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(短編集)
アイの物語
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アイの物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.66pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全92件 1~20 1/5ページ
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SF作品ですが、難解な表現は少なく比較的読みやすいです。AIが身近な存在になりつつある今、再び読みたい作品です。 作品のタイトルも、読み終えると見事だと感じました。 | ||||
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AIが人間を超えたSFです。 AIは隣人になるか?反逆者になるか?それは、人間次第のようです。 アイビスの優しさが心地よい一冊です。 | ||||
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面白かったです! かなり前にか書かれた著書で、何が革新的なプロットがあるわけではないとは思いますが、静かなセンス・オブ・ワンダーはあると思います。タンパク質からなる人類、人類知性への郷愁と諦観を感じます。 私は楽しんで読めましたのでそれでよいのですが、 レビューの数%でボロクソに貶している方がいて、殆どの方が楽しめたと書いているのになぜそんなにも評価が低いのだろう?と疑問に思い、少しだけ調べました。その方々は主に2通りに分けられると思いました。 一通り目は、人類がその限界を認めて人工知能に未来を明け渡すという結末に反感を持ちそれを自分の言葉で別の言葉で理論武装しているパターン。使い古されたプロットだ!とか。自分も人類の限界は拡大していって欲しいので、主人公と一緒に最後の章では反感を持ちましたが、それも著者は予測のうちでしょう。フィクションとして楽しめればよいと言うのがわたしの読書スタンスです。 2つ目のパターンは、(それと明記はされてないですが)単に面白くなかった、と短く書かれているもの。私は裏にこの作家の人格への反感があるように感じました。推測ですが… 自分はこの作者の本を読んだのは初めててした。少し前にニュースで亡くなったのを知り、読んでみたら琴線に触れるものがありましたので書いてます。 読み終わった後で調べてみたら結構有名な作家の先生でした。それくらいの有名どころを今まで読んだことがなかった位の、SFファンとしては私はにわかなわけです。でも業界ではかなり有名な方で、歯に衣着せぬ言動で嫌う方もいたようです。圭角が取れてないというか、他人の作品を頭ごなしにくさすような言動もあったかもしれません。過去の色々な騒動の記事も読みました。 別の物書きのかたの盗作を非難した(盗作は駄目なことなのでそれは当然とは思いますが)とか、数年前に脳梗塞?で寝たきりになり、自殺未遂をツイッターに書いて世間を騒がせた、とか。(その記事についた匿名掲示板の悪意のあるコメントに、久しぶりに匿名に隠れたコメントの心なさにげんなりしました…やはりあまり日常的に見るべきメディアではないのかも…自分には辛い)自分の体が動かせなくなったり思考が思うようにできなくなったら誰でも弱音を吐きたくもなります、人格と作品は分けて考えるのが私のスタンスです。 まとめると、 私はこの作品を面白く読めて、楽しめた。作者は故人になられたとのことですが、遅くなったけどありがとうと言いたい! ということです。 人間は物語により感情や思想を伝達することができる。 | ||||
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面白い構成で、どこに繋がってゆくのか楽しみに読み進められました。お勧めのお話です。 | ||||
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人工知能が人間を超えた世界。 人間自体が、人工知能の客体としてゲーム(?)の対象になる 視点の転換。 人間がゴリラを保護するように 人間を保護するAI 肉体や能力面で、どうしようもなく制約を持った人間存在は AIに可能性を託す未来は来るか(納得感が高い) 人類の未来の可能性 ・AI等に道を譲る (人間意識のAI化等による機械化も、この一種) ・人間の強化(遺伝操作?) | ||||
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人類が衰退し、アンドロイドが繁栄した未来で、アンドロイドの語る7つの物語。600ページ近い壮大な未来の物語だけど、ネット上でリレー説を紡ぐ人たちの物語(第1話)、介護ロボットとの人間の触れ合い(第6話)など、SFだけど、人間の機微も細やかに描かれ、あっという間に読了。 私はほぼ半世紀前にSFに熱中し、その後読まなくなったけど、日本SF界がこんな傑作を産み出していたことに驚愕した。日本SFのひとつの到達点を示す傑作。 | ||||
