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ネメシス 復讐の女神
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ネメシス 復讐の女神の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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最初にシリーズ1作目の【ザ・バット神話の殺人】を結構我慢しながら読み終えた ノルウェー人作家がノルウェーを舞台に書いた北欧警察小説であるのだが、1作目はオーストラリアが舞台で有る為 今迄に読んだ北欧小説、ミレニアム、特捜部Q、アーナルデュル・インドリダソンのアイスランドが舞台の一連のシリーズ等に比べ北欧らしさは微塵も無く このネメシスからがノルウェーが舞台だからと期待していたが・・・ 銀行襲撃犯の捜査、同僚女性刑事の殉職の真相、かつてのガールフレンドの謎の死の3つを軸に構成されているが、 ごちゃごちゃ詰め込み過ぎて纏まりが無い上、主人公の性格付けや背景等が今一分かり辛く、(前作を殆ど引き継いでいない) 劇中、主人公に降りかかる出来事や事件がなぜそうなって行くのかも理解し難い・・・ 1作目に続き読み終えるのがしんどかった。従ってスノーマンは読みません。 | ||||
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北欧の警察小説の主人公ってなんでこんなに感情的で無鉄砲で雑なんだろう。 ワンパターン家族に問題を抱えてるバツイチとかが多いし同僚も死んじゃう。 ヴァランダーや特捜部Qもそうだし、結果的にうまくいくのはフィクションだからだろう。 裁判になったら公判がもたない。 この小説はいろいろ詰め込みすぎてごちゃごちゃ、途中で放り出しそうになった。 | ||||
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世界中で売れているとのことで、期待してましたが、がっかり! 翻訳がわるいのかな? 小説、中ほどで一時、ひきこまれそうでしたが、続かない。 警察物はでどれも大したことないね。 | ||||
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オスロ警察の警部ハリー・ホーレシリーズの新作。本国ノルウェーでは2002年刊行のシリーズ4作品目ゆえ911事件に触れる記述もあり。シリーズ1作目「ザ・バッド」は本国1997年刊行、日本では2014年に翻訳、3作目「コマドリの賭け」は本国2000年、翻訳は2007年、シリーズ7作目「スノーマン」は本国2007年、翻訳2013年と、時系列に沿って翻訳されてないのが残念。しかもシリーズ2・5・6・8・9・10は未翻訳。「スノーマン」では一児の母のベアーテ・レンが、本作ではまだ新人刑事。「スノーマン」では医師の恋人をつくって家を出た恋人ラケルも、本作ではハリーとの生活を始めたところ。「コマドリの賭け」で起こった刑事エッレン・イェルテン殺しはまだ未解決。次作に期待するしかない!警察小説ファンにとって「ハリー」と言えばマイクル・コナリーの「ハリー・ボッシュ」だが、オスロの「ハリー・ホーレ」も厄介な人物で興味深い。願わくば早い時期に次作を読みたい。 | ||||
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「ネメシス」とは<人間の思い上がりを憤って罰する、ギリシャ神話の女神の名前である>又の名を「復讐の女神」という。 既訳のシリーズ七作目「スノーマン」(集英社文庫)は北欧ミステリの中でも一級品である。その中でオスロ警察ハリー・ホーレ警部とは背が高く<アルコールへの不健康な依存、気むずかしい性格、一匹狼、怪しげで信頼しがたい倫理観の持ち主>と描かれる。 しかし彼は分析力と直観力は並外れたものがあるのだ。 本書はシリーズ第四作目で原著刊行は2002年である。 さりげなく描かれる時代背景。ハリーがTVをつけると崩れ落ちる二本のビルディングが映る。復讐と報復。 警察へはアメリカ大使公邸へ自動車爆弾を仕掛けたという匿名電話がかかり、パトカー全車が出払っていた時オスロ中心部の銀行に白昼強盗が押し入る。金を渡すのが数秒遅れたという理由だけで、銀行の窓口担当スティーネ・グレッテが射殺された。 ハリー・ホーレ警部は新人女性刑事ベアーテ・レンと犯人を追う。ベアーテには人の顔を一度見たら絶対に記憶してしまう特殊能力があった。 二人は銀行内の防犯ビデオを、何度も検証するが捜査は行き詰まってしまう。 一方でハリーの私生活でもトラブルが起きる。 昔付き合っていたアンナ・ベーツェンの家で食事を共にしたのだが、翌朝自宅で目覚めると前夜の記憶が全くないのだ。 またアルコール依存の悪癖がでたのか。 さらに悪いことに前夜、アンナは銃で自らを撃ち自殺していたのだ。 ハリーの友人で心理学者のストーレ・アウネは言う。 自殺の動機の一つに復讐がある。<自分の人生がうまくいっていないのは、自分以外の誰かのせいだと感じ、自殺することでその誰かに罪悪感という苦しみを味あわせたいと考える>からだと言う。 さらに銀行強盗に関しアウネの助言により、収監されている「伝説の銀行強盗」ラスコル・バジェットの聴取を行う。 ラスコルの語る民族「ロマ」の歴史。「ロマ」であるというだけでいじめられ、盗人呼ばわりされた過去と現在。 <おれたちは例外なく迫害されてきた。ファシスト体制も、共産主義体制も、民主主義体制も違いはなかった。> アンナ・ベーツェンも「ロマ」だった。 ラスコルの兄ステファン、アンナの隣人アストリー・モンセン、アンナの不倫相手アルネ・アルブー、その妻ヴィグディス、殺されたスティーネの夫トロン・グレッテ、その兄レーヴ、その他多数の関係者をハリーは一人ひとり調べ上げていく。 ハリーは常に思考し行動している。ハリーが見て聞いたことはすべて真実のありかを指し示しているのだ。 復讐と罰がすべて収斂するとき、この長大な物語はなんと見事に構築されているかに驚かされる。 「解説」で池上冬樹氏が<ジョー・ネスボってこんなに凄い作家だったのかとあらためて思い知る>ことになる優れて傑出したシリーズ中の一作である。 | ||||
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