い換えれば十分な読み応えがある。 過去の作品「火車」に近い部分があるが、自分の口には「理由」の方が合う。 軽い本ではない。そこがお勧めできる所である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
直木賞を取ったのが、『火車』でもなく『模倣犯』でもなくこの『理由』だったのが、わかるような、わからないような・・・着眼が素晴らしい、一人一人の心理や状況説明は丁寧、都会の中の寂しさはせまってくる・・・面白かったし、読み応えあった。 ただ、ちょっと真面目に説明しすぎたかな?ところどころ重たいな、というのはありました。 でもやっぱりさすがだな。地味な、まっとうな人間を軽んじないで描く。たまたまでも、むりやりにでも、家族という単位から外れて、まっとうからはずれてしまった人を、悲しみながら書く。そこに優しさをすごく感じるので、いつも読み終えた後いろんなものが残ります。 で、またそれを味わいたくて読むんですよね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
宮部みゆきは大好きで、 この小説はよく耳にしていたので期待して読みました。 結果から言うと自分には合わないな・・・という感じ。 いつも小説を読み出すと寝れなくなり朝まで読むことが多いのですが、 最初の方はどうも内容に入り込みづらく1〜2頁読むと眠くなり寝てしまいました。 頑張って読みきった感が否めない。 書き方が淡々とし過ぎている上にやたらと説明が長く、結構労力を使いました。 登場人物もかなり多いし名前も似たような名前で、章ごとにころころと 話が飛んでいくので自分には難しかったです。 価値観は人それぞれなので意見は分かれると思いますが、 初めて宮部みゆきを読む人にはあまりお勧めできないような気がします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても面白かった。すらすら読めて、長さがちっとも苦になりませんでした。 でもそれは、膨大な数のキャラクターひとりひとりに感情移入ができたからだと思います。 評価の中には「長すぎる」という声がありますが、確かに、キャラクターの言動や思いの細かい部分に、共感あるいは一喜一憂する気持ちが起こらないと、ただ長いだけの読むのがつらい小説になることと思います。 ひとつの都市を中心に、複数の家族物語を描いていった作品という感じ。 ミステリーよりも、様々な人間ドラマに「ミステリー要素を加えた」小説だと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
荒川区の超高層マンションで起こった殺人事件をめぐり、 事件に関わった人たちのインタビューという形で物語りは進む。 淡々とした展開が延々と続くので、途中で何度も読むのを やめようかと思った。 謎解きのスリルや興奮、スピード感といったものは一切無い。 ミステリーと言うより、ドキュメンタリーと言った方が良いだろう。 当然クライマックスも無く、読み終わった後の感動も無い。 ただ単に事件の真相が明らかになっただけである。 ただ、インタビューで語られる人間関係の機微みたいなものは 良く書けている。この辺は人間を書くのが上手い宮部さんの 長所が良く出ている。特に嫁、姑、小姑など女性特有の間柄や 親子の微妙な関係などは秀逸。しかし、子供、特に男の子が 皆良い子すぎるような気もする。 よく言えば、意欲作、実験作と言えない事も無いが、悪く言えば 失敗作、駄作とも言える。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
素晴らしい文章の力と構成。題名が効いている。他人が理解出来ようと、出来まいと私たちの行動にはなんらかの理由がある。その理由は個人の過去とつながりがある。そして過去なくしては人間の実体はないのだという作者の説明はわかりやすい。しかし、直木賞授賞作としてこの本を見直すと、物足りない気がする。現代社会の澱を分かりやすく説明しようとするあまり、情報提供小説のようになってしまった感があるからだ。しかし、宮部みゆきという人が作家として抜きんでた才能を持っていることもよくわかる一冊である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ルポタージュ形式のミステリー小説という形式に新しさを感じた。老若男女さまざまなな登場人物を過去から現在まで堀りおこし、彼らがどう殺人事件に吸い寄せられていったのかが詳しく描写されている。若干中だるみの感もあるが、数多くの要素がルポ形式で解きほぐされていく過程は面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
おもしろいんですが…途中から、ちょっとダレてきます。 徐々に物語の真相が明らかになっていくのですが、 「衝撃的!」ってほどでもないですし、 「納得!」ってことでもないです。 淡々と進んでいく感じですね。 気になったのは、物語の内容に対して文章が長すぎるかなぁ…と。 良く言えば、「描写が細かい!」ってことになるのかも知れませんが、 個人的には「無駄が多い!」って感想です。 もう少しコンパクトに収まっていると、更に楽しめるんですが…。 その場合、評価は星4つ位になると思います。 文章力はあると思うし、内容も悪くないので、「あと少し!」って感じでした。 ってことで星3つです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!