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キャプテンサンダーボルト
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キャプテンサンダーボルトの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全91件 1~20 1/5ページ
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なんとも釈然としないなぁ | ||||
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「村上病」という病気の情報を集めている桃沢瞳。病原菌による感染症で、致死率は70%である。 小中学校時代はエースピッチャーだった相葉時之。まともな仕事をしていない、不良である。今日は1300万円をだまし取られた仲間の柳崎(やなさき)のために、詐欺師に復讐をしようとしている。しかし、どうやら相手が違ったようだ。手違いで、ホテルの隣の部屋に行くべき人物が相葉たちのところに来て、本当の詐欺師は隣の部屋で殺された。そして、明らかに危険なロシア人3人が部屋に入ってくる。 ここは仲間のホテル従業員、田中のおかげで助かった。相葉は逃げて仙台に行く。 相葉には3000万円以上の借金がある。そもそも、それをチャラにするために今回の復讐に参加したのだ。 そして相葉とバッテリーを組んでいた元捕手の井ノ原悠。会社員で、営業の仕事をしている。家族もいる。普通のサラリーマンのようだが、金に困ってある副業をしていた。子どもの医療費に金がかかるのである。 どちらも金を必要としている。その2人が、仙台で再会した。相葉が逃げるときに持ってきたスマホがカネになりそうなのだが、かなり危険そうである。 最初は協力したくなさそうな井ノ原であったが、成り行きでこの金儲けに参加することになる。 奪ってきたスマホに入っている「お宝」とは何なのか。なぜ人を簡単に殺せる外国人が執拗に追ってくるのか。桃沢瞳はどういう役割を果たすのか。 阿部和重との共著ということで、いつもの伊坂幸太郎とは違うのだろうかと思っていたが、軽い会話や仙台が舞台の一部になるところなど、いつも通りの伊坂作品である。阿部和重と一場面ずつ別々に書いたというが、全然違和感はなかった。 「キャプテンサンダーボルト」という書名を見て、「ゴレンジャー」のような戦隊もののタイトルみたいだと思ったが、それは当たっていた。「鳴神戦隊サンダーボルト」という戦隊ドラマが作中に出てくるのだ(サンダーボルトというハリウッド映画も実在する)。ちなみに、この「鳴神戦隊サンダーボルト」は作品中でけっこう大事な役割を果たしている。 現在の状況を連想させる展開には少しぞっとする。ちょっと都合が良すぎる、と感じさせる部分もあるが、全体としては見事なエンターテインメントに仕上がっている。実力のある2人が組んだだけのことはあった。 | ||||
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上巻のほうがイキイキしてました。 下巻はなんか文体が野暮ったく、 セリフは昔の安い青春映画みたいで、 友情の表現が糞ダサくて、 ピンチと解決が予定調和で、 あまりにも都合よく、 エンディングまで含めて、 素人の描いた漫画みたいでした。 二人で書いてるからか、 もう少し練りこめそうな印象。 誤字っぽいのもあるし、 一人称と三人称がゴチャゴチャだし、 なんか、もう一人の人は知らんですが、 伊坂幸太郎さんの小説としては、 ずいぶんと抜いた仕事をしたもんだと、 ガッカリしてしまいました。 どのくらい苦労して書かれたのかは、 正直、ぼくは客なので知りません。 でもその苦労って、 〈合作〉という手法への苦労では? というふうに見えちゃうのですが、 いかがでしょうか。 なんか、 プロの書く小説には見えなかったです。 纏まりとしてはよくできてはいますが、 プロットが整っていれば、 それは面白さとイコールなのか。 満足感とは無関係ではないのか。 プロットのしっかりとした、 退屈な話を読むよりは、 いきあたりばったりの、 ハラハラドキドキする、 個性的で意外性があり、 プロの丁寧さを感じる作品のほうが、 読者は嬉しいです。 