■スポンサードリンク


不安な演奏



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

不安な演奏の評価: 3.42/5点 レビュー 12件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.42pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(3pt)

凡作だが、真相の意外性を買う

連れ込み旅館で録音したテープには、殺人計画と思われる会話が入っていた。
やがて会話の通りの場所で死体が発見される。雑誌記者の宮脇平助は独自に捜査を開始する。

清張が力作を連発していた絶頂期の作品だ。量産のせいで凡作も見られる。本作もそのひとつだ。
やたらと間延びして無駄な記述が多い。途中で作者が言い訳しているのに、苦笑するしかない。
雑誌連載で一回ごとに山場を作った結果だろうか。事件の真相はかなり意外で、種明かしの部分に感心した。
全体の構成が良ければ、佳作になっていただろうに。
事件のきっかけになった隠し録音(録画ではない)が時代を感じさせる。
昔はエロテープというものがあったのだ。音だけのエロなんて、若い人は想像できないだろう。
解決が良かったので、おまけして星3個。
不安な演奏Amazon書評・レビュー:不安な演奏より
4163027904
No.2:
(3pt)

長い

文庫で500ページ。途中の展開がかなり長い。
ためて、ためて、最後にすっきりするかというとそうでもない展開。
他の作品に比べると確かにB級感が漂っている
不安な演奏Amazon書評・レビュー:不安な演奏より
4163027904
No.1:
(3pt)

面白く読めることは読めるのだが。

松本清張の作品はかなりたくさん読んできた。どうも、清張もアイデアには限界があるようだ。
この作品も、以前によんだことがあるような内容だ。

電車、時刻表、旅館、など、パターンは似ている。
途中から、勝手に仲間に入ってくる人物がいて、どんどん、謎を説いていく、というパターンも、「影の地帯」と同じパターンだ。

最後に、なぜ、その人物が、勝手に入ってきたか、ということが謎解きされるが、なるほど〜、と納得できるようなものではなかった。かえって、ストレスがたまる。

この作品でアイデアとして面白いのは、ラブホテルに仕掛けたテープに殺人の相談が入っていた、というところだけである。

それから、清張の作品にはよく見られるが、地の文で「視座のぶれ」がある。
時折、「・・・・・・(〜参照)」と出てきたりする。これは推理小説であって、事実を書くレポートではないのだから、こういうのは不要だ。

また、「・・・・・・・・・・、読者はここで、筆者がわざとこういう書き方をしていると思わないでいただきたい。」というようなコメントが入る。せっかく、臨場感たっぷりに書かれているのに、現実に引き戻された感じで、がっかりだ。

こういうところは「点と線」でも見られ、清張の文体の弱点でもある。
不安な演奏Amazon書評・レビュー:不安な演奏より
4163027904

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!