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重力ピエロ
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重力ピエロの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全431件 301~320 16/22ページ
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魅力的なキャラクター達に引っ張られて楽しく読めました。 伊坂さんは伏線を作って、ここぞ!というシーンで魅せるのが上手い! この作品はそんな伊坂さんの真骨頂といえる作品だと思います お勧めです | ||||
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読後感がとても悪いものでした。 なんとも言えない、いや〜な気持ちが後に残るのです。 物語として非常におもしろいし、重たい内容なのに読者にさわやかさを 感じさせてくれる、この作家特有の文体は、すばらしいと思います。 なのに納得できなかったのです。 主人公の弟がなぜそれをしなければならなかったのか。 弟を駆り立てたものは、もっと別の部分にあるのではないだろうか。 本当に愛のある家族に生まれた人は、それをするだろうか、という疑問。 むしろ憎むべきは母と父なのではないか、、、。 | ||||
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美人な母、穏やかな父、優しい弟と『私』 一見普通の家族だが、裏には辛い過去があった この作品は性的暴力を取り上げている話です 弟の春と同じよう、私も性的暴力に関しては文章にしても過敏に反応してしまう方で、 この作品を読むのを最初はためらったのですが さすが伊坂さんというか、爽やかに穏やかに最後はまとめてありました その問題自体はやっぱり胸がムカムカとするような思いをしましたが、 それを家族の絆が少しずつ和らげてくれたように思います いつもながらに所々に散りばめられたヒントが最後にはちゃんと綺麗に回収してありました 血が繋がらなくても家族 思いあえれば遺伝子など関係ない テンポは淡々としていて、ドキドキするようなスリリングさ等はありませんが それが私は良かったように思います | ||||
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軽快に読めますが、そのぶん自分の中には何も残りませんでした。 物語は終始、村上春樹調の会話が続きます。 佳境に入っても、淡々としています。 テンションがず〜っと一緒です。ここらへんが読んでて残念でした。 軽快に読める文庫版を買ってよかったと自分を納得させて終わり。 | ||||
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ジョーダンバット、遺伝子、DNA、TTAGGG。全くなんのことやら、という話が続く。でもこれがちゃんと最後の最後には、他とつながって大きな一枚の絵になる。その最後のできあがりを楽しむために、一行たりとも気が抜けない。気を抜いたら、楽しみが半減してしまう・・・。すごく高いステージで繰り広げられる会話。シュールなジョーク。よーく読まないとわからない。でもよーく読まなくても楽しめる。きっと、私たちの日常でも同じ体験をした仲間で話をしている内容っておそらくこんな感じで、そこだけ切り取ったら何の話かわからないんだろうな。小説の中では、お節介にならないくらいさりげなく解説してくれている。一気に読む、そしてあとから噛みしめる本だ。 | ||||
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家族の絆というものを深く感じました。 産みの親より育ての親といいますが、この家族にはこの言葉がぴったりです。 主人公・泉水その弟は春。どちらも英語でスプリングです。 こんなところにも、親の愛情を感じます。 春の出生には秘密があります。 どちらかといえば、不幸な出来事です。 それでも、わけ隔てなく二人を育てた両親に感服しました。 物語は、壁やシャッターなどに、落書きがされそのすぐ後に近くの建物で放火があります。 犯人は春なのですが、その行動には、ウラがあります。 なぜ、春はこんなことを繰り返すのか・・・? 春の出生に関係してるのですが、ここでは伏せておきます。 みなさんもぜひご一読を! きっとこの家族の生き方に感動するはずです。 | ||||
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初めて手にしたのがこの作品。伊坂ワールドにはまっています。「生みの親より、育ての親」。この作品はテーマは家族という解りやすい題材で、私には今の現代に「何を信じていいのか解らない」とその何かも解らずに悩んでいるような人に読んで欲しいなーと思う作品です。 「泣く」と言う事は私もしかりで、「自分の目の前にあるものを信じてもいいんじゃない」と 最後に気持ちよく言い切ってくれる作品だと思います。 | ||||
