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理由
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理由の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全250件 41~60 3/13ページ
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本当にどうでもいいことですが、このセリフを聞いた時にクスっときてしまいました 推理小説とWikipediaに書かれていたのでオーディブルで聞いてみたのですが ちょっとイメージと違いましたね 人間ドラマというほうが正しいような物語です ただ読み応えというか聞きごたえはありました 20時間もあるので暇つぶしにはなりました | ||||
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宮部さんの「理由」は確かすごい読むのが大変で読了に苦労した記憶があった。 田中哲司さんの朗読は淡々としていながら、その場面場面をしっかり伝える表現になっていて、活字で読んだ時よりもストーリーがイメージしやすいものになっていました。 それでも「理由」は難しい本だと思った。宮部さん、やっぱり凄いんだね。 | ||||
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宮辺氏の大ファンなのですが、これは宮辺氏独特の心理描写と言うものがすっぽり抜けていて、インタビュー形式で読んでいて個人個人の細かな心情が伝わりにくかった。 競売という法律の穴場ばかりの説明で、そんなことは知りたくもない私には退屈であった。 本当に、名著が多い宮辺氏の作品の中で、私はあまり好きではない | ||||
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長い。全編が長いという意味もあるが、ルポルタージュの取材形式で綴られている本文の登場人物ごとの語りというか、背景や生い立ちの下りが長い。特に前半では物語の骨子もわからないままに、入れ代わり立ち代わりする人物のエピソードを読み続けなくてはならず、本筋を見失ったり、イライラしてしまう人もいるだろう。 ただ、全体構成が見えた上で読み進むと、その個人個人が持つキャラクターやディテールが効果的に組み合わさって、むしろこれしかないという感じで呼応するところは、ものすごく良く練られた構成だと思えた。 一つの殺人事件の背景が、皮を一枚づつ剥いでいくように段々と明確になっていくが、実はどんどん広がって複雑になっていき、最後にすっきりと収斂するのは見事だと思った。 | ||||
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せっかちな自分をイラつかせるには十分、余計なことだらけ。 ユーモアないから苦痛でしかない。 | ||||
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本作は2000年代前半、火車・模倣犯と並ぶ宮部みゆきのミステリの傑作である(もっとも、この後もソロモンの紋章等傑作を連発するのだが)。さて、どこから語れば良いのか、どこから語ってもやっぱりネタバレになってしまうので言えないのだが、乱暴に評価すれば「ぎゅっと絞った模倣犯」、宮部みゆきを読むのなら模倣犯だって言うのは知っているけど5冊も読む時間がない人へ、宮部みゆきの真骨頂を味合わせられる、そんな作品である。ハズレなし。 | ||||
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ミステリランキングで高評価の「火車」 *「このミステリーがすごい!」ベスト・オブ・ベスト第1位など と比べると、こちらの作品が隠れてしまう印象ですが なんのなんの、直木賞受賞作ということもあって こちらも素晴らしい作品でした。 以下、ネタバレ無しで これから読む人への役立つような形でレビューしたいと思います。 まず、ミステリ・謎解きを目的として読むと 最初はかなり混乱するかと思います。 ・文庫: 630ページという分量 ・登場人物が多い ・ルポルタージュ風の文体で主人公が固定されてない といった、かなり野心的な実験的な意欲作です。 冒頭から読んでいても、 「こりゃ一体、誰の話なんだ?」と私自身 混乱しました。 とはいえ、こういった手の込んだ仕掛けが 素晴らしい形で展開されるので面白いです。 ミステリの王道、謎解きという部分では 「火車」の方が高評価なのはわかりますが 本作で描かれている人間ドラマは深くて 個人的には本作のほうが「火車」より好きです。 この作品の主人公は、”事件”であり 出てくる登場人物ではないのかもしれません。 ページ数やルポ風の文体に敷居の高さを 感じる方もいらっしゃるかと思いますが オススメです。 | ||||
