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ありふれた祈り
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ありふれた祈りの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.34pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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| 主人公が少年時代を回想する形式で、ある子供の死から物語は始まります。が、 前半ではかなりの集中力を必要とする退屈な展開が続きます。ギリ放り投げたく なる程ではないにしても、ここで合わないと感じた方はしんどいかもしれません。 そして中盤から後半にかけて訪れるミステリ的な展開も正直イマイチです。率直 に言ってしまうと、とってつけたようなミステリ要素で強引に物語へ起伏を加え たような印象で、そのせいで逆に小説の軸がぶれてしまっているように感じます。 喪失と再生、罪と赦しといったテーマは好みなのですが、本作ならではの何かを 汲み取ることが出来ず、また描写がくどいのも私の中ではマイナスで、米作家に よるどこかで見たようなありふれた小説、というのが読後の素直な気持ちでした。 あらゆる面で「アメリカ」に大きく依存した内容となっているので、その歴史や 文化、宗教、田舎等に興味があり精通してる方(またはアメリカで生まれ育った 方)なら全く違った感想になりそうですが、個人的には微妙な評価の一冊でした。 | ||||
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| ミステリー好きには物足らないのかもしれない。 なんとなく、結末がわかってしまうのと、割り切れなさとで、すっきりしない。 少年の語りで進む物語。 ミステリーだから、殺人がある。 その悲しさが、ミステリーなのに重い。苦しい。 少年の少年らしい言動や、その弟の何やら存在感のある物言い、牧師である父の過去や 母の父への反発からのいろいろ。 謎解きではないところが、この物語を深いものにしている。 作者の表現力なのか翻訳のうまさなのか、情景や人物がありありとうかびあがってくるような気がする。 ミステリーとしても小説としても読みごたえはあった。 | ||||
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