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ぼぎわんが、来る
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ぼぎわんが、来るの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全196件 161~180 9/10ページ
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| 本レビューは結末、また細部まで触れています。一読後に読まれる事をおすすめします。 気をつけろ。この本を読み始めたら最後だ。恐らく寝ることは不可能だし、続きが気になって食事も喉を通らない。若竹七海が『この町の誰かが』を称した言葉を引用してオマージュしたが、本作はそれほどの傑作だ。 タイトルにもある通り、「ぼぎわん」というのは「ブギーマン」である。ウィキペディアを参照すればいかなる特定の外見もない。この設定が後々、物語の「謎」として機能する事になるので、後記とする。 本作は章立てて進行していく。 最初に田原家の長である秀樹が直面する恐怖が描かれる。この辺はキングやクーンツといった外国産モダンホラーの影響が大きい。このスピード、展開、強烈な力業のパワー。日常が非日常に変換される瞬間の恐怖はどうだ。 続く章では夫の隠された一面が妻の香奈の視点から描写される。 急な視線転換に戸惑う読者も多いだろう。ホラー、というよりも手法的にはミステリーのそれだからだ。 物語は田原家の内面に存在していた「歪み」や「溝」を明らかにしながら進んでいく。人間の営みは一見しただけではわからない――平和に見える家や友人たちの間にこそ、「呪い」は存在し、道具として使役される。「きれい事」ばかりが素っ裸でSNSを走り、表で大声をあげる世の中の、人間の本当の姿を見せつけられた気分だ。 彼らに手を差し伸べるのは霊能力者・比嘉真琴だ。彼女の登場から物語は新たな真相と謎に直面する。 何故、「ぼぎわん」は現れるのか。 何故、主人公たちを執拗に狙い続けるのか。 それが明らかになった時に見えてくるのはモダンホラーの命題「人間の怖さ」である。「呪い」や「人外の者たち」は確かに恐ろしい。だが「呪い」や「人外の者たち」を作り、利用してしまうのもまた人間なのだ。その事実に蓋をして「ぼぎわん」や「呪い」を自分たちの仕業ではなく、触れてはいけない神の領域、「禁忌〈タブー〉」にしていた。 巡り続ける因果の応報に、恐怖の正体が何であるのか、我々はようやくたどり着く。そして真琴の姉にして最強の霊能力者・琴子の登場と共に我々は「ぼぎわん」と対峙する事になる。終局に至ると物語は加速し、ページをめくる手も熱を持つ。作者・澤村が十年に一度、現れるか現れないかわからないページターナーだという事は一ページ目から明らかになっている。それだけではなく読者の寝食を奪う罪深き優秀なエンターテイナーだという事実にも向き合わなくてはならない。ボキャブラリーは無限にも思える。 最初は面白かった映画が途中からがらりと作風が変わって急に熱が冷めた――。期待値の大きい映画や小説ではよくありがちな現象だが、作品世界を支える澤村の筆はそこをよくわかっている。作者の読書遍歴が透けて見える様だ。クライマックスでは細部に渡る描写や伏線、設定が、かち、かち、とはまる。全てが収縮するラストは見事としか言えない。筆者の気のせいだろうか、これだけの大傑作を書き上げてもまだ、文章に余裕が感じられるのは。物語はもちろんだが、作者の懐の深さにも背筋を震わさざるを得なかった。満場一致で第22回日本ホラー小説大賞〈大賞〉を受賞したという事実も頷ける。 最後にもう一度、念を押さなくてはならない。 気をつけろ。この本を読み始めたら最後だ。恐らく寝ることは不可能だし、続きが気になって食事も喉を通らない。あなたは「ぼぎわん」に追われながらページをめくる手を止める事はできない。 極上の恐怖を持つ傑作だ。星五つじゃ足りない。この本が売れなきゃ嘘だ。 | ||||