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私には宮部さんの小説を愛読している友人がおりますが、宮部さんの作品の感想を楽しそうに話すのを聞くことがあったため、私も宮部さんの作品に興味を持つことになりました。そして、数ある作品の内、先ずは第120回直木賞受賞作である本作を手に取ってみたのでした。そうしたところ、その友人が言う様に一気に読み進めてしまったのでした。とても興味深い内容の小説であったので、ご一読をお薦め致します。ただ、本書のご一読をお薦めするに当たって、本書を通読して感じたことを以下に記しておこうと思います(若干小説の内容に踏み込みますので、気になる方は、これより先には目を通さない様にして頂ければ幸いです)。 私としては、本書を通読している間、自分自身と世代が近い青少年の登場人物に自然と関心が向かっていきました。年齢順に書くと以下の様な感じです。 八代裕司:21歳(1975年生まれ。) 砂川毅:21歳(1975年生まれ。2019年時点44歳と推定) 石田直己:20歳(1976年生まれ。2019年時点43歳と推定) 宝井康隆:16歳(1980年生まれ。2019年時点39歳と推定) 小糸孝弘:14歳(1982年生まれ。2019年時点37歳と推定) 私が見る限り、これらの登場人物は、八代裕司を除いて、与えられた環境下で懸命にベストを尽くすという人達でした。言い換えると、与えられた環境そのものを大きなリスクを犯して変えようとはしていない人達ということになります。そのため、地に足がついている人達という印象を受けました。そして、実際のところ私の周囲でもこの様な人達はとても多い様に感じられました。 一方、これらの青少年の中で八代裕司だけは異なった性質を持っている様に見えました。どうも、八代裕司の異質感が半端無く感じられたのでした。しかし、なぜその様な違いがあるのかを考えようにも、八代裕司に関する情報が極端に欠落しているため、頭の中で少しモヤモヤしてしまいました。ただ、この情報の欠落は、多くのレビュアーの方々の指摘するところでもありますが、著者の宮部さんが敢えて意図的にそう設定されている様に思われました。そして、その背景には、読者にそんなモヤモヤを味わって欲しいという、宮部さんの思いがある様に感じられました。 しかし、このモヤモヤを感じている時、私にはある登場人物がふと思い出されました。それは521頁に登場するイーストタワー1320号室の住人であるB子さんでした(22歳。1974年生まれ。2019年時点45歳と推定)。B子さんは八代裕司や砂川毅の一つ年上に当たります。B子さんについては「周囲の大人社会から注目されて、チヤホヤされるのが嬉しくてしょうがないんです。」(529頁)という記述があります。実際、B子さんは世間がびっくりする様な証言を突然行うことによって、社会から注目を浴びるということに成功しました。しかし、その成功は非常に危なっかしいものでした。そして、大きなリスクを踏んでまで危なっかしい成功を収めようとする点において、B子さんは八代裕司に似ていると感じました。つまり、B子さんも八代裕司も、先に挙げた青少年の登場人物とは異なり、地に足が付いていない様に感じられたのでした。 しかしながら、B子さんと八代裕司との間には一つ大きく異なる点がある様にも思われました。それはB子さんにはそれまでにも(限られた範囲ではあれ)チヤホヤされてきたという成功体験がある一方で、八代裕司にはそれまで成功体験と言えるものが無い様に見えたところでした。つまり、B子さんはそれまでの成功体験を踏まえて、更なる成功のために大きなリスクを踏んだと言える一方で、八代裕司にはその様な成功体験を持ち合わせていないままに大きな掛けに出たと言える様に見えたのでした。そのため、八代裕司が実行したことは、私には、三振したことしかなく、そもそもボールをバットに当てたこともない人が、いきなりホームランを打とうと、なりふり構わずに振った凄まじいスイングの様なものに映りました。 その、八代裕司が狙ったホームランは(宝井綾子が信じていた様に)家族を志向したものなのかもしれませんし、(ウエストタワー2023号室の葛西美枝子が指摘した様に)お金だけを志向したものなのかもしれません。また、八代裕司自身がどの程度理由を自覚していたのは分かりません。しかしながら、いずれにしても、そのスイングは宝井綾子の言葉を借りれば、「憑き物につかれたような顔して」(593頁)振られた、凄まじいものだったのだと思います。そして、八代裕司は「バブル経済と共に誕生を約束され、その崩壊と共に産声をあげたことになる」(19頁)マンションの一室を舞台にして、それまでの人生を清算する様な凄まじいスイングをしたのだと感じました。そういうこともあり、私は、本書をバブル崩壊の影響を受けた人々を描いた小説であると捉えました(様々な問題を抱えた家族を描くことで、時代や地域を超えた家族の普遍性を問う小説と捉えることもできるとは思いますが)。 なお、上述の葛西美恵子の言葉に「若い人には、八代裕司の気持ち、判るんじゃないでしょうか」というものがあります(674頁)。