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重力ピエロ
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重力ピエロの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.65pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全431件 381~400 20/22ページ
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本屋で立ち読みしてて、気付いたら80P位読んでたんで、そのまま買いました。外の方のレビューにもあるように、この人の人をひきつける文章は抜群にセンスいいです。颯爽としてて知的で、リズムがある。ただミステリーとして読むとしたら正直、浅いです。まぁ、わけ分からないどんでん返しされるよりいいですけど。外の作品もドンドン読んできたいですね | ||||
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全体的に軽快なテンポで描かれている。放火事件の謎解きの面白さだけではなく、親子、兄弟のほのぼのとした関係も読んでいて好感が持てた。泉水と春。二人は父親違いの兄弟だ。しかし、育ての父と春の間には、血のつながりを超えた絆があった。だが一方で、遺伝子レベルでのつながりを断ち切れない春。そこから起こる事件。そして結末。ラストへの持って行き方が見事だ。「重力ピエロ」という題名に託された作者の思いが、しっかりと伝わってくるのを感じた。 | ||||
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伊坂さんの著書って独特のキレイ感があり、とっても大好きです。本作も放火事件をバックヤードに家族愛を感じる素敵な物語です。金城さんの著書など好きな人は、この作者の本も楽しく読めると思います。ミステリーという要素は本格系と比べて弱いので、去年のこのミスNo.1である「生首に聞いてみろ」系が好きな人には、ライト過ぎてつまらないという感じがしてしまうかも知れません。 | ||||
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私にとって二冊目の伊坂さんの本。まず、出だしにやられました。すぐに引き込まれます。そしてやっぱりこの方は心理描写が上手い作家さんだなと思いました。キャラも魅力的で、ちょっとした行動の裏に見える人物像にすごく好感が持てます。今回1番好きだったのは、お父さんです。平凡なサラリーマンでこれといった特徴もなく…、といった人なんですが、ちょっとした言葉にすごく重みがあってじんとさせられます。妻がレイプされてできた息子に対する愛情。このお父さんはすばらしいです。家族愛が好きな方にはとくにお勧めしたい一作です。 | ||||
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とても繊細なお話でした。突拍子も無いようなことばかりする弟と振り回される兄。テーマは帯に書いてあった通り本当に重かったのですが、でも笑ってしまうようなところもあり、面白かったです。初めて伊坂幸太郎作品を読みましたが、これからどっぷりハマりそうですvト書きも台詞もどこかスマートでどこか素敵☆若い人が好きそうだなぁと思います。 | ||||
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~ストーリーに引き込まれたのは幾つかの謎が一つの確信に結びつく最後50ページ。もっと言うなら残り250ページは何のため?文章の大半は兄と弟、父親と数少ない脇役との会話に占められるが、この会話が曲者。良し悪しではなく好き嫌いでハッキリ分かれるところだし、好きな人にとっては読み応えがあるのだろう。延々と続く舞台芝居の台本調なダイオローグは現~~実っぽさが遠のいてくどい。このまわりくどいセリフから読者に人物像を想像させるのはあまりに無理があり、事実、何を着て、何を食べ、何を見て、聞いて、遊ぶのかといった日常性がごっそり削られていて、なんとなくみんなが薄っぺらい。作者が次々と仮面を変え1人で何役もこなしているようで、息が吹き込まれていない。象徴的なタイトルで物語の筋に関わっ~~てくる各章のエピソードやその構成もいいのに、ダイアローグの違和感ですぐに萎えてしまう。噂の伊坂ワールド、期待していたけどその世界には馴染めませんでした。~ | ||||
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あっと驚くようなオチでもなく、想定もありえなさ過ぎてちょっと冷める。まあ、こういう本もあるという程度。読む価値がないとまではいいませんが、特別な感慨は沸いてきません。ただ文章は読みやすく丁寧なので、今後に期待したいと思います。 | ||||
