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(短編集)
アイの物語
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アイの物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.66pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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2006年に出版された人工知能の物語。先行のレビュアーの方が言うように、人間には理解できないという設定でしょうから、共感を通して物語に入っていく方には読み進めるのがしんどい作品だと思います。ぼくにとってはしんどくて。ですが個人的な好みは置いといて、こういう物語を作れてしまう山本さんは間違いなく一種の天才だと思います。もっともっと評価されるべき作品、作家ではないかと。 | ||||
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十数年前に本書が刊行された際に読了していたが、AIに関連する小説を読みたくなったので再読しました。 現在のAIにおける開発進行度合と比較すると著者の考えていたものとは随分と異なる事が分かるが、AIという概念が生まれた当初から言われていた「ヒトのミームはAIに受け継がれヒトは滅ぶ」という点では本書は一貫して、さまざまな視点からそれを述べているという点で評価が高く、それを軸にした興味深い短編集となっている。 しかし、本書で述べられている命題は別で、それはヒトの原罪についてだ。その点では70年も前に発表されているアーサー・C・クラークの「幼年期の終わり」を連想してしまう。日本的に言うなら「エヴァンゲリオン」の人類補完計画だ。つまり、ヒトは未熟であり生まれて200万年経過した今でも精神的には幼年期であり、そのまま滅びるであろうという予言。恐らくそれは正しいと思われる。 SFとしての内容はソフトであり、G・イーガンのようなハードSFとは異なるが、一般人が理解し辛い内容をつらつらと書いている場面が散見され、その点ではハードSFのそれに等しくストレスを感じる人も多いのではないだろうか。 また、この小説では一貫して受難を乗り超えていく強い女性が描かれる。もっとも、この小説に限らず、著者の著作群は処女作から強い女性が多い。「ラプラスの魔」のカサンドラ然り、「時の果てのフェブラリー」のフェブラリー然り。その点ではヒトには受難を超える力があり未来には希望の道が示されている事を著者は仄めかしている。 | ||||
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バラバラの時期に書かれた短編を集めて長編として構成してあり、古いものは10年ほど前に書かれたものなため、短編それぞれの出来に差がある。 正直、一話目を読見終えたときには これで星雲賞候補なのかと不安になった。 しかし一冊読み終えての気分は悪くない。 これは「詩音の来た日」に拠るものだろう。戸惑うヒトを尻目に自分自身で我が道を見出す詩音が清々しく、頼もしい。 | ||||
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