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応援しているミュージシャンが影響をうけたと聞いて読みました。 最初は、SF?今までに読んだことないジャンルだなぁと思ったけど…AIと人間の共生をテーマにしつつ実は人間の本質、弱さ、強さ、優しさが描かれてて読むにつれてどんどん面白くなってきました! 心に沁みる言葉もたくさん詰まってました。 特に好きな物語は「詩音が来た日」 『理解できないものは退けるのではなく、ただ許容すればいいだけのこと。それだけで世界から争いは消える』 何度も読み返したい。 | ||||
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心が温まるストーリーの中で、多くの物語りも楽しめる、とても内容に工夫を凝らされている一冊です。 | ||||
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2006年に出版された人工知能の物語。先行のレビュアーの方が言うように、人間には理解できないという設定でしょうから、共感を通して物語に入っていく方には読み進めるのがしんどい作品だと思います。ぼくにとってはしんどくて。ですが個人的な好みは置いといて、こういう物語を作れてしまう山本さんは間違いなく一種の天才だと思います。もっともっと評価されるべき作品、作家ではないかと。 | ||||
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とても面白かった。 読んで正解でした。 ネット上の仮想世界、VRとかAIとか、すぐそこに来ていて、これが10年以上前に書かれた本とは思えない内容でした。 特に介護用ロボットが現実の介護士から人との接し方をディープラーニングしていく物語「詩音が来た日」は、人のあり方を考えさせられる感動的な話でした。 「たとえマシンには敵わなくても、ヒトには誇るべきものがある。 夢見ること、理想を追うこと、物語ること。」 | ||||
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ライトノベルかと思って敬遠していましたがなかなです。火星年代記やタイタンの妖女を彷彿させました。センスオブワンダー。 | ||||
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人類が衰退し、機械が支配する未来。そこで出会った青年とアンドロイド・アイビス。機械を憎む青年へ、アイビスは過去の人類が書いた物語を読み聞かせる。 SF連作短編のような読み心地。短編を読んでいく内に、その物語を伝えるアイビスの真意や、なぜ機械が支配する世界になったのか、ヒトと機械の違いや関係性のあり方など、物語とテーマの奥深くへ自然と潜っていく作りになっている。 アイビスの語る物語の中では、やはり『詩音が来た日』が一番好き。介護老人保健施設でアンドロイド介護士の詩音が働く物語。ヒトと機械の差を示しつつも、その差があるからこそ共存していけるという可能性。 「人間になりたいと思わないの?」 「論理や倫理を逸脱した行動を取り、争いを好むことがヒトの基本的性質であるとしたら、私はヒトになりたくありません」 この会話はハッとさせられた。ヒトの方が優位な存在であるはずという思い込みだよね。 詩音がヒトに対して判断した“認知症”の話も衝撃的でありつつ納得感があったけど、ラストではその人々をいかに救うかという希望まで掘り下げられていて素晴らしかった。 『ブラックホール・ダイバー』の「他人のための冒険はうんざりなの。誰にも知られない冒険。成功しても、誰にも賞賛してもらえない冒険。金儲けや賞賛が目的じゃない、純粋の冒険─それがあたしの望みなの。分かる? これはあたしの、あたしだけのための冒険なのよ。成功したことを知るのは、あたしだけでいいの」って言葉もいいよね。人生もこれでいいと思うんだよね。 山本弘さんの作品は『神は沈黙せず』を読んだことがある。その中でも嘘は強く、真実は弱い存在だった。だけど、真実を伝えることで世界を変えていこうとした話だった。この『アイの物語』では反対に、嘘の強さを肯定的に利用して世界を変えていこうとする物語だったのが印象的だった。 「フィクションは『しょせんフィクション』ではないことを知っていること。それは時として真実よりも強く、真実を打ち負かす力があることを」 この一言が胸に響いた。創作物は架空でも、そこに宿る人の理想や信念は揺らがない。だからこそ、フィクションは現実ではなくても、世界を変える力を持っているんだよね。 「憎悪や蔑みや嫉妬や無関心といったものは私には理解できないが、愛がそれらよりも素晴らしいものであることは間違いない。きっと憎悪は、胸をこんなに熱くはしない。」 「でも、僕はその意味が決して理解できないんだな…」 「理解できなくていい。ただ許容して」 この言葉たちも印象深い。人間同士でも価値観なんて全然違うもの。論理も倫理も知っていながら、感情に揺らぎ間違ってしまう人間。それを否定するのではなく、矛盾を許容しながら建設的に進めたらいいなと思わせてくれる物語だった。 | ||||
