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荒神
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荒神の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.77pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全128件 81~100 5/7ページ
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宮部みゆき氏の時代小説。 朝日新聞2013年3月14日~2014年4月30日に連載された。 舞台は東北地方。 江戸幕府5代将軍徳川綱吉の時代。 他のレビュワーの指摘にあるように東日本大震災をきっかけとして 舞台を東北に設定。怪物つちみかどさまもあの津波、地震、原子力発電所事故で 混乱した私たちを隠喩していたという指摘は確かにそうなのだろう。 本作品はそういった背景も踏まえて読むと大変深い内容となってくる。 もちろんそのような要素抜きに十分に楽しめる。 ある種のオーソドックスなRPG感はある。 人間ばかり襲う怪物つちみかどさまが生まれた背景。 戦国の世から泰平の世に生まれ落ちた背景。 ただ少々登場人物が多い印象はある。 限界ギリギリという感じではある。 もう少し人物を減らして感情移入出来るようなストーリーがあればとも思えた。 まあ、怪物退治の話なので、ある種の王道、意外感はないのは やむを得ないか。 読者の宮部みゆきへの期待値が高かったのもあるかもしれない。 菊池圓秀が旅から戻った後に描き上げた絵を厳重に隠し封印というのは ちょっとかわいそう。後世誰もこの絵(つちみかど)を見たものがいないってのはねえ。 しかも絵を描き上げた後にすぐ圓秀死んでしまっているし。 結局間者じゃなかったし。 | ||||
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宮部みゆき氏が朝日新聞に連載した作品荒神。 その作画を担当した漫画家・こうの史代のその挿絵を全てカラーで収録。 より荒神の作品、世界観が広がっていく事だろう。 本来なら本と一緒でも良かったかもしれないが・・・ 新聞連載された作品が書籍化されるのはある意味自然である。 しかし挿絵などは反映される事はまず無い。 その意味においても良い仕事をしたこうの史代氏の作品が まとまった形で世の中に出る事を歓迎したい。 特につちみかどさまは文章を読んでいるだけではイメージが 掴みきれない。 その意味においても本書は良い。 | ||||
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一気に読んでしまいました。このての話が洋物ならよくある勇壮なドラゴンバスター物語、そして日本でも現在であればそれはまさにゴジラやガメラの世界です。しかし、それが300年前の日本となると「こういうことが実際にあったのでは」と感じてしまうから不思議です。それはこの本のタイトルにもなっている「荒神」なる神様が各地で未だに信仰されており、その昔は実際にそういうことがあった故の今の荒神信仰なのではないか?と考えてしまうからです。まあ300年前だからといってそういうことは現実にあったわけではないのでしょうが、そんな錯覚をしてしまうわけです。日本の龍退治で思い出すのはやはりヤマタノオロチですが、この「荒神」に出てくる怪物もヤマタノオロチを連想させるような部分がありますね。 しかし、これはやはり宮部みゆきさんらしい小説です。登場人物の心情や話のからくりをくどいほど説明してあります。映像化にはもってこいいの題材に思えますが、単に映像化しただけでは洋物のドラゴン映画やゴジラと変わらないどころかB級満載な映画になってしまうでしょう。逆にNHKの「ぼんくら」のようにしてしまうと、説明が多すぎて退屈で設定のあり得なさが際立ってしまうでしょう。そういう意味ではこの作品は本でしか味わえない、読書の醍醐味を味わえる作品だと思います。 | ||||
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宮部みゆきによる、もののけものです。 荒れ狂う”もののけ”の姿がくっきりと浮かび上がってきます。 とめどなく起こる天災も人災も、”もののけ”の仕業かもしれません。 | ||||
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宮部みゆきの多才なところを改めて感じた。 わくわくしながら一気に読み進んだ。 | ||||
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「まぐる笛」に似た内容かな。 こういうの個人的に大好き。 宮部さんの時代ものも大好きなので楽しめました。 | ||||
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宮部みゆきさんの作品はあまり読んだことがなかったので、どんな話だろうと思って読みましたが、 期待外れでした。 まず、登場人物の関係がなかなか頭に入ってこず、それがストレスで、読み始めはすごく退屈でした。 途中からはサラサラ読み進めることができましたが、なにせグロテスクな場面が多く、 あまり気持ちの良いものではありません。 最後はまあ、ああいう終わり方なのだろうなという感じでしたが、山が動く感じとか、つちがみ様の件は、 どこか似たような話があるような気がして、オリジナリティが感じられず、 読み終わった後も、淡々とした気分でした。 唯一、印象に残ったのは、蓑吉という少年だけ。 すごく映像的、臨場感あふれる印象はありましたが、私の好みには全く合いませんでした。 | ||||
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2日で読み終えてしまいました。それだけ面白かったのですが・・・読み終わってもう少し時間かけて読んでもよかったかなと後悔しております。宮部みゆきさんの時代物大好きです。 もう一度今度は時間かけてじっくり読みます。 | ||||
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新聞連載時から、どうせ出版されるから、その時読もうと思った作品でした。まさか、こうの史代さんの作品も出版されるとは。待ってて良かったです。 | ||||
