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荒神
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荒神の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全128件 21~40 2/7ページ
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ドラマ化されましたが、原作を読むことで面白さが、倍増すると思います。自然の脅威は、結局人の業がもたらすもの。 | ||||
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原作の「荒神」(宮部みゆき)を読んだのは、ちょうど一年ほど前でしょうか。その原作とは又違った世界を見せてもらった様な気がします。 こうの史代の作品は、「夕凪の街 桜の国」「この世界の片隅に」に次いで三作目ですが、今までの二作品は「戦争」を扱った作品だっただけに、今回のこの作品はちょっと意外な感じがしました。ただ、奥付きに「ぼおるぺん古事記」と言う作品があるのを知り、それに連なる作品なのかなと言う気がしました。 それにしても、挿絵の美しさは素晴らしいと思います。子どもの頃、少年雑誌の読み物にこうした形式のものがありました。絵と文が交互に配置されていて、子どもが絵を楽しみながら物語を読める様になっていました。この挿絵の美しさが、原作とはちょっと趣を異にした世界を作り出しているのかも知れません。 昨今、日本に起きている災害の数々を見ていると、昔の人たちはこの物語の「荒神」の様なものとして、これらを捉えていたのかなと言う気がします。凶暴な自然の前に無力な人間が、神業の様な仕方で自然を超越する、そんな物語として、この本を楽しみました。 | ||||
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ふつうの時代小説かと思い手に取りましたが、読み進むにつれてどうやらSFっぽい話のように思えてきたので途中で読むのをやめました。好みの方向性の違いと言えばそれまでですが自分には全く合わない作風でした。途中まで読んだ分の時間が無駄になりました。 | ||||
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ド迫力の特撮映画を観たような読後感。 でも宮部みゆきらしさは、戦闘シーンより人々の心の動きを細かく描写することにこそあると思います。 一番心動かされたのは、かんどり(伝染病)の顛末でした。 | ||||
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優しい挿絵に惹かれました。 見ているだけで癒されます。 江戸の世の民の生活が近くに感じました。 この世界の片隅に〜と重なります。 こうの史代ファンにはたまらない一冊です。 | ||||
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自分が読みたいと思って買った本なので、つい良い評価をしてしまいますが、 今回購入しましたこちらの「荒神」は私にはちょっと無理がありました。 高い評価をされている方が多い中、個人的には作者が何を伝えたいのかが 良くわからないまま、エンディングを迎えてしまった感がぬぐえません。 結局主人公が誰なのかさえも解らないまま読み終えてしまいました。 あまり作者の時代物は読んでいませんが、これで、しばらく手が出せなく なってしまいました。 皆さん作者の良い時代物がありましたら是非教えてほしいと思います。 今のところ、私の中では二・二六あたりまでの時代物が限界です。 | ||||
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殺しても死なない不死身の怪物-荒ぶれる神-は何処から来たのか?なぜ誕生したのか?この答こそ本書のテーマであると思う。 著者は670ページもの長編を秀逸なストーリーテリングと構成力で読者を退屈させない。序盤はのんびりとしたペースで話に広が りと深みを醸成し、中盤では怪物との遭遇・戦闘。およそ60ページにわたり延々と戦闘シーンが続く。迫力満点の大活劇で呼吸も 忘れ魅了される。終盤、誰もいなくなった村に一人残された少女の寂寥感と滂沱の涙。映画「タイタニック」のラストシーンとど うしてもダブってしまう。 | ||||