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人間は不完全で矛盾した生き物だけど、 それを否定も肯定もしないアンドロイドの寛容さがよかった。何故か読破した後に銀河鉄道999の機械の体を求める星野鉄郎が思い浮かんだ。機械の体に憧れる人間は物語の中で登場しなかったからかもしれない | ||||
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いままで、海外のSFの有名なのはもちろん、最近のもかなり読んでるほうですが、それらとくらべても全く見劣りしない。むしろ最近の海外のSFは映画化ねらったようなSFというよりエンタメにふられた内容がおおいですが、それとは対照的に、しっかりSFとしての考察があり、時代を経ても伝えられるよい作品だと感じました。 | ||||
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新刊版も購入していたのですが(2006年)、A.I.の話しが最近話題に上がる様になりkindle版を購入して読み返しました。短編と新規書下ろしを1つのストーリーに再構成した物ですが、それぞれの物語が意味を持つ様になっています。 近未来のSFだと刊行した年代と現在で設定が変わってしまう事があると思うのですが、今読んでもおかしな処はありませんでした。(気になりませんでした)A.I.もVRもロボット(アンドロイド)も半分実現している様な感じでもう少しで現実になりそうな気がします。 ハードなSFと違い、全編にやさしさと言うか思いやりと言うかが滲みでてます。 おすすめです。 | ||||
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綺麗だし嫌悪感も無いし話は面白いし、この作品を嫌いだという人はあまりいないと思う 流れも文章も捉えやすくて分かりやすい 中学生くらいから楽しめるこういう毒の少ない出来の良いSFって貴重だと思う 無論、玄人にも薦める事の出来る作品 | ||||
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十数年前に本書が刊行された際に読了していたが、AIに関連する小説を読みたくなったので再読しました。 現在のAIにおける開発進行度合と比較すると著者の考えていたものとは随分と異なる事が分かるが、AIという概念が生まれた当初から言われていた「ヒトのミームはAIに受け継がれヒトは滅ぶ」という点では本書は一貫して、さまざまな視点からそれを述べているという点で評価が高く、それを軸にした興味深い短編集となっている。 しかし、本書で述べられている命題は別で、それはヒトの原罪についてだ。その点では70年も前に発表されているアーサー・C・クラークの「幼年期の終わり」を連想してしまう。日本的に言うなら「エヴァンゲリオン」の人類補完計画だ。つまり、ヒトは未熟であり生まれて200万年経過した今でも精神的には幼年期であり、そのまま滅びるであろうという予言。恐らくそれは正しいと思われる。 SFとしての内容はソフトであり、G・イーガンのようなハードSFとは異なるが、一般人が理解し辛い内容をつらつらと書いている場面が散見され、その点ではハードSFのそれに等しくストレスを感じる人も多いのではないだろうか。 また、この小説では一貫して受難を乗り超えていく強い女性が描かれる。もっとも、この小説に限らず、著者の著作群は処女作から強い女性が多い。「ラプラスの魔」のカサンドラ然り、「時の果てのフェブラリー」のフェブラリー然り。その点ではヒトには受難を超える力があり未来には希望の道が示されている事を著者は仄めかしている。 | ||||
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昔からこのテーマは興味のある分野だけれども、著者の世界観がとても優しく人間味?にあふれ安心できる結末でよかった。 機械と人間という構図はいつも対立的に描かれるけれどこういった相互理解があっても良いではないか。 | ||||
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今年読んだSF小説では最高の作品です。 人類の知性とAIの知性、AIの自意識のあり方の違いなどが多分、高度なAIが出来ればこうなるのだろうな、と感じさせるものがありました。 | ||||
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SFのツボを押さえた短編集——量も話数も程良く、拡散した各話が最終的にひとつのテーマに帰着するストラクチャーにつき、お手軽に雰囲気に浸かりたいせっかちなSF志向派にオススメ!(褒め言葉) | ||||
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