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理由



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【この小説が収録されている参考書籍】
理由
理由 (朝日文庫)
宮部みゆきが読まれる理由
理由 (新潮文庫)

理由の評価: 3.67/5点 レビュー 250件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全250件 141~160 8/13ページ
No.110:
(4pt)

先入観は「在庫過多の本」

図書館や古本店で、必ずといって良いほど在庫過多な感じで並んでいるこの本。
「そんなに面白くないのか?若しくは、過去に人気があった証拠か?」と、見かけるたびに気になってました。
実際はとても面白かったので、きっと後者ですね。
読んでる間、かなり物語に入り込んでました。
タワー型マンションの住人とすれ違うたびに
「あ〜この人もひょっとしたらなんかワケありなんじゃ・・・。」
みたいなことばっかり考えてました。
理由Amazon書評・レビュー:理由より
4022572442
No.109:
(1pt)

新聞連載小説はつまらない

ただ長いだけ。
無駄な記述も多すぎる。
途中でやめた。
宮部さんは火車がすごくよかっただけに残念。
理由Amazon書評・レビュー:理由より
4022572442
No.108:
(2pt)

タイトルなし

久しぶりに中ダルミする作品で残念。
書き上げたら長編になってしまった、タイプの勢いやスピードは全くなく、
どうでもいい事を無理やりこじつけて肉付けをしたようなチグハグ感さえする。
かと言ってメッセージとして深く伝わってくるものも無い。
個性を際立たせるはずの描写が余りにも下らない角度からのものばかりで、また時々軸がブレるので世界観を感じない。人間関係や家族のあり方を考える以前の問題。
文章力や想像力、また計算された構成はすばらしかった。
理由 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:理由 (新潮文庫)より
4101369232
No.107:
(3pt)

宮部作品としては普通の出来か。

個人的には「火車」があまりにも素晴らしかったため、その後に読んだこの作品は多少魅力が低くなってしまったようです。賞は逆だったのですから皮肉なものです。
理由 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:理由 (新潮文庫)より
4101369232
No.106:
(3pt)

大変よく練られてはいるが…

宮部みゆきの直木賞受賞作。一家4人の惨殺事件の真相を、ルポ形式で外堀からじっくりじっくり攻めていき、核心へと導いていく。事件にかかわるすべての人間にドラマを持たせ、家を持つことの意味、親子のあり方、介護の問題、など社会の抱える問題をさまざまな形で繰り出してくる。この手法は、ミステリー小説としては斬新で、まるで砂山の中央の棒を倒さないようにゆっくり砂を削っていく昔懐かしいゲームをしているかの感があった。
緻密に計算しつくされた秀作であることに間違いはないが、なぜか一気に読める!という書ではなかった。腰を落ち着けて時間のあるときに読む本。
理由 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:理由 (新潮文庫)より
4101369232
No.105:
(1pt)

退屈

流行作家の直木賞作品ということで期待を持って読み始めたが、あまりの退屈さに70ページ以降は飛ばし飛ばし読み進んだ。犯罪は様々な理由が折り重なって起こるということを筆者は言いたいのかもしれないが、どうでもいい登場人物の生活や人生が浅くしかも月並みに描かれているだけで、それにこれだけのページを費やす「理由」がとうとう見つからなかった。しかも、子供がみな善で大人が悪といった単純な位置づけは納得できない。また荒川区の超高級マンションという設定も無理がある(荒川区にあるという事実が既に超高級マンションではないことを物語っている)。この作者は長い小説を書く事で知られているが、小説は長ければいいというものではない。あらを探したらきりがないが、改めて直木賞の価値についても考えさせられる作品であった。
理由 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:理由 (新潮文庫)より
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No.104:
(4pt)

多くの人々の「理由」

この作品のストーリー、技法等については、他の方々がレビューで書かれているとおりである。作者がこの作品を書いた理由は何であったのだろうか?解説の重松氏も指摘している一文「磁石が砂鉄を集めるように、「事件」は多くの人々を吸い寄せる」(86頁)が印象深い。作者は、実際に存在していても不思議ではないこれらの人々が殺人事件に吸い寄せられた理由を書きたかったのではないか。今の社会に生きるこれらの人々は皆、何らかの弱さを持ち合わせている。作者はその「弱さ」を丁寧に描写しており、殺人事件はその多くの「弱さ」が結晶化したものだ。今の社会はこれほどまでに病んでいるのか。
理由Amazon書評・レビュー:理由より
4022572442
No.103:
(3pt)