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| ぼぎわんと言われる異界のものにつけ狙われる一家。本作品は、彼らを救おうとする姉妹の活躍を描いたホラーだ。 端的に言うと妖怪退治ものだが、襲われる家族に隠された憎悪や醜さを掘り下げている点が、他の同じテーマの作品と異なる。 ぼぎわんが現れるまでの怪異現象は、都市伝説的なものを取り入れながらゾっとする展開。そこに家族の中の問題が絡み合いながら独特の雰囲気を醸し出しす。後半のアクションシーンはなかなかの迫力だ。 デビュー作で続きを予感させるワードがばらまかれていて、そのあたりに著者の思惑を感じたりして。 | ||||
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| 読みやすくて展開が早くて一気読みしました。 読み終わって思ったのは、高梨さんがかわいそうすぎるということ。なぜ何もしてない高梨さんがかじられて死んでしまうのか。たまたま会社の開けっ放しの玄関にいてぼぎわんさんに会っただけなのに。 あとぼぎわんさんが子供をさらいに来たならなぜ田原の会社に出向いたの? 二章がとても面白かったです。一章を読んでいてなんとなく主人公むかつくなと思っていた部分が伏線になってました。 | ||||
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| 【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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| なかなか良くできています。 三章仕立ての本作、第一章を読んだ段階ではどこか違和感を持ちつつ読み進めたものの、第二章でなるほど良くできていると感心します。 どれだけ非科学的で超自然的なことでも、論理的に考えて対策をとろうとするオカルトライターの野崎や子供好きで霊感を持つ真琴といった登場人物らが心に持つ様々な事情がドラマとしてうまく機能しており、物語としても純粋に面白いと感じます。 さらに、警察庁長官まで動かすことできる比嘉琴子の存在感が光っており、彼女が活躍する他の作品にも興味がわきます。 理不尽に呪われることの怖さから、壮絶なるバトルへとなだれ込むホラーエンタメ作品として面白く読め、本作が映画化されるというのも納得の出来栄えです。 | ||||
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| 1章は本当に面白いです。2章、3章とややテンションが落ちますが、それでもホラー小説好きなら読んでも後悔しないかと。ある種王道ですが、十分に驚きも有ります。 | ||||
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| 最近では低迷しているとも言われていたホラー小説大賞ですが本作は本物。 とにかく展開が早く、キャラクターも立っているしぼぎわんの描写も淡泊ながらも気持ち悪い。 要所要所で出てくる衝撃展開も鳥肌物。 若干キャラ小説といった雰囲気もあり、ぼぎわんの恐ろしさが薄れてくる部分もあるのだが。 本作が映画化されるというのはなんとも楽しみです。 内容についてはネタバレを見る前にとにかく読んで頂きたい。 間違いなく面白いですよ。 | ||||
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| 続きが気になって一気に読めた。 ししりばの家を読んでから、ぼぎわんを読んだので、琴子が活躍していたのは面白かった。 | ||||
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| 遅ればせながら読ませていただきました。 ホラー小説を読むのは本当に久しぶりでしたので、 心地よい?恐怖が新鮮でした。 私、40代、関西生まれ関東在住なので、 昭和の頃からほんのつい最近まで、 すごく話が身近に感じられました。 子育て夫婦のすれ違いや、子供を持たない大人の想いなど、 現実的な人間模様に、非現実が絡み合ってくるのも、 ぐっと引き込まれる魅力だと思います。 想像力旺盛だと、目を瞑るとぼぎわんが視えてくるのかもしれませんが、 私の場合、なかなか字ずらで追ってしまってその域に達せず、 著者が与えてくれた恐怖に至らなかったかもしれませんが、 それでも大変満足できました。ありがとうございます!! | ||||