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この話の主要な登場人物の二人―血(遺伝子)の半分しか繋がっていない兄弟―私と弟の春。この二人の関係性がものすごく好きです。あっけらかんとしているようで、互いを深く信頼しきっている。私は兄で、春が弟というのがお手本のような兄弟である(想う兄と想われる弟)。それを眺める父親もなんだか温かい。話の筋は温かいものでは決してない。でも、登場人物の生き生きとした存在感がこの話に一種の爽快感を付与している。やはり伊坂幸太郎は巧いなぁと思わせてくれる。村上春樹の作品の中に流れる雰囲気を「村上ワールド」と呼んだりするが、もはや伊坂も「伊坂ワールド」を確立しつつある。 それだけではなく、多く出てくる引用、遺伝子の知識など、よく考えてあるし、センスも良い。ゴダールの映画の退屈な感じ。あれは、僕は好きだけど、好き嫌いが分かれるだろうなぁ。物語とは関係ないけど多く出てきたので・・・。 これからいくらでも成長できそうな作家であることは間違いないでしょう。今のうちに読んでおいて損することはないです。 | ||||
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おもしろかったですよ、ええ。でも、同著者の「チルドレン」を読んで結構おもしろくて期待してただけにちょっぴりがっかりでした。チルドレンは短編、本書は長編。この本、少しだらけてしまいます。先読めるし。さらっと暇つぶしに楽しむにはいいかもしれませんが、購入しておいて何度も読みたいタイプの本ではないかなという感じ。・・・高いしね;笑 | ||||
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1つめ。「罪を逃れて笑う者」に対する憤慨と“闇の処刑”はこの方の作品で良く表現されるものですが、今回はやりすぎ感が強くて鼻につきます。『オーデュポンの祈り』のように隔絶された、おとぎの世界が舞台であればまったく気にならないのですが、こうまで堂々と私刑を行っておきながら「軽く」すませて自分は逃れてもOK、ってのはどうかと。「正義の処刑人」きどり、、、にならないことを祈るばかりです。2つめ。他の伊坂作品に比べてもネタもプロットもあまりに弱い。そもそもミステリーと呼べるものではないですよ、これは。 | ||||
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ユーモア溢れる台詞、軽快なテンポ、あらゆる文献や映画からの著者独特の引用、と確実に自分の世界を構築している伊坂幸太郎さん。この小説もそんな彼の世界が充分に堪能できる、傑作ミステリー(やはりミステリーでしょう)。 彼の面白さはなんといっても登場人物の魅力。今回の春の魅力は読んだ人すべてが認める、伊坂作品でも5本の指に入る、好キャラクターでしょう。さらにおなじみの"黒澤"も登場して、面白さに拍車をかけています。 ただし今回はややテーマ性が重く、謎解きの難解さもあって、なんとなく哲学書的な雰囲気もあります。なのて「陽気なギャングが地球を回す」のような爽快感は少し薄れています。もともと著者の作品の根底には重いテーマが見え隠れしており、今回はそれが前面にすこし出てきているイメージです。それにもかかわらず、面白くかつ読後の爽快感は筆者の並々ならぬ力量の現れ。間違い無く今後の日本小説界を支える一人となると思います。 | ||||
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【重要なことほど軽く扱われねばならぬ…】ラッシュライフが面白くて続けて読みました。こちらは去年のミステリー大賞とかこのミスとかのトップランカーになり評判の作品です。タイトルもいいよね。でも、私はラッシュライフのほうが好きかな?ストーリーはこちらもいい話です。それから伊坂氏の軽やかな感じも好き。でも、いらぬうんちくが多すぎるような気がします。多分そういうトリビアな面白いことや、映画のちょっとした演出とか台詞、そういうものがすごく好きな人なんだろうけど、あんまり小道具が多いとうるさいかな、と思います。後々これが落ち着いてくるともっと品がよくなるのかもしれません。ラッシュライフにもでてきた泥棒の黒沢って人が素敵!JPGのジャケットをきた空き巣ならお会いしてみたいものです。この中に「重要なことほど軽く扱われねばならぬ…」というフレーズが2度ほどでてきますがこれには私も賛成。 | ||||
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こんな美しい家族愛を書ける作者はどういう育ちなのだろう?と読み終えてまず思ってしまった。遺伝子の話や性暴力の話などがテーマとして目立つのだけれど、読んだ後こころに残ったのは「家族愛」だった。病室での会話のさりげなさや、「秘密」を持つ家族が団欒の中でその地雷を上手に避けつつ相手への思いやりを示すところなど、こんな良い家族が本当にいたら良いなぁと羨ましくなりさえした。秘密があるとむしろ家族の間には冷たい風が吹いてしまったりするんだけれど・・・。個人的には「黒澤」のキャラが一番好き。 | ||||
