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ネメシス 復讐の女神



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ネメシス 復讐の女神の評価: 8.00/10点 レビュー 1件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(8pt)

3つのストーリーが一冊になった!

オスロ警察の警部ハリー・ホーレ・シリーズの第4作。日本では第3作、第7作、第1作に続く翻訳出版である。
オスロ市内の中心部にある銀行が襲われ、犯人は女性行員一人を射殺し、金を奪って逃走した。現場には何も手がかりが残されておらず、プロの犯行だと思われた。本来は強盗部の担当だが、殺人事件でもあるため捜査チームに加わったハリーだったが、捜査が行き詰まったため、新人刑事ベアーテと二人で独自の捜査を進めることになる。ところが、必死の警察をあざ笑うかのように次々と銀行が襲われた。
そんなある日、ハリーは昔のガールフレンド・アンナに誘われて彼女の自宅を訪ね、翌朝、前夜の記憶が無い状態で目覚めた。しかも、新たな死体発見現場に呼び出されてみると、そこはアンナの自宅だった。アンナの死は拳銃自殺と判断されたが、疑問を持ったハリーは真相を探り始める。だが、何の成果も上げられないでいるうちに、ハリーは容疑者として追われることになる・・。
連続銀行強盗とアンナの死、二つの事件捜査が並行して進む構成で、それぞれの話が、それだけでもひとつの作品として成立するほど良く出来ているので非常に読み応えがある。さらに、第3作から続いているハリーの相棒刑事の死を巡る物語も見え隠れして(第5作で完結とのこと)、最初から最後まで意外性に満ちた、緊張感あふれるストーリーが展開されて飽きることが無い。
本格警察小説であり、社会派サスペンスであり、人間心理の複雑さを見事に描いた心理小説でもあり、どなたにもオススメできる傑作エンターテイメントだ。

iisan
927253Y1

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