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サナキの森



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【この小説が収録されている参考書籍】
サナキの森
サナキの森 (新潮文庫)

サナキの森の評価: 2.70/5点 レビュー 10件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.70pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(1pt)

しょうもない駄作

他の人も書いているが、本格密室トリックのはずが、成立していない。重大な間違いがあるのに、選考委員も編集者も、誰も気づかず、直させなかったのは、どういうことか。「金返せ」ものの作品。それでも読みたい人は、アマゾンで1円になるか、ブックオフで100円になるまで待つのが賢明。
サナキの森Amazon書評・レビュー:サナキの森より
410338011X
No.4:
(1pt)

鳴り物入りの新設賞の第1回がこれでは……

本の帯に、「ラノベの文体で……」などと、これみよがしに書いてあるが、いったい「ラノベの文体」が売り物になるのだろうか? 新潮社のミステリー大賞だかホラー大賞だかの「三つの賞のDNAを受け継ぎ」、選考委員は、伊坂幸太郎など、いまはやりの若手作家たち、本書の著者の「公募ガイド」インタビューによれば、「こんなおいしい賞はないぞ」と思ったとか。確かに、「おいしい賞」であったろう、著者は目的を果たしたのだから(笑)。
 しかし、いくら古い漢字を使えど、「基礎」は、ラノベの文体、どだい、現代女性と、年寄りの、一人二役は無理。雰囲気は確かに、横溝正史の世界だが、横溝はもっと物語展開がうまい。意匠のみ、「横溝」ということか。ついでに言えば、いまさかんに公募小説の募集のカテゴリーを示す、「広義のミステリー」というのは、「破綻したミステリーでもOK」ということでもあるような、レベルダウンを否めない罪な表現である。
 レビュアーのなかに、「かろうじて本格」を目ざしているみたいなことが書かれてあったが、これも意匠としての「本格」である。鳴り物入りの賞の第1回がこれだと、後に続くのは、「この程度でもいいのか」の連中だろうか? それとも、ラノベ系だからやめておこうと考える人もいるかもしれない。これよりマシな作品は集まらなかったのか? いずれにしろ、まったく本作によって、選考委員たちもイメージダウンしてしまったような……(笑)。
サナキの森Amazon書評・レビュー:サナキの森より
410338011X
No.3:
(1pt)

ラノベ版横溝というより、ケイタイ小説版横溝

80年前という設定の古めかしい文章と、
現代という設定のケイタイ小説っぽい文章が交互で展開されるが、
どちらも非常に読みづらい。

アオリにはラノベ的とあるが、
「私は、~~で~~だった」「私は~~~した」という変な語り口はラノベというよりケイタイ小説。

こういう状況を他の文章で"表現"するのが、"小説"じゃないの?

この作者に水を飲んだことを表現してみなさいと言っても、きっと「私は水を飲んだ、ゴックン!」くらいしか書けないだろうな…。
彼氏と会えないことを表現しなさいと言っても、「会いたくて、会えなくて」としか書けないんだろうな…。

主人公が女子と表現されているから高校生かと思えば、30前のオバサンで、
無職ヒキコモリのかなり痛い人物なのも、なんだかなあ…。

奥付の作者の写真を見て、もっとなんだかなあ…

検索して出てきた写真を見て、もう正直これはなあ…

なぜこの駄作が選ばれたのか…。それが最大のミステリにして、オカルト。

作者が平成生まれで、ケイタイ小説風なので、
中学生高校生にはいいかもしれない。そのあたりがターゲットだろうし。
サナキの森Amazon書評・レビュー:サナキの森より
410338011X
No.2:
(2pt)

重大な瑕疵がある。

第1回新潮ミステリー大賞受賞作
 主人公は荊庭紅(いばらば・こう)という美術の先生を辞めたばかりの若い女性。彼女の祖父、在庭
冷奴(あらば・れいど)が亡くなり、彼の書いた「サナキの森」の最後のページに、紅宛ての手紙が見
つかったことから物語は始まる。その手紙で祖父は紅に、遠野の小夜告村の神社の龕(がん)の祠にあ
る、鼈甲の帯留めを確認して欲しいと頼んでいた。以下、古い文体の「サナキの森」と、紅を中心とし
た軽い文体の現在が交互に描かれる。紅は、祖父の要望に応えるため、小夜告村に出向き、事件があっ
たとされる東条家の娘で美少女中学生の泪子(るいこ)と共に謎解きを始める。
 謎の中心は、瞑婚をした娘の家で起きた姑「勢:せい」の密室殺人。トリックは単純だが、これには
明らかなミスがある。ネタバレになるので伏せ字で書くと、Jの形式がAとBで異なるのでないかぎり
このトリックは不可能。ミスでないのならそのことの説明があるべきであり、それがないのはアンフェア。
 作中作は敢えて古い漢字を使っていて読みにくい。一方、現在の部分は軽いのだがやはり読みにくい。
活字は明朝体のようだが、普通と少し違った字体なのも読みにくさの一因か。また、「人口」を「入口」と
するなど誤植も目立つ。
 古文の持つ重厚かつ深遠な雰囲気、現代文の軽さ、淡い恋心、密室殺人のトリックと、ネタは盛りだ
くさんなのだが、一体感がまったくなく上滑りになっている。全体的に面白いかというと、まったくお
もしろくなく、読み進むのが苦痛だった。よって☆二つが妥当だろう。
 ただ、新興の長編ミステリー賞(特にアガサ賞)などは、本格物から遠ざかっているので、多少なり
とも本格物としての体裁を保っている本作は、歓迎すべきかも知れない。
サナキの森Amazon書評・レビュー:サナキの森より
410338011X
No.1:
(2pt)

重大な瑕疵がある

第1回新潮ミステリー大賞受賞作
 主人公は荊庭紅(いばらば・こう)という美術の先生を辞めたばかりの若い女性。彼女の祖父の作家
が亡くなり、彼の遺作「サナキの森」の最後のページに、紅宛ての手紙が見つかったことから物語は始
まる。その手紙で祖父は紅に、遠野の小夜告村の神社の龕(がん)の祠にあるはずの、鼈甲の帯留めを
確認して欲しいと頼んでいた。以下、古い文体の「サナキの森」と、紅を中心とした軽い文体の現在が
交互に描かれる。紅は、祖父の要望に応えるため、小夜告村に出向き、事件があったとされる東条家の
娘で美少女中学生の泪子(るいこ)と共に謎解きを始める。
 謎の中心は、瞑婚をした娘の家で起きた姑「勢:せい」の密室殺人。トリックは単純だが、これには
明らかなミスがある。ネタバレになるので伏せ字で書くと、Jの形式がAとBで異なるのでないかぎり
このトリックは不可能。ミスでなければそのことの説明があるべきであり、それがないのはアンフェア。
 作中作は敢えて古い漢字を使っていて読みにくい。一方、現在の部分は軽いのだがやはり読みにくい。
活字は明朝体のようだが、普通と少し違った字体なのも読みにくさの一因か。
 古文の持つ重厚かつ深遠な雰囲気、現代文の軽さ、淡い恋心、密室殺人のトリックと、ネタは盛りだ
くさんなのだが、一体感がなく上滑りになっている。では全体的に面白いかというとそれもなく、読み
進むのが苦痛なほどだった。よって☆は二つが妥当だろう。
 ただ、新興の長編ミステリー賞(特にアガサ賞)などは、本格物から遠ざかっているので、多少なり
とも本格物としての体裁を保っている本作は、歓迎すべきかも知れない。
サナキの森Amazon書評・レビュー:サナキの森より
410338011X

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