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街への鍵
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街への鍵の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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ミステリィと思って読んでいたので、最後の展開には戸惑いましたが、いい意味で驚かされました。 ミステリィではないし、サスペンスともちょっと違う話です。 概ね4人の視点で進みますが、その4人に驚きの共通点が!とか最後に一堂に会する!とかそういう話でもないのです。 群像劇、というのが一番合っていると思います。 4人共同じロンドンの街に住んでいるのに、立場が違うと全く違う街のような雰囲気になるのが、この話の面白いところです。 正直、もうちょっと何かカタルシスがあっても良かったんじゃないかという感想を持ちましたが、たまにはこういうまったりした話も悪くないかな、、、 殺人事件の犯人が結局誰だかわからない、という感想をもつ方が多いようですが、、、最後の服装描写に注目すれば誰だか自ずと分かると思います。 レンデルの作品は普通の刑事さんがいい仕事するので好きです。 | ||||
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なくなっちゃいましたね。残念です。レンデルは、安心して新作を読める数少ない作家の一人でした。 この作品は、ロンドンを縦横に舞台にしていて、ロンドン好きならたまらない。しかも、この年齢にして、この瑞々しさ。 ご冥福をお祈りします。 | ||||
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さすがのルース・レンデルで、面白い本だが、いい所はほかの人がたくさん書いているので省略して、出版社にお願いが一つ。 こういう小説には地図を付けてほしい。地図がないとどうにもならない小説だ。 私はこの小説の舞台には土地勘があるが、それでも地図が必要だった。 PCやスマホや地図帳を出せばいい、というつもりかもしれないが、本だけで大丈夫なようにしてほしい。 | ||||
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何かの書評で本書を褒めていたことや、知らなかったが、ルース・レンレルが今年(15年)の5月に亡くなったことが書いてあったので、弔いを兼ねて迷わず買った。その書評には内容にも触れていたが、新鮮な気持ちで読みたかったので、内容を忘れるぐらいの時間をおいて読みだした。 冒頭、リージェンツ・パークの描写だけで、たっぷりと書きこまれている。読みながら、ただ筋を追うだけでなく、このレンデルの世界へどっぷりと浸かるとしよう。暫く読んでいて、さて、登場人物欄を見ようと思ったら、これがない。レンデルを読むのは久しぶりだが、ポケミスは久しぶりではない。登場人物欄は必ずあった。じっくり読ませる内容なので、知らず知らずの内に人物は頭に入るのだろうか。そういう危惧感があったので、メモ用紙を用意して主要人物名を書くとしよう。 話は三つに大別される。同棲していた相手と別れ、新たな恋人に巡り合ったメアリ。犬の散歩を生業とする初老のビーン。家族を事故で失い、ホームレスに身を崩したローマン。これらの細やかなストーリーの狭間に、連続ホームレス殺人事件が発生するが、それはあくくまでもサブに過ぎず、メインのストーリーが淡々と描かれる。 街への鍵とは、新しい生き方を目指す鍵を探す事かも知れない。リージェンツ・パークがその鍵となるのだが、そこでの殺人事件の発生は意味深である。 | ||||
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骨髄ドナーとレシピエント、そのほかの登場人物は家族を失ったのをきっかけにホームレスになった男性、性格の悪い元執事、薬中など。 ロマンス、ホームレス連続殺人事件、レシピエントのたくらみ。 それぞれの人生が少しづつ絡み合いながら、物語は進んでゆく。 終盤に近付くとレシピエントの正体が少しずつ明らかになってくる。 (予想どおり) とどまるものは未来はなく、乗り越えられたものは未来がある。 巧みな筆さばきに☆5としたいところだが途中ドナーにイラつかされたので4つで。 | ||||