なんでそうなるの!?と疑問に思うミステリー

 高級マンションの競合物件での殺人事件のミステリーを探ります。
分不相応な住宅ローンが発端で、占有屋として存在した4人が殺され、
容疑が買受人の石田氏にかけられ、石田氏が捕まるまで、関係者の人生や
事件との経緯が、インタビュー等を通して、次々に暴かれていきます。
まさに、いわくつきのマンションにいわくつきの人々が集まって、殺人事件が
起こったという最悪の結末になったように思います。
人間の欲望が陥りやすい愚かさが描かれており、もう少し賢明だったら、
防げたのにと思うような反省点がいっぱい出てきます。
不幸な家庭環境で育つと、家庭から逃避したい願望とか異常行動を起こす若者が多い
という現代社会は明らかに問題なんだろうなと思いました。
膨大な内容に圧倒されますが、様様な落とし穴について考えてみるのも必要かも
しれませんよ。
理由Amazon書評・レビュー:理由より
4022572442
No.102:
(2pt)

絶賛される「理由」

オレは駄目だったなぁ。みんながものすごく絶賛してる「理由」がわからなかったよ。はじめて宮部みゆきの本を読んだけど今後宮部みゆきの本は読まないだろうな。つまらないとは言わないけど。読むのに時間がかかって。それだけの時間を費やしたことに対する見返りがなかったなぁ。オレには合わないんだと思う。
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4022572442
No.101:
(4pt)

家族って何だ?を問いかける傑作ミステリー

もしも隣に住んでいる家族だと思っていた人が、実は全然別々の他人同士の集まりだったとしたら・・・。バブル崩壊からの現代社会の歪みを描いた傑作である。この作品は、珍しくドキュメンタリータッチで描かれ、一瞬戸惑うところもあったが、ラストに向かうにしたがってこの手法が最適だったと感心させられた。但し「火車」の様なスピード感はあまり感じられないうえに、かなりの長編であり、内容も濃いのでじっくり時間をかける覚悟はいる作品だと思う。
理由 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:理由 (新潮文庫)より
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No.100:
(5pt)

ルポ風の文章が新鮮でした。

小説というよりは事件のルポのような文体。
どこか無機質な文章の中にさまざまな要素が織り込まれている・・・。
そんな印象の小説です。
最初っからとてもおもしろくて
すっかりはまってしまいました。
事件そのものも凄惨だけれど、
それ以上に関係者の家族やその人の人生観が透けてくるところがすごい!
とても緻密に作り上げられた作品だなーと思います。
理由 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:理由 (新潮文庫)より
4101369232
No.99:
(3pt)

滑り出しはいいのだが

だんだん読み進めていくに従ってなんとなく展開がわかってきて、雑な読み方になって、予想通りの終わり方。「理由」、登場人物にみな理由を語らせるとこの分厚さになったということか。しかし殺人の理由を語るのが難しいように、家族であり続ける理由を語るのも難しい。だからこれだけのボリュームを擁して家族のあり方を問うているのに、浅薄な感じを抱いてしまう。
家族をこれでもかと描いているわりに殺人そのものはあっさりしたもので、感情の暴発と偶発的なものだったと。確かにこの作品は殺人自体に重きはおいてないが、こんないい人ばかりなら、何も人を殺さなくてもっと穏便にことは運んだだろうと突っ込みたくなる。もっともらしいようで、展開に無理があるように思えた。
それとこの「ルポルタージュ」形式は小説としては斬新かもしれないが、ノンフィクションを好んで読む者にとっては読みやすいが新鮮さは感じず、必ずしも成功しているとは思わない。逆にウソっぽく見えてしまってマイナスではないか。
理由Amazon書評・レビュー:理由より
4022572442
No.98:
(3pt)