伏線を回収したからオーケー、 では、ないですよね? ムダな部分が引き算できておらず、 ページかせぎかってほどに、 中弛みがすごいのもこれ、 合作が原因じゃないのでしょうか? ロードムービー風にしたかった。 バディものにしたかった。 で、その形をなぞってみた。 ヒロインも入れてみた。 なんか全部、記号みたいです。 面白い!! を満点だとしたら、 これは『読めなくはない』という、 満点の半分くらいだと思います。 上下巻と話が長いので、 よけいにムダが多く感じました。 ダラダラと移動を描くことが、 苦労や困難に負けず、 最後まで諦めない気持ちを、 描くことなのでしょうか? 道を右に行った、左に行った、 坂を登り、何号線を南下した、 みたいのを繰り返すのは、 文字表現のワンシーンとして、 優れた表現なのでしょうか? ぼくは、眠たかったです。 | ||||
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コーエン兄弟みたいな、 脅迫と挑発と追いかけっこ。 ギャングみたいのとか、 過激派みたいのとか、 正体不明な怖ろしい男。 人違いでトラブルに巻き込まれ、 関係ないのに同行する友人。 (悪友同士の会話がこの物語の、 楽しさの全てと言っても過言じゃない) 国家だの警察だのが出てきて、 スパイみたいに事件を調査する、 謎の女が男を惑わす。 なんて感じで、 よくあるっちゃあるし、 古臭いっちゃ古臭いけど、 面白いっちゃ面白いので、 先を楽しみにしながら読めます。 弱点は、 ハラハラも薀蓄もギャグも、 薄味が続くってとこでしょうか。 眠くなることは何度もありました。 なので★はひとつ削り、 4つにしました。 女にしかない脂肪の成分に、 男が本能で惹かれる説は、 面白いなと思いました。 オープニングからいきなり、 その説がぶち込まれるので、 へぇーと、 心を掴まれました。 引っ張り込む力に対して、 ちと話がうだうだと長いかな。 | ||||
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伊坂さんはずっと読んでいて、阿部さんは初めてです。今回も伊坂さんが書いているから読みましたが、頑張りましたが3分の2辺りで力尽きました。あとは読むと言うより目で追っただけです。 二人の作者の書き方に違いがあるのは仕方がないのでこの際良いです。とにかく、つまらない。色々出てくるのに全然面白くならない。伏線の回収も鮮やかという感じではなく「ふーん」と力が抜けていく。なんか、普通気付かない?とか疑問に思う点が多く、宝が宝がとそればかり言っているのですが、14,5の子供じゃないんだから展開的に宝じゃないってちょっとでも過ぎらない?って思ってしまいました。犬まで出てくるのに、犬の魅力もイマイチ。あと、野球が辛い。ことごとく野球が絡みすぎてて辛い。伊坂さんて野球のネタの本出してるけど、あれと同じ辛さを感じた。野球嫌いじゃないけど詳しくないから全然面白くない。この本は唯一桃沢さんが可愛いのが良いことかな。でも、キャラクターのイラストはいらない。想像したい派だから(笑) | ||||
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1945年3月10日、アメリカ軍のB29による無差別大空襲により東京23区の三分の一が一夜にして焦土と化した。その同じ夜、東北の蔵王にB29が3機墜落したという。 なぜ東北にB29が飛んできたのか。この歴史上の事実については未だに謎とされています。 本書はこの謎を契機に物語が展開していくという、実につかみはバッチリOKな出だしで、登場人物の一人、桃沢瞳の「わたし、そういう話弱いんですよ。ぞくぞくしちゃうんです」の発言そのもの。 そこに未知の感染症やテロ組織の存在を絡めるなど、ミステリアスかつスピード感あふれるエンタメ作品となっています。 もともと本書は8年前の平成26年に単行本で発表された作品ですが、2021年2月、新型コロナウイルス感染症(オミクロン株)が流行真っ最中の今読むと、今年執筆された作品かと思うほどタイムリーな印象を受けます。 これまでにない新型感染症『村上病』の拡大を防ぐため国民の多くがワクチン接種をしている日本を舞台にした本書。 ワクチン接種に関して次のような記述がある。 「一般市民からすれば、国の指針に従うほかない現実があるのも事実だった。予防接種のメリットやデメリットを考える余裕はほとんどなかった。周囲には、副作用の怖さから接種に異議を唱える父母もいたが、どちらかと言えば少数派で、多くはやはり、不安や訝しさはあったとしても、『国がきめているのなら仕方がない』と思うのが大半だろう。すべての施策が国民をだますものではない。国家が悪さをするのは、悪意からではなく、情報不足や無知からだ。それを隠すために取り繕い、そこに偉い人間の面子や権力闘争が絡むから、ややこしくなる。」 主人公の一人相葉時之は言う。 「常識を疑え!」 どうですか。 今こそ読むべき作品だと思いませんか? | ||||
