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理由
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理由の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全250件 101~120 6/13ページ
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現代の多様な家族の形態を映し出し、その問題をも取り上げています。 | ||||
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家族とはなにかを問うた問題作だと思う。住宅ローンの破綻から、様々な問題が派生し、4人の疑似家族の殺人事件へと収斂されていく。家族の幸せのために、無理して住宅を購入したが、それが却って家族の絆を綻ばせ、崩壊へと導かれていく。 家族という絆を取り戻すために経済活動(お金)を媒介して、社会に絆を求めるが、家族ほどの絆はある筈もない。この作品の真の勝利者は、殺人を実行した青年を、もう一度家族という絆へ導こうとする、恋人の未婚の母である。彼の子どもを通して、彼に愛を注いだ悲劇の女である。彼女の献身的な愛は恋人が犯す殺人と言うかたちで裏切られるが、なにも得られなかったからこそ、献身的であり、無私としての愛が貫かれる。彼女の愛は正しく、天使の愛として昇華される。 | ||||
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この理由、はとある豪雨の夜の事件を扱っています。 内容は口で説明するのは大変難しいのですが、複雑で、異常で、家族の在り方等 色々詰め込まれています。 とにかくはっきり言えることは、狂気というのは本当にいつでも誰にでも襲い掛かって くるものだなあと感じさせられます。 凄く内容的に不気味で怖いのですが、その中にも日常が当然ある訳で、そのミックス のされ方が巧い!家族への愛情も良く描かれていて、泣いてしまったりもしました。 続きが気になってドンドン読んでしまいます。 一気読みしました。読んだ後も余韻が凄くてぽわんとしてました。 是非おススメします。 | ||||
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宮部 みゆきファンの友人から勧められて読みました。 確かに面白かったけれど、だらだらした感じがあり、ちょっと疲れました。 | ||||
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読み応えのある作品です。 かなり登場人物も多いにも関わらず、 それがうまく組み合わさっている。 やっぱり人は着丈に合った生活を送ることが何より大切。 そして、うまい話には大抵落とし穴がある。 事件の関係者それぞれの話を細切れにしながら 真相へと導いていく手法は読み辛くもあり面白くもあった。 前半はいいところで他の人物の話へと ころころ変わるので切り替えがうまく行かず 読み進めるのに苦労したけど、 後半に差し掛かりそれぞれのつながりが出てきて 事件の全貌が少しずつはっきりして行くにつれて どんどん引き込まれていきました。 | ||||
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現代社会の闇の部分がつくり出した事件。 一家四人殺人事件・・のはずが、その一家は家族じゃなく 赤の他人だった・・! 読み終えて、正直、星5つの面白さだと思ったんだけど、実は 半分くらいまで読んで一年以上も止まってしまっていた一冊。 初めは、人の供述ばかりで、場面が変わらないし、話が全然進まない感じがして、読んでいて飽きてしまう感があったんだけど、 でも最近、止まってた場所から読み始めたら、 ものすごく面白くて、一気に読めてしまった。 それぞれの家族が問題を抱えていて、そしてその背景が本当に様々で、ひとつの事件をめぐって、 こんなにも色んな状況が複雑に絡んでいるのが興味深く、謎が解けていく過程がとても面白かった。 | ||||
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殺人事件に関わった人間の家庭環境の描写がダラダラと続くだけ。 そして、ありふれたマスコミ批判。 競売制度を絡めたところが目新しいぐらいで、読後感に何も残らなかった。 | ||||
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ミステリーというよりも、インタビュー形式のレポートという感じがしました。他の方も書かれてますが、ちょっと無駄に長い気がしました。現代の町づくりとか、家族の形とか法律の隙間とかの問題を提起したいんだなという感じを受けましたが、小説としてはちょっと物足りない。登場人物からも人間味があんまり感じられなかった。「問題」の為に「人間」を動かした小説という感じを受けました。 | ||||
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この小説において、ルポなので当然ではあるが、事件はもう解決している。その事件が解決してゆく過程がルポの形式で、様々な人の視点から語られていく。主要線である事件の真相を知るのも、もちろんこの本の読みどころではあると思うが、その主要線の周りをらせん状にめぐっている『二次的な事件』も、またもう一つの読みどころであると思う。 | ||||
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登場する人々の家族構成や背景をここまで緻密に描いた作品は稀有である。 1つ1つのエピソードが物語の結末を考える上で外せないものであり どれ1つとして無駄なものはないと思う。 読了後、私はカラマーゾフの兄弟を再読したくなった。 家族に振回される人物、家族に守られる人物、家族そのものを否定する人物、 それぞれの立場で私は共感できる。 どの立場が悪いとか、良いとかではないがそういう状況に追いやっている時代 に私は生きているんだと思った。 | ||||
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この作品が宮部みゆきさんの代表作になるほどの名作とは思えませんでした 「火車」が面白くて、その後「レベル7」「理由」と読み進めていきましたが、 ☆☆☆☆☆→☆☆☆→☆☆と失速していく感じです | ||||
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登場人物も多く、無駄に長い。 ここは別にいらないだろう、と思うヶ所も多く、途中で読む気がなくなる。 小糸家の人々もうっとうしくて、読んでてイライラする。 | ||||