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ベストセラー作家・宮部みゆきさんが朝日新聞〈2013・3・14~2014・4・30〉に連載され、話題を呼んだ時代劇エンターテインメント小説『荒神』! 本書を知ったのはオタク評論家の氏が語られていた事がきっかけでした。 岡田さんが『』を語る流れで紹介していて、怪獣と時代劇という組み合わせで江戸時代の人が怪獣に遭遇したらどのように対峙するのか大変興味を持ち、怪獣に対する表現力について褒められていたように思う。 その事を覚えていて最初に読んだのが『』の作者であるこうの史代氏が絵と文を手掛けた『』だ。ただイラスト付きだから読みやすいかと思ったが意外と苦戦してなかなか物語の展開が頭に入らなかった。 後にBSプレミアム(2/17)により内田有紀主演で放送を見て、物語を把握し、満を持して読もうと思った次第である。 元禄の世、東北小藩の山村である仁谷村が、一夜にして謎の壊滅状態となった。 隣り合う二藩である永津野藩と香山藩の確執、奇異な病を巡る騒動など不穏さ渦巻くこの地に、謎の「怪物」が現れた。その謎の「怪物」を巡ってその地に生きる人々の様々な思いが錯綜する……。 藩内の領民から恐れられている永津野藩主の側近である曽谷弾正、兄・弾正とは逆に民から慕われる双子の妹・朱音、朱音の住む名賀村で世話になり用心棒となって力を貸す浪人・榊田宗栄、名賀村に保護された仁谷村の生き残りの少年・蓑吉、仁谷村と謎の「怪物」を探索する香山藩の小姓・小日向直弥、一連の騒動に何かしら疑惑が持たれる謎の絵師・菊地圓秀……など。 宮部作品といえば過去に『』『』を読んでいたが、どちらも物語に集中してのめり込むように読めたが、本作に関しては過去作ほど入り込めなかった。 その原因として時代劇というのが大きく、現代劇ならともかく時代劇は設定や登場人物(役割)を把握するのに苦労し(『』ほどではないのだが)、先に映像を見てイメージできたからなんとか読めたが、それでも過去作のような満足感は得られなかった。 それでも弾正と朱音の相反する関係性や「怪物」を利用して政治的な策略を企てる弾正(村民に対しても容赦ない昔のナチス親衛隊のような男だ!)のやり口が読んでいるコチラが腹を立てるほど憎々しい存在であれば、もう少し本作にのめり込んで読んでいたかもしれない(『クロスファイア』『スナーク狩り』に登場する悪党の方が腹立たしく、感情移入しながら読めた分だけ面白かった。それとは逆に朱音は優しく村民から慕われているが、いざという時には自己犠牲を持ってしても人を助けようとする気骨のある芯の強い女性で惹かれました。 「怪物」を軸に各自個性(クセ)のある登場人物を紹介する展開は上手だと思います。 こうの史代さんのキャラクターデザインで(監督:片渕須直)してくれれば是非観たい。 | ||||
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映画化されているが、ファンタジーすぎて私としてはあまり好みの内容ではなかった | ||||
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怪物がなぜそこまで無慈悲に人々を襲い喰らい暴れるのか? この根本的な疑問、もやもや感が払拭できないまま話は展開し終わりになりました。 怪物ですから理由なき大暴れでもいいのですが、たくさんの登場人物とエピソード事件を盛り込んで ばら撒いた割りには、それを回収できないまま、読者もこのオチはどうつけるのかしらね?と 思いながらなんとか頑張って読み進んだものの、中途半端に終わってしまった感ありです。 永津野藩と香山藩が対立した背景やそれに絡む人々の思惑なんかをもう少し丁寧に展開させれば もっと良かったのでは?と個人的な感想です。 | ||||
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今、宮部みゆきほど多ジャンルを網羅出来る書き手が他にいるのだろうか? 社会派ミステリーにSF、伝奇に時代物、はたまた学園サスペンスなど。 本作は伝奇SF時代劇とでも言うべきか。私は読み終えて、これは間違いなく宮部さんなりの『大魔神』(往年の大映特撮映画)だと思った。 タイトルも似てるけど、内容にも共通点が一杯。怪物の怒りを鎮めるヒロインの朱音は、高田美和(『大魔神』の主演女優)にしか思えなかった。 最後までワクワクしながら、そして手に汗握りながら読んだ。もうこれ、最高!! 『大魔神』のファンの人は是非一読を。 | ||||
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宮部みゆきの時代物は好きです。 今作は長編ですが、文庫になるのを待って購入しました。 でも、私には期待外れ。 不思議や謎は、ハッキリとは見えないけど確かにそこにある。 と、いうところで止めて欲しい。 荒神が本当の怪物で、村を破壊し知恵もなく見境なく人間を食らうとあっては、 時代物の良さが全く感じられず、残念に思いました。 | ||||
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「宮部みゆき時代小説の到達点」と書いてあったので購入しました。しかし色々残念な作品でした。まず登場人物の性格や考え方がほぼ現代人で時代らしさは皆無。東北の田舎の話ですが地方らしさもありません。きっとこれは時代小説ではなく、呪術や化物が登場するファンタジー小説として読むべきなのでしょうね。 | ||||
