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重力ピエロ
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重力ピエロの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全435件 301~320 16/22ページ
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| 人生というのは川の流れみたいなものだから何をやっていようと流されていくんだ 安定とか不安定なんていうのは、大きな川の流れの中ではさ、些細なことなんだよ。 向かっていく方向に大差はない。好きにすればいい。 サドの哲学は利益とそれから完璧なエゴイズムのそれである。 人生は考えるものじゃなくて、知るものなんだ。 善はカタツムリの速度で動くんだ。 なるほどなあ〜〜と思った作中の文章であります。 | ||||
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| 帯に書かれている編集者の絶賛ほどではないと思いました。 同時代的文学って、若者世代の軽さってこと? 会話は明らかに村上春樹の影響受けているって感じですね。 私は好きですよ。 まあ、ミステリーとして読むより、複雑な現代社会における家族のストーリーって感じでしょうか。でも、やはり食い足りない、軽いと思います。 五木寛之さんが直木賞の選評でこう書かれています。 「私自身は、こういう作品は苦手である。しかし異色の才能という点では、一目おかざるをえない。むしろ直木賞など受けないほうが、伊坂さんの栄光というものだろう。」 | ||||
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| 遺伝子の話/グラフィックアートの謎。はたまた、後藤郷子の立ち回り。ストーリーそのものよりも、ディテールの趣の輝く作品でした。 冒頭に二階から突拍子も無く兄の足元に落ちてくる弟の姿を象徴としたヒューマンドラマが本編のテーマである。とんでもない出生の秘密、愛情あふれる家族愛。育ての父と義理の兄との美しい愛情に、心から感動しました。 たとえるならば、伊坂版「カラマーゾフの兄弟」と位置づけます。 | ||||
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| 小説だから許されるラストなのだろうとは思います。 これを是とするか、否とするかは人によって異なると思いますが、私は大変すがすがしいラストだと感じました。 現実社会の理不尽な犯罪について憤りを感じている人も多いのではないでしょうか? それが法治国家だといわれても、「罪を憎んで人を憎まず…なんてキレイごといってられるかぁ!!」と思ってしまうことはありませんか? そんなときに、この小説は救いになると思います。 私は大好きな1冊になりました。 ちょっと芝居がかった登場人物の台詞や行動も魅力的です。 | ||||
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| 魅力的なキャラクター達に引っ張られて楽しく読めました。 伊坂さんは伏線を作って、ここぞ!というシーンで魅せるのが上手い! この作品はそんな伊坂さんの真骨頂といえる作品だと思います お勧めです | ||||
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| 読後感がとても悪いものでした。 なんとも言えない、いや〜な気持ちが後に残るのです。 物語として非常におもしろいし、重たい内容なのに読者にさわやかさを 感じさせてくれる、この作家特有の文体は、すばらしいと思います。 なのに納得できなかったのです。 主人公の弟がなぜそれをしなければならなかったのか。 弟を駆り立てたものは、もっと別の部分にあるのではないだろうか。 本当に愛のある家族に生まれた人は、それをするだろうか、という疑問。 むしろ憎むべきは母と父なのではないか、、、。 | ||||
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| 美人な母、穏やかな父、優しい弟と『私』 一見普通の家族だが、裏には辛い過去があった この作品は性的暴力を取り上げている話です 弟の春と同じよう、私も性的暴力に関しては文章にしても過敏に反応してしまう方で、 この作品を読むのを最初はためらったのですが さすが伊坂さんというか、爽やかに穏やかに最後はまとめてありました その問題自体はやっぱり胸がムカムカとするような思いをしましたが、 それを家族の絆が少しずつ和らげてくれたように思います いつもながらに所々に散りばめられたヒントが最後にはちゃんと綺麗に回収してありました 血が繋がらなくても家族 思いあえれば遺伝子など関係ない テンポは淡々としていて、ドキドキするようなスリリングさ等はありませんが それが私は良かったように思います | ||||