読み応えはあるが…

巨大なマンションで起こった殺人事件を関係者のインタビューを交えてノンフィクション風に描いた小説。面白い手法で書かれているが、タイトルに納得できない。理由とあるから加害者が殺人を犯した理由かなと思っていたので、それが違ってガッカリ。ちなみにミステリーではない。
理由Amazon書評・レビュー:理由より
4022572442
No.97:
(4pt)

圧巻

謎の一家殺人事件、犯人と目される男は話の冒頭で捕まる。
それはこの作品が犯人を追いつめるというよりは、タイトルどおりなぜ事件に至ったかをたどる物語だからと思う。
この作品の圧巻は、この事件にかかわる人たちの数とその人生模様の背景である。
まず殺された一家の人間から、事件の鍵をにぎる姉と弟、集合住宅における独自の事情、実は殺された一家は、本来の持ち主ではなく、居座り屋であると言うこと、
またこの物件を買った男のそれにいたる事情など、あげればきりがない人々の事情が交差し、からみあい、事件の概要とその謎に近づいていく。
物語は、インタビュアーとして関係者から意見を聞くという形式をとり、まるで実際に起きた事件のドキュメンタリーではないかと思わせる。
この作品は、「火車」と同じように社会問題をとりあげていて、宮部みゆきの作品は、こういったテーマを扱った作品が一番面白いと思える。
ぶあつい作品だけれど、それでも次に次にと頁をめくらされた。
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4101369232
No.96:
(5pt)

独特の構成に感服させられた

読み始めてすぐにそのプロットが秀逸であることに驚かされる。殺人事件が起きたようだが、読者にはまだその事件の全貌が知らされない。語り手はどうやらその事件が解決した後に、関係者達への取材から真実を明らかにしようとしているジャーナリストらしい。つまりドキュメンタリー作品のようだ。しかし真相は徐々に明らかになっていくので読者の興味がそがれることはなく、小説の世界にぐいぐいと引き込まれていく。登場人物は多岐にわたるが、その一人一人の背景が詳細に描き込まれているので、描かれるその世界はリアルだ。叶わないマイホームの夢、バブルの崩壊、法律の網をすりぬける悪徳商法、家庭崩壊、孤独な老人など現代社会の産み出した闇の部分をさらけ出し、それらに厳しい視線を当てる。670ページが長くは感じられない傑作である。
理由 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:理由 (新潮文庫)より
4101369232
No.95:
(3pt)

現代の人間模様を描いて読ませるが

惨殺された家族4人は実は、その家庭の本当の家族ではなく、住居乗っ取りのための居座り用の血の繋がらない"ダミー家族"だったという設定。この事件を通して、現代における家族のあり方、日常生活に潜んでいる身近な非日常性を描いた作品。
作者のいつもの表現力ある文章と発端の意外性から読ませる。しかし、「火車」から始まってこの当時の作者の作品が「社会の問題を取り上げて作者なりに料理する」というパターンの繰り返しなので正直"またかよ"という気になる。取り上げられる問題が斬新で他の作者には書けないのならともかく、本作の問題は平凡ではないか。登場人物達も皆良い人ばかりである。報道される現実の家族関係の中で起こる事件の方が先に行っている。それと作品の長さである。証言の部分をインタビュー形式にするなど工夫があるが、自分の思いついた事を筆の勢いのままにそのまま書いたという感じで冗漫さは免れない。削る所は削って作品の構成を緊密にする工夫が欲しかった。
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4101369232
No.94:
(5pt)

家と言うものは器に過ぎないのです

バブルがはじけ、不良債権という言葉がはやり文句になっていた時代。
バブルで見失った、自分の身の丈に合った生活に戻れず、怨念のように幻にすがりつく人。
家庭が壊れているのに気づかず、器である家にこだわる。
器が家族だと誤解する人。
バブルで見失った、絆は修復できるのだろうか?
血がつながっていさえすれば、家族になれるのだろうか?
この中で、一番家族だったのは、占有屋の他人たちだったのは皮肉である。
理由 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:理由 (新潮文庫)より
4101369232
No.93:
(5pt)

