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吉里吉里人
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吉里吉里人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 41~51 3/3ページ
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この中巻ではドタバタ劇が続く。抱腹絶倒もののシーンが多いが、もしかしたら好き嫌いが分かれるところかもしれない。また、物語の本筋に関係ない蛇足も多く、ここもまた評価が分かれるところであろう。 本巻では、吉里吉里人達から、どうして吉里吉里国が日本政府から分離独立するに至ったかについて詳細に語られる。最大の理由は戦後日本の農業政策の問題にあるのだが、話はこれだけにとどまらない。福祉政策と医療政策の混同、地方蔑視の東京中心主義、そして憲法第9条と自衛隊の問題についてまで語られる。本書は約30年前に書かれた作品だが、本書で描かれた日本の問題点はほぼ全て現在でも当てはまる。ギャグ小説としても本書は相当に楽しめるが、やはり最大の魅力は、戦後日本の問題点を徹底的に暴露した点にあるのではないだろうか。 | ||||
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もう何十年も前の私が高校生だった頃、 初めて大作小説を読んだのがこの本でした。 今でも大切に所蔵しています。 東北のある地方で 日本国からの独立運動が湧き上がり、そして実行したが、 儚くも阻止されてしまった物語である。 吉里吉里という地名は、東北に実在し ロマンを駆り立てる。 吉里吉里の人々は、とっても <めんこい>^^ 「国家とは何か、どうあるべきか。」 真剣に、そして楽しく、夏休みを利用して一気に読んだのが最近のように 鮮明に覚えています。 レビューを書いているうちに、再び読みたくなって来ました♪ | ||||
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もう何十年も前の私が高校生だった頃、 初めて大作小説を読んだのがこの本でした。 今でも大切に所蔵しています。 東北のある地方で 日本国からの独立運動が湧き上がり、そして実行したが、 儚くも阻止されてしまった物語である。 吉里吉里という地名は、東北に実在し ロマンを駆り立てる。 吉里吉里の人々は、とっても <めんこい>^^ 「国家とは何か、どうあるべきか。」 真剣に、そして楽しく、夏休みを利用して一気に読んだのが最近のように 鮮明に覚えています。 レビューを書いているうちに、再び読みたくなって来ました♪ | ||||
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もう何十年も前の私が高校生だった頃、 初めて大作小説を読んだのがこの本でした。 今でも大切に所蔵しています。 東北のある地方で 日本国からの独立運動が湧き上がり、そして実行したが、 儚くも阻止されてしまった物語である。 吉里吉里という地名は、東北に実在し ロマンを駆り立てる。 吉里吉里の人々は、とっても <めんこい>^^ 「国家とは何か、どうあるべきか。」 真剣に、そして楽しく、夏休みを利用して一気に読んだのが最近のように 鮮明に覚えています。 レビューを書いているうちに、再び読みたくなって来ました♪ | ||||
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一農村が吉里吉里国として日本から独立を宣言。日本政府の妨害を如何に対処し目的を達成するか。吉里吉里人達が繰り出す奇想天外な対抗策とその行く末がこの小説の骨子であって、私が読み進む上での大きな誘因だったのですが、それだけを追うと大きな肩すかしを食らうでしょう。 読後に私の心に残るのは、そこかしこに散りばめられたエピソードに秘められた著者の持つ縦横無尽の博学さと、農業や医学や政治など諸制度に対する主張の根源性でありました。著者が抱く理想郷の片鱗を寄せ集めた結果が吉里吉里国なのだと思います。 やっつけ仕事の様に感じるどたばた喜劇の進行と猥褻表現と鋭い言語感覚と炸裂する知性と、ごった煮のアンバランスさにすっかり飲まれてしまいました。 | ||||
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もう何十年も前の私が高校生だった頃、 初めて大作小説を読んだのがこの本でした。 今でも大切に所蔵しています。 東北のある地方で 日本国からの独立運動が湧き上がり、そして実行したが、 儚くも阻止されてしまった物語である。 吉里吉里という地名は、東北に実在し ロマンを駆り立てる。 吉里吉里の人々は、とっても <めんこい>^^ 「国家とは何か、どうあるべきか。」 真剣に、そして楽しく、夏休みを利用して一気に読んだのが最近のように 鮮明に覚えています。 レビューを書いているうちに、再び読みたくなって来ました♪ | ||||