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前半から中ほどまではぐいぐいと作者の筆力に引っ張られて面白く読みました。でも、そのあとがいけません。怪物の正体が推測できるようになったとたん、先が読めてしまいました。この手のストーリーや設定は少女マンガによく見られますので、新鮮味もなければスリルも感じません。 いきなり安っぽい冒険小説になったなあ・・・と、それまで面白く読んでいたぶん、すっかりしらけました。これが宮部さんの作品でなければ、「それでもまあ、前半の文章力はなかなかだった」と思うところなのですが、宮部さんのようなベテランが、なぜこんなありきたりのストーリーを・・・とがっかりします。 最近、モンスターや異次元を絡めた話が多過ぎませんか。もちろん、単なるSFチックな小説を書きたいわけではなく、それによってなにかを象徴したいといった作者の意図はわかるのですが、それがばっちり成功しているようには思えず、消化不良に感じます。 ストーリー展開も重苦しいものが多いように感じられ、作者の意気込みはわかるのですけれど、つづけざまに読むと、胃もたれを起こしそうになりますので、しばらく離れようと思います。 | ||||
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山を境に対立しあう香山藩と永津野藩との深い因縁を描いた物語。 香山藩側では怪物に壊滅させられた仁谷村の生き残りの蓑吉、藩主小姓の小日向、永津野藩側では浪人から成り上がり御筆頭となった弾生、その妹で優しく働き者の朱音、朱音が暮らす溜家に居候する宗栄など、香山藩と永津野藩の様々な人物の視点から物語が展開していく。 始めはそれぞれの村、町で起こった騒動が点となって描かれ、それらが次第につながって線となって、最終的には皆が一つとなってある寺に集結し、巨大な怪物に立ち向かうという壮大なスケールで描かれていて手に汗握る内容だった。 怪物との闘いも去ることながら、それぞれの利害関係や、おつぎ様の暗殺、盗まれた絵馬の謎、関が原の闘いから続く香山と永津野の因縁など、非常に細かく考えられていて、ミステリ的な要素も満載で楽しめた。 | ||||
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新聞連載のときから興味深い内容でしたが久々に一気に読みました。3回目はゆっくり自然を感じながら読みたいと思います。 | ||||
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絵が作品の状況を軽くしているような気がする。いかし、作品としてはよく出来ている。 | ||||
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本作品は巻頭の地図によると福島県あたりであることが推察される。また、荒神として登場する怪物は核エネルギーが放射能を発して住民に危害を加えているメタファーとして見ることは難しくない。作者のメッセージは読者の感性にゆだねられているが、原発や放射能に関して直接批判すると、激しいバッシングを受けることは想像に難くない。そのため、このような寓話的なたとえ話に落ち着いたのではないかと感じられる。 日本は表現の自由があることが建前になっているが、今の日本は権力に近い既得権益に言及した途端、権力以外のルートでバッシングを受ける社会である。主人公が鼻血を出しただけで「美味しんぼ」は連載が終了してしまったし、3月11日に食の汚染に関して不安をWebにアップしたアーティストが執拗なバッシング受けるのである。そんな世の中で作家が少しでも社会の空気を読めれば、直球で権力批判するのはリスクが大きすぎることは理解できる。読解力のない読者が、モンスターが出てくるマンガだと思うくらいのデフォルメが必要だったのだろう。 なぜ堂々と原発批判をしないのかというのも愚問というものだ。かなりわかりやすい風刺小説だと思われるが、それでもこれを子供向けのモンスターものだと評するのは、本作品が読むに値しない幼稚な作品であると評することにより、ひとりでも本書を手に取る読者を減らそうとする涙ぐましい努力なのかと邪推してしまう。 | ||||
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感想を一言で云えば? 舞台を江戸時代にしたSFですね それもモンスター物! 人が作ったモンスターが時を超え蘇る 人々はいかにこのモンスターに対処したか そんな小説です。 | ||||
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朝日新聞連載中から読んでいたが、怪物(モンスター)が登場したあたりで読むのをやめた。 まるで少年漫画の世界。おすすめしません。 | ||||
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判っちゃいるけど。。最後はせつない。それほどまでに、物語の中に引き込まれてた。 | ||||
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東北の対立する二つの藩に関わる物語。 両藩からそれぞれ人間臭くも且つ魅力的なキャラ達が設定されています。 また最初から怪物が登場しますが…、 その怪物とはいったい何なのかがわからず ミステリータッチで読み進めて行きました。 しかし…、個人的にはラストが寂しくもの悲し過ぎました…。 (ネタバレになってしまいますが) 心優しい朱音には宗栄と結ばれて幸せになってほしかったです。 | ||||
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東北の山里にでてくる、 集落が全滅するぐらいに人を喰らう、無敵の怪物。 これに、人々がどのように立ち向かっていくか、、という話。 この怪物ができて所以など、謎解きも面白いものでした。 どうにもならない荒神=怪物を、人が智慧をしぼって、 死闘を繰り広げて、対処していく。 最後はファンタジー的な解決をしてしまうので、ちょっともやもやしますが。 怪物=大震災 と思ってよんでました。 ”泣き童子”の最後あたりにでてくる短編が、ちょうどこれの後日談みたいな感じで、 ちょうど、大震災と関係するような短編があったもので。 | ||||
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小説としての時代設定もよくできており、一気に読んでしまった。構成力もさすが宮部作品である。 | ||||
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