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| 幸せな新婚生活を営んでいた田原秀樹に訪れる様々な怪異。 それは、亡き祖父が恐れていた“ぼぎわん"という化け物の仕業だった! 愛する家族を守るため秀樹は伝手をたどり、比嘉真琴という女性霊媒師に出会う。 果たして真琴たちは、田原家に迫り来る極めて凶暴な“ぼぎわん"の魔の手から、逃れることはできるのか……。 怪談・都市伝説・民俗学――さまざまな要素を孕んだノンストップ・ホラー! 全選考員が賞賛した第22回日本ホラー小説大賞〈大賞〉受賞作。 以上、そんな作品です。 まず言いたい事は、他のジャンルて比べて圧倒的に名作率が低いホラー小説に於いて、 貴志祐介さん以来の『本物』が降臨したという奇跡!!! 星は10あげたい! 近年読んだ小野不由美さんの『残穢』と大まかには同じようなテイストでありながら、圧倒的に面白く・圧倒的に恐ろしく・圧倒的に納得いく展開の神作品O(≧∇≦)o 同じ霊媒師が出るシリーズ続編の『ずうのめ人形』も同クオリティーの神作品であり、 今や衰えた貴志祐介さんに変わって『ホラー小説復活』を期待したい希望の作者でもあります。 このシリーズが扱う恐怖は、呪いや都市伝説ですが、 素晴らしいのは呪いや都市伝説が現実化する原因を被害者が持っている事。 現実化の理由付けが僕としては納得いくものであり、上手いなと思いましたし、 また作品の中で3章に別れていて、それぞれ語り手が違うのですが、 語り手が変わる度に別の見方の真実が明かされていく手法も素晴らしかったです(*^-゜)⌒☆ 一昨年、久しぶりのホラー名作だった『THE CHAT』の作者はその作品だけで面白さが終わってしまい、 去年末から期待して読み続けたホラー小説大賞・読者賞の『藤堂比奈子シリーズ』は化ける事なく凡作化してしまい、 もうホラー小説の未来はないのか?とも思っていたので、 澤村さんの神作品ぶりに狂喜乱舞するばかりです(^o^*)☆彡 和風ホラーが読める方・怖い作品を読みたい時に、是非是非オススメな神作品ですO(≧∇≦)o | ||||
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| 従来には無かった、それでいて土着性を感じさせる化け物の恐怖を鮮やかな筆致で描いている。更に秀逸なのは三部構成で語り手が交代して行く事。それに依って当事者と成るキャラクターがまるで違って見えて来る。前のパートでは善良な好人物に見えていた男が身勝手な男に見えて来たり、淡々として見えていた人物が、実は可成り複雑な人物だったりして、それ等がまたサスペンスを盛り上げている。 | ||||
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| 怖い、怖くないと言えば そう怖くはないが単純に面白く読めました。『ぼぎわん』の正体がイマイチ分からないと仰ってる方が居ますが終盤で明らかになっています(巫女さんが言っている)。 心霊系のホラーをお望みの方は少し物足りなく感じるかも知れませんが、自分は面白かったです。この作者の他の作品も読もうと思いますよ。 | ||||
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| 怖い話は好きなのですけれども、好みに偏りがあるので、小説だと三津田信三しか読んでいないのですが、あらすじを読んで迷わず購入してしまいました。 大変面白かったですね。 日常感が損なわれない範囲内における染み入る様な怪異性の怖さ。 文章、構成が巧みで、すんなりと作品に入り込むことが出来て、頁を繰る手が止まらなかったことから、☆5評価としました。 | ||||
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| 2015年ホラー大賞を受賞した恐怖小説。傑作である。 「ごめんください、ギンジさんはいますか」 最近聞かなくなった挨拶の言葉とともに、ある日誰かが訪ねてくる。ガラス扉に人影がぼんやりと見える。 いないと答えると、「ヒサノリさんはいますか」と、すでに亡くなっている人の名を出してくる。返答に困っていると、 「ち、ちがつり」 と意味不明の言葉が聞こえてくる。 突然、認知症で寝たきりの祖父が怒鳴る。 「帰れ!」 私のように恐怖小説が好きな人間は、冒頭のこのシーンでもう、うれしくなってしまう。 第一章は父親であり夫である秀樹、第二章は母親であり妻である香奈、第三章はオカルトライター野崎の視点から物語は進行するが、この書き分けが、感情のすれ違いを浮き彫りにし、ストーリーを説得力あるものにしている。個人的にはもう少し重厚な文章が好きだが、スタイルが一人称の語りなのだから、これはこれでいいのだろう。 この本には超自然的な存在が登場するが、「化け物」は別に恐怖小説の絶対条件ではない。物語が恐怖小説と呼ばれるために必要なのは、恐さ、不気味さ、ストーリーの面白さである。 そしてこの本にはそれが全部揃っている。 | ||||
