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サナキの森
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サナキの森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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他の人も書いているが、本格密室トリックのはずが、成立していない。重大な間違いがあるのに、選考委員も編集者も、誰も気づかず、直させなかったのは、どういうことか。「金返せ」ものの作品。それでも読みたい人は、アマゾンで1円になるか、ブックオフで100円になるまで待つのが賢明。 | ||||
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本の帯に、「ラノベの文体で……」などと、これみよがしに書いてあるが、いったい「ラノベの文体」が売り物になるのだろうか? 新潮社のミステリー大賞だかホラー大賞だかの「三つの賞のDNAを受け継ぎ」、選考委員は、伊坂幸太郎など、いまはやりの若手作家たち、本書の著者の「公募ガイド」インタビューによれば、「こんなおいしい賞はないぞ」と思ったとか。確かに、「おいしい賞」であったろう、著者は目的を果たしたのだから(笑)。 しかし、いくら古い漢字を使えど、「基礎」は、ラノベの文体、どだい、現代女性と、年寄りの、一人二役は無理。雰囲気は確かに、横溝正史の世界だが、横溝はもっと物語展開がうまい。意匠のみ、「横溝」ということか。ついでに言えば、いまさかんに公募小説の募集のカテゴリーを示す、「広義のミステリー」というのは、「破綻したミステリーでもOK」ということでもあるような、レベルダウンを否めない罪な表現である。 レビュアーのなかに、「かろうじて本格」を目ざしているみたいなことが書かれてあったが、これも意匠としての「本格」である。鳴り物入りの賞の第1回がこれだと、後に続くのは、「この程度でもいいのか」の連中だろうか? それとも、ラノベ系だからやめておこうと考える人もいるかもしれない。これよりマシな作品は集まらなかったのか? いずれにしろ、まったく本作によって、選考委員たちもイメージダウンしてしまったような……(笑)。 | ||||
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80年前という設定の古めかしい文章と、 現代という設定のケイタイ小説っぽい文章が交互で展開されるが、 どちらも非常に読みづらい。 アオリにはラノベ的とあるが、 「私は、~~で~~だった」「私は~~~した」という変な語り口はラノベというよりケイタイ小説。 こういう状況を他の文章で"表現"するのが、"小説"じゃないの? この作者に水を飲んだことを表現してみなさいと言っても、きっと「私は水を飲んだ、ゴックン!」くらいしか書けないだろうな…。 彼氏と会えないことを表現しなさいと言っても、「会いたくて、会えなくて」としか書けないんだろうな…。 主人公が女子と表現されているから高校生かと思えば、30前のオバサンで、 無職ヒキコモリのかなり痛い人物なのも、なんだかなあ…。 奥付の作者の写真を見て、もっとなんだかなあ… 検索して出てきた写真を見て、もう正直これはなあ… なぜこの駄作が選ばれたのか…。それが最大のミステリにして、オカルト。 作者が平成生まれで、ケイタイ小説風なので、 中学生高校生にはいいかもしれない。そのあたりがターゲットだろうし。 | ||||
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第1回新潮ミステリー大賞受賞作 主人公は荊庭紅(いばらば・こう)という美術の先生を辞めたばかりの若い女性。彼女の祖父、在庭 冷奴(あらば・れいど)が亡くなり、彼の書いた「サナキの森」の最後のページに、紅宛ての手紙が見 つかったことから物語は始まる。その手紙で祖父は紅に、遠野の小夜告村の神社の龕(がん)の祠にあ る、鼈甲の帯留めを確認して欲しいと頼んでいた。以下、古い文体の「サナキの森」と、紅を中心とし た軽い文体の現在が交互に描かれる。紅は、祖父の要望に応えるため、小夜告村に出向き、事件があっ たとされる東条家の娘で美少女中学生の泪子(るいこ)と共に謎解きを始める。 謎の中心は、瞑婚をした娘の家で起きた姑「勢:せい」の密室殺人。トリックは単純だが、これには 明らかなミスがある。ネタバレになるので伏せ字で書くと、Jの形式がAとBで異なるのでないかぎり このトリックは不可能。ミスでないのならそのことの説明があるべきであり、それがないのはアンフェア。 作中作は敢えて古い漢字を使っていて読みにくい。一方、現在の部分は軽いのだがやはり読みにくい。 活字は明朝体のようだが、普通と少し違った字体なのも読みにくさの一因か。また、「人口」を「入口」と するなど誤植も目立つ。 古文の持つ重厚かつ深遠な雰囲気、現代文の軽さ、淡い恋心、密室殺人のトリックと、ネタは盛りだ くさんなのだが、一体感がまったくなく上滑りになっている。全体的に面白いかというと、まったくお もしろくなく、読み進むのが苦痛だった。よって☆二つが妥当だろう。 ただ、新興の長編ミステリー賞(特にアガサ賞)などは、本格物から遠ざかっているので、多少なり とも本格物としての体裁を保っている本作は、歓迎すべきかも知れない。 | ||||
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第1回新潮ミステリー大賞受賞作 主人公は荊庭紅(いばらば・こう)という美術の先生を辞めたばかりの若い女性。彼女の祖父の作家 が亡くなり、彼の遺作「サナキの森」の最後のページに、紅宛ての手紙が見つかったことから物語は始 まる。その手紙で祖父は紅に、遠野の小夜告村の神社の龕(がん)の祠にあるはずの、鼈甲の帯留めを 確認して欲しいと頼んでいた。以下、古い文体の「サナキの森」と、紅を中心とした軽い文体の現在が 交互に描かれる。紅は、祖父の要望に応えるため、小夜告村に出向き、事件があったとされる東条家の 娘で美少女中学生の泪子(るいこ)と共に謎解きを始める。 謎の中心は、瞑婚をした娘の家で起きた姑「勢:せい」の密室殺人。トリックは単純だが、これには 明らかなミスがある。ネタバレになるので伏せ字で書くと、Jの形式がAとBで異なるのでないかぎり このトリックは不可能。ミスでなければそのことの説明があるべきであり、それがないのはアンフェア。 作中作は敢えて古い漢字を使っていて読みにくい。一方、現在の部分は軽いのだがやはり読みにくい。 活字は明朝体のようだが、普通と少し違った字体なのも読みにくさの一因か。 古文の持つ重厚かつ深遠な雰囲気、現代文の軽さ、淡い恋心、密室殺人のトリックと、ネタは盛りだ くさんなのだが、一体感がなく上滑りになっている。では全体的に面白いかというとそれもなく、読み 進むのが苦痛なほどだった。よって☆は二つが妥当だろう。 ただ、新興の長編ミステリー賞(特にアガサ賞)などは、本格物から遠ざかっているので、多少なり とも本格物としての体裁を保っている本作は、歓迎すべきかも知れない。 | ||||
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