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「ミステリーの女王」と呼ばれ、イギリスの貴族院議員も務めたルース・レンデルが5月に亡くなりました。 本作もその呼称に恥じない重厚で読み応えのあるミステリーです。 舞台はロンドン。恋人からの精神的虐待に悩む若く美しい女性メアリの人生は、骨髄を提供した相手に会うことで 大きく変わっていきます。それと並行してホームレス連続殺害事件が世間を騒がせ、 悲しい事故をきっかけにホームレスに身をやつしたインテリのローマンや 困った性癖を持つ主人たちに従僕として仕えた過去を持ち、 今は犬の散歩代行を生業にしている初老のビーン、薬物中毒のホブなど多様な登場人物が物語を彩っていきます。 ロンドンのさまざまな階層の、さまざまな人間たちが複雑に絡み合うさま、 物語の緊迫感あふれる展開はさすがレンデルと思わせる巧みさです。 またロンドンのさまざまな名所(リージェンツ・パーク、マダム・タッソー蝋人形館)や通りが 各所に登場するのも楽しく、ロンドン巡りをしているような気分に誘われます。 それだけに他のレビュアーの方も書いていらっしゃるとおり、 登場人物表が収録されてないのにはがっかりさせられました。 レンデルにはまだ未邦訳の作品も多数あります。私のようなレンデル・ファンの読者のためにも、 今後少しずつでも刊行していただけないものでしょうか。 | ||||
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主テーマは街で起こる連続殺人事件ではなく、メアリに降りかかる出来事。 その謎が解けたときの切なさがすきです。 ルース・レンデルが好きだったので、迷わずに買いました。 これ以上、彼女の新しい作品を読むことができないかと思うと寂しい限りです。 (2015年に亡くなったので) | ||||
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骨髄移植の提供者になったメアリ。 同居していたアリステアは骨髄を提供したことに怒りを覚え、メアリにあたる。 メアリはアリステアとの生活に決別し、旅行に出かける祖母の友人宅へ越す。 その後、メアリは骨髄提供をした相手と会うことになり・・・・・。 ホームレス連続殺人、犬のお散歩代行業の老人、麻薬中毒の若者などが絡まりあい話は展開していく。 文中には、イギリスの持つ階級社会がどこととなく漂い、さすがレンデルだなあと感心しつつ、一気に読み終えた。 ロンドンの通りの名前がたくさん出てきて、地図を横に置いて改めて読んでみたいと思う。 | ||||
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2015年5月2日、シャーロット王女誕生の日に亡くなったルース・レンデル。 最近翻訳されることが少なくなったようで久々に読みましたが、真夜中から 未明まで一気読みさせる力量は流石です。 リージェンツ・パークを舞台に1990年代半ばに書かれた作品で、 ヒロインのメアリを初め合計4人の主要人物の視点が交差するミステリーを 味わった後、ロンドンのガイドブックの地図を見ながら読み返すとさらに 楽しめます。 メアリがアイリーン・アドラー博物館(!)の共同経営者という設定もいいです。 遠い遠い極東の国で楽しませていただき、 ルース・レンデルに感謝します。 | ||||
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冒頭で描かれる、凄惨な殺人事件。 そして、独身女性メアリと、彼女が行った骨髄移植に関しての、彼女の恋人アリステアとの諍い。 さらに、犬飼いを生業とする不気味な老人に、資産と才能を持ちながらホームレス生活を過ごす男。 複数の異なる人物の観点で、微妙に交わりながら、展開していきます。 狭い地域、小さな人間関係から滲み出されるような、この複数の展開が、どのような交わりと結末をみせるのか、全く想像ができず、大変な不気味さを覚えます。 なんともいえない気味の悪い雰囲気を漂わせながらも、ある時点で、事件の真相や、人物関係について、一気に表層を引っ剥がす展開となります。 それでもなお、不可解さがまとわりついたままでした。 頭の中で、不協和音が鳴り響く、そんな感覚にとらわれました。 この「スッキリしない感じ」に、むしろ引き込まれてしまって、一気に読み進めてしまいました。 | ||||
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