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作品で描写される対比が面白かったです。 朱音と弾正。 山の神への信仰と恐れ。 永津野と香山。 両極にあるものがもとはひとつである構成が物語を面白くしていたと思いました。 | ||||
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宮部みゆきの書く物語はどれも読みながら中に引き込まれていく力を感じていたのだけれど、これは読み進めるのに苦労した 新聞連載と言うことなのでテンポが良くないのだろうか? テーマも押し付けがましい気がした | ||||
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江戸時代の陸奥にある小藩の山の怪物を退治するお話ですが、ロミオとジュリエットや横溝正史の小説のような2つの対立する家のお家騒動があったり公儀隠密が登場したりと楽しめる作品です。 | ||||
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早とちりでした。新聞連載時の文と絵がそのまま一冊になったのかと思い込んで購入してしまいました。 読み始めてすぐ何だこれ?と思いつつ読了し、改めて作者等を確認してやっちまったなーと反省しました。 これは新聞連載を読んだ、もしくは原作本を読んだ上で買うべき本でしょう。 | ||||
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宮部みゆきの時代物かつ幽霊物は結構好きです。 この作品の前は「この世の春」を読みましたし、かなり面白かったし好きな作品でした。 当然、この荒神も読みました。 私個人的には本当に読むのが苦痛といいますが、なかなか読み進められない感じでして。 とても読みづらかったです。 宮部みゆきさんの作品でここまで読みにくかったのは初めてでした。なぜでしょう・・・。 私の場合、だいたい読み終えるとすぐにまた読み返すんですが、この作品はチョット無理でした。 上手く言い表せないんですが、文章的にも内容的にも「?」って感じです。 開くまでも個人的な感想なので、これは私にはとても読みづらかったです。 | ||||
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正直、原作を読み進めるのはちょっときつい。元々時代物はやや苦手。私は登場人物の名前でイメージを作って作品を読むたちなので、時代物は人物が想像できにくく面白くないのだ。山本周五郎なんかは結構好きなんだけど。これはドラマを観たから多少イメージが作られたけど。なんかちょっとドラマとは別物で、流れがまどろっこしい。で、いったい怪物は何だったのだ と素朴な疑問。プロットとしては面白いのかもしれないけれど、実際こうして文になってみるとなんだかなぁ。適当に読み飛ばしている自分がいた。人物もいまいち書ききれていない感じ。読み終わるのがしんどかったです。 | ||||
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宮部みゆき『荒神』は江戸時代の元禄年間の東北を舞台とした怪獣物である。ある村が一晩で壊滅した。隣り合う藩の長年の対立、人の怨念が描かれる。NHKが2018年2月17日に内田有紀主演でドラマを放送した。 平和な時代に怪物が襲ってくる展開はゴジラを連想する。怪物の話は一人逃げた子どもからの伝聞という形で伝わる。最初は正体不明であること、会議のシーンが多いことは『シン・ゴジラ』と重なる。 しかし、政府が総力を挙げて怪物と対峙する『シン・ゴジラ』と比べると、本書は本当に恐ろしいものは人間というホラー作品の王道に沿っている。ホラー作品では足を引っ張る人間が出るし、怪物が虐げられた思いを晴らしてくれることを期待する人間が出ることさえある。 『シン・ゴジラ』のように国の総力を挙げて怪物に対峙する展開は、実は都合の良過ぎるものではないか。人間ドラマを薄くした『シン・ゴジラ』にリアリティーを感じる日本人が多かったが、逆に個々人の多様性を踏まえれば現実離れしていないか。『シン・ゴジラ』絶賛を見ると日本人は本質的に計画経済のようなものが好きなのではないかと感じてしまう。 それに比べると、本書は個のドラマである。現代を舞台とした作品よりも江戸時代を舞台とした作品に生々しい個を感じる。また、祖先の原因で子孫が被害を受けるという点は環境問題のような世代間不公正に重なる。 | ||||
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