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鬼はもとより



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【この小説が収録されている参考書籍】
鬼はもとより (文芸書)

鬼はもとよりの評価: 4.53/5点 レビュー 32件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.53pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全32件 21~32 2/2ページ
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No.12:
(5pt)

読みやすい

時代小説に慣れ親しんでいない私でも躓く事なくスラスラ読めました。
多少用語を調べはしましたが。
時代小説であり、プロジェクト遂行物というのがベースかも知れないが、つまをめとらばを事前に読んでいたので、単純な恋愛物というわけではなく、男と女の関係性とは?というテーマを感じる。
とにかく面白い。
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No.11:
(5pt)

文章が読みやすい

ときどきわからない言葉が出てくるものの 文章が読みやすくて、どんな場面か想像することが直ぐにできて 読んでいてとても楽しい小説です。 ファンになりそう。 残酷な場面も出てきますが、、 時代背景は江戸時代、各藩が経済的に悪くなった時に打つ手立てを 主人公が考え、実行に移し、結果的にうまくいきます。 なんか、まちおこしみたいな感じ。 経済の基本に関わる、物流や需給の原理など、出資金を集めて 事業を始める時の腹のくくり方 色んな要素が出てきます。 テレビドラマ化が待たれます。
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No.10:
(5pt)

当たりではなく大当たり

ずっと気になっていたけれど ハズレの可能性も考えられて 現在まで読まずに来たこの作品。 十頁ほど読み進めて感じたのは、 木内昇著(同じく直木賞受賞作) 「漂砂のうたう」 の時に感じた 物凄い文才と 作者の人生観からくる 重厚な奥深さ。 当たり ではなく 大当たり作品。 2015年10月8日追記 本日、読了。 星五つ以上の評価はありえません。 末文まで研ぎ澄まされて 余りのない文章、 堪能しました。 一人で勝手に 武士の身構えを分けてもらった気分でいます。
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No.9:
(5pt)

何時の世も経済再生とは難しいもの

それを命令とは言え、果敢に挑戦したことのすばらしさを感じた。
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No.8:
(5pt)

よかですね。

本は新品同様でキレイ。 作品はさすが直木賞候補だけあって面白い!作者のタフネスを感じる。
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No.7:
(4pt)

ジャケ買いもよく当たる?!

時代ものはあまり読みませんが・・・現代に例えると同僚との確執も踏まえて己を見出し、家族よりも会社のためと組織を改革するものとの出会いが必然奮い立たせる。 夢を追い、時には苦渋の選択を強いられ共に切磋琢磨する。 達成後の戸惑いと儚さを知り、各々の生き様にも出会えるという十分楽しめる内容がよかった。
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No.6:
(4pt)

貧しい小国の再生をとおしてのリーダのあるべき姿

期せずして藩札掛となった奥脇抄一郎が掛り頭の佐島兵右衛門亡き後、自分の後には誰もいないという自覚と責任を感じるに至る過程と
佐島が藩札掛頭の特権事項を決めていたことに対する先見の明およびそれを守り切った抄一郎はリーダとしてかくあるべきだと思う。
また、この期間に培われた藩札掛としての仕事の内容が、最貧国を立て直させることにつながっているのではないか感じた。
更に、実際に最貧国での藩札による改革の実施には、それを完遂するためには心を鬼にするだけの信念と実行力が必要だと感じることが現在のビジネス社会でのリーダの心構えでもある。これが最貧国執政梶原清明のリーダとして父に切腹をさせ、自国の宝である農民の斬首させるという展開へつながったものとなる。
 最後に、抄一郎と清明が酒を酌み交わす場面は達成感を感じたものだけが享受できることである。
リーダとしては鬼であり、鬼である分、人としての心優しさが必要なのか。と思う。
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No.5:
(5pt)

経済+時代小説

江戸時代には、多くの藩が藩札を発行・流通させていましたが、主人公は、自藩での経験を元に、北国の小藩のために、藩札の発行を指南します。
時代小説としての面白さはもちろんのこと、貨幣制度はどうあるべきか、という経済学的な面でも、考えさせられるところがありました。