しかし、私にはそうは思えません。むしろ若い人であればあるほど、八代裕司の気持ちが判らないものと思います。このことについては、例えば、593頁の、「八代裕司には無かったものが康隆にはあるからなのか、八代裕司が持っていたものを康隆は持っていないからなのか。どちらなのだろう。それも判らない。」という宝井康隆に関する記述が端的に示しています。つまり、宝井康隆にとっては、八代裕司は理解することなど「ほとんど不可能」(同頁)な存在なのです。これは、バブル崩壊直後に社会に出たと想定される(バブルの熱気をまとっている)B子さんや八代裕司とは異なり、バブル崩壊後ある程度の時間を経てから社会に出ることになる(バブルの熱気をまとっていない)宝井康隆にとっては、下手にリスクを取るなどということはナンセンスであり、地に足着けて生きていくことが、唯一できることかつ当たり前のことであったためだと思います。よって、私には、宝井綾子が表現した八代裕司の「憑き物」も、このマンション同様に「バブル経済と共に誕生を約束され、その崩壊と共に産声をあげたことになる」のではないかと思いました。 ただ、一つ気になるのは、上述の小糸孝弘が「僕も、おばさんたちを殺すようになってたのかなって思う」(675頁)と言っていることです。私は先ほど小糸孝弘は、与えられた環境下で懸命にベストを尽くそうとする地に足がついた人物と表現しました。地に足がついているはずの小糸孝弘のような人物が酷い抑圧を受けて、地に足がしっかりついているが故に踏ん張りきれず、環境に押しつぶされてしまった場合、暴発する危険性があるのではと思いました。そして、その種の暴発は、自身が適応できなかった環境を、ただひたすら否定するものであり、それ以外の目的を持たないものになるのではないかとも思いました。つまり、八代裕司には1千万円という極めて具体的な目的があった一方で、小糸孝弘が暴発する際はその様な目的もなく、ただ環境を否定する様な暴発になるのではないかと思ったのでした。おそらく、客観的には小糸孝弘の暴発の方が、八代裕司の暴発よりも不可解なものになるのではないかとも思いました。 私は、日本人が受けたバブル崩壊の影響は、精神面でも経済面でも、未だに強く残っているものと思っています。そのため、バブルの崩壊について思いを馳せることはとても重要なことと考えています。例えば、本書には「例の住専」(296頁)という言葉が出てきますが、そう聞いてもピンとこない方々が今後増えていくものと思います。そんなこともあり、本書を読むことはとても有益と思います。しかも、本書の「8 執行妨害」(292-305頁)では、わざわざ弁護士による占有屋の解説がなされてあったりしますので、非常に読者想いな面もあると思います。また、本書には筋に関係ない細かい記述が多いという指摘も多々あるものの、その様な細かい記述は登場する様々な家族についての描写部分であり、それはそれで興味深いものです(個人的には、宝井綾子と宝井康隆の姉弟による会話部分が特に印象に残っています)。本書のご一読をお薦め致します。 | ||||
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人物が古臭くありませんか?10代の女の子の名前や言葉遣い、この年代よりうんと前の時代を思わせます。赤ちゃんを「~坊」等と呼んでいる人もいなかったと思います。この時代特有の社会背景や事件を描いていながら、万事この調子なので、正直入り込めなかった。 | ||||
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宮部サンは構成が緻密で読後に満足感が強い。前半の伏線が最後にはみんな収斂して結末を迎える。さすがに直木賞受賞作品だと思います。オススメ。 | ||||
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凄い、渾身の作であるとは思う。しかしそれを自分が受け入れられるかと言うと、それはまた別。 ともかく、無駄に長い。登場人物の人となりは必要だと思う。しかし、事件に全く関係の無い家族の描写まで必要だろうか?まぁ、それはともかく、本書で一番幻滅したのは、途中に読者の皆さんはと語りかける部分だ。フィクションである小説は、その内容に感情移入出来るかどうかが肝であると思う。なのに、読んでいていきなり「さてここで」とか、「読者の皆さんは」と言われると非常に興ざめである。 無駄に人物描写や事件と関係の無い家族間の出来事を書き連ね、ページ数を無駄に増やしているが、それらが薄っぺらいのも本書の特徴。 | ||||