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宮部みゆきの作品は本作が初めてでした。構成が大変優れており、ドキュメンタリーの手法も私にはなかなか目新しいものでした。何よりも、文章が整然としており、インタビュー形式の章は新聞を読むようで淡々としており好みでした。余計な感情がないというのか。 ただその分、「小説の手法」で描かれた章に関しては違和感を拭えませんでした。ドラマを感じない。文体がやや稚拙にも思えました。 手法として、「ドキュメンタリー」と、「小説」という書き分けをする上で登場人物の「感情」「人間性」などが浮き彫りにならなかった。報道的に事実を描くのは長けているけれどもそれは「報告」で、実際はどのような感情をもって登場人物たちは行動していたのか?ここの部分を描いているのが小説手法の章なのでしょうが、伝わりません。 要するに残らなかったです。他の作品もこんな感じなのかなあ? | ||||
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何でだろう。 この世界観にうまく入っていけない。 読むのに疲れる。 一人ひとりの個人設定が細かく書いてあるが ある程度は読者の想像力に任せてほしいところだが 出てくる登場人物がどんな状況でそうしていったのか 細かく設定されすぎているので、作者の狙ったイメージのみしかわかない。 行間を読み込むことができない。 読んでいて疲れる本でした。 | ||||
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登場人物が非常に多いが、混乱することは全くなく一気に読めた。通勤時間を利用して2日で読み終えたミステリーということになっているが、その謎ときはそれほ凝ったものではなく、意外性もない。三分の二ほど読んだところで結末はわかる。むしろこの小説の魅力は(賛否両論がかなりあるようだが)、ルポルタージュの形式で語られる多くの人々の息遣いである。登場人物はいずれも、どこかが上手くいかない、不器用な人たちばかりである。勉強や仕事がそこそこできる人、そこそこ感じの良い人はいるが、能力を有効に生かしてかっこよく生きられそうな人はいない。そしてその誰もが、家族に関わる厄介なしがらみを抱えている。悲惨な事件の舞台となったおしゃれなマンションのイメージからは程遠い、前近代の湿っぽい臭いを漂わせた人たちばかりがこれでもかというほど登場する。考えてみればこれは無理からぬ話かもしれない。しがらみから逃れようと夢中でもがくうちに、バブル期に小金を持ってドライで清潔な都会の暮らしに足を踏み入れることができたのだろう。「家族の絆」などという甘い言葉では呼びたくない、しがらみと適度に付き合う(絡まって身動きがとれなくなったり、無理に断ち切ったりすることなく)ことの難しさを考えさせられた。そして、そのなかでささやかな希望なのが、親や祖父母たちのしがらみに振り回されながらも、健気に地に足をつけて生きようとするタワーマンションの少年小糸孝弘と、宿泊所の少女、片倉伸子である。 | ||||
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高級マンションで起きた一家3人の殺人と1人の転落死の真相を追うルポタージュ形式のミステリー. バブル期の高級マンションとローンの焦げ付き, 競売と占有屋という社会の変動を背景とした事件の真相を迫っていき, 後半では事件の裏に見え隠れする家族というシステムの崩壊が描かれている. この作品のテーマは犯人探しや謎解きではなく, 事件の当事者たちや社会背景にある事情であって,まさに「理由」がテーマなのである. 当事者たちのインタビューという形式で, それぞれがときに視野狭窄的な,ときに身勝手な言い分が主張されるのもリアリティを増している. 真相に至るプロセスと社会の縮図を描くという文学性が高い水準でバランスした作品. | ||||
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宮部みゆきの作品は良いと、友人に薦められ、最初に読んだのが「理由」だったのだが、読み終えて、まず感じたのが、「長い・・・」 別に長い文章が苦痛に感じるタイプではないのだが、この作品に関しては、ただ長いだけで、これといって印象に残るものがなかった。 通勤中にしか本は読まないのだが、グイグイ読み進められるわけでもなく、今まで読んだ本の中でも、読み終えるまでに1番時間がかかった。 良い暇つぶしにはなったが、途中からは、使命感だけで読み進めた感がある。 この作品に最初に手をつけたが故に、宮部氏の他の作品には未だに手を付けられないでいる。 | ||||
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取材者の立場から事件の真実が徐々に明らかになっていく手法が面白かった。続きが知りたくて読まずにはいられないというより、淡々と、でも止まることなく読み進めていく感じで一気に読破できた。登場人物に関する描写が細かく情報が多いので途中で数回わからなくなり、戻って読み直した。 期待ほどではなかったので★は3つ。 | ||||
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過去のレビューを読むと、人物描写がくどすぎるとか、関係の無い部分を掘り下げすぎという意見が目立つが、決してそのような内容ではない。この程度で冗長であるという人は普段どのような作品を読んでいるのだろうか。 まぁ、それはさておき、この作品は宮部さんらしい読み応えのあるものに仕上がっている。 読み終わって、題名の意味をあらためて噛み締めることになるのだが、簡潔に言うと人間の行動原理にはそれぞれの理由があり、外見の事象のみで善悪をつけることは出来ないということだろうか(この考えは宮部作品に共通した主題だと思われるが)。ただし、一人の人間を除いては・・。また、今後理由無く行動する人間が増えていく時代になるのではという警告も付け加えられているのも興味深い。 また、この作品では誰もが経験する住宅ローンというテーマを扱い、作品内で起きている事柄が非常に身近に感じさせるのも火車同様読み手を惹きつける。 長くはあるが、一気に読め、もう一度読み返したくなる作品である。 | ||||
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これはおもしろい作品でした。インタビュー形式で進められていくという手法と、その事件の内容がマッチし、さらに話す人によって様々な視点から事件をみることになる。今のマスコミが抱える問題を内包しているかのような作品でもある。みんな自分の中ではそれが真実なんだろうけどね〜、という問いかけ。大林宣彦の映画も見てみたくなっちまったよ…。 | ||||
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