藩札の場合、藩が保有する正貨(小判や大判)の3倍を目処に、発行していたようです。
そのため、本の中では、正貨5万両を蓄え、発行した藩札との交換に備えることを目指します。つまり、この藩札は、兌換紙幣ということになります。
準備金の積み上げも、さることながら、兌換紙幣の場合、信用度が落ちると、すぐ正貨に交換されてしまいますから、藩の経済的な信用力を高めること、即ち、いわゆるプライマリー・バランスを黒字にすることも、重要な要素と言えそうです。
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No.4:
(5pt)

勇気をくれるお江戸経済小説。

藩札をもとに自藩を立て直そうとして挫折し、江戸へ逃げてきた主人公。万年青(おもと)売りに身をやつしつつ、大名家の財政を立て直すいわゆる「コンサルタント」の仕事を手がけます。

ある日、東北の小藩の財政再建を依頼された主人公は、長年温めてきた秘策の数々を用いて立て直しを指導。その結果、藩庫は潤うが、首を切られた多くの藩士たちの恨みを買うことに。

藩内で大なたを振るう家老と深い友情を結びますが、彼とともに東北の地で命をねらわれる羽目にも。それでも、貧しき藩士たちに「流通と金融」というあらたな目標と矜持を与えんと奮闘する主人公の姿は、現代のビジネスマンにも多くの示唆を与えてくれるのではないでしょうか。
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No.3:
(5pt)

日経新聞 激賞の長編時代小説。藤沢周平ファンにおすすめです。

2014年10月8日付、日経新聞夕刊の書評欄で某文芸評論家から五つ星(★★★★★)の評価を得て、「平成の藤沢周平」であると称せられ、「全企業人、サラリーマン必携必読の書」であると激賞された長編時代小説である。
 書評を読んで購入したが、これが大正解であった。まず、簡潔ながら奥深さが伝わる文体に圧倒された。文章の余韻、陰影はそのままに、しかし非常に洗練された文章で綴られた藤沢周平である。
 話は江戸中期、武士にとって剣が役に立たない時代である。どの藩も懐勘定が立たなくなり藩政が行き詰まりつつある。この頃から「藩札」という、現代でいうところの紙幣であり、信用経済の源が始まった。主人公は、故あってある藩の藩札掛を拝命する。当然、試行錯誤の連続となるが、次第にその幹要は「信用」の維持であると悟り始める。家老の増刷の命令に背き、命を賭して「信用」の維持に努めるべくある策を打つ。
 ここまでは、ほんのイントロである。話は、江戸へ、北国の小藩へ、そして新たな商港としての浦賀へと大きく飛躍して行く。物語の基となる当時の経済制度や行政の仕組みなどは事実に即しており、現在のそれらと比較しても興味深いが、それにしてもよく調べたものだ。その時代の空気が生き生きと伝わってくる。
 食べ物の話や、武士の副業としての万年青商いの話、女とは?という深い問いかけなど、随所に作者の識見と人生哲学が垣間見られるのも一興である。
 それにしても思うのだが、武士である主人公は戦さに代わるものとして藩札に一命を賭した。果たして現代の藩札掛に、その決意があるのだろうか。武士の気骨が全編にみなぎっているところが、本作品の最大の魅力だと思う。
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No.2:
(5pt)

文句なしの面白さ

江戸時代中期を舞台とした,藩札という地域通貨を通じた藩財政・藩政改革を描いた時代小説+経済小説。 一度は仕事や人生をしくじった登場人物たちが,それぞれのやり方で人生におけるリターンマッチを成功させるサクセスストーリーである。 金本位制ならぬ米本位制や,マネタリーベースといった概念をベースに,時代は江戸時代だが現代に通じるテーマを扱っている一方で,登場人物はしっかり江戸時代の古き良き時代の行動原理を守っていてすがすがしい。 とは言え,結末はすべてめでたしとならないところが,また味わい深い余韻を残す。 掛け値なしの面白さである。
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No.1:
(5pt)

名作です

某週刊誌の書評からの衝動買いで、事前には作者の方の事も全く知らなかったのですが大当たりでしたw。 流麗で完成度の高い文体で時代小説としても大変楽しめますが、昨今巷で流行りの所謂単純なマネープリントを万能とするリフレ派批判としての経済小説としても示唆の深い作品です。 おそらく具体的に成功例や失敗例、その夫々の中で導入過程での各関係者の思惑や、その後の実際の経過など、相当な取材の裏付けがあるように思えますので、同じテーマでの参考文献紹介や乃至純粋な評論等も期待したいと思います。
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