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最初の二行がピーク 高校生の書いたB急冒険活劇 | ||||
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こんなストーリーを考えるなんて、流石だなぁと感心させられました。ちょっと何かあるとすると、メンターと闘う場面はもっと凄くなることを想定していましたが、少し呆気なかったかなと思いました。 | ||||
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上巻とほぼ同じような感想を持った。共作ではあるが、伊坂幸太郎 らしさが満載で、「ゴールデンスランバー」を彷彿とさせる内容。二人の主人公が善だとすれば、勧善懲悪のハッピーエンドで、色々な伏線も上手く回収し、綺麗にまとめたと言う印象。 ただし相当ご都合主義的で、絶対勝てそうにない強敵を何故か倒し、二人の人生の苦境もアッサリ救われるのは、さすがに現実離れが過ぎると思う。甚大な被害があった東京大空襲が、実はただの陽動作戦だったと言うのも、面白いのだけど、少し引っ掛かりを覚えた。 コロナ禍の今読むと、中国の生物兵器ではないかと言う、陰謀論を小説化したように読めて、興味深い。大人向けの仕掛けは満載だが、勧善懲悪の冒険活劇であった。 | ||||
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私は阿部和重氏については全く知らないが、いかにも伊坂幸太郎らしさを感じさせる要素が満載で、特に違和感なく読んだ。正直共作と言われなければ、わからなかったと思う。自分の読みの浅さを告白するようで、恥ずかしいが。 全く予備知識もなく読み始めたんだけど、まるで新型コロナウィルスを予言したような内容にビックリ。感染した? 疑いで相葉が、感染症対策制服の警官隊に連行される場面では、防護服がすぐ頭に浮かんだ。 コロナの事もあって、気楽に読めるとは言いがたいエンタメ作であった。面白いのだけど、少し複雑な読後感。コロナ禍の今読むと、興味深くもあり、エンタメ作を素直に楽しめない恨みもあり、と言ったところか。 | ||||
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スパイ小説のようなオープニング、ターミネーターのような不死身の敵。わくわくするような道具立て、愛車はポンティアック・ファイアーバード・トランザム。古いアメ車を乗り回す、どう見てもカタギに見えない不良青年。その相棒は一見真面目なマイホームパパ。新装版になって、カバーの絵が2人に挟まれたファイアーバード・トランザムというのもいい。 いつの間にか世界の滅亡を企むテロリストとの戦いに巻き込まれるというストーリー展開もいい。伊坂幸太郎の『グラスホッパー』や『マリアビートル』のように、登場人物が皆犯罪者(あるいは触法すれすれ)というのも気に入った。恐ろしい陰謀の鍵を握るのは、お蔵入りになった戦隊ヒーローものの映画。主人公が犯罪を犯して公開できなくなったのだ。 しかし、2人のピンチを救ってくれるのはそのヒーローだった。超人的な技やSFでしかない武器がなくても、普通のおじさんがヒーローになれる。そして、悪人だと思っていた(実際に悪人なのだが)おっさんが、主人公の2人と世界を救う。単行本でも痛快な気分を味わったが、新装版の文庫は最後におまけが付いている。これも楽しい。 | ||||