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2003年の話題を掻っ攫った作品、の一つ。というわけで私もご多分に漏れず年末のベスト10投票を参照して読んだ作品でした。テンポの良い展開が魅力的。スマートでポップだと思います。ロジックも斬新だと感じました。只。青春小説風(?)な文章が私にはちょっとキツい。最近の文学賞とかに、よくみられる傾向の様な気もしますが。流行りなんですかね?とは言え、無論これは好みの問題。批判しているわけでは全然ありません、念の為。で。つい「必然」とか、何にでも整合性とかを求めてしまうのは、旧世代ミステリ読みの性でしょうか。そういう視点から見ると、若干の物足りなさが残るのでした。読むべき所はそこじゃない、と言われればそれまでですが。 | ||||
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テンポが良い。人類の進化、性犯罪、家族といった重くなりがちなテーマが、軽快な文章で描かれている。話の本筋は短く、いささかあっけない。「その時自分はまだ気づいていなかった」といった主人公の言葉がしばしば見られるが、引っ張るほどの謎はない。けれども魅力ある登場人物や雑学的な知識など、トータルで楽しめる作品。あと章立てが細かく分かれている点は、電車などで読んでいる人には良いかと。 | ||||
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「街のラクガキと連続放火事件、そして遺伝子。これらが絡み合う物語」・・と要約してしまうとつまらないように思えるが、これらはこの作品の本質ではない。メインを飾るテーマは「家族」。主人公を含む一家4人の家族のエピソードが定期的に盛り込まれ、次第に物語の基幹部が太くなっていく。この作品のジャンルは何になるのだろう。ミステリのようで、ミステリの枠からはみ出してもいる。他に類のない不思議な感覚を味わえる作品だ。この独特な捉えどころの無い作品を書けるのも作者の才能だと思うが、この才能が読む側にとっては長所にもなり短所にもなる。人によって好き嫌いが割とはっきり分かれる作品だろう。 | ||||
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著者の本は初めて購入したのですが、本当に面白い。読み終えて満足感がありました。会話文が特に印象的で、思わず声をたてて笑ってしまい、自分でも驚きました。登場人物が色濃くて充実していたと思います。中盤で「オーデュボンの祈り」の主人公がでてきたりして、サービス精神があるな、と思いました。春の危うさに溺れる女性が続出するでしょう!かく言う私もその一人です。 | ||||
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リアリティないな~っていうのが正直なところ。春が絵で入賞したので彼の出生でイビる審査員とか。これに面白がるのって、20歳以下では? と思ってしまいます。リアリティないからフィクションは面白くない、ということにはもちろんならないけど、キモのところがリアリティない。どうやらキメてるらしい台詞も独り善がりに感じた。推理というか、サスペンスとしての面白さもないし。文章で堪能するものでもないし、どのへんが味わいなのか。あわなかっただけ、で終わりにすべき? | ||||
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雑誌で著者の伊坂さんの特集をくんでいたので興味を持ち、試しに読んでみた所、とても感動してしまいました!またこの本では色々な感銘を受けました。自分の生の謎、罪の意識、人を殺すということ。この物語の考え方も多くの考え方の一つに過ぎないのですが、読み進めながらたくさんのことを考えさせられました。全体的に明るくすいすいと読め、自分の心臓を強く揺さぶる暖かさに出会えます。家族・兄弟って素晴らしいなぁと改めて思いました。伊坂作品にしては軽すぎると言われたりしてますが私はこの本に出会えて本当に良かったと思っています。 | ||||
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久しぶりに「本を読んだなあ」と感じさせてくれました。泉水と春がとにかくカッコイイ!重い内容をあんなに軽快に痛快に描けるのはユーモアたっぷりの会話と読者を引き込む展開の巧さ。まさに伊坂ワールドという感じ。本好きの方は是非!と、皆に薦めたい作品でした。 | ||||
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