賛否両論あるようですが

ひとつの殺人事件を軸に、それはそれは膨大な背景や由来が描きだされます。
あまりに登場人物が多いのと舞台が変わるのもあって、頁を括る手が
行ったりきたりしますが・・・忙しい人は、ギブアップしちゃうかも。証言者の語りが
インタビュー形式になっているのも、初めて見るパターンで新鮮でした。
筋書きは違うけれど<他人になりすまし、平然と日常生活を送ること>が、どんなに複雑で
難しいことなのか、テーマが同著者の「火車」と合い通じる所がある作品なので、
まとめて読んでみるといいかもしれません。
やはり、宮部みゆきは面白い!!
理由 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:理由 (新潮文庫)より
4101369232
No.92:
(5pt)

マイホーム神話の幻想を覚まさせてくれるもの

 「火車」の衝撃が大きすぎて、「理由」をそれ程評価してない方もあるようなのですが、ありそうな事件としては「理由」の方がリアリティに満ちているように思います。
 なにより、この作品が書かれた当時の短期賃貸借に関する法律関係と、その問題点をきちんとトレースして構成されているのでとても勉強になります。尤も、今では法令が改正されていますので、この作品で書かれたような手段で競売を妨害することは多分出来ませんが。
 なにがなんでも安く競売でマイホームを手に入れたい者、どんなことをしてでも手に入れたマイホームを手放したくない者、どちらも家さえあれば幸せになれるという幻想に取り付かれた愚か者。
 そして、その両者の間を幻のようにさまよう居座り稼業の偽装家族たち。彼らもまた、幸せな家族愛という錯覚に囚われているか、或いは肉親の情愛なんてものにとっくに失望しているかの両極端にある者たちの集団。
 一人一人はみな悪人ではないし、愚直なまでの自分たちの幸せを守ろうとしているだけなのがなおさら切ない。でも、愚直な善人だからといって、手段が正当化される訳でもないし、自身の誠意が相手に伝わるとは限らない。
 しかし、それにしても、こうまでして、日本人というのは持ち家願望、幸せな家族に恵まれた家庭というものが達成されないと人間として欠陥品な存在だと自分を思ってしまうものなのでしょうか。この本に登場する人物たち、それにこれを読んで身につまされると感じた方は、一度、西原理恵子作品でも読んで、もっと修行した方がいいかもしれませんね。
理由 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:理由 (新潮文庫)より
4101369232
No.91:
(3pt)

子供が皆・・

絶賛する人が多いのではないかとアマゾンを見てみると、そうでもない。
登場人物について掘り下げて語りすぎ、長い、重たい、という不満がそこそこ見受けられる。
じつは私が不満と考える点は全く逆なのだが、だとするとこの作品は中途半端という事になるのか?
私がまず感じたのは、掘り下げなさすぎ、という事だった。生身の人間がいないのである。
登場人物は多いが、それぞれの生い立ち、ストーリーはどれも平板で分かりやすい。
そして見事に最終的には、みんないい人、なのである(絶対的悪者であるべき、ある人物ですら)。
この小説の題名は「理由」であるが、たいした理由もなく人を傷つけたくなってしまったり、悪意を抱えたりするのが、人間なんじゃないのか。
何不自由のない、普通よりむしろ少し良いくらいの生活水準のサラリーマン家庭から、狂気としか思えない犯罪が生まれるのを我々は、ずっと目にしてきたはずである。
そして、たいていの大人たちは、座りの良い「理由」でそれらの狂気を押さえ込んでいたりするわけだが、子供たちはそう簡単にはいかない。
しかし、この宮部作品での子供たちは、概して皆たいそう立派なのである。ときに、大人たちより立派なのである。
これはもう本当に、この作品の最大の欠点である。
大人たちがみないい人であるというだけで、現実からほど遠いファンタジーなのに、より理由の無い悪意を発露しておかしくない子供たちが皆道徳的なのだから、二重にファンタジーになっちゃっているのだ。
犯罪も貧困も不運も全てエンターテイメントなのさ、娯楽小説なんだから、と言われれば、確かに。
ドラマのつくりとしては、最高水準だと思う。
間違いなく最後まで読めるし、ミステリーファン向けの噴飯物のありえないトリックが描かれているわけでもない。
だから点数は辛くない。しかし、子供=純真、大人=穢れ、この構図だけは、もう辟易だ。
理由 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:理由 (新潮文庫)より
4101369232

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