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以前から、未読ながら阿部和重さんの作品に興味があり、伊坂幸太郎さんについてもSNS上でその人気を知って一度は試したいと思っていたところ、刊行されたこちらの新装版に、追加で両著者の対談も併録されていること手伝って購読しました。大まかな流れと感想の前に、主要登場人物に触れます。なお、書籍冒頭には各キャラクターをイメージしたイラストとともに短かい紹介文が掲載されています。 ---------- 【相葉時之】 二十九歳、独身。義侠心から、騙されてAVに出演させられることになった後輩女性を救う行動がアダとなり、ヤクザに背負わされた多額の借金をもとに生家を取り上げられている。普段はバッティングセンターで働いているが、自宅を取り返すべく一攫千金を狙って危ない橋を渡ろうする。短気だが勘は鋭く、瞬間的な判断力とフットワークに優れる。井ノ原とは少年野球時代のバッテリーだが、高校時代に偶然の出会いから起きたアクシデントに負い目をもつ。借金をして憧れの高価なアメ車を入手したが、前述の経緯から手放すことも検討している。 【井ノ原悠】 二十九歳、妻子あり。コピー機を扱う会社の社員。病気がちな一人息子の治療費の捻出に苦心し、借金返済にクビが回らず夫婦とも疲弊している。金の工面のために、ある副業に手を出しており、これをきっかけに桃沢と接触することになる。冷静な性格から軍師的な位置づけであり、少年野球時代はキャッチャーとして唯一、相葉をコントロールできる存在だった。 【桃沢瞳】 二十代後半?独身の美しい女性。色仕掛けを駆使し、かつて蔵王で発生したとされる村上病に関する情報を調べており、本作のプロローグもそのシーンから始まる。井ノ原とは調査の一環として彼の副業を利用することで接触するにいたっている。井ノ原との初対面ではライターと名乗る。 【ポンセ】 相葉がバッティングセンターの経営者から預かっている黒毛のカーリーコーテッド・レトリーバー。相葉には懐いていない。性格は犬というよりは猫っぽい。 【メンター(指導者)】 相葉が『怪人』と呼ぶ銀髪の外国人で、主人公たちに立ちはだかる敵役。老齢ながらも肉体は鍛え上げられており、各種武器と先端機器を使いこなす。感情を表わさず躊躇なく人を殺し、相葉たちを執拗に追う姿は『ターミネーター』さながら。コミュニケーションはスマホの翻訳アプリで行う。 ---------- 舞台は宮城と仙台、事件が発生する日時は作中で、2013年の7月15日から7月17日までの三日間と明記されています。物語としては、一攫千金を狙う相葉が詐欺師の足元をすくおうと画策したところ、行き違いから怪人の関わる組織のもつ水とスマホを入手し、逃走する相葉に井ノ原・桃沢が合流して、怪人の追撃をかわしながら組織や水、そして蔵王山中に眠る秘密に迫る。というのが、大まかな流れです。基本的には爽快さとテンポを重視したアクション・エンターテイメント作品で、小説というより、アクション映画か漫画をノベライズした作品のように読むことができ、映画か漫画のほうが、より魅力が伝わりやすい作品のようにも思えます。 本書の新装版には本編以外にボーナストラックとして、本編に関連するオマケの短編三作と、著者である両氏の対談が併録されており、そのうち対談と短編ひとつは、新装版に向けて新たに収録されたものとなっています。対談内では、村上春樹氏を意識したという発言もあり、『村上病』もそこから命名されたものかと思われますが、内容的にとくに氏の作品を意識した箇所を読み取ることはできませんでした。その他の対談の内容としては、両氏によるお互いへの賞賛と、合作がいかに行われたかについての説明に終始しています。両氏単独の作品自体を未読のため判断できないのですが、娯楽小説であるところから、ベースを伊坂氏の作品として、細部のこだわり(現実の時間設定との一致、ジャニーズタレントと同じ苗字の両主人公、物語のキーとなる特撮戦隊モノの映画、高価なアメ車、田中将大の活躍など)に阿部氏のカラーが反映されているのだろうか、などと推測しながら読みました。 前述のとおりの作風であり、長めの紙数にも関わらず一気呵成に読み切ってしまう、といったところを意図した作品だろうと思います。勢いを重視する方針もあってか、粗さや生硬さを感じる部分も少なくありませんでした。全体として、個人的には長く感じました。 | ||||
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2020年読了 話題がタイムリーすぎて驚きでした。 | ||||