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| 軽快に読めますが、そのぶん自分の中には何も残りませんでした。 物語は終始、村上春樹調の会話が続きます。 佳境に入っても、淡々としています。 テンションがず〜っと一緒です。ここらへんが読んでて残念でした。 軽快に読める文庫版を買ってよかったと自分を納得させて終わり。 | ||||
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| ジョーダンバット、遺伝子、DNA、TTAGGG。全くなんのことやら、という話が続く。でもこれがちゃんと最後の最後には、他とつながって大きな一枚の絵になる。その最後のできあがりを楽しむために、一行たりとも気が抜けない。気を抜いたら、楽しみが半減してしまう・・・。すごく高いステージで繰り広げられる会話。シュールなジョーク。よーく読まないとわからない。でもよーく読まなくても楽しめる。きっと、私たちの日常でも同じ体験をした仲間で話をしている内容っておそらくこんな感じで、そこだけ切り取ったら何の話かわからないんだろうな。小説の中では、お節介にならないくらいさりげなく解説してくれている。一気に読む、そしてあとから噛みしめる本だ。 | ||||
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| 家族の絆というものを深く感じました。 産みの親より育ての親といいますが、この家族にはこの言葉がぴったりです。 主人公・泉水その弟は春。どちらも英語でスプリングです。 こんなところにも、親の愛情を感じます。 春の出生には秘密があります。 どちらかといえば、不幸な出来事です。 それでも、わけ隔てなく二人を育てた両親に感服しました。 物語は、壁やシャッターなどに、落書きがされそのすぐ後に近くの建物で放火があります。 犯人は春なのですが、その行動には、ウラがあります。 なぜ、春はこんなことを繰り返すのか・・・? 春の出生に関係してるのですが、ここでは伏せておきます。 みなさんもぜひご一読を! きっとこの家族の生き方に感動するはずです。 | ||||
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| 初めて手にしたのがこの作品。伊坂ワールドにはまっています。「生みの親より、育ての親」。この作品はテーマは家族という解りやすい題材で、私には今の現代に「何を信じていいのか解らない」とその何かも解らずに悩んでいるような人に読んで欲しいなーと思う作品です。 「泣く」と言う事は私もしかりで、「自分の目の前にあるものを信じてもいいんじゃない」と 最後に気持ちよく言い切ってくれる作品だと思います。 | ||||
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| 起こるのは謎の落書きと、それに引き続く連続放火事件ですが、家族愛の物語でした。 主人公泉水の弟春は、母が未成年の男に襲われ、生まれた子です。 類い希な美貌と、家族の誰にもない絵の才能を持ち、不安定な青年春。 その春を愛し、見守る家族。 とてもよかったです。 ただこの家族が、春を追いかけるストーカー女、通称夏子さんに寛容なのにちょっとびっくり。 これが男女逆だったら、すごく怖いストーカーだと思うんですが。 最近読み始めた作家さんですが、文章も好きだし、何よりも温かい雰囲気がいいです。 | ||||
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| スタイリッシュで気の利いた文体を狙っているようだが、質的にも量的にもやりすぎで、逆にしらけてしまう。冒頭の一文を読んで心配に思ったけれど、懸念は当たってしまった。 遺伝子や猿人、ガンジー等々の小ネタが多く、まるで雑学本を読んでいるよう。内容はそれらのネタのジグゾーパズル・数珠繋ぎ。登場人物はステレオタイプ。変に格好をつけず、小手先の技を使わず、真摯に物語にすればいい小説になっただろうと思うだけに残念。 | ||||
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| 皆さん評価が高いので敢えて苦言を。 はっきりいってまったく面白くなかったです。途中で読むのをやめてしまいました。登場人物たちの上滑りに滑った「村上春樹風」の会話が無性に鼻につきます。その上物語に魅力がありません。遺伝子工学に関する記述やゴダールに関するジョークは、単なる衒学趣味の域を出ず、本当に必要だったのか疑問です。この程度の引用ならば巻末の参考文献は不要です。小説に参考文献を掲げること自体、よほど小説の基本設定に重要でないかぎり、作者の衒学趣味を満足させるだけの無意味な行為でしょう。 読む価値は無いと思います。 | ||||
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| 読後感はさわやかで、人間のぎりぎりの選択の結果に善悪はなく、これからの人生を送る上での光明を誰もが求めているということなのでしょうか。こういうのもありでしょう!! 各章が短く、それが場面の切り替わりの早さや話のリズムを独特のものにしていると思いました。読み始めは少し、リズムに乗りきれなかったのですが・・・。 放火の犯人が分かるくだりが、私としては、いきおいが感じられなかったのが、残念なところ。 | ||||