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最後まで笑いながら読みました。こんなおかしな小説は珍しい。たとえば、「吉里吉里語講座」では通常の語学学校の常識が転倒しています。普通は外国語を学ぶ際、劣等感を持たないよう、口をきちんと動かすようを指導していますがここでは劣等感をもちましょうとなっているのがおかしい。主人公のどじなキャラに愛着しました。自衛隊との衝突のシーンもずっこけていておかしいし、会話は漫才のようだし。東北弁も生き生きしているし。ナレーションはユーモラスだし。 政治的風刺も効いていて、ことばのあそびもおもしろくて。ラストシーンには、国家機密を解明する言葉の遊びが隠されているので、お楽しみに。どたばたであるとの意見もありますが、こういう上手などたばたなら楽しめます。 | ||||
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東北の一小村、吉里吉里村が突如、独立を宣言した! 初めは悪い冗談だとして真剣に受け止めなかった日本の政府・マスコミも、矢継ぎ早に打ち出される吉里吉里国の方策の前に徐々に色を失っていった。日本政府は総力を挙げて、吉里吉里国を潰そうとするが・・・・・・ ひょんなことから吉里吉里国初の入国者となった三文文士、古橋健治を軸に緻密かつ荒唐無稽に語られる、抱腹絶倒の騒動劇。スリル、サスペンス、アクション、ミステリ、ドタバタ、ギャグ、下ネタ、お色気と娯楽小説の要素を全て盛り込み、なおかつ骨太の論理で日本国の愚昧と国民国家の幻想を鋭く穿つ、超弩級の迫力を備えた大作。時にコミカルに、時にシリアスに、作者の胸につかえていたものを全て吐き出した感のあるこの小説には、井上ひさしの真骨頂が表れているといえよう。 1981年、第2回日本SF大賞を受賞。また1982年、第33回読売文学賞(小説賞)を受賞。 作者によると、小説の中で起こる時間と、読者が読んでいる時間が一致するよう計算したため、大長編になったらしい。物語の中では36時間進行するのだが、36時間かけると丁度読み終わる計算だとか(笑) | ||||
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ある日突然、東北の一山村が日本から独立する、という筋のユーモア小説である。作者はこの小説を通じて「国家」というものを支える諸制度や権力関係について、日頃このような問題を考える機会に乏しい読者に触れて欲しいと思ったのだろう。そして、作品を読む限りその狙いは見事に成功しているし、ヘタな評論を読むよりもよほど勉強になる。 しかし、こればかりは好みの問題で仕方がないのだが、文学評論的に言うと、「一般人より能力の劣る人間」を主人公にする、というユーモア小説のパターンを見事に踏襲しているような小説は、個人的には余り好きではないのだ。特に、本小説では必要以上に主人公の喜劇性が強調され過ぎている気がしないでもない。このあたりは好みであろうから、あまり気にされない方にとっては面白く読めると思われる。 | ||||
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発行は56年。2段組834ページを費やし物語の時間はただの二日しか経っていない。こちらは読むために土日と慰霊の日をあわせ4日もかかってしまった。東北のある村が独立、吉里吉里国と名乗る。語り手と思われる記録係(わたし)とわたしに目を付けられた売れない作家古橋健二。この古橋、読むにつれ遅筆であることや締め切りを落とした経験など井上ひさしのパロディと思われる。最初のページからルビの振られた吉里吉里語(東北弁)が頻出。慣れると語感やリズムをつかめてくる。それを計算してか物語の中で吉里吉里語講座が始まる。発音、文法、例題、替え歌、名作文学の吉里吉里語訳と何でもあり。一つの村が独立するとどのような影響が出るのかが面白おかしく語られる。国防、経済、国籍、農業政策、医療と吉里吉里国を語っていながら、実はこれが裏返しの日本国批判、批評になっているという離れ業。ペダントリイ、下ネタ、ドタバタなどあらゆる言語的技術を駆使して書かれたSFだとスルドク断言していいでしょう。余談ですが、猿まねでもいい二番煎じでもいいから沖縄文学もこういうのやってちょーだい。 | ||||
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著者の博覧強記ぶりが爆裂しているといってよい一冊。わずか一日の出来事を書いているのでちゃんと読むと24時間で読める、と聞いたことがありますが、ホントでしょうか。確かにやめられないおもしろさはありましたが、さすがに一日で読む時間的余裕がなかったので。 | ||||
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