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| こんなに直球で面白いホラーを読んだのは久しぶりだと思う。ずうのめ人形も買います。 | ||||
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| 中盤までは、 「ぼぎわん」とは何ぞやと伝承を探ったり、夫婦の歪曲した関係の描写がありと、単なるホラーでは無いと感じさせられたが、 問題はラストの方の霊能バトルである。 私見では、このラストによりエンターテインメント性を帯びたと感じたが、純然たるホラーファンには叩かれるのではないかと感じた。 私は、好きですが。 | ||||
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| ホラー作品としての怖さに加え、物語のおもしろさも兼ね備えたとても読み応えのある一冊でした! 次にぼぎわんが何をしでかしてくるかわからない…という恐怖にどんどん引き込まれ、あっという間に読み終えてしまいました! 登場人物にも各々の魅力があり、漫画にしてもおもしろそう…!など、作品、作者のポテンシャルにも期待です! 他の作品を読むのも楽しみです。 | ||||
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| 妖怪・幽霊ものにはあまり興味がないのですが、綾辻さんと貴志さんが推薦しているということなら、読まないわけにはいきません。 まず、良かったところ。 こちらの作品は3章仕立てになっており、1章では「ぼぎわん」の脅威にさらされた男が、それから逃れようと、「ぼぎわん」について調べていきます。この1章が、ある結末でいったん閉じた後、別の人物の視点の語り口で2章が始まるのですが、この1章→2章への流れがとても見事です。 「ぼぎわんとは何なのか?」という謎がありますが、それよりもっと、物語の序章から読者の心をつかむ謎は、「ぼぎわんは、なぜ主人公のところへやってきたのか?」という部分です。 ある霊媒師のセリフ 「あんなえらいもん、呼ばな来ぇへんやろ」 なぜ、ぼぎわんは主人公の男のところへ来てしまったのか?これが2章で明らかになったとき、イヤミス的な気持ち悪さに突き落とされます。この展開はかなり衝撃でした。 しかし、残念なところ。 2章までで終わっていれば傑作なのですが、この時点では、ぼぎわんの真の正体も分かっておらず、退治されていません。つまり3章は収束部なのですが、ここで物語が失速してしまいます。 つまるところ、ぼぎわんと戦うのですが、ホラーである限り、最後の戦いまで迫り来る恐怖を感じさせてほしいのに、肉体系ガチンコバトルになってしまっており、恐怖度が半減しています。 2章までのノリで、ホラー系イヤミスに徹してしまったほうが、この作品に評価は上がったのではないかと思いました。 | ||||
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| 久々に怖いホラーを読んだ! 大満足。章ごとに語り手が変わるのが効果的だし、3章の琴子のキャラクターもいい。 ただ、1、2章と3章で物語の方向性が変わる気も? 個人的には1、2章のひたひた怖い感じの方が好き。 | ||||
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| ホラーである程度の水準があって面白い作品は少ないと思いますが、これはめちゃめちゃ面白かった。 ぼぎわんっていう謎の言葉 存在の 不気味さにゾクゾクさせられめちゃ面白かった。作者の他の作品が出たらぜひ購入したいと思いました。 | ||||
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