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起こるのは謎の落書きと、それに引き続く連続放火事件ですが、家族愛の物語でした。 主人公泉水の弟春は、母が未成年の男に襲われ、生まれた子です。 類い希な美貌と、家族の誰にもない絵の才能を持ち、不安定な青年春。 その春を愛し、見守る家族。 とてもよかったです。 ただこの家族が、春を追いかけるストーカー女、通称夏子さんに寛容なのにちょっとびっくり。 これが男女逆だったら、すごく怖いストーカーだと思うんですが。 最近読み始めた作家さんですが、文章も好きだし、何よりも温かい雰囲気がいいです。 | ||||
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スタイリッシュで気の利いた文体を狙っているようだが、質的にも量的にもやりすぎで、逆にしらけてしまう。冒頭の一文を読んで心配に思ったけれど、懸念は当たってしまった。 遺伝子や猿人、ガンジー等々の小ネタが多く、まるで雑学本を読んでいるよう。内容はそれらのネタのジグゾーパズル・数珠繋ぎ。登場人物はステレオタイプ。変に格好をつけず、小手先の技を使わず、真摯に物語にすればいい小説になっただろうと思うだけに残念。 | ||||
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皆さん評価が高いので敢えて苦言を。 はっきりいってまったく面白くなかったです。途中で読むのをやめてしまいました。登場人物たちの上滑りに滑った「村上春樹風」の会話が無性に鼻につきます。その上物語に魅力がありません。遺伝子工学に関する記述やゴダールに関するジョークは、単なる衒学趣味の域を出ず、本当に必要だったのか疑問です。この程度の引用ならば巻末の参考文献は不要です。小説に参考文献を掲げること自体、よほど小説の基本設定に重要でないかぎり、作者の衒学趣味を満足させるだけの無意味な行為でしょう。 読む価値は無いと思います。 | ||||
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読後感はさわやかで、人間のぎりぎりの選択の結果に善悪はなく、これからの人生を送る上での光明を誰もが求めているということなのでしょうか。こういうのもありでしょう!! 各章が短く、それが場面の切り替わりの早さや話のリズムを独特のものにしていると思いました。読み始めは少し、リズムに乗りきれなかったのですが・・・。 放火の犯人が分かるくだりが、私としては、いきおいが感じられなかったのが、残念なところ。 | ||||
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スタートからして引き込まれる設定であるが、ミステリー小説という枠組みにとらわれない傑作。 後半になって次々に今までの謎が繋がっていくが、絶妙な言い回しの登場人物たちのセリフの面白さとともに、感心させられる。 もはや「伊坂節」というか、「伊坂幸太郎」という一つのジャンルがここにあるようだ。とてもあたたかい気分にさせてくれる良作だと思う。 | ||||
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この世は悪意を持った人間が犯罪を起こそうと思えば簡単に起こせるほど隙だらけで、 運悪くその被害者となった善意のみをもついわゆる善良な市井の人はまったくの やられ損という不条理に満ちた世界である。 凶悪な犯罪が起きるたびにそんなことを考えさせられる。 この作品の主人公である家族もその凶悪な犯罪の被害者である。 しかしながら、被害という「重力」に地面に叩きつけられることを拒否して明るく生きる。 あたかもサーカスのピエロが笑いながら空中ブランコにいどむように。 そしてその不条理にある形での落とし前をつけるのだが、これにある種の爽快感がある。 「オーデュボンの祈り」もそうだったが、この作品世界に住めたらシアワセなんではないか と思わせるものがある。 ミステリーの体裁のようだが、「犯人探し」という意味では、犯人も動機も誰の目にも明らかな 伏線が張られている。しかし主人公は終始一貫して鈍感で、全然気が付かない。 そこがこの作品の企みの一つというか、愛すべき点の一つだと思う。 これから読む人は、その前に「オーデュボン」を読んでおくことをお勧めする。 | ||||
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他人との付き合いと違って、親子や兄弟はその存在と関係はゆるぎないものです。甘えや勘違いの中でも愛情をベースに付き合っていけると思います。 本書はそんなつながりの家族が、乗り越え赦していく物語です。 どんな気持ちで母は春を産んだのでしょうか。 どんな気持ちで父は春を愛したのでしょうか。 望んだ養子といった関係ではない、哀しい事故で授かった息子を無償の愛で育てていき、そして春は両親や兄の愛情を受けて育ったからこそ、この計画をずっと考えていったのだと思います。 世間は許さなくても俺は許す。といった泉水の言葉が家族全員の愛情を示しています。 作品としては、飽きずに読ませる、全体のトーンは暖かい、悪い人はいない、そんな世界を見事に表現しています。 作者の次の作品も読んでみようかと思わせる良作です。 | ||||