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| スタートからして引き込まれる設定であるが、ミステリー小説という枠組みにとらわれない傑作。 後半になって次々に今までの謎が繋がっていくが、絶妙な言い回しの登場人物たちのセリフの面白さとともに、感心させられる。 もはや「伊坂節」というか、「伊坂幸太郎」という一つのジャンルがここにあるようだ。とてもあたたかい気分にさせてくれる良作だと思う。 | ||||
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| この世は悪意を持った人間が犯罪を起こそうと思えば簡単に起こせるほど隙だらけで、 運悪くその被害者となった善意のみをもついわゆる善良な市井の人はまったくの やられ損という不条理に満ちた世界である。 凶悪な犯罪が起きるたびにそんなことを考えさせられる。 この作品の主人公である家族もその凶悪な犯罪の被害者である。 しかしながら、被害という「重力」に地面に叩きつけられることを拒否して明るく生きる。 あたかもサーカスのピエロが笑いながら空中ブランコにいどむように。 そしてその不条理にある形での落とし前をつけるのだが、これにある種の爽快感がある。 「オーデュボンの祈り」もそうだったが、この作品世界に住めたらシアワセなんではないか と思わせるものがある。 ミステリーの体裁のようだが、「犯人探し」という意味では、犯人も動機も誰の目にも明らかな 伏線が張られている。しかし主人公は終始一貫して鈍感で、全然気が付かない。 そこがこの作品の企みの一つというか、愛すべき点の一つだと思う。 これから読む人は、その前に「オーデュボン」を読んでおくことをお勧めする。 | ||||
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| 他人との付き合いと違って、親子や兄弟はその存在と関係はゆるぎないものです。甘えや勘違いの中でも愛情をベースに付き合っていけると思います。 本書はそんなつながりの家族が、乗り越え赦していく物語です。 どんな気持ちで母は春を産んだのでしょうか。 どんな気持ちで父は春を愛したのでしょうか。 望んだ養子といった関係ではない、哀しい事故で授かった息子を無償の愛で育てていき、そして春は両親や兄の愛情を受けて育ったからこそ、この計画をずっと考えていったのだと思います。 世間は許さなくても俺は許す。といった泉水の言葉が家族全員の愛情を示しています。 作品としては、飽きずに読ませる、全体のトーンは暖かい、悪い人はいない、そんな世界を見事に表現しています。 作者の次の作品も読んでみようかと思わせる良作です。 | ||||
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| ついに読みました。 いや、絶賛されるわけがわかりました。 伊坂作品デビューは『ラッシュライフ』でした。斬新だけど、「好き」って感じじゃないなぁと思いました。次に『オーデュポンの祈り』を読みました。ミステリというよりファンタジー要素をもっているような感じがして、「好き」になりました。『チルドレン』を読んで、こんな感じかぁと思いました。ここで伊坂さんをわかったつもりだったんです。(なんと傲慢な!) そしてこの『重力ピエロ』だったんです。 なんだか、同じ作家さんの作品だとわかるのですが、でも趣きが結構異なっていると感じました。ちょっと意外でした。確かに『重力ピエロ』が一番よいかもです。個人的にも、そして万人にもそうなんだろうと予測できるよさでしょうか。 逆にいうと、この作品が微妙な人は、他の伊坂作品も微妙かもしれません。あくまでも私の視点dふぇすけど。 この作品を読んで、初めて伊坂作品のつながりを知りました。登場人物の重複登場です。面白いです。 やっぱり殺人やセックスを切り離せないですが、非常に効果的に感じました。ラッシュライフは心地よくなかった。でもこの作品は悪くない。オーデュポンの祈りほど不可解でもない。 途中から、頭が勝手に推理を始めました。当たった点も違った点もありましたが、それでも「あぁ、やっぱり」っていう感情が起こらなかったんです。予想通りの結果でも、それをうまく書いている。そんな感じでした。 | ||||
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| 「春が二階から落ちてきた。」と言う冒頭に始まり、この弟のとる行動、身のこなしがまるで、空中ブランコのピエロのようだった。主人公とは違い弟の感情は描かれず、それが物語中を颯爽と飛び回る姿をイメージさせた、まさに「重力」を感じさせない「ピエロ」のようです。ミステリー性はあまり感じませんでした、ただこの弟の行動には目が離せなくなります。 | ||||
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