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宮部みゆき『理由』(新潮文庫、2004年)は超高層マンションで起きた殺人事件の理由を描くミステリーである。東京都足立区の超高層マンションの一住戸で住民四人が殺害される事件が起きた。バブル経済期に建設され、バブル崩壊で値崩れしたマンションである。殺された四人は家族ではなかった。一体彼らは何者なのか。 紹介文は上記のような形になる。この紹介では四人にはどのような人間関係があるのか興味を覚えるが、家族でもない四人が超高層マンションの一住戸で生活していた理由は早い段階で判明する。判明してしまうと不動産業界のブラックな世界である話になり、珍奇性は乏しくなる。 都会の人間関係の不思議さではなく、不動産業界の魑魅魍魎ぶりという話になる。超高層マンションが人を破滅させる。「不動産業界は伏魔殿みたいなところもあって、ありとあらゆる人間が入り込んできてます」(253頁) 「超高層マンションの居住空間の適切性には不安な部分を指摘する向きが多い。通常の高さのマンションに比べてエレベーター内での犯罪の発生率が高くなる傾向にあることや、高所に暮らすことによる居住者の心理的負担、上り下りが億劫なのでどうしても閉じこもりがち」(111頁) さらに超高層マンションだから凄惨な殺人事件が起きたとも指摘される。「あの内側に住み着く現実の卑しい人間のこととか何も考えないで、すうっと格好よく立っているでしょう。あんなとこに住んだら、人間ダメになる」(509頁) 高層マンション建設に対する周辺住民の批判的な心理も書かれている。「組み上がっていくうちに、こっちはどんどん上から見おろされていくわけですよ。なんとなく面白くないというか、嫌なもんでしたよ」(331頁)。 物語はルポタージュ風に進む。取材者が関係者にインタビューした体裁になっている。関係者と言っても、事件関係者そのものよりも、その家族や知人の話が多い。周辺から事件の核心を明らかにしていく。そのために読んでいて、まだるっこしくなる。 インタビューの記述は細かい。インタビューを受ける側の仕草や表情も描写している。インタビューでは生い立ちなども質問しており、週刊誌的な嫌らしさも感じられる。一方で様々な人から超高層マンションや不動産業界の問題点が語られる点は多面的な理解になる。 | ||||
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登場人物が多いため、中々読み進められなかった本は久しぶり。 内容は、謎が謎を読んで誰がどこに関わっているのか、謎を解いて 行こうと思うと、複雑過ぎて、だが理解すると面白く、良くこの数の 人柄を描き切れるものだと、感じ入ってしまう。 | ||||
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読み応えのある本でした。物語に入り込んでしまうほど、とても面白かったです | ||||
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評判が良かったので期待していたのですが、予想外に面白くなかった。 | ||||
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言葉が悪いですが、宮部みゆきに「はまった」のはこの作品からです。寒気がするくらい強烈ですよ! | ||||
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とっつきが悪いのが低評価に繋がってるのでしょうか? 読み応えがあり読了感もよい良作です。 | ||||
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宮部作品を読むのは今回が初めてです。図書館で借りました。最初なので、一番評価が高いものをということで「火車」を読もうとしたのですが、貸出中だったため、やはり評価が高かったこの作品を読みました。かなりの部分がインタビュー形式で進むというこれまでにない構成で最初はそこそこ楽しめたのですが、似たような感じでずっと進むので、途中からだんだん飽きてきました。はやり長過ぎだと思います。後半に謎解きという構成ではないため、最後にスッキリという気持ちよさもありません。どんでん返しを期待されている方、例えば、東野圭吾がお好きな方ななどはおそらく楽しめないと思います。 | ||||
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ハードルが上がりすぎているのか、、、 「火車」と比べてしまうとやはり劣る。 ダラダラと長い印象を受けました。 面白くて気付いたら読み終わっていた!ではなく読み始めちゃったから頑張って読んだ感が強い。 好きな人は好きなのかもしれないですね。 | ||||
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1998年の国内ミステリーベストセラー、かつ、直木賞受賞作品といこともあり、読みました。一家四人の殺害事件から、一人一人、ひとつひとつ事件の状況が判明させていくのは親切に読めました。が、ミステリーとしてはイマイチでした。 | ||||
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