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ついに読みました。 いや、絶賛されるわけがわかりました。 伊坂作品デビューは『ラッシュライフ』でした。斬新だけど、「好き」って感じじゃないなぁと思いました。次に『オーデュポンの祈り』を読みました。ミステリというよりファンタジー要素をもっているような感じがして、「好き」になりました。『チルドレン』を読んで、こんな感じかぁと思いました。ここで伊坂さんをわかったつもりだったんです。(なんと傲慢な!) そしてこの『重力ピエロ』だったんです。 なんだか、同じ作家さんの作品だとわかるのですが、でも趣きが結構異なっていると感じました。ちょっと意外でした。確かに『重力ピエロ』が一番よいかもです。個人的にも、そして万人にもそうなんだろうと予測できるよさでしょうか。 逆にいうと、この作品が微妙な人は、他の伊坂作品も微妙かもしれません。あくまでも私の視点dふぇすけど。 この作品を読んで、初めて伊坂作品のつながりを知りました。登場人物の重複登場です。面白いです。 やっぱり殺人やセックスを切り離せないですが、非常に効果的に感じました。ラッシュライフは心地よくなかった。でもこの作品は悪くない。オーデュポンの祈りほど不可解でもない。 途中から、頭が勝手に推理を始めました。当たった点も違った点もありましたが、それでも「あぁ、やっぱり」っていう感情が起こらなかったんです。予想通りの結果でも、それをうまく書いている。そんな感じでした。 | ||||
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「春が二階から落ちてきた。」と言う冒頭に始まり、この弟のとる行動、身のこなしがまるで、空中ブランコのピエロのようだった。主人公とは違い弟の感情は描かれず、それが物語中を颯爽と飛び回る姿をイメージさせた、まさに「重力」を感じさせない「ピエロ」のようです。ミステリー性はあまり感じませんでした、ただこの弟の行動には目が離せなくなります。 | ||||
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癌で最後には亡くなってしまうお父さんもいいし、犬が大好きな春もいい。伊坂幸太郎の優しさがとめどめもなく随所随所に現れていて、きっとこの本を読んだ人は伊坂幸太郎のファンになるのだろうなと思いました。このようなミステリーがあってもいいかなという感想です。レイプ、母親、父親、家族の絆、いろいろな事を重くはない文章で考えさせてくれる秀作です。 | ||||
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春が二階から落ちてきた。(冒頭の文章より)???これだけでも人を引き付けるのに十分です。伊坂さん3冊目ですが、これが1番かな! ミステリーとしても、もちろん楽しめますが、家族小説として読んで欲しい。親子、兄弟の絆にとても感動します。血のつながりよりも大切な物は何かを教えてくれます。 | ||||
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友人から薦められて、初めての伊坂作品だったが今ひとつであった。 ・結末が半分読む前に分かってしまう。 ・兄弟、親子のやりとりがお洒落なのかも知れないが却って安っぽく 感じる。 ・主人公「私」の感情を説明し過ぎ。 まだこの作品しか読んでいないので何とも言えませんがこの作品に関しては 期待外れでした。 | ||||
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最初はミステリーと思って読み始めたが、これはミステリーというよりは家族愛の小説。ミステリー的な意外性はなく、犯人や事の顛末は予測可能である。一方家族という観点からだと、登場人物は皆いわゆる「常識」からずれているような人物ばかりであり、主人公の「私」も読み進めていくうちに「常識」内の人物ではないことがわかる。そのため、設定・展開ともに重い部分が多いにもかかわらず本小説は何となく現実離れした印象を与える。重力ピエロという重さと軽さを兼ね備えたタイトルは的確である。 家族(主に兄弟)の会話には過去の偉人や文学者が頻繁に引用されており、そのあたりがスタイリッシュと称されている要因だろうか。最後に引用文献とことわりを丁寧に掲載しているあたり、この著者の他の作品を読んだ事はないが、おそらく実直な人柄なのだろうと思われた。 | ||||
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