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相葉時之と井ノ原悠の二人が、宝の地図を見つけ、切実な”お金がほしい”事情から、命をかけて探しに行くストーリー。ストーリー自体はぶっ飛んでいて、ある意味、おとぎ話。 人が何か、思い切ったことをやろうとするとき、踏ん張らないといけないとき、決断をしなくてはいけないとき、そういうときって、良くも悪くもその人の”思い”が突き動かすものなんだな、というのが、リアルに感じられるところが、一番の読み応えでした。 相葉時之と井ノ原悠の会話も随所に笑わせてくれます。 | ||||
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上下巻なのに一気に読み終えました。何度も読み返したくなるような作品です。 親友を思い出しました。 | ||||
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ストーリーにぐいぐい引き込まれます。 概要だけ見ると、無理やり感、詰め込み過ぎ感を感じるかもしれませんがそこは心配無用でした。 「エンターテイメント」と言ってしまえばそれまでなんですが、読んだ人にしかわからないであろう楽しさが随所に散らばってます。 終盤の相葉と井ノ原の会話が心に残りました。 ただ、上下巻表紙が似ているので購入時に間違えないように注意が必要です。 上巻だけ買うと急いで書店に買いに行くハメになります。 | ||||
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伊坂幸太郎の風味を期待していると、違和感はあります。合作なので当然ですが。この言い回しは使わないだろうなー等。戦隊ヒーローに絡めているところや、不治の病の謎等は良かったです。 | ||||
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純文学の阿部和重とエンタメ小説の伊坂幸太郎。合作である本作は、エンタメ小説です。学校の読書感想文には向きません。 内容は、とても面白いです。むずかしいことは考えずに、頭の中をからっぽにして読みましょう。映像を思い浮かべながら読むとなおよいでしょう。普通の人間だが使命感に燃え始めたヒーローや、かっこいい強そうな悪役など……。 物語の舞台は宮城と山形を行き来します。この2人ですから想像がつきますよね。 | ||||
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内容がない(人間の掘り下げとか人生に対する洞察など)のはエンタメ小説だからしかたないとしても、 エンターテイメントとしても微妙な出来だと思う。上巻の終わりくらいまでは謎要素の存在などで面白いと思ったが、 下巻になると一気に読者に対する求心力を失ってしまい、読み切るまで多少の忍耐力を要した。 最後の方はストーリーの起伏にも乏しく、正直面白いとは言い難い。 戦隊ものの設定を使って、もっと面白く話を転がすことができたんじゃなかろうか。 桃沢って名前の女の子とか…。レッドの扱いも地味だし。 ともかく、大学生くらいまでの男子が読むのに適している本だと思う。 | ||||
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最初の70-80頁位までは何が何だかわからない描写が続く。でも、伊坂サンのお話はいつもそうなので、大して驚きもせず。「きっと最後は面白くなる」と確信して読み進んだ。 その期待は今回も裏切られなかった。本作は他の著者との共作ではあるけれど、伊坂ワールドはしっかりと健在だ。いったい、こういうプロットはどうやって思いつくのだろうか。いつもながら関心する。 TVのヒーロー戦隊ものと国際テロ。この結びつきが突拍子もないし、登場人物が誰も彼も生き生きしている。台詞回しも軽妙でおしゃれだ。最後までとてもワクワクしながら読むことが出来た。 ただ、回収されていない謎があるようにも思う。そもそも、火山の下にある細菌兵器の研究所って? それがどうやって今まで秘匿されてきたのか? 村上病のイカサマに、何故誰も気付かなかったのか? それらの点がちょっと現実的でなく、最後までお話自体への感情移入を少なからず阻害した。 | ||||
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