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女王国の城
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女王国の城の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全45件 41~45 3/3ページ
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前作から、実に15年。 アリスと同じ世代で、同じように京都の大学(レベルはまったく落ちるが)に通っていたはずの自分は、当時の作者の年齢すらとうに追い越してしまった。 それくらい長い間待ちわびた新作はあっという間に読み終えてしまって、 推理小説なのにただいま2周目である。 最終巻という、次作を読むまでまだあと何年待たないといけないのだろう。 今の作者の年齢を追い越すまでには、読みたいと強く思う。 ついでだが、 学生アリスシリーズのほうが、作家アリスシリーズよりも、「ワトソン役」のアリスが暴走しないので、有栖川有栖を読みなれていない人には勧めやすいので、1作目から読まれることをお勧めします。 | ||||
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ファンの誰もが待ちわびた、実に15年ぶりの江神二郎(もしくは学生アリス)シリーズ最新刊である。その間に世の中は平成となり、21世紀となったが、彼らはまだバブル華やかなりし頃にいる。今回の舞台はそのバブルを背景に作られた、宇宙人をあがめる新興宗教の本拠地である「城」と「城下町」という、特殊な閉ざされた環境下にある山間の街である。宇宙人だの新興宗教だのが出てくるというとひく人もいるだろうが、あくまでも物語の道具立てとしてであって(おそらく作者はこれらに懐疑的な人と思われるし)、メインはそこで起こった殺人事件と、警察に通報できず「城」に閉じ込められてしまったEMCの面々の推理と冒険(?)である。奇をてらったわけではなく、実にストレートな本格ミステリだと思う。「読者への挑戦」も健在である。 500ページにも渡る長さだが筆の運びはやはりうまい。一気に読んでしまった。それが少しもったいなく感じたり(笑)。EMCの面々も15年というブランクを感じさせず、何だか懐かしく思えてしまった。このシリーズは作者の構想ではあと1冊で完結するそうだが、次はもう少しブランクを短く(笑)。と言いたいところだが、この水準を保つためには時間はかかるものかもしれないので、是非次回もわくわくさせて欲しいと言うにとどめておく。 また、東京創元社のハードカバーは大抵スピンの色が赤なのに、この本はあざやかな青色。ストーリーに合わせたのだろうというデザインも含め、総合的に星五つをつけておく。 | ||||
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とてもおもしろかった。 以前のような純粋にミステリーとしてのおもしろさだけでなく、 冒険活劇的な痛快さが加わり、それも非常に成功している。 長いけれど、飽きさせることなく一気に読ませてくれた。 シリーズものとして、前作より15年もの間があいてしまったが、 初めての読者ならば、必ず他の作品も読みたくなるだろう。 そしてそこには有栖川有栖という作者の成長をも感じる楽しみがきっとあり、 すでに読んでしまった人間からみればうらやましいかぎり。 初心者からマニアまでミステリ好き全てを満足させることだろうと思わせる良作だった。 | ||||
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有栖川有栖「女王国の城」読了。 15年ぶりの江神シリーズ。途中ご飯やおやつをはさんで、500ページ、ほぼ一気読みでした。読み終わるのが勿体ないと久々に思いましたね。 序盤はなかなかペースに乗れなかった(説明口調だから?)のですが、城の建物の絵と図を見たあたりから俄然面白くなって。どんどん事件が展開して、情報が増えて、そしてシリーズお約束の「読者への挑戦」。その少し手前まで、ある仮説をもって読み進めていたのだけど、「挑戦」前に提供された情報で齟齬が合わなくなり、「あれあれあれ?」と「挑戦」を目の前にして腰くずれ。( ̄∇ ̄;)ハッハッハ ま、推理小説を読み進めていて。「こいつが犯人だ!」と思いつくことの方が少ないのですが、今回はイケルと思ったのに・・・。それくらいきっちり情報が丁寧に書き込まれていたのでしょう。出てきた解決は、自分の仮説よりもスケールが大きいものでした。 有栖川有栖の作品は、衝撃の解決!というよりもじっくりと仮説を組んで犯人を絞っていくという丁寧な論理的解決が特徴で、今回の「女王城の国」も、そのお手本のような作品だと思いますが、クローズドサークルを作った理由は驚きでした。 有栖川有栖だし、「江神シリーズ」だし、15年ぶりだから、かなり期待値のハードルが高かった。(そして、値段も高い)。それを全てクリア、満足です。もっとずっと読んでいたかった。早く、最終作を書いていただきたいという望みをこめて。できれば自分が死ぬ前に。アリスとマリアの行く末も描いてください。 | ||||
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学生アリス・シリーズの長編第4作。 前作『双頭の悪魔』から15年7ヶ月ぶり。本当に久しぶりで、気合いも入っているらしく二段組で500頁超という厚さ。しかし、ストーリーはよく練り込まれ、緊迫感もあり、一晩で読み切ってしまった。ただ、寝ながら読んだので、かなり手が疲れた。 今回は新興宗教・洞窟・宇宙人もの。二階堂黎人の某作品を思い出してしまったが、やはり、現代の本格ミステリにとって新興宗教は便利なテーマなのだろう。 アリスをはじめとするお馴染みのメンバーがそれぞれに活躍の場を与えられており、昔からのファンには嬉しい一冊だと思う。 ミステリとしては平均的な出来。いくつか光るトリックが盛り込まれているが・・。厚さのわりに不満が残るのは否めない。 前三作と同様、アリスたちは閉鎖的な空間に閉じ込められる。これまでは火山、孤島、橋の流失が原因であったが、今回はひねりがきいている。この謎については思いもよらなかった。 ファンであれば必読。そうでない人はシリーズ第一作から取りかかるべき。 | ||||
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